大乱闘スマッシュブラザーズX 天頂と神 作:ブルー・ハイパー
「ククククク…。俺様はsayaとかいう小娘に潜む闇の力で復活を果たした…。」
「ライス・シャワー様の復活により、我ら亜空軍の勝利はもはや時間の問題かと。」
「…当然だ、煌野 星夜。そしてお前には我が魔力の一部を使って闇のエンジェル・
コマンドのクリーチャー をアウトレイジとオラクルが戦っている時代に送り込むのだ。
…よいな?」
「はっ。」
「…それともう一つご報告があります。以前、鬼丸というクリーチャーと対峙した時に、
黒き龍の幼生を奴に植え付けておきました。もうすぐ孵化し、鬼丸の意識を乗っ取る時期かと。」
「よくやった。ククク…、これで3つの伝説のうち、1つは崩壊だ…。あとは…、」
「あとは…、どうやって修羅丸を出すかだな。ベートーベンの残骸…。これをどうにかすれば…。」
現在、マリオ達はベートーベンの残った鎧、残骸を調べている所だ。
しかし、調べ出してから3時間経っても修羅丸らしきクリーチャーは出てこない…。
「しかし、コイツは驚いたな…。まさか修羅丸って奴を動力源にして動いていたとは…。
なぁ、ルイージ。」
「うん。」
「く、苦しい…。うぅ…。」
すると突然鬼丸が苦しみだす。よく、見ると鬼丸の体が少し黒ずんでいる。
皆慌てて鬼丸の元へ寄り添うが…、
「大丈夫か!? しっかりするのだ!!」
すると鬼丸の方から、何か不気味な声が響き渡る。
『ククククク…。俺様はこの時を待っていたぜ…。』
「貴様…、何者…だ…。」
必死で抵抗する鬼丸…。
しかし、今度ばかりは意識が乗っ取られるか乗っ取られないかの問題。
『星夜と戦った時の事を忘れたか?』
「何…? 俺を変な空間へ閉じ込めた奴の事か…。」
『そうだ、星夜の斬咬龍翔を受けた時から、ずっとお前の中にいた。そしてようやく、意識
を乗っ取る事ができるのだ…。さぁ、大人しく俺に代わるのだ。』
やがて鬼丸の体さえも漆黒のオーラに包み込まれ、体の色も暗い色つきになってしまう…。
「く、くそ…。そんな…事…があっ……て、た…まる……か…。」
そして鬼丸の声は完全に聞こえなくなり、目つきも凶悪になってしまった…。
『ククククク…。この体から鬼丸という意識は消えた。まず、手始めにコイツ等
を全員皆殺しにするか…。』
「マズイな…、今はソニックの居場所が分からない。他の皆もモーツァルトの攻撃を受けて
まだ何人かはどこにいるか分からない…。だが、今はそれでもやるしかない。」
「行くよ、兄さん!!」
「…応!」
「ククククク…。 俺様に戦いを挑むその度胸だけは認めてやる・・・。」
「来るぞ、体勢を整えろ!!」
「・・・整える? そんな余裕など与えるものか! ヘルフューチャースラッシュ!!」
「何!? みんな避けろ!!」
「死ねェーー!!!」
黒き龍に憑依された鬼丸が容赦なくマリオ達に襲いかかる。
黒く染まった剣が降り下ろされると辺りにある緑色の木や葉が黒一色に染まり、やがて枯れていった・・・。
「木が・・・枯れた!? 兄さん、これって・・・。」
「ああ・・・。明らかにあの黒くなった剣の仕業だな。」
「そうさ・・・、コイツは、生命の命を一瞬で吸い上げる事が出来るんだ。」
「じゃ、もしその剣の一撃を喰らったらワガハイ達は・・・。」
「そりゃ、死ぬだろうな。」
「クリーチャーってのは、どいつも即死レベルの攻撃を仕掛けてくるな・・・。
あのベートーベンと言い、モーツァルトと言い、極端な特徴ばかり持っている…。」
アイクは、ふと今までの戦いを思い出し、クリーチャーの攻撃について考え出す。
「・・・何ボーッとしてんだ!? 戦わないなら死ねェー!!!」
「・・・!! カウンター!!」
考えている最中に攻撃されそうになったが、間一髪カウンターでなんとかダメージは受けずに済んだ。
(俺としたことが、何をやってるんだ俺は・・・。)
「…どうやら面白い事になってるみてーだな。」
突然、姿を現す謎のクリーチャ一。
灰色を基調とした体と服をまとい、纏っている服、バイザーの色、体の色を除けば、
容姿は鬼丸に限りなく近い。
「鬼丸と容姿が類似してる・・・、まさか!?」
「お前、今日は隙が多すぎるぞ、死ねェー!!!」
アイクが察したその時、再び隙をつかれそうになるが・・・。
「・・・よっと!!」
謎のクリーチャーが盾を構え、アイクを攻撃から守った。
よく見ると、その盾はかつてベートーベンが使っていたト音記号を型どったものそっくりだ。
「お前らが、弟が探していた『修羅丸』とはこのオレッチの事よ!!」
「お前が…、『修羅丸』ッピか!?」
「だが、どうやってベートーベンの中から・・・。」
「てやんでい!! そんなの鬼丸が変なやつに乗っ取られるのを見てられなかったから、
気合いで出たんだ!」
「…とにかく、修羅丸も見つかったんだ。鬼丸も助け出すぞ!!」
「ここは…!?」
心の中でさまよっていた鬼丸。紫の気味悪いオーラ、かつて星夜の斬咬龍翔を受けてやって
来た場所とまるで変わらない。そのオーラに心を飲み込まれながら、まだ僅かに意志が残っ
ている状態だ・・・。
「ククククク・・・、まだ意識が残っていたか。しぶとい奴め・・・。」
「じゃ、とっととお前を倒して戻るとするか。」
そういうと鬼丸は剣を構え、対する黒き龍も咆哮を上げる。
その様子はまるでかつて夢の中で戦った黒き龍そのものだ。
「…紅蓮斬 爆ッ!!!」
先制攻撃を仕掛けたのは鬼丸。
剣に業火を滾らせ、斬りつけるという単純ながら、中々強烈な技だ。
「…ブラック・バイスキャノン。」
しかし、鬼丸が斬りつけようとした瞬間、今度は黒き龍が鬼丸めがけて
ブレスを吐く。
「…うわっ。」
慌てて避ける鬼丸。
急いで体勢を組み直し、再び剣を構える。
「無様な形だが、避けたのは褒めてやる…。」
「お前に褒められる事なんざねーよ。来い!! 『鬼無双カイザー「勝」』!!」
すぐさま、カイザー「勝」を呼び寄せ、鬼丸はカイザー「勝」に跨る。
「…『
「分かった。」
「何をする気だ!?」
カイザー「勝」に跨がり空高く飛んでいく鬼丸を眺める黒き龍。
そう、黒き龍は、この時まだ知らなかった・・・。
「・・・俺達の一撃を喰らえーッ!!」
・・・鬼丸達が秘伝の玉を持っていたことを。
カイザー「勝」が火の雨を大量に吐き、怯んだ隙に鬼丸が斬りつける。
「おのれ・・・。まさかお前は、カイザー「勝」!? バカな! お前は星夜によって悪夢の
中で幽閉されてた筈・・・。」
「ああ、それか。それなら俺がカイザー「勝」を悪夢の中から脱出させたんだ。」
「秘伝の玉を手に入れた俺達はもう、二度と誰にも捕まらない!!」
「フフフフ・・・。私の力を味わっても、まだそんな事が言えるかな?」
黒き龍を追い込むと、今度は謎の声が、どこから途もなく聞こえる。
・・・強烈な一撃と共に。
「ガッ・・・・・・ハッ・・・。」
「鬼丸、大丈夫か!?」
「フフフフフ・・・。私の魔人拳をまともに受けたのだ。当分彼は起き上がれないだろう。
・・・いや、むしろ、起き上がってもらっては都合が悪い。」
倒れる鬼丸を見下すように姿を現す声の主。
「私の名は『ガノンドロフ』・・・。力のトライフォースを持つ者だ。」
「ガノンドロフ・・・。コイツは一体何者なんだ!?」