短小の物語群   作:眼鏡花

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眼花「なあ。アクセル・ワールドってさ、その気になればロボット系は何でもぶっこめるよな?」
鏡「ガンダムとかも行けるかもね、青い狸とか蒼の少女系統は難しいかもしれないけど」
眼花「じゃあさ、こいつら(・・・・)は?」
鏡「……いけるぅんじゃないかな?」イイエガオ
眼花「原作持ってないけど、どうしよ」
鏡「取りあえず、GO」
眼花「言われるまでもない」


アクセル・ワールド(微量に『煉獄弐』&『ギルティギア』)

「ジャスティス。何か、ギャラリーから変な目で見られているような気がするのだが、気のせいか?」

「フェンサーがここ最近此方に来ていなかったのが原因だろう。慣れろとしか言えないな」

 

 無茶を言う。フェンサーと呼ばれた彼は素直にそう思った。

 ブレイン・バーストにここ数年インしていなかった彼は、別にこのアプリというかゲームに飽きた訳では無い。待っていたのだ。ジャスティスと呼んだ彼女を。

 金色の体。190センチ程の背丈で竜を思わせる外観をした、角の部分にブレードを持つ顔。

 右腕に刀を、左腕に実体の無いエネルギーの刀身を持つ武器が一体化した腕。

 胴体はその全体が刺々しい装甲で覆われ、脚は脹脛の半ばから攻撃的な分厚い装甲を持ち一見走りづらそうに見えた。

 その癖本人の一対一以上の戦闘における戦闘速度は速い上に一つ一つの攻撃が必殺に化けるのだから堪った物では無いと、彼女は考えた。

 彼女自身はある意味この手のゲームでもっと厄介な存在であるのだが、今はさて置き。

 

「自業自得か。そういえば、勢力が大分変わったと言っていたな」

「何を言っている。……いやそうか。貴様はあの一件を知る前に入らなくなった。知らないか」

「それで、何があった」

 

 ジャスティスはククッと笑って、彼にとっては予想すらしなかった事実を突きつけた。

 

「黒の王が、赤の王を倒した。今の赤は二代目だ」

「冗談……じゃないらしいな。……緑の所に顔を出してくる」

「分かった……と言いたいが、その前にやっておかなければならない事がある」

「なん――」

 

 何だ? 問いを言おうとして最後まで、言葉は紡がれなかった。

 彼は、フェンサーは――ゴールド・フェンサーは忘れていたのだ。今が、デュエル中だという事を。

 そして、ジャスティス――ホワイト・ジャスティスの伸びた手刀の斬撃を、食らい吹き飛んだ。

 観客――ギャラリー達は、呆気ない。そう思った。

 彼女のこれまでの戦績を知っている彼らは、あの一撃が諸に入った事を確信していた。

 しかし、表情の分からない顔で嫌な予感を抱いた彼女は、長い赤い髪を靡かせ、反射的に上へ跳んだ。

 直後だ。

 フッ、とも、ヒュッ、とも取れる風切り音が一瞬聞こえ、金のデュエル・アバター右腕の刀身を薙いだ体勢で、彼女がもと立っていた場所に居た。全くの無傷で、更には手刀の一撃によって離された距離を一気に詰めて、だ。

 

「……おいおい、マジでフェンサーじゃねえか」

「フェンサー? 知ってんのか?」

「ああ、最近ここを知ったやつらは知らないのは当然かもしれないけどな。古参プレイヤーにとっては有名人だよ」

 

 ギャラリーは、何が起こったのか理解し切れていなかった。ホワイト・ジャスティスと言えば初期の頃から対戦を中心に名を挙げた無所属のバーストリンカーで、Lv8の現在でかの王達に肉薄する実力を持つと言われているのだ。そんな彼女の一撃を受けて健在なバーストリンカー――ゴールド・フェンサーに、ギャラリーの者達はざわざわと沸き立った。

 そんな中、彼を知る一部のプレイヤーを起爆剤に、フェンサーの情報は瞬く間に知れ渡った。

 

 ジャスティスは、歓喜していた。この世界における『親』であり、ましてや『王』の存在を除いてLv9に到達した挙句、この世界に来なくなった数日前に青のレギオン『レオニーズ』を相手に決闘という名の戦争をたった一人で仕掛け、青の王『ブルー・ナイト』と互角以上の戦いを繰り広げた、フェンサーの名に相応しい者。ゴールド・フェンサーとこうして向き合い、強さに近づき戦える機会が出来た事に、本心から歓喜していた。

 

「……此処から先に、言葉は不要だ」

「――――――SYAAAAAAAAAAA!!!」

 

 空気が、変わった。ピリピリとした重苦しく冷たい感覚が、彼女の、ギャラリーの背筋を駆け巡る。

 右腕の刀を向けながら宣戦布告をする彼の竜の如き顔からの感情が失せたのを認識した彼女は、咆えた。

 2メートルを超え、僅かに足が次元から浮いているその巨体からは、金色の戦士から放たれるプレッシャーを呑込まんばかりの意思が見て取るようにわかる。

 今ここに、親子同士の戦争が始まろうとしていた。

 

 

 

 

「ゴールド・フェンサー……ですか?」

「ああ。君と同じメタルカラーであり、同時にレギオンに属する事無くLv9に到達したプレイヤーさ」

 

 

「お前は確か、NNの……」

「お久しぶりですね、ゴールド・フェンサー」

 

 

「レギオンを作ろうと思うのだが、どうだ? リーダーはお前だ」

「待て。今、聞き捨てならない事を言ったな」

 

 

「こうして会うのも久しぶりだな、黄の王」

「貴方が此処に来るなんて、何用ですか?」

 

 

「【終焉の、一撃(オーバー・エンド)】オオッ!!」

「【宣告・貫通する死(デス・バイ・ピアーシング)】!」

 

 

 これは、居たかもしれない者達が混じった、加速の可能性の一つである。

 




 続く……と良いなあwww

 一応の解説。

ゴールド・フェンサー Lv9
 金のメタルカラー。シルバー・クロウ以上の切断・貫通・炎熱・毒攻撃に対する耐性を持つが、それ以上に腐食・打撃攻撃、加えて地形ダメージに致命的に弱い(シルバー・クロウの大よそ二倍)。
 本人は近接・中距離戦を得意としており、その際は本当に無双ゲーができる。というか遠距離戦は壊滅的。現赤の王『スカーレット・レイン』相手にメタルカラーの特性を利用すれば如何にかなるかもしれない。
 スキル振りをミスった部分があるらしい。脚の武器は偶然の副産物。
 ホワイト・ジャスティスの『親』である。

必殺技は『【終焉の一撃(オーバーエンド)】』
 左腕の刀身を巨大化させて、振り下ろす。多段ヒットに加えてガード不可。ゲージ一つ消費。

 煉獄弐で表すと、頭:偽龍ファング 右腕:ムラマサブレード 
         左腕:ダンテ 胸部:デモンエッジ
         脚部:ハイローラーremix

ホワイト・ジャスティス Lv8
 カラーは白。全体的に高い耐性を持ち、特に切断・貫通・打撃攻撃を常時半減するアビリティと攻撃の一部に雷属性判定を持つ。
 接近戦から遠距離戦までこなし、特に遠距離戦はゲージをすべて消費して放つレーザーは射程距離が任意という初見殺し、同時にその速さからわけわからん殺しを可能とする。問題点は、発射に五秒ほど隙が出来てしまう事。
 『親』である『ゴールド・フェンサー』勝てるアバターを作りたかったようだ。

 外見は、言うまでもなくギルティギアのジャスティス。それもダッシュ可能な色々全盛期な頃。


 今回、本編よりも後書きの方が力がこもっている気がする。
 ……トラウマ、コンプレックスと願望も考えておかないと。あと、リアルの名前もか。
 では、お休みなさい。
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