大乱闘スマッシュブラザーズX 天頂と神   作:ブルー・ハイパー

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E13 暴走龍 5000GT

「しかし…、どうやってクロスファイア達を助けるかだ…。」

「ほんとですね…。」

 

クロスファイア達を助けようにも、方法が分からないsaya達…。

 

「さっきから何の事言ってるんだゾイ? 『あうとれいじ』って何ゾイ?」

「そういえば、デデデとかいう奴にはまだ話してなかったな。」

 

 

「俺はアウトレイジと呼ばれる種族の一人だ。だが、オラクルと呼ばれる奴らが他のアウトレイジ

 達を消し去ってしまったんだ。」

「ほう…。」

「で、俺達はアウトレイジ達を助ける為に冒険してる訳だが…、まだ助ける方法が分かってない

 んだ。」

 

「成る程…、よ~く分かったゾイ。今は特にやる事も無いから付いて行ってやるゾイ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…オイ!!! 何俺様の昼寝を邪魔してくれてんだァ!? アーッ!!?」

 

「な、何ですか…!? すごく怖いですよ…。」

「オイオイ…、嘘だろ?」

 

 

 

 

 

 

「…よりにもよって5000GTと鉢合わせなんてさ…。」

「5000Gt…。何かの兵器ですか?」

 

「名前からするとそういう感じになるが、奴はアウトレイジ。しかもかなり凶暴でレイジング・

 ブルから追放された程だ。」

「何ですって!?」

 

 

「昼寝の邪魔する奴は全部破壊してやる!!」

「危ない!! saya!!」

 

突然、プロメテウスがsayaを抱えて後ろへバックした。

そして5000GTの辺りに生えていた草が枯れ果ててしまっていた…。

 

「な、何…? 草が…枯れた!?」

「これが凶暴故、レイジング・ブルから追放された『暴走龍(ライオット) 5000GT』の力だ。

 奴は辺りにある弱者全ての生命を絶たせる事ができる…。しかも寝起きで相当機嫌が悪りぃ

 みてーだな。」

「そ、そんなの恐ろし過ぎるゾイ!!!」

 

 

 

「ハハハハハ、間一髪だったな。だが、お前等は俺を倒すことなどできん!!」

 

しかし、ホッとしたのも束の間。今度は装備している丸いノコギリが高速回転してsaya達に

襲い掛かる…。

 

「ハハハハハ、これで貴様たちはおしまいだ!! 昼寝の邪魔をしたことをあの世で後悔しや

 がれーーーッ!!」

 

しかし、saya達もそう甘くはなく、辛うじてだがノコギリを回避する…。

 

「クソ…、こうなったら俺の斧で…、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…何ッ!!? 右腕が変形しない!!!?」

「ワ、ワシもジェットハンマーが使えんゾイ!!」

「ど、どういう事…なの!?」

 

 

「ハハハハハ、残念だが俺の前では魔法や能力が使えない。」

 

「何だと!? そんなの俺も聞いてねぇぞ!!」

「そんなのアリかゾイ!!?」

 

何と、5000GTは弱者を屍にするだけでなく、戦うこと自体を許さないのだ…。

これはもう、『暴走したフィールド』としか言い様がない。

 

「弱い奴は生き残れねぇのが俺と戦うときの常識だ。覚えておけ。」

 

「も、もう私しか戦えないの…?」

「クッ…、残念だがその通りだ。唯一5000GTの影響を受けていないお前だけが頼りだ。」

「ワシも奴の影響で戦う事ができないゾイ…。」

「というか何で私だけ戦えるの!?」

 

 

「ハハハハハ、残ったのがその女かよ!? 俺の力を受け付けずに立ち上がれたのは見事だ。

 だが、明らか弱いお前など俺を倒すのは無理だな。」

 

 

 

 

「…何でですか?」

「あん?」

 

「何で人の事を弱い弱いって言うんですか!!? 皆弱くなんかありません!!」

「ほぅ…、じゃ、弱くないって所を俺に勝って証明してもらおうか。…言っておくが、俺との

 戦い、タダじゃ済まされねぇぜ…。」

 

こうしてsayaと5000GTとの戦いが始まった…。

しかし…、

 

 

「オラオラ!! さっきまでの威勢はどうした!!? 守ってばかりじゃなくもっと攻めてこい

 よ!!」

 

護って戦うのが中心のsaya。

しかし、今は自身で攻撃も防御も担わなければならない。

 

 

 

 

 

…圧倒的にsayaが不有利だ。

今まで一方が不有利になってしまっている戦いは幾らかあったが、ここまで不有利になっている

のはこの戦いが初めてだ。

 

 

「か、回復魔…キャッ!!」

 

技を使おうとするも、次々と妨害されてしまい、避けるのが精いっぱいの状況。

 

「オイオイ、これじゃ手加減のしようがねぇな…。止めといくか。」

 

 

 

 

 

 

「…5000GTよ、そこまでだ。」

「チッ!! 分かったよ…。五朗丸のダンナ。」

 

「た、助かった…の? それにしても、…可愛いかも。」

 

 

「どうやら、まだまだ修行が足りんようじゃの。saya。」

「え? どうして私の名前を!?」

「さっきの戦いを見ていたからだ。どうもsayaは魔法を完全には使いこなせていないようじゃい。

 ちょっとそのブレスレットを貸してもらいたいのだが…、」

 

五朗丸はsayaのブレスレットに興味を持ち始めたようだ。

 

「う、うん…。いいけど…。」

 

sayaも五朗丸にブレスレットを貸す。

 

「ありがたい!!」

「五郎丸のダンナ、コイツ等も修行させるのか!?」

「いいや、彼女等ではとても拙者の修行には着いてゆけぬじゃろう…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…修行します!!」

「修行する…じゃと?」

 

「はい!! 私、戦うのは好きじゃないけど、クロスファイアさんを救いたいんです!!」

「…俺もだ。マブダチがやられてるのを黙って見てられるかよ!!」

「ワ、ワシももっと強くなって訳分からんこの世界から脱出してやるゾイ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…よかろう。但し、途中での投げ出しは認めぬから覚悟するのじゃい!!」

 

こうして五郎丸の元でsaya、デデデ、プロメテウスは修行することになった…。

同じく修行をしている鬼丸は…、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ワーグナー、もう一度勝負だ!!」

「よかろう、何度やっても同じことだ。」

 

 

ワーグナーとの戦いはこれで二度目。

またもや鬼丸が先制攻撃を仕掛ける…。

 

「俺の剣技を喰らえ!!」

「…。」

 

二刀流で攻撃するも、ワーグナーには全く効かない。

効かないというより、水のように体を斬れないというべきか…。

 

「どうやったら奴を斬れるんだ…?」

「…簡単ではないか。鬼丸よ。」

 

しかし、考え込んでいる隙にワーグナーの攻撃が鬼丸に襲い掛かる…。

 

 

「『炎龍秘伝カイザー・フレイム』!! この業火に焼き尽くされるがいい!!」

 

遂にワーグナーも本気を出してきた。

カイザー・フレイム、皇の放つ地獄の炎と言われた呪文はいかなるものも焼き尽くす秘伝。

当然だが、こんな炎を喰らえば即死は確実。もう避けるしか方法は無い…。

 

「…ん!? …そういう事か!! こんな簡単な事にも気づかなかったなんて…。」

 

すると鬼丸は剣を扇風機のように回しだし、風を作ったのだ。

そしてその風は次第に強まっていき、カイザー・フレイムを跳ね返した…。

その炎はワーグナーを次第に溶かしていく…。

 

 

 

「グヌヌヌヌヌ…。まさかカイザー・フレイムを跳ね返すとは…、見事だ。」

 

鬼丸がワーグナーを斬れなかった理由、それはワーグナー自身の体が水で出来ていたからだ。

熱すぎる炎は水を蒸発させる。

鬼丸はワーグナーがカイザー・フレイムを放つとき、僅かに体が蒸発していたのを見て、弱点

を突いたのだった…。

 

「では約束通り、秘伝を託そう…。遺跡の中にドラゴンがいる。そのドラゴンが秘伝の素となる

 玉を持っているはずだ。後は…頼むぞ。」

 

そしてワーグナーも完全に蒸発し、消えていった…。

 

 

 

「命がけの特訓だったわい…。まぁ、元々死んでる身だから関係ないか…。秘伝の在り処も託

 せたし、成仏するとするか…。」

 

ワーグナーは静かに目を閉じ、そのまま粒となり、成仏した…。

 

 

 

「これは…!?」

 

鬼丸が小さい遺跡の中の建物の扉を開くと、そこにはとてつもなく広い迷宮が待ち受けている

のだった…。

 

「こんな小さな建物からこんな広い迷宮なんて…、有り得ねぇ。だけど、この中にワーグナー

 が言ってたドラゴンがいるんだ。その為なら…。」

 

この中にそのドラゴンがいる。そして鬼丸も迷宮への入り口に足を踏み入れ、前に進む…。

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