大乱闘スマッシュブラザーズX 天頂と神 作:ブルー・ハイパー
「お前等!! さっさとワガハイの元へ帰ってくるのだ!! …聞こえないのか!?」
「…無駄だ。ソニックもそして貴様の手下にも、もはや貴様は敵としか見えていない。」
ベートーベンは王宮の奥にある玉座に寛いでいる。
「貴様…。汚いぞ!! ワガハイと正々堂々勝負しろ!!」
「汚いか…。愚か者め、我の前では善も悪も関係ない。邪魔する者は排除するのみ。」
ベートーベンはクッパと勝負する気など全くない…。
まずはソニック達の洗脳を解く事にしたクッパ。
「なら、仕方無い。まずはソニック、貴様を倒す!!」
「上等だ、運命の支配者であるベートーベン様には指一本触れさせん。」
「…ディスティニー・ソニックよ、貴様に鎧を授けよう。この鎧の力でクッパを跡形も無く
葬り去るのだ。」
「Roger、了解…。」
するとソニックに鎧を着させ、パワーアップさせるベートーベン。
そして現れたのは…、
「さぁ、葬り去れ!! 『
「Roger!!」
何と、ソニックはキング・コマンド・ドラゴンと化してしまったのだ!!
「アイツ、ソニックをドラゴンにしやがった…!! だが、こんな奴ファイアで燃えカスに
してくれるわ!!!」
クッパも怒りを込めて炎を吐こうとしたが…、
「…何だと!? 炎が吐けない!!?」
「…ナンバーナインだ、ナンバーナインがこの王宮全体に特殊なバリアを張ったのだ。」
「このバリアの中では貴様は技が使えない!!」
「クッ…、相変わらずキング・コマンド・ドラゴンは侮れないな…。」
能力を封じられた以上、クッパはパンチや体当たりといった物理攻撃でしかソニック達に
対抗することができない…。
「しかし、ワガハイにはパンチが残っている!!」
改めて拳に怒りを込め、ナンバーナイン基ソニックに殴りかかる。
キング・コマンド・ドラゴンの鎧を着ているせいで本来の速さを生かせずにダメージを
負ってしまう…。
「グブァ!!! 何てパンチだ…。」
「クッパ…、やはりあのパンチは侮れんな…。だが…、」
「ガハハハハ!! このまま押せばワガハイが勝ちそうだな!!」
しかし、操られているのはソニックだけではない。
クッパの手下も操られている。手下達もクッパに纏わりつき、邪魔をする…。
「ここは通さないぞ!! 運命、運命!!」
「貴様なんかベートーベン様に消されてしまえ!! 運命、運命!!」
「お前はベートーベン様に刃向う愚か者だ!! 運命、運命!!」
「や、やめろ!! 運命、運命ってうるさいぞ!!!」
「だってベートーベン様に消されるのが運命だからだ!! 運命、運命!!」
「そーだ、そーだ!! 運命、運命!!!」
「オイ!! いい加減目を覚ませ!! ワガハイは大魔王クッパ様だぞ!!」
「クッパ? 何それ、おいしいの?」
「あの野郎…。人の弱みに突け込みやがって…。汚ねぇぞ!!」
変わり果てたクッパの手下達を見て、思わず竜も怒りを露にするも…。
「…それが何か問題あるかね? 操られる程度の弱い奴になぜ情けをかける? 無意味な事だ。」
ベートーベンが放つ冷酷な一言…。
ベートーベンのやっている事は外道というレベルを超えている。しかし、今のソニック達、
そしてベートーベンを打ち倒せるのはもはやクッパだけだ…。
「ハァ…、ハァ…。」
「どうした? 鬼丸よ。ヌシもその程度か?」
鬼丸がキング・コマンド・ドラゴンと戦っている最中だ。
これは2時間前に遡る…。
マリオ達に同行した直後、何者かが鬼丸の心に語りかけたのだ。
『主は力を求める者か?』
「お前は…?」
『我が名は『
ドラゴンなり。』
「そのキング・コマンド・ドラゴンが何故俺を鍛えようとする!? 俺は信用できん!!」
『…キング・コマンド・ドラゴン。そう、我らは本来龍を統治し、支配するのが目的だ。
しかし、我にはそれが過ちに見えるのだ。』
「何?」
『主に面白い話をしてやろう…。知りたくば、今通っている道を左に飛び込むのだ。
…但し、誰にも気づかれずにな。』
「…分かった。少しだけその話に付き合ってやる。」
そして鬼丸はオニナグリにもマリオ達にも気づかれずに道を左へ突っ込み、姿を消した…。
「…ここは?」
「ここは我の住む神殿だ。かなり小さいがな。」
ワーグナーの神殿は海に沈んでおり、神殿辺りは海水が入ってこないよう、特殊な結界が
張られている。小さいが、その遺跡には神秘的な雰囲気が漂う…。
「さて、約束通り面白い話を聞かせてやろう…。」
「キング・コマンド・ドラゴン…、それは
の大幹部達じゃ。我は生み出されて等いないがな。」
「
「それは俺も知っている。」
「本題はここからじゃ。では何故
「それは…、俺も知らん。」
「ある強大なパワーを持つクリーチャーだ。奴がこの世界に気が食わなくなり、
を生み出した。そのクリーチャーの正体は誰も知らない。」
「しかし、我の持っている予言書はこう書かれている。
『時を超え、四の秘伝、そして希望の双子と魔法使いが揃いし時、大規模な奇跡が混沌を
打ち払わん。』
そして予言書は他にも三冊ある。他のクリーチャーが大事に守っているのだろう…。」
「それと聞きたいことがもう一つある。何故カシラ達に気付かれたらいけないんだ?」
「我の存在を他の者に知られてはならぬからだ。そして我が主を呼んだ理由、それは…、
…主が予言書にある希望の双子の一人だからだ。」
「という事はもう一人は修羅丸!!? …ハッ!! 急いでベートーベンの元へ向かわねぇ
と!!」
「急いでどうする?」
「…決まってるだろ!? ベートーベンに取り込まれてる俺の兄、修羅丸を救うんだ!!」
「策も立てずに戦っても死ぬだけだ。どうせなら我の修行に付き合え。」
「修行…だと!?」
「…修行をクリアすればご褒美に新しい力を授けよう。爆弾のように突っ込んで死んでいく
よりはマシだろ。」
「いいぜ、やってやる!!」
そして現在に至る…。
「クソ…。コイツ、相当強いな…。」
「どうした? 少し休むか?」
「ふざけるな…。誰が休むか…。」
「休むのも時には重要だ。突っ走ってばかりもよくないぞ。」
「俺は…、急いで奴を倒さねぇといけねぇんだ…。」
「…少し頭を冷やせ。今のお前には新しい技を手にする資格など無い。」
ワーグナーとの戦いの中、冷たく言い渡された鬼丸。
果たしてここからどう立ち上がるのか!?