大乱闘スマッシュブラザーズX 天頂と神 作:ブルー・ハイパー
「さぁ、お前の運命を選べ。選んだ運命がお前自身を襲うのだから…。」
「俺は…、俺は…、」
「…お前の言う運命には辿らない!!」
「グ…、い、いいだろう…、ならば跡形もなく消し去ってくれるわ!!」
予想外の言葉に少し戸惑いを見せるベートーベン。
しかし、ベートーベンの槍がジャッキーに襲い掛かろうとする…。
「…待てーーいッ!!」
しかし、何者かが現れる。
何と、人間だ!!
「貴様…、この世界の者ではあるまい!?」
「オレ? オレはパルポンだ。」
「パルポンか…、現れたところ悪いが、貴様に用は無い。消えてもらう!!」
標的をジャッキーからパルポンに変え、再びベートーベンは持っている大槍で貫こうとするが…、
「…バレットセット!!」
しかし、パルポンは動揺する様子を微動たりとも見せずに風の弾丸を放つ。
やがてその弾丸は1つに見えたのが数十発の弾に分かれ、全ての弾がベートーベンめがけて
突っ込んでいく。
「小賢しい…。こんな弾ご…、ゴボァ!!」
そしてベートーベンが反撃する間もなく、弾はベートーベンに直撃。
体の全部分が負傷したベートーベンは…。
「おのれ…、こうなったら最終奥義だ。」
だが、とうとう最終奥義を発動してしまう…。
ジャッキー、パルポン、ベートーベンは元の空間に戻る。
「Oh…。ここは…、王宮!! 元の場所に戻れたのか!?」
「…ソニック!! よそ見している暇は無いのだ!! あれを見ろ!!」
クッパが指を指したのは銀色に輝くベートーベン…。
ピアノと共に宙に浮いている。
「愚かな反逆者どもよ、こうなったら全員まとめて消えるがいいわ!!」
そしてベートーベンは『最期の曲』ともいえるレクイエムを奏でだす…。
「…さぁ、全てのキング・コマンド・ドラゴンよ!! 愚かな反逆者を1人残らず、跡形も無く、
消し去るがよい!! これが反逆者の運命なのだから…。」
王宮の彼方此方から大量のキング・コマンド・ドラゴンが現れる…。
そしてジャッキー達を囲むように追い詰めていく。
「クソ…、唯でさえ強力なドラゴンが数百体もいるのか…。コイツは極めて厄介だな。」
激竜王も思わず弱音を吐いてしまう。
だが、クッパとジャッキーは…、
「ガハハハハ!!! こんな奴ワガハイだけで食い止めてくれるわ!!」
「That's right! 俺だってここでやられるほど軟じゃないぜ!?」
そしてそのままキング・コマンド・ドラゴンの大軍団に突っ込んでいく。
その光景を心を打たれたクッパ軍団、竜、GENJI、ショパン、鬼丸、カイザー「勝」は…、
「クッパ様が戦ってるんだ。俺達もクッパ様に続けーーッ!!!」
「仲間が戦ってるのに俺も戦うぜ!!!」
「久々に大暴れするぞ、ショパン!!」
「言われなくても分かってるっての!!」
更にクッパの手下達、竜、GENJI、ショパン、鬼丸、カイザー「勝」もジャッキー達と共に
キング・コマンド・ドラゴンの軍団へ立ち向かう。
「俺達も大暴れするぞ!! ドラゴン!!」
「おぅ!!」
「ガハハハハ!! 退け退けーーッ!! 退かない奴は焼いてくれるわ!!」
クッパはファイアブレスの乱れ乱射。
強い炎が次々とキング・コマンド・ドラゴンを倒していく…。
「今の俺に触れると大火傷だぜ!?」
ジャッキーは持っているヌンチャクでキング・コマンド・ドラゴンを次々とぶっ倒していく…。
アウトレイジの体にすっかり慣れたソニックは正に鬼に金棒。
「ショパン、ターボコンビネーションだ!!」
「あいよ!!」
ターボコンビネーション。それはショパンがターボで暴風を起こして相手を怯まし、GENJIが
怯んだ相手を剣で切り裂くという攻撃だ。
「煉獄ッ!!」
竜は煉獄を発動。
地獄の炎がキング・コマンド・ドラゴンを大火傷させ、戦闘不能にする…。
「バレットセット!!」
パルポンはウインドバレッド・爆破でキング・コマンド・ドラゴンを風の衝撃で吹き飛ばす…。
「突っ込めーーーッ!! そんなドラゴンなんか倒してしまえーー!!!」
「オーーーー!!!!」
クッパ軍団は1体1体はそこまで力は無いが、数は非常に多いので数で押し切る戦法に出た。
キング・コマンド・ドラゴン並の数のクリボー達が次々とドラゴン達を押していく…。
「これで一掃だ!!
そして王宮の天井近くまで飛んだ鬼丸「覇」は
コマンド・ドラゴンを炎の雨で次々と倒していく…。
この技は正に高らかにそして簡単に勝利を宣言できるほどの強さを秘めているのだった。
「おのれ…、こうなったら自らの力で捻りつぶしてくれるわ!!」
そして上空のベートーベンが地上に舞い戻り、大槍とト音記号を模った盾を構える…。
鬼丸達はベートーベンに突っかかり、至る所を攻撃しはじめる。
「クソが…、小賢しいマネをしおってーーーッ!!!」
しかし、苛立ったベートーベンが体に攻撃している鬼丸達を跳ね除ける。
「我は…、全てのドラゴンを統治する者…。こんな所で負けるわけにはいかぬのだ!!」
「…負けるわけにはいかない? それは俺達も同じだぜ!!」
ジャッキーは最後の力を降り絞り、ベートーベンにスピンアタックを喰らわせる。
対するベートーベンも最後の力を振り絞り、ジャッキーを大槍で貫こうとする…。
「これで終わりにしてくれるわーーーーーッ!!!!」
「No! 勝つのは俺達だーーーッ!!!!」
『ドカーーーーーーーーーーーーーン!!!!』
「す、すさましい衝撃なのだ。」
両者の最後の力の激突…。
果たして打ち勝ったのは…、
「…馬鹿な…、我が…、我が…、こんな所で…。」
…負けたのはベートーベンのようだ。
「我は…、わ…れ…、お…、俺は…、アイツを…幸せに…したか…った…。唯…、それ…だけ
だった…はず…なの…に…。」
光の粒となって少しずつ存在が消えていきながら意味深な言葉を残すベートーベン…。
これが負けるという事なのかもしれない。
「…待つッピッ!!!!」
そこにはレッピ・アイニーの姿が…。
かなり急いでいたせいか、まだ息が荒い。
「ストームだったッピね…、ベートーベンの正体は…。」
「レッ…ピ…、覚え…てて…くれた…の…か?」
「…そんなの当たり前ッピ!!! ストームとボクはかけがえの無い相棒だからッピ!!」
何と、ベートーベンの正体はかつてのレッピの相棒、ストームというドラゴンだったのだ!!
こればかりには皆も戸惑いを見せる。
そしてストームも本来の姿に戻るが、光の粒となって少しずつ存在が消えていくことに変わりはない…。
「まさ…か…、俺が…、こんな…末…路を…辿…る事に…な…る…と……は……な。レッ……」
言葉を最後まで言い切る前にストームは完全に消滅してしまった…。
「…ストーーーームーーーッ!!!!」
レッピもこればかりは黙ってもいられずに叫ぶ。
そして周りは虚しい空気に包まれていく…。
「まさかレッピの親友がベートーベンの正体だったとは…。」
「…哀れな末路だ。」
「…ストームだって元々はとても勇敢で優しくて強い奴だったッピ。」
しかし、その沈黙の空気を破るかのように突然、ジャッキーの真上に穴が出現。
「何だ!? この穴は!?」
そしてその穴はジャッキーを吸い込み、そのまま消えた…。
「ソニックッ!!!」
皆が同時に声を出したが、もうその場所にソニックはいなかった…。