大乱闘スマッシュブラザーズX 天頂と神   作:ブルー・ハイパー

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E16 無限皇 ジャッキー、そして勝利宣言 鬼丸「覇」

「ここは…?」

 

鬼丸と同じく異質な空間で目を覚ましたソニック。

どうやらソニックの意思の中の様だ…。

 

 

「俺を見つけてここから脱出するのだ…。俺の力が無ければここから永遠に脱出することは

 出来ない。」

「Oh!! コイツは大変だ、急いで声をかけた奴を見つけないと…。」

 

ソニックは凄いスピードで走り出し、空間を駆け抜ける…。

 

 

「アイツか?」

 

ソニックはあるクリーチャーを目にする。

大きく、赤いドラゴンだ…。

 

「ほぅ…、お前がソニック・ザ・ヘッジホッグか。」

「あぁ、…って事は俺の頭に語りかけてたのもお前って事か!?」

 

「そうだ、約束通りお前をこの空間から脱出させてやる。」

「Thanks!! そりゃ助かるぜ!!」

 

 

「…だが、タダでとはいかない。」

「What? どういう事だ!?」

 

「お前が俺様と勝負してお前が勝ったら約束通り、脱出させてやる。…新たな力を授けてな。」

「新たな…力…?」

 

 

「…試しにその力を授ける。その力を使いこなし、俺様と勝負しろ。」

「分かったぜ。」

「決まりだな、では力を授けよう!!」

 

 

「…眠りしアウトレイジの力よ、ソニックに宿し、彼と一体化するのだーーーッ!!」

「アウトレイジだと!? …グワーーーーーッ!!!」

 

ドラゴンは青い光を凝縮し、その塊をソニックへぶつける…。

 

「力を注入するには少しばかり負担が伴う。耐えるのだ!!」

「グ、グゥッ…!!!!」

 

苦しみに耐えながらもなんとか踏ん張るソニック…。

そして…、

 

「注入が終わった。」

「ハァ…、ハァ…、ハァ…。」

 

 

「…では準備が整ったら合図を出せ。その時に戦いを始める。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何だ!? 更に気味悪くなったぞ!?」

 

元々気味悪い空間もとい、夢の中だが、あちこちに赤い目と口が現れ、にやけだす。

あまりの気味悪さに思わず鬼丸も…、

 

「うわ…。見るだけでゾッとしちまうぜ。こりゃトラウマになるかもな…。」

「コイツはマズイ気がするYo!!」

 

 

そしてシャバヨの予感は的中。

巨大な漆黒の龍が現れ、鬼丸達を噛み砕こうとしている…。

 

「コイツもさっきみたいに返り討ちにしてやる!!」

 

しかし、このドラゴンは先程までの龍とは桁外れの強さだった…。

 

 

「喰ら…」

「ウォワーーーーーーーーーッ!!!!」

 

上から真っ二つに斬ろうとした鬼丸。

しかし、長い尻尾でムチのように叩き落とされてしまう…。

 

「コイツ…、そう簡単には勝てさせてくれないようだ…」

「グルルルル…。」

 

『ビシッ!!!』

 

「グブゥ!!!」

 

またも尻尾でムチのように叩かれてしまい、傷を負ってしまう鬼丸…。

シャバヨもドラゴンめがけて攻撃するも…、

 

「うぉーーーッ!! 俺の攻撃、受けてみるんダYo!!」

「ギシャーーーーーーッ!!!」

 

今度は黒い炎を吐き、シャバヨも火傷してしまう。

ピンチはこれだけでは終わらない…。

 

「グルルルル…。」

「シャー…。」

「ギシシシシ…。」

 

「しまった!! 囲まれたぞ!!」

「これって…、もしかして大ピンチかYo!?」

 

 

 

 

 

 

「う、うぅ…。グゥ…!!」

「鬼丸、どうしたの!!? さっきからうなされてばっかりよ!!」

 

「…悪夢だ。俺の力で奴を悪夢を見せているのだ。」

「何ですって!!? 起きて!! 起きて!!」

 

ピーチも必死で鬼丸の目を覚まそうとするも、起きる気配は…、無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…このままじゃ、食われちまっておしまいだ…。」

「こんなとこで終わるなんて勘弁ダYo!!」

 

 

 

 

『…ここで終わる気か?』

 

突然、鬼丸の頭に声が聞こえてきた。

 

「誰だ? テメェは…。」

 

 

『我はゼニス…。』

「何!? ゼニスだとッ!?」

 

「…鬼丸、さっきから何言ってるんダYo!?」

「悪りぃ…、いきなり変な奴が語りかけてきてよ…、気にするな。」

 

 

『我が貴様に力を貸してやろう。秘伝を諦め、天頂(ゼニス)として、そして『黄金龍(ゴールデン・ドラゴン) 鬼丸「王牙』として

 抗うのだ。』

黄金龍(ゴールデン・ドラゴン) 鬼丸「王牙」…だと!?」

 

『…そうだ、その力で奴らを一掃するのだ。』

「断る!! 誰が天頂(ゼニス)の力などにッ!!」

 

『…まぁいい。今日はこの辺りにしておこう…。』

 

そしてゼニスの声は完全に鬼丸から届かなくなった。

しかし、鬼丸の頭に『黄金龍(ゴールデン・ドラゴン)』の力が疑問に残ってしまう…。

しかし、今はそんな事を考えている余裕などない。

 

「…ハッ!! 俺は…一体…。」

 

 

 

 

「…鬼丸、危ないYo!!」

「クッ…!!」

 

ドラゴンの攻撃をボーッとしてながら辛うじて避ける鬼丸…。

強力なドラゴンに囲まれながら避けながら戦うのは不利だ。

このままでは体力も消耗し、いずれ攻撃が当たるだろう…。

 

「このままじゃ、死んでしまうってのがオチだな…。そうなる前に何とかしねーと…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「よ、よし…、体力も戻ってきたし…、勝負だ!!」

「よかろう…、なら始めるとしよう。」

 

 

…しかし、そのドラゴンのパワーは圧倒的だった。

 

「うわっ!! 衝撃波か。」

「…よそ見してる余裕があるのか?」

 

また衝撃波を出し、ソニックを翻弄する。

だが動きは非常に鈍く、炎以外の攻撃は一切使わない。技も大振りで攻撃も非常に避けやすい。

 

「そんな動きじゃ、俺には当てられないぜ!!」

「フフフフフ…。」

 

不敵な笑みがこぼれるドラゴン。

 

「…喰らえッ!!」

 

隙を突き、口から火炎放射を発射。

体勢を崩しながらも何とか避けられたソニック…。しかし、

 

 

 

 

「な…!!」

 

何と、火炎放射が空間の一部を溶かしていたのだ。

空間を捻じ曲げるほどの威力。スピードの遅さなどの欠点を補うには十分すぎるパワーだ…。

ほんのわずかでも当たってしまえば命の保証はできない。

事実上、一度でもダメージを受けずに勝利しなければならない…。

 

「…新しく与えたパワーを使ってみるのだ。全身に力をこめれば使えるはずだ。」

「…。」

 

言われるがままに全身に力をこめるソニック…。

すると…、

 

「な…!!」

 

何と、ソニックが光り出し、そのソニックのシルエットが姿を変えていき、更に大きくなって

いく…。

そして光が収まると…、

 

 

 

 

 

 

 

 

「これが…俺なのか!?」

「そうだ。お前はアウトレイジに、『無限皇(インフィニティー・ビート) ジャッキー』に進化したのだ。」

「ジャッキー…、これが俺の新しい力…。」

 

 

「…さぁ、バトルを続行するぞ!!」

 

再びドラゴンの攻撃。

ドラゴンは再び火炎放射を発射する…。

 

「その攻撃はもう完全に見切ったぜ!!」

 

ソニックももの凄い速さで避わし、一気にドラゴンの懐に入りつく…。

巨大になりながら、特有のスピードは全く衰えていない。

 

「喰らえッ!!」

 

そしてボール状に丸くなり、その勢いで体当たり。

至近距離からの攻撃にはさすがに耐え切れずに倒れてしまう…。

 

「グブゥ!! コイツ…。やはりクロスファイアを救えるだけの力はあるかもしれないな…。」

 

 

「Wow!! 攻撃しても全然疲れないぜ!!」

「それはお前にだけ与えられた特権だ。攻撃したり避けたりして体力を消耗しても疲れること

 は無い。」

 

 

「…ではここから脱出させてやろう。俺に跨れ。」

「分かった。」

 

そしてドラゴンは火炎放射で空間を捻じ曲げ、そこにワープゲートを作りだし、夢の空間から

脱出。一方、鬼丸達は…、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「このままじゃ、死んでしまうのがオチみてーだな…。そうなる前に何とかしねーと…。」

 

 

「…ギシャーーーーーーー!!!」

「も、もう終わりなんダYo!!」

 

しかし、考えている隙にシャバヨが黒い炎で焼かれようとしている…。

迷いを切り捨て、真っ先にシャバヨの元へ向かう鬼丸。

 

 

 

 

 

『ブォーーーーーーー!!!』

 

「危ねぇ!!」

 

鬼丸はシャバヨを庇い、代わりに自らが炎に焼かれて火傷してしまう…。

そしてシャバヨは…、

 

 

 

 

「お、鬼丸ーーーーーッ!!!!」

 

鬼丸が火傷で倒れるを見て泣き叫んだ…。

するとシャバヨに異変が…。

 

 

「…うぉーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

シャバヨが光り出し、覚醒する。

そしてそこに現れたのは…。

 

「これが…、俺の真の姿だ!!」

 

鬼無双カイザー「勝」へと姿を変えたシャバヨ。

 

「お前…、それが真の…姿なのか?」

「そうだ。」

 

 

 

 

 

 

「…そして秘伝の玉を持っているのもこの俺だ。」

「何ッ!? じゃ、お前が俺の探してたドラゴンって事か!!?」

「そういう事だ。どうやらお前は俺の持つ秘伝が欲しいというのか?」

 

「おぅ、その力で修羅丸を救いたいんだ!!」

 

強い光で鬼丸も目を覚まし、カイザー「勝」に事情を話す。

 

「分かった。俺の力をお前に授けよう。さぁ、俺に跨れ!!」

 

鬼丸も言われるがままにカイザー「勝」へ跨る…。

すると…、

 

 

「すげぇ…。全身に力がみなぎる…。」

「…勝利宣言(ビクトリー・ラッシュ)だ。その技で一気に倒すぞ。」

「おぅ!!」

 

 

「グルルルル…。」

「ギシシシシ…。」

 

「…喰らえッ!! 『勝利宣言(ビクトリー・ラッシュ)』!!」

 

勝利宣言(ビクトリー・ラッシュ)。カイザー「勝」が炎球を吐き、鬼丸が剣技で炎球を斬って

炎球を爆発させて辺りに炎の雨を降らせる強力なコンビネーションアタック。

その炎の雨を連続で受け続けた漆黒のドラゴン達は…。

 

「ウ、ウゲーーーーーーーーッ!!!!」

 

…炎に耐えきれず、倒れ、黒い粒となって消えた。

 

「よし、ここから脱出するぞ!!」

「え!?」

 

「…修羅丸を助けに行く為だろ?」

 

こうして鬼丸とカイザー「勝」は夢の世界から無理やり脱出する。

 

 

 

 

「馬鹿なッ!! 夢の世界から脱出するなんて…。」

『おのれ~!!!』

 

現実世界から戻ってきた鬼丸とカイザー「勝」。

しかし、驚愕している2人を無視し、鬼丸はピーチを連れて遺跡の天井に穴をあけ、脱出する。

 

 

 

 

 

 

 

 

「クッパよ、大魔王というのはその程度か?」

 

ベートーベンの前には『偽りの王《コードキング》 ナンバーナイン』と操られた

クッパの手下大勢…。

対してクッパはGENJIも竜、ショパンも動けず、マリオ達は飛ばされてしまい、戦えるのは

クッパだけ。

 

「くそ~…。このままじゃ、やられてしまうだけなのだ。」

「ならば今すぐに終わらせてやる…。 やれ、クッパをこの世から葬り去るのだ!!」

 

しかし、突然ナンバーナインの鎧にヒビが入りだし、眩しく光り出す…。

 

「ナ、ナンバーナインが…。」

 

そして光が完全に収まった時には…、

 

 

『パリーーーーン!!!』

 

ナンバーナインの鎧は完全に砕け散った…。

そこに現れたのは…、ジャッキーへと進化したソニック。

 

「Hey!! もうお前の戦慄には縛られないぜ!!」

「馬鹿なッ!! ソニックがクリーチャーに覚醒するなんて…。」

 

「お前…。ソニックなのか?」

「Yes!! そうだぜ、クッパ。」

「ズルいぞ!! ワガハイもあんなふうに大きくなりたいのだ!!」

 

そしてジャッキーへの覚醒は少しずつベートーベンの歯車を狂わせていく…。

 

「お、俺達は何をしてたんだ…?」

「あ、クッパ様だ!!」

「ホントだ!! クッパ様だ!!」

 

「クッパッ様ッ!!」

「クッパッ様ッ!!」

「クッパッ様ッ!!」

 

何と、クッパの手下達が目を覚まし、戦況は一気にクッパの方が有利に。

奇跡はそれだけでは無かった…。

 

 

 

「…俺達もいるぜッ!!」

 

窓を突き破り、鬼丸とカイザー「勝」もとい『勝利宣言(ビクトリー・ラッシュ) 鬼丸「(ヘッド)」』とピーチも参戦。

更には、GENJIと竜、ショパンも動けるようになり、これで完全にクッパ達の流れに。

 

 

「おのれーーッ!! 許さん…、許さんぞーーーッ!!! 貴様等など、あっという間に滅ぼして

 くれてやるわーーーッ!!!」

 

1人残され、遂に本性を露わにしたベートーベン…。

果たして、鬼丸達はベートーベンを打ち倒す事ができるのか!?




ちなみに『勝利宣言 鬼丸「覇」』という名前は鬼丸とカイザー「勝」の総称です。
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