大乱闘スマッシュブラザーズX 天頂と神   作:ブルー・ハイパー

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E3 キング・コマンド・ドラゴン

「う~ん…。ここは…、一体…。」

 

マリオは竜巻に振り下ろされ、ずっと鉱山で気絶していた。

そして辺りにいたのはマリオ1人だけだった…。

 

 

「…ハッ!! ルイージ!! ルイージーッ!!!!」

 

マリオはすぐ、ルイージを呼んだが…、返事は無い。

 

「ひょっとしてルイージも竜巻から落ちた場所で気絶してるんじゃないのか?」

 

そう考えながら、呟き、しばらく考え込んだ…。

 

 

「…よし。まずはこの鉱山を降りるか…。」

 

マリオは高い段差をものともせずに、降りて行った。

やはり、クリーチャー世界でも超人的な身体能力は健在だ。

すると…、

 

 

「ま、待ってほしいッピー!!」

 

少し大きい鳥が高い声でマリオに話しかける。

 

「!」

 

マリオもすぐそれに気づき、鳥の方を見る…。

 

「ハァ…。ハァ…。ハァ…。」

「ん? 君、疲れてるんじゃないのか?」

 

ようやく、マリオの元へやってきた鳥だが、どうやら疲れているようだ。

マリオもすぐさま、持っている水を分けて、鳥に飲ませた。

 

「い、生き返ったッピー!!」

 

「それより、君。名前は?」

「ボクはレッピ・アイニー。『レッピ』と呼んでくれたらいいッピ。」

「俺はマリオ。しかし…、喋る鳥がいるとは…。」

 

「失礼な!! ここは鳥なんて当たり前のように喋ってるッピ。」

「ここって…、スマブラワールド…じゃないよね…?」

「スマブラワールド? 聞いたことないッピ。」

 

レッピの話からマリオもsaya同様、スマブラワールドではないことに気が付く。

ただ、どんな世界なのかはまだ理解できていない…。

 

「それと…、どうして俺を呼んだのかい?」

「実は…、マリオにお願いがあるッピ。」

 

するとレッピは深刻な顔でマリオに語り始めた…。

 

 

「あれは…、今から3ヶ月くらい前の話だッピ…。

 

 レッピ達『ファイアー・バード』はドラゴンと共に森で静かに生活していたッピ…。

 しかしある日、森が燃え上がった。

 

 そこから現れたのは…、ドラゴンの大幹部『キング・コマンド・ドラゴン』の大群ッピ。

 ドラゴンの大幹部達は森を焼き尽くし、数多くの『ファイアー・バード』を連れ去って、

 監禁したッピ。

 

 とり残されたドラゴン達もキング・コマンド・ドラゴンに操られて、手下にされたッピ。

 その中にはボクの友達も…。」

 

「…。」

 

レッピが話している途中でマリオは寝てしまっている…。

 

「ちょっと!! ちゃんと聞いてるッピ!!?」

「…!! う、うん…。ちゃんと聞いてるよ。」

「ならいいんだけど…。」

 

「そして残されたのは焼け野原になった森、そして重症を負った少ない仲間だけだったッピ…。

 だから、その身体能力を見込んでお願いがあるっピ!!

 

 …操られたドラゴンを…、ボクの友達を一緒に助けてほしいッピ!!!」

 

レッピの必死の頼みごとにマリオは…、

 

「…分かった。一緒にレッピの友達やドラゴン達を助けよう!!」

「あ、ありがとうッピ!!」

「だけど、俺も『ルイージ』っていう弟を探してるからできればルイージも探していいかな?」

「勿論だッピ!!」

 

こうしてマリオはレッピと共にキング・コマンド・ドラゴンを倒す為、出発するのだった。

しかし、そこに…、

 

「ガハハハハ!!!」

 

「こ、この声は…、クッパか!?」

 

マリオはすぐにクッパだと気づき、クッパが姿を現す…。

 

「マリオ、ここは一体どこなのだ!?」

「俺にも分からん…。」

「ここはクリーチャー世界(ワールド)。クリーチャーっていう生物が暮らしている世界

 だッピ。」

 

クッパも鉱山に落ちたみたいだが、マリオ同様、どんな世界なのかは知らない。

そこにレッピがすぐ説明する。

 

「ん? なんだ、この鳥。喋るのか?」

「だから、喋るッピ!! こんな事言われたのこれで2回目ッピ…。」

 

しかし、こんなやり取りをしている内に…、

 

 

『ゴゴゴゴゴーーーー!!!!』

 

「何だ? また地震か!?」

 

マリオとクッパがみた光景は…、

 

「ウ、ウソ…だろ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんな世界にまで亜空軍がいるのだ!!」

 

そう、スマブラワールドで見た時と同じだ。

かなりの数の亜空軍がマリオ達めがけて走ってきている…。

 

「ヤバい…。もう最後の切り札が使えない。クッパ、ギガクッパに変身して奴らを一掃してくれ。」

「フン!! こんな奴ら等、ファイアだけで十分だ!!」

 

クッパは息を大きく吸い始める。そして溜めた力で炎を吐きだす。

しかも、膨大な力を溜めていたせいか、今回の炎はあまりにも規格外の威力になった…。

 

「おぉ…。凄い、凄いぞ!! さすがワガハイなのだ!!」

 

 

…しかし、喜んでるのも束の間。

亜空軍が倒れると今度はドラゴンの大群が現れた…。

 

「キ、キング・コマンド・ドラゴンッピ!!! しかもかなりの数の!!」

 

激しく反応しているレッピ…。

そこに現れたのは…、

 

 

 

「貴様等…、何者だ!?」

「お前は…一体…。」

 

マリオはその姿にすさましい威圧感を感じる…。

超巨体な体を持っており、少なくとも6mはあるだろう。

 

 

「…我が名はベートーベン。全ての龍を統治する竜王なり。」

「ベートーベン…。お前がキング・コマンド・ドラゴンの親玉ってことか…。」

 

「…お前等にチャンスをやろう。今すぐここから引き返すか、我に従うか、選ぶが良い。

 1日だけ時間をやろう。それまでに考えておくのだ。」

 

それだけ言い残すとベートーベンはドラゴン達を引き連れて撤退した。

 

 

「どうするんだ? 奴は見た目からしてかなりの強さだ。」

「フン!! そんな奴、ワガハイのパンチでKOだ!!」

 

「…それは分からないッピ。」

「何だと~!!? この鳥め~!!」

「…アンタはベートーベンの強さを知らないからそんな事が言えるんだッピ!!」

「どういうことだ?」

 

「奴は…、ベートーベンはドラゴンの王でありながら天頂(ゼニス)でもあるッピ。」

「ゼニス…? 何だ、それは。」

 

 

天頂(ゼニス)は普通のクリーチャーとは比べ物にならない強さを持つ者に与えられる最強を示す

 称号ッピ。彼らは『オラクル』と呼ばれる一族と手を組み、世界を塗り替えようとして

 いる…。」

 

 

「世界を塗り替えるって事はどれだけの強さを持っているのかをよく考えた事があるッピか!?」

「…。」

「だから…、ベートーベンを簡単に倒そうなんて考えないでほしいッピ!!」

 

「…分かったのだ。しかし、ベートーベンは何が何でも倒してやるのだ!!」

 

こうしてマリオ達はベートーベンを倒す為、鉱山を抜けていき、森へ向かった…。

しかし、マリオ達が見た光景は…、

 

 

「た、助けて…。水が…欲しいよぉ…。」

 

焼け野原に変わり果てた森、そして残されたファイヤー・バード達だった…。

まだわずかに火が燃えている。恐らく1時間ほど前にキング・コマンド・ドラゴンに襲われた

のだろう…。

 

「コイツはかなり酷いな…。早く奴を倒して捕まったファイヤー・バードを解放しないとな。」

 

思わずマリオは呟き、光景を見て悲しげな表情になる…。

マリオ、クッパ、そしてレッピはベートーベンを倒す為、森を抜けるが、そこに…、

 

 

「おい、お前何者だ?」

「!!」

 

声をかけられるマリオ達。その声の持ち主は…、

 

「我は『偽りの王(コードキング) モーツァルト』。さてはお前等、ベートーベン様に刃向おう

 とする愚か者か?」

 

キング・コマンド・ドラゴンに属するドラゴン『モーツァルト』が現れた…。

ベートーベン程ではないが、巨体な体を持っている。

 

『よし、ここは通りすがりの者だって答えて見過ごしてもらおう…。』

 

マリオとレッピはそう考え、その通りに実行しようとしたが…、

 

 

 

「俺は通りすが…」

「そうだ!! ベートーベンを潰しにきた大魔王クッパ様だ!! ガハハハハ!!!」

 

しかし、不運にもクッパが無自覚に口を滑らせてしまった…。

 

「このバカ!! 何言ってんだよ!! 俺達がそんな事する訳無いだろ!!?」

「貴様…、さては反逆者だな!? 者共!! 奴らを捕まえるのだ!!」

 

すぐに冗談だとフォローしようとしたが、時既に遅し…。

すぐさま、モーツァルトと操られたドラゴンの大群がマリオ達を襲う…。

 

絶体絶命のマリオ達。果たしてこのピンチをどう切り抜けるのか!?

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