高度20000フィートの大空で   作:イーグルアイ提督

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温泉旅館2日目

「地味に高いよぅ・・・」

 

「値段相応の美味しさ」

 

射撃の勝負で勝った私達は近くのオシャレなカフェでティータイムをしていた。

マヤは値段を見て嘆きながら机に突っ伏している。

 

「マヤも何か食べれば?」

 

「うん・・・そうする・・・」

 

トマホークを撫でながら起き上がる。

トマホークは犬用ケーキに夢中に食いついていた。

 

「あ、ねぇねぇ!ここ行かない?」

 

「ん?」

 

私が紅茶を飲んでいると机にあった観光名所の冊子を開いたリリアがあるページを指さしていた。

それはこの街の近くにある、大きな桜の木だった。

桜は湖の真ん中にポツンとある小さな島のような場所にある。

大きさは高さ60m以上。

木の太さは767型機の胴体並だった。

樹齢10000年はあるだろうと言われていた。

また湖の底にある鉱物が水に触れると発光する物質なのと、水の透明度がとても高いため夜間に行くと神秘的な桜が見えるそうだった。

また1年中花が咲いているためいつでも見れるそうだ。

ちなみに、桜の木から半径1キロ以内、高度5000ft以下は飛行禁止空域となっており、街のレーダーで常に監視されている。

最初は無線で警告されるが無視するようなら街から長射程の艦載型の対空ミサイルSM-2を改良した地対空ミサイルで撃墜が確認されるまで攻撃されるらしい。

 

「記念に写真とかいいんじゃない?」

 

「確かに、綺麗な感じだね」

 

「じゃあカメラ用意しないとね!」

 

いつの間にか機嫌が治ったマヤは元気にそう言った。

予定も決まり、ケーキを食べ終え店を出た。

ちょうど空が赤くなってきた。

いい時間だ。

 

「じゃあ空港に行きましょ!」

 

「うん」

 

歩いて空港まで向かう。

店からそんなに遠くはない。

 

「桜かー・・・綺麗なんだろうな」

 

「特に夜空だとね」

 

今から上がって桜の木まで行く頃にはいい感じに辺りは暗くなるだろう。

楽しみだ。

 

「今日はいい星空も見えそう・・・」

 

空を見上げてそう呟いた。

雲一つない空だった。

 

「ねぇハル、帰るのって明日だったよね」

 

「うん、明日のお昼だよ。どうしたの?」

 

「お土産買うのいつにしようかなって思ってたから」

 

「明日、お土産メインで行動しようと思ってるからその時探そ」

 

「うん!」

 

明日の予定を話しながら空港に入り、フライトプランを提出した。

その時に飛行禁止空域に入らないという誓約書を書いた。

エプロンに出て機体の前についた頃にはあたりは暗くなっていた。

 

「じゃ、行こっか」

 

「うん!トマホークもおいで!」

 

「わん!」

 

コックピットに乗り込んで補助動力装置を起動して無線機のスイッチを入れた。

 

「タワー、エンジェル0-1。エンジンスタートの許可願います」

 

《エンジェル0-1、エンジンスタートを許可。そのままタキシングを始めてもらって構いません。離陸は滑走路35Rを使用してください》

 

「了解。リリア、先に行くね」

 

《了解、上で会いましょ》

 

誘導路にそって滑走路に向かう。

さすが観光地の空港だけあってかなり広い上に混雑している。

滑走路に着くまでに10分以上かかった。

 

「エンジェル0-1、35Rに接近中」

 

《エンジェル0-1、滑走路手前で待機》

 

「了解」

 

滑走路手前で停止して次の指示を待っていると消防車が近くを通っていった。

何かあったのだろうか。

 

「どうしたんだろ」

 

「さぁ・・・緊急事態かな」

 

その時、管制塔から緊急着陸の旨を伝える無線が入った。

 

《滑走路35Rに戦闘機が緊急着陸します、近くの航空機は退避してください》

 

「これは・・・すんなり上がれそうにないかな?」

 

「緊急事態の度合いによるかな」

 

なんて話していると遠くで何かが光る。

炎のようだった。

火災により緊急着陸のようだった。

無線から声が聞こえる。

 

《ホットウォーター!こちらジョーカー0-1!》

 

《ジョーカー0-1、ホットウォーター》

 

《滑走路は空けてくれてますよね!》

 

《ジョーカー0-1、空けてます。消防車が待機中》

 

《 了解、こちらは射出座席も故障しています!レスキューもお願いします!》

 

《レスキューも待機中》

 

《了解!》

 

ここから見る限り交戦のあと損傷したようだった。

 

「大丈夫かな・・・」

 

「分からない」

 

マヤは心配そうに航空機を見上げていた。

 

《あと、あとちょっと・・・!》

 

戦闘機のパイロットの祈るような声が聞こえてきた。

だが、その祈りに答えたのは死神だった。

機体から更に炎が上がる。

 

《ジョーカー0-1!大丈夫ですか!?》

 

《メーデーメーデーメーデー!!操縦が・・・!》

 

《ジョーカー0-1諦めないでください!!》

 

管制官の励ます声が聞こえた。

だが戦闘機は機首を下げたまま落ちていく。

 

《そんな・・・こんなの嘘でしょ・・・?何故なんですか・・・!》

『Pull Up!』

 

警報の音がパイロットの声の後ろから聞こえた。

そして戦闘機は滑走路の端に墜落、爆発炎上した。

 

「・・・」

 

「・・・・」

 

私達はその炎を眺める事しか出来なかった。

 

《・・・エンジェル0-1、滑走路35Rより離陸を許可》

 

「エンジェル0-1・・・了解」

 

爆発炎上する航空機を背に離陸滑走を開始した。

 

「ハル・・・大丈夫かな」

 

「・・・」

 

どう答えていいか分からない。

確実にあのパイロットは生きてはいないだろう。

空を飛ぶものはいつかは落ちる。

そういった賢者の言葉を思い出した。

戦闘機に乗っていく以上、ああいった事故にも遭遇するだろう。

覚悟はしていたが実際に見るとなんとも言えない気持ちになった。

 

「戦闘機に乗っていく以上、ああいったことは何回もあるよ」

 

「そう・・・だよね」

 

「・・・私達だって何機も撃墜してるんだし」

 

少しばかり暗い気持ちになりながら離陸した。

高度を8000ftまで上げてリリアを待った。

 

《ハル、お待たせ》

 

「ううん、大丈夫。上がれて良かったよ」

 

《まぁ事故なんてしょっちゅう起きてるし、いつもの事よ》

 

「・・・目の前で人が死ぬってのには慣れないけどね」

 

《まぁ・・・ハルは優しいものね》

 

「そういうんじゃないと思うけど・・・」

 

上空で合流してそんな話をした。

 

 

「まったくせっかくキレイな桜が見れると思ったのに・・・」

 

「事故は起きるさ!・・・なーんて」

 

《笑えないわよ、それ》

 

「あ、あはは・・・和めばいいかなって思ったんだけど・・・あ!」

 

マヤが何かを見つけて大きな声を出した。

 

「見て見て!あれ桜じゃない?!」

 

マヤが指さす方向に薄いピンク色に光る何かがあった。

 

「ホントだ」

 

《確かあれが桜ね!》

 

「じゃ、飛行禁止空域に引っかからない程度に接近しよっか」

 

「賛成!」

 

少し加速して高度を下げた。

近づくにつれてその大きさが分かってくる。

 

「大きい・・・」

 

おまけに太い。

本当に767型機の胴体くらい太かった。

しかし湖のおかけでライトアップされたかのようになっていて綺麗だった。

 

「マヤ、写真よろしく」

 

「はいよ!」

 

トマホークも窓に近寄り外を見ようとしていた。

 

「お、トマホークも外見る?」

 

「わん!」

 

まるで見たいと言っているかのような返事だった。

マヤが抱き抱えて外を見せてやっていた。

 

「それにしてもさすが観光地なだけある・・・」

 

レーダーには無数の航空機が映っていた。

ここでは民間機も乗客に桜を見せるため、高度を下げて飛行している。

さらにそこに冒険者達の戦闘機なども飛び交うため非常に混雑した空域になっていた。

そのため希に空中接触事故等も起きていた。

 

「どう、写真はいいの撮れた?」

 

「バッチリ!」

 

「リリアは?」

 

《バッチリよ!ふふ、いい思い出になりそう!》

 

「良かった、じゃあ帰ろっか」

 

《もう帰るの?》

 

「正直、混雑した空域は苦手。もしあれだったらリリアは後から帰ってきて」

 

《分かったわ。もう少しだけ見ていくわね》

 

「了解、それじゃお先に」

 

「リリア、帰ったらお酒だよ!」

 

《ええ、楽しみにしてるから》

 

編隊を解いて私達は空港への帰路に着いた。

空港へ機首を向けると空はすっかり真っ暗になっていた。

街の灯りが良く見える。

 

「街の灯りもかなりキレイだね」

 

「だね!夜景も写真に撮りたい!」

 

「それじゃ、マヤの席側から旋回する形でアプローチするから」

 

「ありがと!ハル大好き!!」

 

「はいはい」

 

「うぅ・・・軽くあしらわれた・・・」

 

「わふ」

 

トマホークは、ドンマイとでも言いたげにマヤを前足でつついていた。

 

「ふぁ・・・」

 

「ちょっと、居眠りはダメだよ!」

 

「知ってるよ。ちょっと疲れただけ」

 

「本当に?」

 

「私、暗くなると眠くなるの」

 

「それはみんな同じなような・・・」

 

「そういうわけであとの操縦よろしく」

 

「はぁ!?」

 

「嘘だよ、そんなにびっくりしなくていい」

 

「だってハルなら本当にやりかねない・・・」

 

「・・・それこそ心外なんだけど・・・」

 

なんて話していたら街が近くなってきた。

 

「タワー、エンジェル0-1。空港への着陸を要請」

 

《エンジェル0-1、ホットウォーター。前方の737に続いて滑走路17Lに着陸を許可します》

 

「エンジェル0-1、了解」

 

「お!いい感じになってきた!」

 

マヤはカメラを構えて外を見ていた。

トマホークもマヤの肩に登って外を見ようとしていた。

 

「・・・楽しそう・・・」

 

私はボソッと呟いた。

着陸前で対気速度も落ちてきている。

いろいろと操作しなければならないのでマヤ達みたいに外を見たくてものんびりと見えない。

ちょっとだけマヤが羨ましい・・・本当にちょっとだけ。

 

「よっし!いっぱい撮れた!あとでハルにもあげるねっ!」

 

「ありがと、楽しみにしてる」

 

「うん!さて、あとは美味しいお酒が待ってるね!」

 

「うん、美味しい料理にお酒・・・楽しみ」

 

737が滑走路に降りるのを見ながらそんな話をした。

そして私達の順番が回ってきた。

 

「リリア、今どこ?」

 

《私も空港に向かってるわよ。ハル達より20分くらい遅くなると思う》

 

「了解」

 

滑走路を正面に捉えてゆっくりと高度を下げていく。

機体は何事もなく無事に着陸した。

 

《エンジェル0-1、そのまま滑走路を出てスポット20に向かってください。》

 

「エンジェル0-1、了解」

 

「スポット20・・・えっと・・・」

 

マヤが空港の地図を見てスポットを探してくれていた。

 

「あった!えーっと・・・あのターミナルの前だね」

 

「ターミナルが近いのはラッキー」

 

「ホントだね!」

 

いつもターミナルから離れていたので移動が大変だった。

今回は楽でいい。

 

「停止・・・っと。お疲れ様」

 

「お疲れ様!」

 

「わんっ!」

 

「トマホークもお疲れ様。いい子だったね」

 

「わふ・・・」

 

頭を撫でてやると嬉しそうに尻尾を振っていた。

 

「旅館に行こっか」

 

「だね!」

 

地上係員に燃料補給をお願いして空港を出た。

街は昼と違い、温泉から上がった人が多いのか浴衣姿の人達が多かった。

 

「この街ホントいい所だよね・・・」

 

「うん。いい街だと思う」

 

その時だった。

 

「待ちなさい!!」

 

正面からそんな声と共に男が走ってきた。

手にはカバン。

ひったくりだ。

 

「どけこの野郎!!」

 

ナイフを片手に走ってきた。

だが私達は戦闘機から降りたばかり。

それに何かあった時のために自衛用の拳銃を持ったまま乗っている。

そして降りたばかりの今もそれは持ったままだった。

 

「そういうあんたは止まったら?」

 

「そうそう」

 

マヤと2人で拳銃をホルスターから抜いた。

私は45口径のFNX-45、マヤはP226を構えた。

 

「なっ・・・!」

 

男は一瞬狼狽えた。

 

「大人しくしてれば撃たないよ」

 

だが男は近くにいた女性を捕まえ、首にナイフを当てた。

 

「て、てめえらこそ銃を捨てないとこの女を殺すぞ!」

 

「ちょっ・・・そんな絵に書いたような悪者みたいな事しなくても・・・」

 

私達は少し余計な事をしてしまったかもしれないと後悔した。

だが、距離は10mほど。

撃てば当たるはずだ。

・・・頭にだが。

 

「さっさと銃を捨てろ!!」

 

男は怒鳴る。

だが捕まってる女性は怯えるどころか小さな声で何かを呟いた。

 

「何ぶつくさ言ってんだ!」

 

男は女性に威嚇した。

だが・・・。

 

「・・・私に気安く触らないで頂けますか?」

 

「は?・・・なっ・・・!」

 

何もしていないのに男の腕が動く。

女性から手が離れる形になった。

 

「ちくしょう、ま、魔法使いめ・・・!」

 

「私に汚い手で触ったこと死んで詫びてください」

 

男はそのまま地面に仰向けに倒れたかと思うとナイフを自分の胸に向けてゆっくりと下ろし始めた。

 

「な、く、くそ・・・!!」

 

「抵抗しても無駄ですよ。むしろしない方が楽に死ねると思いますが」

 

あと数センチで胸にナイフが刺さりそうな所でマヤが止めに入った。

 

「ストップストップ!!やりすぎだよ!!」

 

マヤに止めに入られたおかげか男は体が動くようになっていた。

ついでに逃げようとしていたので私が銃を向ける。

 

「はい、あんたは動かない」

 

「・・・」

 

「命拾いしましたね」

 

魔法使いの女性はマヤの手を振り払ってそう吐き捨ててどこかに歩いていった。

 

「なにあの魔法使い・・・感じ悪っ!」

 

「それは同意」

 

幾ら何でも殺そうとするのはやりすぎだ。

なんてしていたら誰かが通報したのか街の騎士団の警務隊が駆けつけてきた。

男はそのまま逮捕されて連行されていった。

私は男が持っていたカバンをひったくりにあった女性に返して旅館へと向かった。

 

「まったくえらい目にあった」

 

「ホントだねー・・・それにしてもあの魔法使いしれっと居なくなってるし・・・」

 

なんて言いながら旅館に入って部屋に戻る。

部屋に料理とお酒を届けてもらうようにしていたので受付にそれを伝えた。

 

「さてあとはリリアを待つだけだね!」

 

「うん。でも・・・」

 

「うん?」

 

「先に1杯やっちゃわない?」

 

私は荷物から缶ビールを取り出した。

 

「さすがハル!」

 

「おつまみもあるよ」

 

簡単なものだが燻製チーズも広げた。

 

「じゃ、かんぱーい!」

 

「かんぱーい」

 

喉が乾いていたせいか一気に半分くらい飲んでしまった。

 

「んくっ、んくっ・・・ぷはー!うまい!!」

 

「チーズも美味しい」

 

「くぅん・・・」

 

トマホークが物欲しそうな目で見てくる。

 

「トマホークには後からご馳走くるから待っててね」

 

「わん!」

 

ご馳走という単語を聞いてトマホークはビシッとお座りをした。

そして、こっちを見たら欲しくなるからか別の方向を向いていた。

 

「ねぇ、帰ったら何する?」

 

「んー・・・せっかくだし狩りでも行かない?」

 

「お!いいね!」

 

「私、鹿とか猪くらいなら捌けるから取れたてのお肉でBBQとか」

 

「最高だよハル!」

 

「でもそうなるとヘリコプターいるかな・・・」

 

現在の貯金が1500万ドル。

ヘリコプターの相場が400万から800万ドル程度なので買えない事もない。

 

「もしかしてヘリ買っちゃう?」

 

「うーん・・・悩んでる」

 

ヘリはすでにYAH-64があるが、あれは二人乗りの戦闘ヘリなので狩りのために使うわけにもいかない。

 

「ねぇハル・・・わがままいいかな」

 

「ん?」

 

「ブラックホーク・・・欲しい」

 

「UH-60?」

 

「うん、私ブラックホークが大好きだからね」

 

「・・・いいよ、テキサス帰って探してみよ。お金もあるから」

 

「ホント!?」

 

「うん、ホント」

 

「やった!大好きハル!」

 

マヤは私に飛びついて押し倒してきた。

 

「マヤ・・・痛い・・・」

 

「あ、ごめん!嬉しくってつい・・・」

 

なんてしてたら部屋のドアが空いた。

 

「ただいまー・・・って、もうやってるの?」

 

「0次会!」

 

「見たら分かるわよ」

 

「リリアも、はい」

 

「わっ!・・・っと、ありがと」

 

リリアにもビールを渡した。

リリアも疲れていたのかすぐに開けて一気飲みしていた。

 

「ぷはっ!染み渡るわー・・・」

 

「チーズもあるよ」

 

「ありがと!」

 

そこから料理が届き始めて3人と1匹、今日の思い出を語り合いながら食べたり飲んだりしていた。

そして1時間ほどたった時、マヤが完全に酔っ払ってしまった。

 

「んふー・・・ハルー・・・」

 

「な、なに?」

 

「ハルってさー・・・可愛いよね」

 

「へ?」

 

「あ〜、私もそれ思う〜」

 

リリアも酔っ払って酒瓶片手にそんな事言っていた。

 

「ねぇねぇハルー」

 

「な、なに?怖いんだけど・・・」

 

「おりゃー!」

 

「わっ、ちょっ!!」

 

まさかの押し倒された。

 

「おーいいぞーやれやれー」

 

「見てないで助けて」

 

「んぇー?やーだよー」

 

「このやろう・・・」

 

するとマヤは服の中に手を突っ込んでくる。

 

「ちょ、マヤ!?」

 

「んふふ、ハル大好き」

 

「そ、それはやりすぎだから!」

 

「リリア、そっちを押さえるんだー」

 

「あいあいさー!」

 

「ちくしょうこの酔っ払いめ!」

 

リリアに手を押さえられマヤには馬乗りになられた。

・・・終わった。

 

「んふふ、お医者さんごっこでもしちゃう?」

 

「や、やめ、やめて・・・」

 

「わっしょーい!」

 

マヤに思いっきりシャツをめくられた。

 

「あれぇー?ハルまたおっきくなったー?」

 

「なってない」

 

「嘘だー、マヤ身体検査!」

 

「任されよー!」

 

「や、やめ・・・ひゃんっ!?」

 

・・・・そこから何が行われたか思い出したくもない。

トマホークに助けてと言っても、無理ですわコレって顔をされてそっぽを向かれてしまった。

3時間くらい2人にいろいろとメチャクチャにされて2人が力尽きた所で解放された。

私もそのまま力尽きたが・・・。

起きたらもう朝だった。

 

「ん・・・うぅ・・・いろいろベタベタ・・・」

 

汗やらなんやらで体中ベタベタだ。

帰る前に温泉に入ろう・・・。

そんな温泉旅行2日目だった。

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