お前はとっとと無に帰れ   作:燈祁

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プーサー来ません(挨拶)

UA13000、お気に入り110突破ありがとうございます!
前話更新時の伸びが凄くて驚いて(びびって)ます。
また訂正点前書きに追加したので、余裕のある方はご確認下され。

長らく間が空いてしまいすいません。
まだリアルがゴタゴタしてるので当分はゆっくり更新になりそうですが、プロットは完結まで一応立ってるし飯や風呂の間ずっと捏ね回してるので失踪はしないです。
ただ捏ねすぎて粗筋に続きタイトル変えねばならんくなりました…ままならない…ラスボスが変わってしまったのがいけない……
変更後のタイトル決まったら変更する一話前の後書きに載せます。ご迷惑をお掛けして申し訳ありませぬ。

追記:マジでなんだこれ。の前一文抜けてたので追加しました
追記2:「~隊長~」のルビが抜けてたので追加しました
追記3:タグのラスボス表記を修正しました
追記4:いや…いい を繰り返してコピペしてしまっていたので訂正
追記5:後書きから (青乃) を消去
追記6:主人公の口調に違和感があったので訂正



俺カウンセラーだから。患者じゃないから。

「こんにちは、雛森副隊長」

「あぁ、こんにちは空式さん」

 

外回りの帰り、向こうも仕事終わりと思しき雛森副隊長に遭遇した。

 

「またお菓子溜まっちゃってまして…良かったら消費、手伝って頂けませんか?」

「はい、是非!」

 

 

相談室に置いているカップに紅茶を注ぐ。

ゴールデンルール程きっちりしてないが、それなりに気は遣っているので不味くは無い筈だ。

 

「どうぞ」

「ありがとうございます」

「いえいえ、此方こそ。お菓子をただ腐らせるのは勿体ないですし」

 

皿に盛ってあるのはクッキー類。

それなりに持つしどれ位購入するかは考えているんだが、たまーに余らせる。わざとな。

余った菓子ってのは人を呼び出す理由として丁度良いんだよ。

ほんとは四番隊内で配っちまえば一瞬で消費できるが、カウンセリングするから来いって言うよりは幾分か心証が良いからな、いい口実なんだ。

 

「ところで、この間お教えしたストレッチ。あれどうでした?」

「凄く楽になりました!あれだけでも随分変わるものなんですね…」

「肩の力を抜くって大事ですから」

 

仕事の効率が悪い、と悩んでいたので一寸した気分転換として教えたのだが、ちゃんと効果はあったみたいだな。良かった良かった。

どうしても人によって差があるからな。

雛森副隊長は素直、というかあまり深く考えない印象があったから効きやすそうとは思ってたけどね。

 

「これで、もっと隊長のお役に立てます!」

 

あー………うん………

これだ。俺が理由を作っては度々彼女を相談室に呼んでいる理由。

俺みたいな生まれって訳でもないのに一人に入れ込み過ぎてる。

しかも相手があの藍染隊長(101匹にゃんちゃん被り野郎)だ。看過出来ん。

 

幼馴染みやら同期も大事にしてるみたいだから、自分以外に寄り掛かってないと不安なんだろうな、とは思うが藍染隊長(暫定最低屑野郎)に対する盲信が宗教まで行ってそうなのが怖い。

多分善悪の判断まで委ねてるぞこの子。

 

ん?ブーメランじゃないのかって?しかもすっごくでかい奴?

いやいや、俺は自分で判断つけれるから。わかってても体が勝手に~って感じなんだよ。

絶対がないのは記録で十分知ってるし、「『ありえない』なんて事はありえない」とも言うだろ?

だから何でもまず疑って掛かることにしてる。

疑うっつか事実を精査するのは信じたい気持ちがあるからだし、悪い事じゃないと俺は思うね。

 

「雛森副隊長、あまり根を詰めないで下さいね?というか、藍染隊長を信じ切っちゃ駄目ですよ?」

「え?それはその…どういう意味ですか?」

 

此処で不信感を持たれるのは想定の範囲内だ。いけるいける。

というか、不信感程度で済ませる為に何回も交流してきたんだよなー。

 

「雛森副隊長は、藍染隊長が『なんでも出来る凄い人』と思ってますよね?」

「それは…」

「藍染隊長も人の子ですよ?思いもよらない事っていうのは誰にだってあるものなんです」

 

あの藍染隊長(信用99の狂信者野郎)が千里眼EXみたいなの持ってなければ絶対穴はある筈なんだよ。

俺や破晶だって吃驚することとか多々あるしね。

 

「『思いもよらない事』の中にもっと仕事の効率なり成果なりを上げる方法があれば?若しくは、間違えてしまっているのに気が付いたら?…ただ従うんじゃなく進言するべきですよ。俺達部下は、上司の補助、そして思考の穴を埋めるのも仕事ですから」

 

これは俺の持論みたいなもんだ。お手本は地獄の№2。

いやまぁ進言ってレベルじゃないけどなあれは。

 

俺と破晶二人で考えてても違う発想が出て来ることがあるし、他人である上司部下ならもっと色んな方向に考えて思考の隙を無くせると思うんだよな。

 

「藍染隊長は間違えたりなんかっ…」

「そうですね、藍染隊長が間違えることはそうそう無いかもしれませんけど、他の人を経由してきた件であればその時点で間違ってるって事もあると思います」

「……」

「それについて本人が既に気付いていたんだとしても他人からも指摘されればより確実になりますし、言わないよりは言った方が絶対に良いですよ」

「……はい……」

 

…手応えはある、が…うっすいなぁ……

まあ「自分の尊敬(すうはい)する隊長(かみさま)は完璧超人」みたいな思い込みに一寸でも罅を入れられたんなら取っ掛かりとしては十分か。

警戒されただろうけど、少しずつ雑談に交えて楔を打ち込めば良い。

 

「ああ、気が回らなくてすみません。紅茶お注ぎしますよ」

 

俺はまだ半分位カップに残ってるけど、雛森副隊長は飲み終わってた。

気付いてたけど話題転換に丁度良いから話の後にやろうと思って放置してたんだ。

 

「あ…ありがとうございます」

 

ふむ、礼も言えないくらい考え込むかと思ってたけど…微笑める位には余裕あるのか……

え、もしかして思考停止してない?してたら次も糞もないんだけど?

…思ってたより難易度高いかなぁ、これは……

 

 

それから暫く雑談して、日の暮れる前に五番隊の隊舎に雛森副隊長を送っていく。

彼女は門の近くで一度立ち止まり、俺に向き直った。

俺はさり気なく下げた左手で破晶の鞘をカリ、と爪で引っ掻いてからそれに応じる。

 

「送って頂いてありがとうございます。お菓子もお茶もすごく美味しかったです!」

「いえいえ、お礼を言うのは此方の方ですよ。手伝って頂いた訳ですし。また余らせてしまったらお願いしても良いでしょうか?」

「はい、楽しみにしてます!」

 

次の約束は取り付けられた、が……やっぱり俺に対する敵愾心とかも含めて丸々無かったことにしちゃってない?

立ち直りが早いって言うか、あれだ、「なんかの間違いだ」って思い込むタイプの自己防衛だ。

 

藍染隊長(韓流俳優激似野郎)がこういうタイプだってわかってて誑し込んでるんだとしたらすげーわ。

駒としちゃあすっごい扱いやすいだろうな…

 

 

ではまた、と会釈を交わし、そこから足早に立ち去る。

途中角を幾つか曲がり、それにタイミングを合わせて偽装鏡面を張った。

隊舎が完全に見えなくなった頃、何度も建て直しを繰り返したせいで瀞霊廷に沢山ある行き止まりの一つで蹲る。

 

『境、前より酷い?』

 

もう話し掛けても問題ないと判断したのだろう、破晶が声を掛けてくる。

 

"うん……がんがんする……探知は?どうだった?"

『駄目。誰が、何処から、どういう目的で干渉をしてるか。どれもわからなかった』

"…了解"

 

もう何十年も前からの話になるのだが、俺は突発的な頭痛と吐き気に悩まされている。

原因は病気の類いじゃなく────それだったら破晶にわからない筈がないしとっくに対処してただろう────誰かが俺の精神、若しくは脳に干渉してきている事だ。

いや、もっと正確に言おう。

誰かの干渉と、俺の身体で年々進行する同化現象がかち合って反発、拒否反応のような物を起こしてるんだ。

同化現象の進行に合わせてこの症状も重篤化してるから、発症(で良いのだろうか)する度に頭痛も吐き気も酷くなっている。

まだ呻き声を上げる程じゃないが急に始まるのは、も、ほんっっっとに勘弁して欲しい。迷惑にも程がある。

 

同化現象関連とはいえ、破晶にも探知以上の事は出来ないらしい。

まあ精神干渉に対処する為のファフナーだからね、始解し(乗ら)ないと意味ないよな…

 

何で夢のと違って破晶にちゃんと教えているかって言うと、俺より先に破晶が干渉に気付いて「体に異変はない?」って聞いてきたからなんだよ。

誰かに訳のわからん干渉されてるのは恐すぎるので正直に話して探って貰ってるが、成果は無し。

場所やタイミング、周りに居る人間もバラバラ。マジでなんだこれ。

 

そうそう、さっき鞘を引っ掻いたのは破晶に「症状出てます」って合図。

これのためだけに新しく決めた。

 

『ごめんね、力になれなくて』

"いい……原因わかるのだけでも十分"

『…ね、もう一寸書類仕事残ってるでしょ?ボクがやろうか?』

"いや…仕事は自分でどうにかする……"

『そう?』

 

あー…うん、なんかして貰おう。頼っとこう。

罪悪感感じさせたまんまは駄目だわ。

 

"……仕事はどうにかする、けど……復活するまでもうちょい掛かりそうだから……隊舎近く迄抱えてってくれる…?"

『わかった!』

 

青乃の姿で実体化した破晶に半ば縋り付く形で寄り掛かると即効で軽々と横抱きにしてくる。まあ体格的に余裕だよね。

 

あぁ、今の青乃は裸じゃないぞ?

消えるときに服が残ったり裸で出て来たりは流石に不便だってんで色々試した結果、決まった服やアイテムなら破晶の自由に出し入れ出来るようになった。

斬魄刀本体若しくは端末から一定距離離れると消える、というデメリットが付与されるが、まあたいしたもんじゃない。

薬関係は全滅だが、服・破晶本体に似せてあるポン刀・俺に変装する用の装備一式は持たせられた。

今回は私服着て出てきたな。

 

 

隊舎につく頃には症状は治まった。

人気の無いところで下ろして貰って、書類はちゃっちゃと終わらせられた。

 

今日は精神的にも肉体的にも凄い疲れたわ……全部藍染隊長(外面オバケ野郎)のせいって事で良いわもう……

帰って寝よう……

 




ぶっちゃけ藍染隊長に対する呼び名を考えるのとても楽しい

なんと、つな*さんから主人公ちゃんのイラスト(本家寄り絵柄)を頂きました!
(利用許可申請忘れてたのでDLさせて頂いた物を自垢で出しております。申請通り次第修正致します、申し訳ありません。)※自垢で上げていた貰い物画像を取り下げましたので現在公開していません
すっごく美人にして頂いて嬉しいです!
自分は画風寄せれる技量無いんでとても羨ましいです…!

""内の主人公の台詞は文字打ちなので結構言葉遣いがしっかりしてますが、実際声出せるなら「うあーがんがんするぅー…あー…」みたいな感じだと思ってます。

建て直し云々は独自設定です。組織図が書き換わる度に隊舎とか増えたり移動したりしてたと思いますし。

破晶のイメージソングは「命/の/ユ/ー/ス/テ/ィ/テ/ィ/ア」です。
元々は今作全体のイメージだったのですが主人公がもっと泥臭くイカレてくれそうなので今は違うの聞いてますね。
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