天空の乙女達 ―La Sylphide―   作:土居内司令官(陸自ヲタ)

16 / 17
AGL.14

 F-4VG改 ファントムⅡが主翼を広げてランディングアプローチに入った。

 ギアダウン、フラップダウン。胴体下面のエアロブレーキを開いてスポイラーを立てて降下した。そしてタッチダウン。しばらくウィリー滑走して減速し、誘導路へタキシングする。

 その後に、F-4EJ改二 モダナイズドファントムⅡが着陸、F-15C 2040エンハンスドイーグルに着陸許可が下りた。

 遼子はギアレバーを操作し、ランディングギアを下ろす。同時にフラップを下げ位置へ。エアロブレーキを開いて減速、エルロンを立ち上げて降下する。

 エアロブレーキ最大展開、タッチダウン。F-15E ストライクイーグルより重い為、慣れ親しんでいたF-15MJ イーグルより滑走速度が速い。ウィリー滑走を続け、速度が落ちきった所で前輪も接地、ディスクブレーキを作動させた。

 誘導路へ移動し、誘導員の指示で駐機場の指定された場所に機体を誘導させる。停止し、パーキングブレーキ作動、エンジンの出力を一瞬上げて排気、その後にエンジンを切った。キャノピー解放、シートベルトを外した。

 遼子は息を吐き出し、空を仰いだ。青空が視界いっぱいに広がる。

 

 その時、空襲警報が鳴った。

 

 

 

〔オウル07からCP、ビンゴヒューエル(燃料残量低下)〕

〔CP了解。オウル01へ指揮をシフトする〕

〔オウル01、コピー。未玖、後は任せなさい〕

〔コピー。沙紀、任せたわ〕

 

 E-2C ホークアイが青衝学園へ帰投し、代わりにE-767改 ジェイワックスが警戒任務に就く。

 そして、早速レーダーに反応があった。

「オウル01、レーダーに反応。機数18、高度3000、速度(マッハ)0.7。エリアLC-8517より方位090へ移動中」

〔了解、CAPとSCをそちらに向かわせる! You have control!〕

「I have!」

 

 

 

 空中戦闘哨戒中だった、1機のF-15MJ イーグルと2機のF-2A バイパーゼロが針路を変えた。

〔アイオロス1、コピー。迎撃に向かう〕

〔アイオロス11、コピー〕

「アルテミス23、コピー」

 それは、アイオロス隊の赤峰と柿里、そしてアルテミス隊の暮だった。

〔オウル01からCAPへ。方位からして蘭西女学館と思われる〕

〔ロス1、了解。つまりフランス機か〕

「舐めてかかんなよ。レダ隊が瞬殺されたって聞いたぞ」

 F-2A バイパーゼロのサイドスティックを握り締めた暮がそう警告すると、無線越しに赤峰が鼻で笑ったのが聞こえた。

〔そいつは面白い。ミラージュのお手並み拝見とするか〕

「面白い? 正気か?」

〔どうしたんだよ、暮? アルテミス隊に異動して、無鉄砲な性格が改心したのか?〕

〔はっ! 赤峰の言う通りだぜ――レーダー警報? しまっ――〕

 直後、柿里の乗っていた灰色のF-2A バイパーゼロが爆発した。

「柿里ぉ!」

〔アイオロス11、イジェークト! 畜生、今年に入って8機目のF-2が!〕

〔命があるだけマシと思え! チッ、ラファールのMICAミサイルか!?〕

 2機は増槽を捨て、散開した。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。