大乱闘スマッシュブラザーズX 天頂と神   作:ブルー・ハイパー

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E28 悪魔の念願

「もうすぐ、レイジング・ブルが見えてくる頃ですよ、師匠。」

「…まぁ、とにかく放送で伝えるか。」

 

 

 

「…腹減った。何か食わせてくれよ。」

「何にも無いッスよ。レイジング・ブルに着いたらいくらでも食べられるじゃないッスか!!」

「それもそーだな…。」

 

…腹減った。さっき、ラッキースケベって言いやがったキューブリックを思いっきりぶん殴ったら、腹が減った。

もう腹減って死にそうだった。

『もうすぐレイジング・ブルに着くぞ。降りる準備をしておけよ?』ってアナウンスがさっき流れたばっかりだが、やっぱり腹減って死にそう…。

 

 

 

「…やはり、まだ水晶皇帝(クリスタル・エンペラー)の意識は戻らないようですね。」

「えぇ…。」

 

 

 

 

 

 

 

「何でアーウィンがこんな所にあるんだ!? そしてここはどこだ!?」

 

俺は今どこで何をしているかと言うと…、

 

 

「よぅ、調子はどうだい!? フォックス。 賭け事にでも負けたか?」

「…いや。俺とあのアーウィンが何でここにいるのかなって。」

「それは俺達も知らねぇな…。アウトレイジ達が帰ってきてみりゃ、仰向けで倒れてるお前さん

 と地下の戦闘車庫にかっちょいい飛行機があったからな…。俺もびっくりしたよ。」

 

何でもここは、アウトレイジと呼ばれる奴らが住んでいる街『レイジング・ブル』って言うらしい。

ここは、はっきり言って空気が酷く汚染されてて、24時間騒がしい街だ…。

まぁ、それでアウトレイジって奴らが満足なら俺は何も言わないけどな。

 

「まぁ、お前さんにとっちゃ、この空気にはあまり馴染めないかもしんないけどさ、

 面白れぇぞ? 帰るアテが見つかるまでこのガスマスクでもつけていけよ。」

「お、おぅ…。」

 

ガスマスクか…。まぁ、無いよりはいいが、これじゃ不格好だな…。

 

 

 

 

 

「ようやく着いたか…。そんな事より飯だよ、飯!!」

「腹減ってんのか? クロスファイア。」

「あぁ、さっきコイツをぶん殴ったら急に腹が減ってな…。」

 

ようやく、俺達の街『レイジング・ブル』へ帰ってこれた。

廃墟になってたこの街もアウトレイジが帰って来たお蔭でかつての騒がしさを取り戻している。

 

「…ガスマスクだ。何でもここは人間じゃ耐えられないほど空気が汚染されてるからな。」

「これでレイジング・ブルの中でもまともに動けるな…。」

 

「ここは、ホントに面白れぇんだぞ!? 何せ危険と引き換えにあらゆる娯楽が味わえるん

 だからな!!」

「兄貴のいう通りッスよ!! 一度やり出せば病みつきになるッス!!」

 

だけど、この後とんでもない事態に出くわす事になろうとは、この時まだ俺達は知らなかった…。

 

 

 

「競馬に音楽、ゲームに飲食店とお店など、いろいろあるッスよ!!」

「よ~し、追放されて以来、久々に遊びまくるか!!」

 

「…正直、この環境に慣れるのにはまだ時間が掛かりそうですね。」

「えぇ…。」

 

 

 

「このハンバーガー、結構おいしいね!!」

「…あんまり食いすぎるなよ? 太るぞ。」

「そういうGTだって結構食べてるじゃん…。」

「こ…、これは仕方ねぇだろ!? ずっとこのハンバーガー食ってなかったんだからよ!!」

 

 

「お、ゲームセンターもあるのか!?」

「はい師匠、ここも凄い面白いんですよ!!」

「だから師匠じゃ…」

 

「…レースゲームもありますから対戦しましょうよ!!」

「…。」

 

 

 

「何だ? お前ロック・ミュージックに興味あんのか!?」

「まぁな。ここんとこ最近は戦いの連続だから、たまにはこうやって息抜きするのも悪くないん

 じゃないか? クロスファイア。」

「へぇ…。俺もそうなんだよ。ソニック。…似た者同士ってやつか!?」

「さぁな。」

 

本名はソニック・ザ・ヘッジホッグっていうらしいな…。

中々見所があるじゃねぇか、気に入った!!

…今にもドヤ顔しそうな勢いで俺はそう思った。

だが、次の瞬間…、

 

 

 

『ドゴーーン!! ボーーーン!!』

 

誰かがレイジング・ブルに攻撃を仕掛けてきたようだ。

その影響で地震も発生している…。

こんな事をしてくる奴は、オラクルの連中しかいねぇ。

 

…いつもなら真っ先にそう思っただろう。

だが、オラクルはビルごと崩壊させたはず…。なら誰がこんな真似を…。

 

「…外に出るぞ。」

「All Right!!」

 

 

走って俺達は外に出た。

妙な事に空は黒ずんだ赤色に染まっている…。

 

「…空中スタジアムの時と同じ…。」

「やはりあの空は…亜空軍!!」

 

リンクとゼルダは何かを知っているらしい…。

いや、もしかしたらファルコンやネス達は皆知ってるかもしれない。

 

「おい、あの空に見覚えあんのかよ!?」

「えぇ…。亜空軍がメタナイトという者の戦艦を占領していた時にその戦艦が現れるといつも

 あのような空になっていたのです。」

「だが、亜空軍は我々が5年前に黒幕のタブーと共に倒したはずなんだ。」

 

 

『ウォーーーーン…。』

 

すると気味悪い音が聞こえてくる…。

上を見上げてみると、

 

「せ、戦艦?」

「ハル…バード? 嘘だろ!!? まさかまた亜空軍に!!?」

 

 

 

「フフフフフフフ…。」

 

この不気味な笑い声。

もう、該当する人物は一人しかいない。ソイツは…、

 

 

「…ライス・シャワー。あの変な空もお前の仕業か!?」

「そうだ。俺の部下がメタナイトの所有する『戦艦ハルバード』を発見し、我らの戦力と

 したのだ。」

 

ケッ、相変わらずその蜘蛛みたいな姿。

見るだけで鳥肌が立ってきやがる…。

 

「アイツが…、ガノンドロフが言っていたライス・シャワーなのか!?」

「ほぅ、緑の青年よ。部下から名前だけは聞いていたか…。」

 

「ライス・シャワー、お前には聞きたいことが山ほどあるんだ。」

「そういうと思ったぜ。大体検討は付く…。赤い影虫、仲間の居場所、ガノンドロフの事と

 かだろ?」

「なら、話は早い。全部話してもらおうか。」

「…それは無理なご相談だ。それよりも…、」

 

 

 

 

「…saya、お前のお陰で我が念願の一つが叶ったのだ!!」

「どういう…事!?」

 

 

「…それはな、闇のエンジェル・コマンドつまり堕天使を復活させる事だ。堕天使の復活

 には濃い闇の力が必要だったんだ。だから、俺はお前の心の中でずっとその時を待って

 いた…。」

「い、いつから私の中にいたっていうの!?」

「お前がこの世界に流れ着く間にだ。偶然、お前を見つけて俺は確信した。

 …コイツなら誰よりも濃い闇が引き出せるとな。」

 

「あの野郎…、聞いてみればさっきからガキを道具のように見てるな。」

 

 

「…そして遂に堕天使をこの時代に送り出す時が来たのだ!!」

「What!? 『時代』って事はまさか他の時代にも干渉しているのか!?」

「鋭いねぇ~。ソニック・ザ・ヘッジホッグ君よぉ。そんなお前にご褒美として一つ面白

 い話をしてやろう。」

「何!?」

 

 

 

「お前がベートーベンに操られていた時の話だ。実はあれ、俺が仕組んだ事だ…。

 俺の分身がお前を眠らせ、ベートーベンに催眠をするよう施したんだ。

 そしてお前がベートーベンを倒した後、穴に吸い込まれてレイジング・ブルで仰向けに

 なっていた事があっただろ?

 

 実はな、その穴、過去と未来と現在を行き来できる空間に繋がってて、お前は2500年前

 に強制的に飛ばされたので1回、そしてもう一度この時代に強制的に飛ばされたので1回。

 これでお前は2回タイムスリップをした事になる。」

「だから、何だっていうん…、まさか!?」

 

「気が付いたか、マリオやルイージ達はお前達のいる時代とは別の時代にいるという事だ。

 つまり、現在は何処を探しても36人全員が集結することは無い。」




偽りの星夜 ライス・シャワー

・sayaの闇を吸収して復活した黒い蜘蛛のようなクリーチャー。
・常に挑発・狂ったような口調で喋り、相手を話術で翻弄する。
・技も強力なので話術だけでなく、戦いでも相手を翻弄する。
・sayaの闇を吸収したせいか、sayaの使用する一部の魔法を暗黒化させて使用できる。


技名
・ダークネスナイトメア
・堕天使の怨念
・デスウィング・ストーム
・ヘルルース・シャワー
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