私はモブになりたい   作:五月雨73187

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第4夜

ヴァンパイアがまだ生息してるなんて初耳だ。ヴァンパイアなんて架空の生き物としか認識してないし、そもそも見たことがないから風の噂で聞いた時は心底驚いた

 

一目でも見ようとおもい旅に出たなんて滑稽だろう?

 

モブになりたいと思ってるのに黒の教団の人に何度も出くわせ、挙げ句の果ては友達になるとはもはや本当に私はモブになりたいのか?と問いただしたいくらいだ

 

黒の教団が嫌いなったのは両親が目の前で殺された時

 

その頃の私は物語の主人公に出てくるような明るく正義感の強い子供だった

 

元々両親がエクソシストだったため自分もエクソシストになるんだと考えた時さえあった

 

だけど、両親が殺されてからはエクソシスト何かになりたくなくなった

 

故郷である町にAKUMAが襲来し両親がその退治にあたるが、数が多すぎて二人だけでは無謀と戦う前からわかっていたこと。本部から援軍をだしてもらおうと本部に頼んだ。それまではいい

 

本部の返答は

 

 

“故郷を見捨てろ”

 

 

だったのだ。まだ生きてる人が沢山いた。それを本部は見捨てろと言ったんだ。両親は本部に見捨てられ、AKUMAによって死んだんだ。両親と同様町の人全員死んだ

 

疑問に思うだろうがなぜ私が生きているかは、母のおかげだ。母は、1族の中で郡を抜いて霊力が高く結界が高度だったのだ。それにより私だけ生きることが出来た

 

母の形見が本部になぜあったのかも謎だが、一番はどうして触れられたかだ。母は、私の目の前で死んだ。なら何故本部に?

 

 

思い出せ、あの時母の行動を…父が母の前に立ちAKUMAを叩ききっていて母は形見をもっ……ていない。呪符や結界で援護していた。ああ、なるほど。町にAKUMAが来る前に形見を本部に置いてきたのか。だからか…

 

両親がどんなに頑張っても一向に減らないAKUMAたち。それを目の前で見た私は黒の教団アンチとなった

 

だから、黒の教団所属している人に会いたくないし教団内に入ろうとも思わない。AKUMAは相変わらず嫌いだ。寂しい気持ち、会いたい気持ちは分からなくもないが亡くなってしまったらどうにも出来ない。死者を生き返らせるなんてあってはいけないことだから

 

モブになりたいのはただ故郷のような状況をもう見たくないだけ。表に出れば嫌でも人の死を目の当たりにする。私はただメディアから知ればいいのだ。もうこれ以上人の死を見たくないだけ。ただそれだけ

 

 

ヴァンパイアのいる近くの町に来て1週間は経った

一目見たらすぐにでもこの町を離れ、別の町に向かうそう心に決めてヴァンパイアの登場を待った

 

私がそろそろ眠ろうかと思った時にヴァンパイアの登場を耳にして急いで外に出ると以前図書館で見たことあるヴァンパイアの絵とそっくりなのが町人の首を噛んでいた

 

間近で見れたこと嬉しさと本当にヴァンパイアがいるんだという感動が心の中で入り交じり言い表せない気持ちだった

 

それを見続けると視界の隅で白い頭とオレンジ頭が目に入った

 

…まさか、ね。いるわけないよね…

 

フラグを立てながら魅入っていると白い頭がヴァンパイアに応戦するではないか。しかも横顔がどうしても毎回出くわす顔に非常に似ていた

 

…なぜ君らがここにいるんだ。

 

心の中で呟いた時には白い頭がヴァンパイアに噛まれた後だった

 

 

 

 

 

質問です。なぜ私は白い頭とオレンジ頭の真ん中にいるのでしょうか。

 

A、それは見つかったからです

 

白い頭が噛まれた後、町人にヴァンパイア討伐を頼まれ城に向かうと決まった時宿に戻ろうとした私をオレンジ頭が見つけ叫ぶから私も仲間だと思われお願いされたのだ

 

地獄にでも落ちろ、オレンジ頭

 

一緒に歩いているせいかやけに視線が感じた。その方向に目を向ければ白い頭、アレンと目が合った

 

「なんでしょうか。ウォーカーさん」

 

「いえ、怖がらないと不思議に思ったので」

 

「ああ、ヴァンパイアにですか。全く怖くないですよ。それより私の腕にしがみついてるオレンジ頭を何とかしてください」

 

「こ、こ、こわくないさー。ぜ、全然平気さー。怖いだろうと思って紳士らしくしてるだけさー」

 

「なら離れてください。歩きづらいです」

 

「ラビ、怖いんですか?」

 

「こ、怖くないさー!」

 

左腕が軽くなったと同時に私は館へ駆け出した

 

 

 

館に入り、大広間に歩くと巨大な植物を発見した

 

何mあるんだろう…可愛くないな

 

アレンとラビが辿り着く前に大広間を出て庭を見てみる。そこはお墓が沢山あった。1面に墓だった

 

どれだけ腹減り早いの?1日5食なの?

 

庭の近くにある小屋からスコップを持って来て掘ろうとする時にアレンとラビが吹っ飛んできた。

 

「…いてて、あれ?ここにいた…え?なにしてるんですかっ!」

 

「掘ってるんです」

 

「だ、ダメですよ!罰当たりなんですか!」

 

「ウォーカーさん、推測を確かなものにしたいんです。ヴァンパイアは適合者かどうかしか知ればいいんですから」

 

墓を掘り土の中から棺が出てきてそれを開けると…AKUMAの骨組みが寝かされていた

 

「え、AKUMA?ってことはヴァンパイアはエクソシストさー?」

 

「少なからず彼はAKUMA退治をしていたんですか…」

 

「私はこれだけ知ればいいので帰ります」

 

去ろうとするとそれを止めるように私の腕を掴むアレン。もう、アレンに触ってもらえたことに嬉しさのボルテージが壊れた

 

「ま、待ってください!僕と一緒本部に来てください!」

 

「嫌です。本部に行くくらいならヴァンパイアに噛まれた方がマシですので…それと、あのオレンジ頭のイノセンス黙らせといてください。オレンジ頭が恋したとかどうでもいいことしか聞こえませんので…では」

 

「そう、言われても困るんです!」

 

「一生困っててください」

 

「…分かりました。なら、名前だけでも教えてください!それなら腕離しますから」

 

「……あ、ヴァンパイア」

 

私の指差す方向と一緒に目を向けるアレンの好きをついて一瞬緩んだのを思い切り振り払い出口へと駆け出す。絶妙なタイミングで攻撃をアレンとラビの方へ仕掛けるヴァンパイア

 

ありがとう。助かりました

 

心中で呟きながらヴァンパイア城をでて、宿に戻り眠った

 

 

ティムキャンピーが宿までついてきていたとは知らずに

 

 

 

 

 

“抱きつかれるならラビよりもアレンがよかった!!”

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