そして翌日の午前6時。
「6時か…起きないとリボーンに何されるかわからないし起きるか…」
スマホの電源をつけて、今の時刻を確認するとゆっくりと起き上がると、制服に着替えて台所にへと向かっていく。
「おはよう。」
「おはようツナ。」
「おはようございます沢田さん。」
「遅ぇぞツナ。」
台所にはすで椅子に座ったままに奈々、リボーン、ユニ、そしてボーッとしてることりがいた。
「おはよう、ことりちゃん。昨日は眠れた?」
「…」
「ことりちゃん?」
「はっ!お、おはよう!ツナ君!」
「お、おはよう…どうしたの?ボーッとして?」
「な、何でもないよ!ちょっと考え事してただけだから!」
「?」
少しだけ様子がおかしいことりを見て、ツナは疑問符を浮かべたが、特にこれ以上は詮索せず椅子に座った。
そして全員で合掌した後、朝御飯を食べていった。
「隙だらけだぞ。」
「おい、リボーン!それ俺の卵焼きだぞ!」
「さっさと食わねぇお前が悪いんだぞ。」
「そんな理屈あるかよ!」
「ほら喧嘩しないの、卵焼きはまだあるんだから。」
奈々がそう言うと奈々は追加の卵焼きを皿に乗せてテーブルに出してきたので、ツナはこれ以上何もリボーンに言うことはせず、卵焼きを食べあと、味噌汁の汁を飲みこんだ。
「あれ?味噌汁いつもと味が違う。というか卵焼きも違ってたような…」
ツナはいつも奈々が作る、卵焼きと味噌汁の味が違うことに気づいた。
「今日の味噌汁はことりさんが作ったんですよ。そして卵焼きは私が作ったんです。」
「へぇそうだったんだ。ありがとうユニ、ことりちゃん。」
「いえ、お世話になっていますので、これくらいはしようってことりさんと一緒に決めたんです。ね?ことりさん?」
「うん。ツナ君の家に泊まらせてもらったし、ツナ君にはいつも色々とお世話になってるから。」
「そうだったんだ。」
いつもと味の違う卵焼きと味噌汁の原因がわかってツナは納得すると、再び箸を動かして朝食を食べていく。
(よかった。ツナ君が私の作った味噌汁を美味いしそうに食べてくれてる。)
自分の作った味噌汁を美味しそうに食べてくれている様子を見て、嬉しいという気持ちと、ホッとしている感情が同時に出ていた。
そしてことりは昨日寝る前に、ユニが話してくれた予知のことを思い出した。
『
(ツナ君は一体10、人の中の誰を選ぶんだろう…?その前にこれを全員が知ったらどうなるんだろう…?)
ことりあれからずっとユニの言った予知のことが気になりすぎて、
「ことりちゃん?」
「はっ!な、何!?」
「いや…またボーッとしてたからさ。もしかして具合いが悪いの?それとも悩み事?だったら相談するけど…」
「ううん。大丈夫だよ。」
「本当に?無理しなくていいんだよ?」
「ううん、本当に大丈夫だよ。心配してくれてありがとう。それより私の作った味噌汁どうだった?」
「すっごく美味しかったよ。」
「よかった。喜んでもらえて。」
ことりは直接、味噌汁の味について尋ねると、ツナは笑顔で美味しいと言った。
「母さんの味噌汁に不満があるわけじゃないけど、俺はことりちゃんの作った味噌汁を毎日飲みたいかな。」
「ええええええええ!?///」
「まぁ!」
「さ、沢田さん…」
「またやりやがったな…」
ツナが突如、プロポーズじみたことを言い始めたので、ことりは顔を真っ赤にし動揺し始めてしまった。
一方で奈々はツナことりにプロポーズしたと勘違いしたのか両手に頬にやり興奮し、ユニはツナが無自覚でプロポーズ?していたことをわかってはいたものの、驚いてしまい、リボーンは少しだけ呆れてしまっていた。
「私の作った味噌汁を…!!///毎日…!?///」
「ことりちゃん!?どうしたの!?」
ツナのプロポーズ?を受けてことりは気絶してしまうが、いつものようにツナはなぜ気絶したのか理由がわかっていなかったのだった。
感想、お待ちしております。ではまた次回。
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