大乱闘スマッシュブラザーズX 天頂と神 作:ブルー・ハイパー
「ククククク…。さぁ、憎悪を糧にしてかかってくるがいい!!」
前回、クロスファイアを消され、激昂したsayaとプロメテウス。
消したアウトレイジ達の力をも兼ね備えたアシッドにどう立ち向かうのか!?
「クソが…。消えやがれーーッ!!」
「クロスファイアさんの敵です!!!」
2人とも激昂しているせいか、攻撃がいつも以上に激しくなっている。
「フフフフフ…。出鱈目に攻撃している貴様等など敵ではない。…お前等もクロスファイアのように
地獄へ送ってやる!!」
しかし、アシッドが攻撃を仕掛けようとしたその時だった…。
誰もが予想しない事態へ陥ってしまう。
「…フフフ。」
突然、sayaがアシッドに何かしらの魔法をかけると、アシッドは苦しみだしてしまう…。
「ク…、息が…できない…。ウゥゥ…。」
悲鳴も出ずに苦しむのを見て、sayaはそれを快感だと思うかのようにあざ笑う。
そして静かにアシッドは眠りにつき、息を途絶えてしまう…。
「つまらないわ…。悲鳴も出さずに死ぬなんて。」
「sayaからとてつもなく禍々しいオーラを感じる…。」
「何だと!?」
「あぁ、まるで何か恐ろしい魔物に憑りつかれたかのようにな…。」
五郎丸がsayaの異変に察知。
案の定、それは当たり、今度は味方であるはずの五郎丸達に襲い掛かってくる…。
「アシッドじゃつまらなかったわ。今度は悲鳴を上げさせて殺してあげる…。」
「どうしたんだ!? 何があったんだ!!」
プロメテウスも必死に叫ぶが、今のsayaには完全に届かない…。
「…守りを固めるのじゃ!! 今のsayaには何を言っても無駄じゃい!!」
五郎丸の喝に守りを固めるアウトレイジ達だが…、
「守りを固めるなんてつまんない事するのね…。」
sayaは何を考えているのか攻撃を止め、オラクルビルの壁を突き抜ける…。
「sayaの奴…、一体どうする気なのじゃい!?」
「…フフフ。ここから殺戮魔法でビルごと消してあげる。」
手から黒い球体を生成し、大きくしていくsaya…。
このままではソニック達だけでなく、実験で捕まっている他のアウトレイジ達も消してしまう
ことになる。
「あやつ…、ビルごと拙者達を消すつもりじゃい!!」
「…俺がsayaを止める。」
名乗りを上げたのはソニックだった…。
「だが相手はsayaだぞ、saya相手に戦えるのか!?」
5000GTが正気かと問うくらいの勢いでソニックに問いかける…。
その事にソニックは…。
「…俺が止めて見せる。それに穏やかだったsayaが何であんなふうになったのかも知りたいしな。」
「分かった。但し、ぐれぐれも無理はするな!」
ソニックは5000GTにニッと笑うと、ジャッキーに姿を変え、ビルのずっと上にいるsayaめがけて
飛び出す…。
「ソニックがsayaを止めている間、拙者らは捕えられたアウトレイジ達を手分けして探すの
じゃい!!」
「おぅ!!!」
五郎丸達も最上階の部屋を後にし、捕らわれたアウトレイジ達を探し出す…。
「ここは…、俺は一体何を…。」
「目が覚めたか…。クロスファイアよ…。」
目が覚めたクロスファイア。
しかし、謎の声がクロスファイアを呼ぶ…。
「おい、ここはどこなんだ!? 辺りが真っ白で何も見えやしない。」
「…俄かに信じがたいだろうが、ここは死後の世界『黄泉』だ。」
「じゃ、俺は死んだからここにいるのか?」
「そうだ。」
「ケッ…。変な空間に入ったと思ったら、死後の世界かよ…。変な冗談抜かす
と潰すぞ、ゴラァ。」
「嘘ではない…。お前はアシッドの攻撃を受け、死亡し、ここの世界に…」
「あ~!!! アシッド…。アイツを思い出すだけでイライラする…!!!」
「クロスファイアよ。」
「何だよ、変な奴。」
「…今は、sayaが何かしらの影響で暴走している。このままでは副作用として彼女に計り知れない
負担が掛かってしまう。そうなる前に再びオラクルビルへ戻り、彼女を救うのだ!!」
「何ッ! あのガキめ…。今度は何をしでかしたんだ…。」
独り言をぼやくと、クロスファイアの前に赤と水色が交ざった光が現れ、その光がクロスファイア
の中へ入り込んでしまう…。
「ん!? 今なんか妙に眩しい光が俺の中に入っていったよな!?」
「そうだ。その光こそ『エグザイルの瞳』。お前は『エグザイル・クリーチャー』となる可能性
を秘めるようになった。」
「エグザイル・クリーチャー…。この間変な蝶もそんな事言ってたな…。」
「…今からそなたを地上の世界へ誘う!!」
「何ッ!! ま、眩しい!!!」
眩しい光がクロスファイアを包み込む…。
そして目を開けると…、
「ここは…、アシッドと戦った所か。」
クロスファイアはオラクルビルの最上階にいた…。
「何で天井に穴空いてんだ? ん…?」
「saya、一体お前に何があったんだ!!? 何でこんなことをするんだ!!?」
「…楽しいからよ。生命の悲鳴、命を絶たせる、それこそが私の快感なのだから。」
「やはり、お前はsayaじゃない。誰だ!? 誰がsayaを乗っ取っているんだ!!?」
「鋭いわね…。私はsayaのもう1つの人格とも呼べる存在…。とでも言っておくわ。」
「あのガキ…、いつの間に飛べるようになったんだ? …それにソニックまで一緒にいるとはな。」
「それに…、この体じゃ窮屈だ。女の喋り方もいい加減飽きてきた…。」
「どういう事だ?」
「…こういう事さ。」
不敵な笑みを浮かべながら、sayaの体が黒く光り、その光がsayaから離れていく…。
やがて意識を失い、sayaは空中から落下していく。
「このままじゃ、sayaが!!」
ジャッキーもこれを見逃すはずがない。
しかし…、
「お前は、私と…、いや俺と一緒に遊んで行けよ…。」
黒い光がジャッキーに絡まり、身動きが取れなくなってしまう…。
「全く…、世話かかせやがって…。」
しかし、クロスファイアが空を飛び、見事にsayaをキャッチしたのだった…。
「ヒヤヒヤさせやがって…。」
「フフフフ…。まさかもう一人いたとはな…。お蔭で『オリジナル』を仕留め損ねてしまった。」
ホッとしたのも束の間。クロスファイアの存在に気付いた黒い光がビルの最上階へ舞い降りる。
ジャッキーを絡めながら…。
「さあ、時間は稼げた…。どけ!! 青いの。」
途端にジャッキーを押し倒した黒い光…。
やがてその光は実体化し、8本足の蜘蛛みたいな黒い怪物と化してしまう。
「俺様はライス・シャワー…。本名は『
見ての通り、俺様がsayaとかいう女の中に住みついて暴走させていたのだ…。」
「コイツ…、気分悪い事してくれるじゃねーか。人に住みつくとはな…。」
「だが、お蔭で俺様はより上質な闇を手に入れることができた…。純粋な奴の抱える闇はたまん
ないからな…。」
「よくもsayaを…。」
「だが、今日は撤退してやる。次会った時が貴様等の最期だ…。」
狂ったような口調で喋るだけ喋って撤退したライス・シャワー…。
果たしてライス・シャワーは何者なのか!? 目的は何なのか!?
「これで良かったのだろうか…。あまり生と死を弄るのはいけないのだが…、
クロスファイアはまだ地上の世界でやるべきことも多いからな…。
そういう意味ではやむを得んかもしれないな。」