真姫はしばらくスマホの画面を見つめていると、再び音楽室の扉が開かれた。
「あ、ここにいたんだ真姫ちゃん。」
「ツ、ツナ!?な、何でここに!?」
「いや真姫ちゃんが全然来ないから、迷っちゃったのかと思って、探しにきたんだけど…」
「ちょっとピアノを弾いてたの。悪かったわね心配させ
て。」
「ならいいんだけど…」
ツナは真姫が体育館に来ない理由がわかって、ホッとした。
『真姫ちゃんには本当になりたい自分になって欲しいと思ってる。』
『下手だろうと何だろうとピアノが好きなら諦めるんじゃねぇぞ。』
真姫は脳裏に以前ツナが
「ねぇツナ。」
「何?真姫ちゃん?」
「私がピアノをやるって言ったらツナは応援してくれる?」
「え?」
「前に
「ああ…そういえば言ったねそんなこと…」
ツナは真姫に言われて、頬を人さし指でかきながら自分をそんなことを言ったことを思い出した。
「そりゃもちろん、応援するよ。でも何でそんなことを聞くの?」
「別に。ただ聞いてみたのかっただけよ。」
「そっか。」
真姫がそう答えると、ツナはこれ以上、深く聞くことはせずにそう一言だけ呟いた。
すると真姫は顔を赤くしながら喋り始める。
「ね、ねぇ…!!///ツナ…!!///」
「何?」
「今度ピアノのコンクールがあるの…!!///よかったら見に来てくれない…!?///」
「ピアノコンクール?」
「そ、そうよ!!///わ、悪い!?///」
「いや悪いも何もないけど…いいよ全然。」
「ほ、本当に!?///」
「うん。」
ツナが来てくれることを了承すると、真姫は、ぱぁっと明るい表情になった。
「ということは穂乃果ちゃんたちも来るんだよね。」
「来ないわよ。」
「え?」
「急に仕事が入ってパパが来れなくなってチケットが1枚余ったの。だからツナを誘ったのよ。」
「え?何で俺なの?別に他の人でもよかったんじゃ…」
「そ、それは…!!///」
ツナはなぜ自分だけを誘ったことに疑問を抱くと、真姫は再び顔を赤くしたまま、言葉に詰まってしまっていた。そして昨日の出来事を思い出した。
時は遡り昨日。真姫の家。
真姫はリビングのソファにて、のんびりテレビを見ていた時であった。
「真姫、ちょといい?」
「何?ママ?」
「今度のピアノのコンクール、パパが急にその日に仕事が入って来られなくなったの。」
「そう…」
真姫はせっかくのピアノコンクールに、父親が来られないと知って暗い表情になってしまっていた。
「せっかくだから、誰か誘ってみたら?」
「それもそうね。誰にしようかしら?」
チケットが1枚しかないので誰にしようかと真姫は考え始めるていると、真姫の母がここであることを思いついた。
「そうだわ、ツナ君を誘ってみたらどうかしら?」
「な、何でツナを誘わなくちゃいけないのよ!?///」
「いいじゃない。ツナ君にはいつもお世話になってるんだし。なにより真姫の愛してやまない人なんだから。」
「あ、愛してやまないわけないでしょ!!///」
「あらあらそんなに舞い上がちゃって。」
「舞い上がってないわよ!!///怒ってるのよ!!///」
「もう少し正直にならないと、ツナ君は振り向いてくれないわよ。」
「人の話を無視しないで話を進めないでよママ!!///」
結局、真姫はいつものように母の手に踊らされてしまったのであった。
「き、気まぐれよ!!///別に深い意味はないんだから!!///」
「え!?ちょっと!真姫ちゃん!」
真姫は正直に本音を言うことができなかった為、いつものように誤魔化した。そしてそのまま顔を赤くしながら早歩きで音楽室を出て穂乃果たちのいる、体育館へと向かって行ってしまった。一方でツナは勝手に音楽室から出ていってしまったことに驚き、急いで真姫を追いかけた。
そして体育館に着くと
「こ、これは一体…?」
「どういう状況…?」
二人が体育館に着くいて早々、その場で立ちつくして唖然としてしまった。
なぜなら…
「はい!次は腕立て伏せ10セットです!」
「な、何でこんなことになったんでしょうか…」
「というか何で私たちまで…」
「ハル!穂乃果!無駄口を叩かない!」
「「は、はい!」」
そこには檀上の上に立って、なぜか体操部の部員全員と穂乃果たちを指導していた海未がいたからである。
そしてこの後も海未の指導は続いていったのであった。
これで今回の話は終わりです。次はちょっとことりの話をやってから、真姫のピアノコンクールの話をやろうと思います。
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