高度20000フィートの大空で   作:イーグルアイ提督

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救出作戦

「あと何キロ?」

 

「あと・・・500kmだね。それより結構すぐに冷静に戻ったね・・・」

 

「・・・忘れて」

 

「あはは・・・りょーかい」

 

輸送機と合流して村に向かって飛行する。

 

「ハル、そろそろリリアと交信できるんじゃない?」

 

「うん、やってみる。」

 

無線の周波数を村のリリアのミグに合わせた。

 

「0-1から0-2」

 

《こちら0-2、ハル?》

 

「うん。あと1時間くらいで着くよ」

 

《了解!こっちは村の人たちが待ってるよ!あ、ちょっとトマホーク、くすぐった・・・あはは!》

 

「・・・こっちがどんな目にあったか知らないで・・・」

 

「・・・大変だったよねー・・・」

 

今すぐ消したい記憶ナンバーワンだ・・・

なんてしてるうちに村まであとちょっとだ。

 

「あとちょっとだね、ハル、頑張って!」

 

「うん、降りたら少し休憩したい・・・」

 

色々あり疲れきっていた。

村を出発した時と違い、風は少し強いが雲は無くりなり晴れていた。

それでももうそろそろ日没だ。

あたりは暗くなり始めていた。

 

「完全に暗くなる前には降りたいね」

 

「だねー、ナイトビジョン持ってきてないし・・・」

 

村から確認できるように着陸灯を点灯させて飛行する。

周りはどんどん暗くなる。

 

「村に滑走路灯ってあったっけ」

 

「んー・・・一応アスファルト滑走路だろうけど・・・上がる時には見えなかったかなー」

 

「だよね・・・」

 

ただ幸いな事に今日は満月。

雲は強風のおかけでほとんどない。

かなり明るい月明かりで着陸そのものは支障が無さそうだ。

 

「エアカーゴ、エンジェル0-1。村は確認できますか?」

 

《確認できます。これより着陸します》

 

「了解」

 

一仕事完了だ。

誘導の精霊が迎えに来てくれていて着陸は比較的簡単に終わった。

トムキャットを駐機場に移動させて航空機から降りる。

マヤは輸送機の中のパーティに用があると言い輸送機に向かっていった。

 

「おかえり、村長さんが一休みしてってさ」

 

「ありがと、疲れた・・・」

 

「明日の朝に村の魔法使いと一緒に魔物の住処を襲撃するってさ」

 

「航空支援は?私たちだけ?」

 

「ううん、攫われたこの子お父さんが飛行機を飛ばすんだって。えっと・・・ドーントレスだったかな」

 

「また骨董品を・・・」

 

「農業用に改造してあるんだってさ。でも爆装も可能だしM2機関銃もそのままだから明日それで飛ぶんだって言ってたわ」

 

「農業用に改造してる割には重武装だね・・・リリアは?」

 

「私は空賊が来ないように哨戒かな?」

 

「分かった、お願いね。そういえばトマホークは?」

 

「今はフルクラムのコックピットで寝てるわ。何だかコックピットのシートがお気に入りみたい」

 

そう言われてミグのコックピットを覗き込むとコックピットのシートの上でトマホークが丸くなって寝ていた。

 

「・・・気持ちよさそうだね」

 

気持ちよさそうに寝ているトマホークに少し癒されてからタラップを降りた。

 

「ハルー!作戦は明日のお昼だから寝てていいんだってー!」

 

「了解。白昼堂々と行くんだね・・・」

 

「あの卑怯者の魔物に正々堂々挑んでやるんだってさ」

 

「男らしい・・・」

 

とりあえず作戦開始までは疲れを取ろう。

きっと空に上がればまた疲れることの連続だろう。

 

「村長さんが用意してくれてる家はこっちだよ!」

 

マヤについて村長さんが用意してくれたという家に入った。

私は操縦の疲れもあってお風呂から出たあとすぐに寝てしまった。

 

「ん・・・」

 

朝日が眩しい・・・

 

「朝か・・・ふぁ・・・」

 

窓を開けると雲一つない天気だった。

ふと下を見ると色んな武器で武装した村人が村に迷惑を掛けてきた魔物を倒す準備をしていた。

・・・銃とかで武装してるのは分かるけどなんで1人だけ薄汚れたシャツとツナギ着て麻袋被ってるの・・・

なんでチェーンソー持ってるの。

ホラー映画なの?

 

「・・・怖い」

 

ホラー映画に出てきそうな雰囲気だ・・・

 

「マヤ、起きて。朝」

 

「んにゃー・・・」

 

「猫の真似しても可愛くない。起きろ」

 

「ひどい!!」

 

「起きてるじゃん」

 

「起きてるよ!というか起きたよ!朝から罵倒されるとは思わなかったよ!」

 

「はいはい。いいから準備」

 

「うぅ〜・・・朝からハルが氷のように冷たい・・・」

 

とぼとぼと洗面所に向かうマヤを尻目に耐Gスーツに着替える。

爆装を施してる私は地上から攫われた女の子を救助するチームを上空から援護する近接航空支援担当だ。

村からもその女の子の父親がドーントレスで一緒に支援する。

リリアは空賊が寄ってこないように周囲の哨戒だった。

 

「マヤ、先に行ってるから」

 

「ふぁーい」

 

計器類の点検をするために先にトムキャットの所へ向かった。

 

「早く終わらせて街に行かなきゃ・・・」

 

正直、対地攻撃は苦手だ。

その事もあるがさっさと街に行って遊びたいという気持ちもあった。

トムキャットが駐機してある場所に行くとトマホークが機体の下の日陰でのんびりとしていた。

 

「トマホーク、今から飛ぶから危ないよ」

 

「わんっ!」

 

「あんたはホント賢いね。マヤと違って」

 

「わう?」

 

「よしよし」

 

首を傾げるトマホークの頭を撫でてやりコックピットに乗り込んだ。

電子機器のスイッチを入れて異常がないか点検する。

 

「HUD・・・よし、水平義もよし・・・燃料計・・・警告灯・・・よし」

 

点検をしながらふと横をみると村人達がドーントレスを駐機場に出してきていた。

しっかりお腹の下に1000ポンド爆弾を積んでいる。

 

「本気だね・・・」

 

魔物が逃げたら逃がす気は無さそうだ。

 

「おまたせー!」

 

「遅い」

 

ドーントレスが駐機場に出てきて5分ほどした時にマヤが到着した。

 

「準備いい?」

 

「うん!あ、トマホークも乗せてっていい?」

 

「え?」

 

「ほら、このお仕事完了したらすぐに街に行こうかなって思って」

 

「いいけど戦闘機動は出来ないよ。さすがに6Gとかに犬が耐えれそうにないし・・・」

 

「うーん・・・やっぱ預けていく?」

 

「当たり前でしょ」

 

「ううぅ・・・あとで迎えに来るからいい子で待ってるんだよトマホーク・・・」

 

トマホークは戦闘機の下で分かりましたと言わんばかりにキリッとお座りをしていた。

 

「絶対マヤより賢い」

 

「んな!?」

 

「だってマヤはお座りって言ってもお座りしない」

 

「私はそんなハルのペットみたいな扱いされた・・・いや、されたい!」

 

「気持ち悪い」

 

「・・・バッサリ切り捨てるあたり尊敬するっすパイセン・・・」

 

「はいはい。とりあえず時間でしょ?飛ぶよ」

 

「りょーかい!」

 

エンジンを始動させる。

相変わらずのご機嫌だ。

回転数も上がっていく。

 

「0-1から0-2、聞こえる?」

 

《感明よし、OKよ。》

 

「今から離陸する、CAPはよろしくね」

 

《まっかせときなさい!》

 

「頼りにしてる」

 

タキシングを始めるとその後ろをドーントレスがついてきた。

パイロットは白髪の似合うおじ様といった感じの人だった。

聞くと昔は終戦間際に魔王軍と戦うためにパイロットをしていたそうだった。

その頃からの愛機がドーントレスだと言っていた。

それにしても連れ去られたという女の子の父親というよりは祖父といった感じだったが連れ去られた女の子は養子だと言う事だった。

昔から飛行機一筋で生きてきたが引退して一人暮らしをすると寂しいということで街の孤児院から引き取ってきたそうだ。

相当可愛がっていたらしく連れ去った魔物に対して強い怒りを露わにしていた。

 

「さて・・・ちゃっちゃと終わらせようか」

 

「うん!」

 

離陸して魔物がいるという森の上空へ向かう。

音で気づかれないように巡航するふりをして森の上空で旋回を続ける。

 

「マヤ、襲撃チームは?」

 

「えーっと、計画ならもうすぐ洞窟に突入だよ」

 

「向こうの状況は?」

 

「んーと・・・ちょっと待ってね、無線繋ぐ」

 

機内の無線機を弄って洞窟のチームの無線に繋いだ。

 

「これで向こうの声が聴けるよ。でも何か声は拾うのにこっちから送ることは出来ないっぽいんだよねー・・・」

 

「不具合かな」

 

「帰ったらおじさんに診てもらお!」

 

「そうだね。あとこの無線機もそろそろ古くなってるはずだから取替えないといけないかも・・・」

 

「わー・・・高くつきそう・・・」

 

「うん・・・ちょっと痛い出費になりそう」

 

電子機器はただパーツを組み合わせて出来る銃火器と違い、専門的な知識を持った人がプログラムなどを作り上げるため、かなり高価になる。

戦闘機の電子システムも正直、電子機器が価格の7割と言った所だった。

最近はミサイルに高価な誘導システムを組み込んでもどうせ爆発するからと魔術を研究している賢者などと協力し特定の電気信号を受けるとその信号で指示された目標を追いかける魔法をかけた石を弾頭部に組み込むという方法を開発中らしいが、魔法に電気信号を与えようにも上手くいかず、ミサイルが命中せずに1度目標を見失うと近くにある動くもの全てを標的と思い込み突っ込んでくるという危険な物に仕上がりそうだという話を聞いたことがあった。

成功すれば価格の大幅ダウンになるそうなのだが・・・。

誤射が多発しそうということでまだまだ開発に難ありと言うところだった。

 

「化け物もまさか増援連れて来るとは思ってなかったよねー」

 

「だろうね。完全に村の人だけしか来ないから大丈夫だろうって思ってたんだろうね」

 

「私達が来たのが運の尽きだぜぃ!的な?」

 

「まさにそれかもね」

 

雑談しつつ上空をゆっくり旋回していると無線から人質確保という言葉が聞こえてきた。

 

「お、やったっぽい!」

 

「うん、これでお仕事終わりだね。」

 

「だね!」

 

と気を抜いた所に今度は化け物が逃走を始めたという話が聞こえてきた。

また、化け物は魔法で見た目を化け物にして村に食べ物やお金を強奪していく盗賊団だったそうだ。

 

「卑怯者が逃走したんだって・・・どうする?」

 

「相手は車?」

 

「うん、車で逃げてるらしいよ」

 

「分かった、近いのは・・・あのおじさんだよね」

 

「うん、無線つなぐ?」

 

「うん。お願い」

 

無線をドーントレスに合わせて交信する。

 

「こちらエンジェル0-1。おじさん、娘をさらった卑怯者は車で逃走中。そこから近いけど・・・見える?」

 

《ちょっと待て・・・見つけたぞ、あのバカどもめ・・・!!》

 

ドーントレスは車に向かって降下を始めた。

攻撃するつもりだろう。

 

「マヤ、私達もやろう。」

 

「おっけー!」

 

卑怯者の盗賊団に情は無用だ。

ちゃっちゃと片付けよう。

 

《捉えた・・・この卑怯者どもめ・・・お前らの悲鳴を聞かせてみろ!!》

 

ドーントレスは急降下しつつ機銃掃射を始めた。

だが車のいる場所から魔法陣が広がる。

防御魔法だ。

物理防御力は弱いものでも400mmを超えている。

最新鋭戦車の徹甲弾でようやく抜ける防御力だ。

12.7mmの徹甲弾程度では貫通すら無理だった。

逆に気づいた盗賊団から火炎系の魔法で攻撃が始まった。

着弾した目標を火で包み込む魔法だ。

航空機が被弾すれば一瞬で火だるまだ。

 

「ペイブウェイで抜けるかな・・・」

 

「分かんない。とりあえず行動不能にさえ出来れば・・・」

 

「だね!よし、ロック!」

 

「投下」

 

胴体下からレーザー誘導爆弾を1個投下した。

翼を展開した爆弾はゆっくりと目標に向かっていく。

 

「着弾まで10秒・・・あ、ダメだ。アイツら気付いて魔法壁展開したよ」

 

「何とかあの壁さえ破れたら・・・」

 

「ALCMでもぶら下げて来てぶち込んでみる?」

 

「それ採用」

 

確実に防がれると分かってはいたが誘導は止めず、マヤと冗談を飛ばしあっていた。

ちなみにALCMとは空中発射型巡航ミサイルだ。

本来は爆撃機が発射するものだ。

 

「ハル、嫌がらせ程度に機銃掃射しとく?」

 

「勿体無いよ。とりあえず様子見かな。リリア?そっちはどう?」

 

《なーんにも・・・ふぁ・・・・》

 

「暇そうだね」

 

《実際暇よ。何もいないんだから・・・そっちはどうなの?》

 

「防御魔法がウザイかな。ちょっと近場の街からB-52引っ張ってこれない?」

 

《あんた何する気よ・・・》

 

「高度な文明に酔った現代人に古き良き時代というものを見せてあげようかなって」

 

「ハルさん・・・回りくどい言い方してるけどそれつまりは石器時代に戻せってことじゃ・・・」

 

「ぴんぽーん」

 

《あんたホント昔から無茶苦茶ね・・・》

 

なんて話してるウチに爆弾が命中する。

予想通り相手へのダメージは0だ。

 

「やっぱり・・・」

 

次の一手を考えているとドーントレスが急降下を始めた。

 

「ちょっとおじさん!!」

 

マヤが無線に向かって大声で言う。

 

《安心しろ、ワシには奥の手があるんでな!》

 

「奥の手って・・・」

 

その時一瞬、ドーントレスの1000ポンド爆弾に薄い黄緑色の光が見えた。

一瞬だったため見間違いかもしれないが・・・

 

《距離1500・・・OK、正面に捉えた!1000ポンドの火の玉を食らいやがれぇぇ!!》

 

「ドーントレスが爆弾投下!あぁ・・・でも魔法壁展開を確認!」

 

「何かきっと考えてるんだよ」

 

爆弾を目で追っていると爆弾は魔法壁に着弾した。

爆発も確認した。

だが爆発の炎と煙が魔法壁の中に充満していた。

 

「え!?貫通!?」

 

「違う・・・もしかしてあのおじさん魔法使い・・・?」

 

私の勘だがあの爆弾に見えた光は魔法壁を貫通させる攻撃系の魔法だろう。

習得するのに相当な時間と努力を要する魔法だが、習得出来れば例えそれが戦艦クラスの装甲厚の魔法壁でも紙同然だ。

しかもそれを爆弾に付与するということはかなりえげつない。

魔法壁は一箇所でも貫通弾が発生すると崩壊を始める。

しかも崩壊を始めた魔法壁は崩壊する前と違い内側からの物を全て通さなくなる。

弾丸などは勿論の事、熱や空気すら通さなくなる。

そしてあの爆弾は着弾後、貫通魔法で小さな穴を開け魔法壁の崩壊を始めさせた。

崩壊と言っても一瞬で終わるものでは無く、最低3秒程度はかかる。

そして魔法壁は着弾する寸前の物体を包み込んで爆発の威力を消す性質もあるため、小さな穴から崩壊が始まる前に爆弾は魔法壁に包み込まれる。

そして爆弾は爆発、破片は魔法壁に吸収されたが高温の爆炎と爆風は着弾時に空いた穴から中へと流れ込む。

そしてその頃には崩壊が始まり中は高温の爆炎でほぼ蒸し焼き状態になるという事だ。

 

「・・・戦果確認しにいく?」

 

「絶対やだ」

 

トラウマでは済まないレベルのものがあるだろう。

私は遠目に燃えている車を確認して旋回を始めた。

ドーントレスのおじさんは気が済まないのが機銃掃射を繰り返していた。

 

「村に戻って燃料補給しよ。そこからフェアリィだね」

 

「うん!恋愛成就のお守りとかあるかな!」

 

「あれ、マヤ誰か好きな人いたの?」

 

「失礼な!私だって年頃の女の子だよ!?」

 

「へー、誰なの?」

 

「ハルは知らない人!」

 

「いやそりゃ私は知らんでしょうよ」

 

「まーほら・・・アレだよ。私の故郷に居るの。私と同じで冒険者やってるけどアイツは戦車乗りでさ。」

 

「そうなんだ。連絡はとってるの?」

 

「ううん、どこに居るのかも分かんないから連絡先すら交換出来てないよ。」

 

「どこかで会えるといいね」

 

「うん!ところでハルは?」

 

「私はもう付き合ってる」

 

「はァ!?あ!待った!トムキャットとか無しだよ!」

 

「・・・チッ」

 

「図星かよ!!」

 

「リリアとかに聞いてみたら?あの子その辺経験豊富そうだし」

 

《聞こえてるわよ!ハルは知ってて言ってるでしょ!!》

 

「経験豊富なの?」

 

《彼氏どころか男の子と話した経験すらほとんどないレベルよ!!ウチの実家のせいよ!!》

 

「え・・・そうなの?」

 

「この子の実家、親が決めた男性以外と知り合うことも出来ないし付き合えないどころか結婚も出来ないレベルだから」

 

「あー・・・いいとこのお嬢様なんだ」

 

「いい所というかこの子の親はトップレベルの航空機メーカーだからね。」

 

「それでパイロットに?」

 

「いや、親はめっちゃ反対しててリリアは半分縁切りの状態で家飛び出したんだよ。ね?」

 

《そうよ!しかも飛び出して一週間後に帰ってきてくれ何でも言う事聞くからって言われてね》

 

「何それ・・・」

 

「ちなみに親の男の人選ぶセンスは凄かったよ。お見合い写真見せてもらったけど何処から探してきたんだってレベルのイケメンだらけ」

 

「勿体無い!」

 

「ホントね」

 

《イケメンだろうが何だろうが私は自分で探してそういう関係作りたいの!》

 

「最初は大変だったよね。男の人の管制官の声聞いて真っ赤になったりとか」

 

《なんでその話まだ覚えてんのよ!!》

 

「そりゃ私の後席に座ってたんだから」

 

「以外とウブなのね・・・」

 

《うっさいわよ!》

 

これ以上彼女の過去を弄るのも可哀想に思えてきたので村にさっさと戻ることにした。

村に着陸すると先に降りていたドーントレスのおじさんと攫われていた女の子が抱き合っている姿が見えた。

とりあえず無事で良かった。

 

「無事で良かったね」

 

「だねー・・・トマホークも乗せたしフェアリィに行こっか!」

 

「うん。リリア、行くよ」

 

《え、ご飯とか食べていかないの?》

 

「目的は街に行くことだから。向こうで食べるよ」

 

《はいはい・・・》

 

村人が何かお礼をと来てくれたが上で見てただけなので何も貰わずにお礼の言葉だけ受け取って離陸した。

今度こそフェアリィの街だ。

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