「あなたは何者ですか?」
と白髪の青年、アレン・ウォーカーに聞かれたことがある
私は、それを聞いていながら答えなかった。…答えられなかったのだ。自分が何者かなんて分かっていないのだから
イノセンスの適合者でありながら反教団主義。千年伯爵側でもない私はよく言えば中立者、悪く言えば中途半端野郎。両親の誇りを守りたいのと両親を駒のように扱ったのが許せないという葛藤?ジレンマ?の中にいるから
考えれば考えるほどに私の位置が曖昧なのがわかる。どうにかしたいわけでもないがただ逃げてるんじゃないかって思う時がある
両親の命日の時、夢見が悪い時、そして何よりエクソシストがいる時が多い
今回も聞かれたよりエクソシストが近くにいて尚且つ問われたから、だから不毛なことを考えるんだと
自分に言い聞かせて1日を始める
いつもの朝とは違うのは郵便受けに教団に入った、知り合いからの手紙があったこと
開けば手紙と入団記念とったと思う写真が入っていた。内容は、忙しくも楽しく暮らしていること、幸せだということが書かれていた
心底頭の中がお花畑なんだなと、相変わらずネガティブでありながら楽しく生きているんだなと
私はそれを燃やした。
この子は後々使おうと思ったのに変わってしまった。それも私が嫌うほうへ
なら必要ないから残さない。燃やして、灰にするだけ
別に教団のエクソシスト達と戦いたいとかではなく、ただ単に教団内の情報が欲しいだけ。それも対AKUMA武器の情報が。
ただそれだけのために、彼女を利用したかった
燃えていく彼女からの手紙を見ながらどうやって欲しい情報を得ようか考えていた
教団内に自作のゴーレムを忍ばせようか…もしくはいっその事、教団に入って欲しい情報を得ようか…入って行動が制限されるより自由に動けて情報を得たほうが良い
例え見つかったとしても初期化して自爆するようにすればいいだけ
何かとそうゆう類のものは家にたくさんあり環境も整っている。造る前に彼らのゴーレムを調べないと似たやつじゃないとすぐにばれる。そして、金の無駄はしたくない
燃えて灰になったのを見届けるとすぐに家を後にして、教団の近くの林に入った
そこには帰ることもできなかったゴーレムがたくさん転がっていた
「お前たちは。主のために働き朽ちていく。誰にも回収されずに朽ちていく。それは、本当に誇りなのだろうか…可哀想に…お疲れ様」
手前にあったゴーレムをハンカチで優しく包み、持ち帰った
家の近くにある建物に入ってゴーレムの破損状態を確認する。目立った破損がなくて修理とシステムの方を少しいじれば新品にはいかないが治るようだ
「主は代わるがよい働きを見せてくれよ。さあ、飛び立て。早速だが仕事に行ってもらいたい」
掌に載せたゴーレムは私の声に反応するかのように力強く飛んで行った。元の家である黒の教団へと
ゴーレムを行かせた私は建物中で後々必要なものを手にして街に向かった
相変わらず賑やかなこの場所はAKUMA達にとって絶好の場所である
人がたくさんいるため身を隠したり、レベルが上がりやすいのだ。しかし、リスクは大きい。人が多いということはエクソシストが紛れている可能性があるということ。尚且つ白髪の青年はAKUMAが見えるため見つかる可能性が愕然と上がる
まあ、白髪の青年だけじゃないんだけどもAKUMA達はそんなこと知らないまま私の前を堂々と過ぎ去っていく
その先はエクソシストがいるにもかかわらずに…
先にいるエクソシストに視線を向ければオレンジ頭と白髪の青年がいた。私に気づいていない彼らから逃げるように目の前に行き交う人混みに紛れた
何で白髪の青年によく会うのだろう。好奇心に負ける私が悪いと思うけど…嫌いじゃないけどただ団員だということが嫌なだけ団員なんて見たくない。両親の死を知らずにのうのうと生きる奴ら、教団の闇を知らず正義の味方だとその中に自分はいるのだと信じてやまない奴らを見ていると反吐が出る
思いっきりいえば殺したくなるほど
そんなことをすれば私は殺人犯になって拘置所行きだろう。牢屋の中で過ごすより殺意を抑えて彼らを見ないように暮らしたほうがマシだ
人混みから路地裏に抜けてエクソシストがいない道へ進んだ。人混みの中から彼らが私を見ていたのを知らずに
あまり人がいないカフェに入り手に持っている資料に目を通す。そこには……
「すみません、相席いいですか?」
声を掛けられ資料から目を上げれば白髪の青年がいた
「ええ、どうぞ。私はもう行きますので」
資料を隠すように立ち上がろうとした。しかしできなかった。白髪の青年のイノセンスが忠告してくれたからだ
私の家にエクソシストがいてそこで私に会ったら家と共に消せという任務が出されていることを
「イノセンスから聞いたんですね。教団はあなたの排除をしようとしていると」
「連行の次は排除ですか。あなたは私を排除するために来たのですか?」
「いえ、違います。僕はあなたが危険人物だと見てません。ラビやリナリー、ミランダさんも同様です。教えてくれませんか、教団に行かない理由を。適合者でありながらもエクソシストではない理由を」
目をそらさずにまっすぐと私を見る彼。ひどく滑稽だ
「理由ですか…集団行動が嫌いなだけということにします。あなたには関係がないことでしょう?エクソシストになりたくて、団員になりたくてなった人にどうして言わなければならない。知ったところでどうすることもできないくせに知りたいなんて言わないでください」
彼を見ず注文したカフェオレを飲み干し離れた
「待ってください。教えてくれないのなら教えてくれるまであなたについていきます。黒の教団所属のエクソシストではなくただのアレン・ウォーカーとして」
「……勝手にすればどうです?私には関係ないことですから」
言い終わらないうちに彼は、団服であるコートを脱いで近くにいる仲間に押し付けた。仲間の方は驚いていて呆気に取られながらも彼のコートも受け取った
カフェを出て、白髪の青年と共に隠れ家である街の郊外にある誰にも知られていない家に向かった
“原作沿いのはずがオリジナルの方へ行ってる…”
“読めばわかると思いますが作者は断然アレン君推しです!!!”