大乱闘スマッシュブラザーズX 天頂と神 作:ブルー・ハイパー
前回、竜巻に巻き込まれた少女sayaはゲラコビッツとメタボスに襲われそうになった。
しかし、そこに現れたのはさっき、sayaとぶつかったあの男で…。
そしてメタボスとその男との決闘が始まった。
「ブオーーーーーーーーーー!!!!」
だが、メタボスが叫び始め、メタボスは『ブリザードメタボス』に変身。
ブリザードメタボスは常に冷気を吐いているので一気に周囲が寒くなってしまった。
「うぅ…。寒い…。ハ…ハクションッ!!」
気温が急激に下がったせいか、体がついていけずsayaは風邪を引いた。
しかし、メタボスと謎の男は全く動じていない。
「え…。あの人…、人間じゃないの!?」
sayaは謎の男が人間ではない事に気づいた。
確かに人型ではあるが、体が遥かに大きく、手足にはドラゴンのような爪がある。
しかも、その男はマフィアのような服も着込んでいる。
「こんなに大きいなんて…、なんでもっと早く気づかないのかな…。私。…ハクションッ!!
うぅ…、何か頭もボーっとしてきた…。」
しかし、そんなsayaに構う事なく、男とメタボスとの戦いが始まった。
「こんなブタ、さっさと始末して焼き豚にしてやる!!」
「…今ダ、コレデモ喰ラエ!!」
「ゲラコビッツ様ガ用意シテクレタスペシャルウェポン…、
『ウルトラスーパーアルティメットワンダーグレイトデスハイパーアイアンメタルスーパー
セクシーボール』ヲ喰ラエーーーー!!!!」
「え…、武器の名前無駄に長すぎですよ。…ハックションッ!!」
「名前、長すぎだろ!!」
これはさすがに2人で突っ込んだ。
武器の名前が異様に長い割には大きいボールを投げつけて潰すだけというシンプルな攻撃だ。
しかし、当たれば大ダメージは免れないのは間違いない…。
「クソ、いきなりふざけた攻撃しやがって…。」
すさましい速さで飛んでくるボールに男はなす術も無い…。
…と思ったが、
「ナッ…。マサカ、ソンナ事ガ…、有リ得ナイ!!」
何と、その男はその巨大ボールを拳一つで砕いていたのだ。
男自身が巨体な体とはいえ、メタボスとsayaは唖然する…。
そしてボールが完全に砕け散ると男は…、
「…これで終わりか? クソブタ。」
殺気のある眼でメタボスを睨み、威嚇する。
「オ、オ前ハ一体何者ナノダ…!?」
「俺か? 俺はクロスファイア…。
よ~く刻んでおけ。」
「クソ…、ココハ一旦撤退ダ、次コソハボッコボコノケチョンケチョンノカロンカロンニシテ
ヤル!! 覚エテロ!!!」
クロスファイアという男に威嚇されたせいか、怖気付いたメタボスは撤退した…。
そしてメタボスがいなくなった為、気温も少し上がり出した。10分程すれば元の気温になる
だろう。
「あ、ありがとう…ございます…。…ハクションッ!!」
「ハハハハハ!!!! は、腹痛ぇーよ…。助けてくれ。」
sayaを見るとクロスファイアは突然涙を流しながら笑い出した。
「な、何がおかしいんですか!!?」
「お前…、カゼ引いてんのか? この程度の寒さでか? …さすがに笑っちまうぜ。そんな
事よりさ、お前名前は?」
sayaの質問を無視し、まだ笑っているクロスファイア。それどころか、逆に名前を聞いてくる
始末だ…。
「何でおかしいのかって聞いてるんですよ!! 無視しないでください!!」
「…いや~、この程度の寒さでカゼひくなんてどうかって思ってんだよ。」
「風邪引くなんて当たり前ですよ!! 人間は寒いのが苦手なんです!!」
すると次の瞬間、クロスファイアはある疑問を持つようになる。
「…お前、人間なのか!?」
「当たり前ですよ!! この世界は人間が普通に暮らしてるんですから。」
「ハハハハハハ!!!! やっぱ面白れーわ、お前。」
すると、またクロスファイアは笑い出した。
「ま、また何かおかしい事言ったんですか!?」
「おかしいも何も、ここは人間なんていねーよ、クリーチャーが普通に暮らしてんだ。
俺もクリーチャーだ。ただ、『アウトレイジ』って種族だがな。」
「クリーチャー…ですか。」
「それどころか、人間が珍しいんだよ。それにここはクリーチャー
が住んでいる世界じゃなさそうだな。」
「じゃ、元の世界に帰れる方法とかって無いんですか!?」
「さぁ…。それは俺も知らねーな。…ってやべぇ!! もうこんな時間か!?」
するとクロスファイアは森の出口めがけて走り出し、sayaはクロスファイアについていく。
「…。」
しかし、その様子を静かに見ている者が…。
「ここだ、ここ…。」
「ここってどこなんですか!?」
どうやら教会のような場所だ。
教会の外にはたくさんのクリーチャーが並んでいる…。
そしてその教会の上には、不良のようなクリーチャーがランチャーを持って構えている。
また、クロスファイアもランチャーを構えている。
「な、何するつもりなんですか!?」
「まぁ、見てろって。」
しばらくすると協会からフードを被ったクリーチャーが出てきた。
しかし、そのクリーチャーは人間にかなり近い容姿をしている。
「さぁ、今日も神を崇めるのです。さぁ、神に祈りを!!」
そのクリーチャーの言葉通りに教会にいたクリーチャーは拝み始める。
「へぇ…。毎日神様に祈りを捧げるんですね…。」
「ケッ…。気に入らねぇな。あの野郎。」
しかし、クロスファイアはその様子を不快に思っている。
「え? いい事じゃないですか!!」
「お前はあの野郎の本性を知らねーからそんな事が言えるんだよ。」
「どういうことですか?」
「あのフード被ってるふざけた野郎が『オラクル』っていう種族の一人だ。奴らは普通の
クリーチャーを愚民と認識しているゲスな野郎だ。おまけに娯楽は人を惑わすから禁止
だとふざけた事抜かしてんだ。まぁ、当然、俺等はそんな事無視してるけどな。」
「なんでそんな事知ってるんですか?」
次の瞬間、クロスファイアは悲しげな表情で話しだした…。
「知ってしまったんだよ…。オラクルのやり方を…。」
「あれは今から半年くらい前の出来事だ。今日もお前がいた森で体を鍛えてた時だった…。」
『ど、どうしよう…。オラクルって悪い人達だって知ってしまったよ…。』
『急いで皆に知らせましょう!!』
「そこには2人の妖精がいた…。その時は2人ともすごく慌ててたんだ。しかも、その時…、」
『おやおや…、どうやら我々の正体を知ってしまったようですね。』
「あのフードを被った野郎が変な悪魔を大量に連れてやって来たんだ。」
『うぅ…。オラクルだ!!』
『どうしよう…。』
『どうする事も出来ませんよ…。正体を知った貴方達には死んでもらいます。これは私にとっても
悲劇なのです。信者が消えていくのは…。』
「そして奴は悪魔に殺すよう命令し…、」
『イヤーーー!!!!』
「…そしてその2人の妖精は殺された。」
「ひ、酷い…。あんまりですよ!!」
「…しかし、そんな事はどうでもいい。俺は自由さえ取り戻せればいいんだ。」
「じゃ、2人の妖精さんは…。」
「…俺等には関係ないね。アウトレイジでもない奴は別にどうだっていい。」
「…何でですか?」
「あん?」
「…何で人の命をそんな他人事みたいに言うんですか!!?」
「お、おい! もっと小さく喋ろよ。見つかるじゃねーか。」
「人の命をそんなふうに思うなんて最低です!!」
そしてsayaは走りだし、森の方へ向かった…。
「…。」
クロスファイアはただ黙るしかなかった…。
ちなみに登場させているクリーチャーは全て実際にカード化されている
ものを登場させる予定です。