天空の乙女達 ―La Sylphide― 作:土居内司令官(陸自ヲタ)
飛び立った2機のF-15MJ イーグルのヘッドアップディスプレイに、JADGEシステムで送られてくる迎撃目標方位が映される。
〔アイオロス隊、こちらトレボー。迎撃数8、相対高度750、下方。あと3分で接触する〕
学園の管制放送室から指示が下りる。遼子と美紀はAN/APG-63V3 AESAレーダーをルックダウンモードへ。
「アイオロス16、レーダーコンタクト。スクランブルエンゲージ」
2機のマスターアームスイッチがオンになり、AIM-120 アムラーム中距離空対空ミサイルによる牽制攻撃を開始する。
2機は2発ずつ発射し、エアロブレーキを開いて旋回する。
計4発のAIM-120 アムラーム中距離空対空ミサイルが飛んできて、3機のF-105D サンダーチーフと1機のF-100C スーパーセイバーを撃墜する。
4機のF-100C スーパーセイバーとF-105Dサンダーチーフは増槽や爆弾を切り捨て、2機のF-15MJ イーグルを視認した。
〔アイオロス13、セパレート・タンク!〕
「アイオロス16、セパレート・タンク」
2機は増槽を投下、ヘッドオンでAIM-9 サイドワインダー短距離空対空ミサイルを発射する。
F-100C スーパーセイバーとF-105DサンダーチーフもAIM-9 サイドワインダー短距離空対空ミサイルを発射、散開する。
2機と4機はフレアを撒きながら離れていく。遼子は首を回し、敵機を見る。操縦桿を操作し、機体を操る。
2機のF-15MJ イーグルは右旋回、4機を追って降下する。夜間でも、機体のIRSTが敵機を捉え、その映像を右目の先進表示システムに映す。
ヘッドアップディスプレイにF-105Dサンダーチーフを捉え、兵装選択レバーを「SRM」へ。ターゲットボックスとシーカーマークが重なった。
「アイオロス16、FOX2」
遼子はミサイルレリーズを押し、AIM-9 サイドワインダー短距離空対空ミサイルを発射した。F-105Dサンダーチーフはフレアを撒くが、旋回が遅かったために命中する。
美紀のF-15MJ イーグルが右旋回、F-100C スーパーセイバーを追い掛ける。2機共エアロブレーキを開き、ギリギリの旋回戦を行う。やがて、ヘッドアップディスプレイにF-100C スーパーセイバーが入った。スロットルレバーを少し押し、加速させる。物凄いGに息が止まり、視界が暗くなる。ようやくターゲットボックスとガンレクティカルが重なり、美紀はトリガーを引いた。
「アイオロス13、FOX3!」
20mm M61バルカン砲が唸り、F-100C スーパーセイバーが粉々になった。
遼子の後ろに、2機のF-100C スーパーセイバーがつく。遼子は後ろを振り返りながら、フレアを撒いて回避する。
〔遼子、こっちは1機キルしたよ!〕
「今2機に追い掛けられてる!」
〔分かった、援護に向かう!〕
遼子は操縦桿を思い切り引き、同時にスロットルレバーを手前に引いてエアロブレーキを開く。上昇したF-15MJ イーグルは背面のまま降下、一気に2機のF-100C スーパーセイバーを突き放す。
ある程度降下した所で機体を水平に戻す。F-100C スーパーセイバーを見失ったが、向こうもこちらの位置は分かっていない。遼子は頭の中で3Dマップを描き、F-100C スーパーセイバーの位置を予想、その方向へ顔を向ける。
右目の先進表示システムと連動してIRSTが動き、F-100C スーパーセイバーを捉えた。再び遼子はミサイルレリーズを押し、AIM-9 サイドワインダー短距離空対空ミサイルを発射、F-100C スーパーセイバーを撃墜した。見れば、美紀ももう1機のF-100C スーパーセイバーを撃墜していた。
2機のF-15MJ イーグルは編隊を組み直し、学園へと方位を変えた。
次回登場機
F-15MJ イーグル