ツナは真姫の母と一緒に、会場内に入って席に座って、
ピアノコンクールが始まるの待つ。
「真姫ちゃん、大丈夫かな?」
「大丈夫よ。真姫はあなたに褒められて、いっつも一生懸命してたんだから。」
「え?それってどういう…」
「フフッ。それは秘密よ。」
「はぁ…」
真姫の母は想い人であるツナの為に頑張っていたとは言えなかったので、これ以上は何も言わなかった。
するとツナは真姫の母がさっき、西木野総合病院で働いてみてみないかと聞かれたことを思い出して、あることを訪ねた。
「真姫ちゃんは、家業の西木野総合病院を継がないといけないって聞いたんですけど本当なんですか?」
「ええ、本当よ。それがどうかしたの?」
「いや別に…気になったというか…その…」
「何か言いにくそうね。大丈夫よ、正直に話しても。」
「そうですか。じゃあ単刀直入に言わせてもらいます。」
そう言うとツナは軽く深呼吸した後、真剣な表情で言いたかったことを真姫の母に伝える。
「真姫ちゃんの将来のことを考えてくれませんか?」
「真姫の将来…?」
「はい。前に音ノ木坂学院に行った時に真姫ちゃんのピアノを聞いたんです。俺、ピアノとか全然わからないんですけど、聞いてて凄いって思いました。」
「…」
「その時にピアニストなれるんじゃないかって俺、言ったんです。でも真姫ちゃんは暗い表情で病院を継がないといけないって言ったんです。本当はピアノをやりたいんだろうけど、
ツナは真姫の母に頭を下げて、真姫の将来について考え直してくれないかとお願いした。突然のお願いに真姫の母は少し戸惑ってしまっていた。10秒ほどすると真姫の母はツナに尋ねた。
「どうして?」
「え?」
「どうしてそこまでツナ君は、真姫の将来のことを考えてくれるの?」
真姫の母はわからないでいた。いくらツナが娘の友達とはいえ、自分の娘の将来のことについて考え、頭まで下げてくれるのかを。
その問いについてツナは答える。
「似てるんです。」
「似てる?」
「俺も先祖が作った家業を継がないといけなんです。でも俺は継ぎたくないって思ってて。後継者は俺しかいなくて。しかも血統を重んじてるから他に継げる人がいなくて…だから真姫ちゃんには後悔して欲しくないんです。」
「そうだったの…」
「すいません!別に西木野総合病院のことを否定してるわけじゃないんです!医者が立派な仕事だってことは知ってます!俺はただ真姫ちゃんにはなりたい自分になって欲しいと思ってるんだけなんです!」
ツナは慌てて、西木野総合病院のことを悪く思っていないということを伝えると同時に謝罪した。
「本当に不思議な人ねツナ君って。」
「え…?」
「いくら似てる境遇があるっていっても、他人の将来のことについてここまで考えてくれる人なんていないと思うわ。」
「そうですか?俺はただ真姫ちゃんに夢を諦めて欲しくないって思っただけなんですけど…」
「でもこれでよくわかったわ。真姫がどうしてあなたのことを気にかけるのか。」
「え?それってどういう…」
ツナが真姫の母にどういう意味なのか、尋ねようとしたツナであったが突如、客席が暗くなった。どうやらピアノコンクールが始まるらしい。ピアノコンクールが始まる間は喋るわけにはいかないので、ツナは黙って姿勢を正してステージのほうを向いた。
そして弾幕が上がるとステージの中央にピアノが置かれており、ステージの横から赤いドレスを着た真姫がピアノの近くまで移動すると客席に一礼した後、椅子に座って演奏を始めていった。
(真姫ちゃんがすっごく生き生きしてる…やっぱりピアノが好きなんだな。)
ツナは演奏を聞きながら、真姫が生き生きしながらピアノを弾いているの感じとっていた。
演奏が終わり、真姫は椅子から立ち上がって一礼すると、客席から拍手が送られ、無事真姫の演奏は終了したのであった。
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