大乱闘スマッシュブラザーズX 天頂と神 作:ブルー・ハイパー
「う~ん…。何だったんだ? あの竜巻は…。」
ネスがとある場所で目覚める。
辺りは暗く、床や壁が石造りになっており、一部の壁が風化している。
「ん? リンクにゼルダ姫!?」
周りはほとんど見えないが、小さな火が灯っているお蔭で辛うじて人の姿くらいは見える。
「お~い!! 起きろ~! 朝だぞ~!?」
「う、う~ん…、ここは? 僕は一体何を…。 ここは何らかの遺跡なのか?」
「先程の竜巻は一体…。」
「よかった…、2人とも目が覚めたぁ…。」
「貴方は…、ネス!? ひょっとして貴方も先程の竜巻に飲み込まれて…。」
「うん。」
「姫、ならまずはここから外へ出ましょう。」
「そうね。」
同じ場所で気絶していたネス、リンク、ゼルダ。
ようやく全員目を覚まし、歩きはじめる…。すると、
「ん? この3つの壁画は…。」
「どうしたのです? リンク。」
「…姫、ここに3つの壁画が。恐らく、何らかの伝説に関わるものかと。」
すると、壁画に小さく文字が刻まれているのをネスが発見する。
「あっ、何か書いてるよ。え~と…、」
『奇跡なる頂無なる頂打ちて平和訪れん』
『太陽龍邪悪なる神打ちて平和訪れん』
『火なる超次元絆固め悪なる超次元打ちて平和訪れん』
「どういう事だ!? ハイラル、ましてやスマブラワールドにこんな伝説が!?」
「…違う。それはこの世界、クリーチャー世界の伝説。」
リンクの動揺と同時に現れる巨大なドラゴン。
しかし、そのドラゴンはリンク達の目にはぼやけて見え、まるで幻であるかのように姿もはっきり
とは映っていない…。
「それは2000年前、3500年前、5000年前の出来事を記した壁画だ。そして私の名はゴスペル。
『
「オラクル…? 一体それは、何なのです?」
「オラクル…。それは神の教えをこの世界に知らせ、光をともす者達…。」
「神の教え? マスターハンドやクレイジーハンドみたいな創造主が神って事?」
ネスがキョトンとした目でゴスペルを見つめる…。
「そう…、表向きは。」
「表向き!?」
「では、オラクルという者達の真の目的は別にあるという事ですか?」
「…そう。私は偶然知ってしまった。オラクルの真の目的。それは、この世界を永遠の停滞
と沈黙で包み込み、支配する事…。それを知ってしまった私はオラクルから追放され、
反乱を起こす可能性があるとして追われる身となった。今見つかれば、間違いなく私は、
殺されるだろう…。」
「な、何だと!?」
「じゃ、貴方は追われている身って事!!?」
「ひ、酷い…! 知っただけで殺されるなんて…。」
「そう、それがオラクルのやり方。1%でも有害となる可能性があるクリーチャーは皆処分し、
完璧、潔癖であり続ける…。正直、私も今は頭が恐怖心でいっぱいだ。うかつの外には出ら
れない。だから、私の魔力で幻を見せて今もこうやってオラクルの真の目的を告げている。」
「…だったら、ボクがそのオラクルって奴らのやり方を変えてみせる。」
拳を強く握りしめながら、ネスは亜空間での最終決戦の時とよく似た目つきでそう言い放つ。
「正気なのか!? オラクルは軍事兵力も豊富。アウトレイジ達でない限り、オラクルに対抗
するのは不可能だ!!」
「…じゃ、そのアウトレイジって種族の人達ならオラクルを何とかできるんだよね!?」
「アウトレイジ…。彼らは体の一部を武器に変形させる事が出来る。あの力なら、オラクルの軍事
兵力を潰すことは不可能ではない。」
「だったら、今すぐ私達がそのアウトレイジという種族の人に交渉して…」
「…だがッ!!! …彼らは気ままに戦う奴らでもある。アウトレイジはそう簡単にアウトレイジ
以外の種族の為には戦わないとも言われている。」
「…それでもボクは彼らに協力を求めるよ。…それしか方法が無いなら。」
「ネス…。」
「…分かった。アウトレイジが住んでいるレイジング・ブルへの道案内くらいはしよう。
ただ、その前に私の所に直接来てほしい。まだ伝えていない事もあるからだ…。
今後は君の意思に語りかけながら道案内をする。まずは私の魔力でここから脱出さ
せよう。」
そして幻影の方のゴスペルは消えた…。そしてリンク達3人も光に包まれ、遺跡から姿が消えた。
「ここは…、遺跡から脱出できたのか!?」
「凄いや、ゴスペル!!」
「では、ゴスペルさんの所へ行きましょう…。」
すると、ダダダダダッと音を立てて走ってくるクリーチャーの姿が…。
「…ん? う、うわぁーーーーー!!!!」
『ゴーーーーーーーン!!!!!』
「痛ぇな…。どこ見て歩いてんだよ…。」
「そ、そっちこそ、あんなスピードで走ってきておいてそれはないだろ!?」
ネスは不幸にも凄い勢いで走っていたクリーチャーと激突。
そのクリーチャーは人間に近い容姿をしている…。
「全く…、オレは今師匠のおつかいで食料を調達してる最中だってのに…。」
『キュイーーーーーン』
「ん? 何かキュイーンって音がするよ。」
すると今度はキュイーンという音が次第が大きくなり、そこからあるマシンがスピードを
出してネス達の方に向かってくる。そのマシンにネス達3人は見覚えがあった…。
「あれは…、F-ZEROマシン!? まさか!!?」
そしてそのマシンを静かに止まり、そこから現れたのは…、
「よっ、久しぶりだな。ネス、リンク、ゼルダ。」
…キャプテン・ファルコンだ。
「師匠!!」
「だ~か~ら~…、俺はアンタの師匠じゃない!!!」
「成る程…、一方的に尊敬しているだけだったのか…。」
ネスが得意げに分析すると、ファルコンがクリーチャーの頭をポンと撫でる。
「紹介するよ。コイツはファルコン・ボンパーっていうんだ。俺が愛機ブルーファルコンと
共にこの世界にやってきて気絶していた時、コイツがずっと家の中で寝かせてくれたらしい
んだ。」
「へへッ。」
「ただ、俺の走る姿に惚れたのか、コイツは俺の事を師匠って呼ぶんだ…。」
「とにかく師匠は師匠だ!!」
「…。」
「ほぅ…、ちょうどいい。姫もろともリンク達を終わらせるとするか…。」