また、それに合わせて始解の詠唱を「祈れ」から「開門せよ」に変更しました。
ご不便をお掛けしますがこれからもよろしくお願い致します。
来ない人斬りより来る人斬り!!以蔵さんおいでませ!!!復刻したら後三人引いて宝具マにするぜ!!!!!※但しおやつは沢庵!!
そんなこと言ってたら二部二章とか言う少女漫画に焼き殺されました……お待たせして申し訳ない………リアルの方の課題とか仕事が結構立て込んでしまってました。
この先は大分展開決まってるのでもうちょっと書きやすくなる…筈……
おまけくっっそ長くしたので許してくだせぇ
お気に入り・UAに加え感想・評価ありがとうございます…!!滅茶苦茶嬉しいです!!!
追記:解け のルビミス訂正
追記2:精神世界 のルビミス訂正
追記3:おまけ内の「」に誤挿入字があったので一文字消去
追記4:おまけ内の脱字を訂正しました
追記5:○八○○のルビミス訂正
追記6:透明の→使っていた
追記7:ひときわ→一際
追記8:余分に入っていた 破晶 を削除
白哉についてルキアの檻房の入り口まで戻ってくると、花太郎にぽつぽつとルキアが現世の話をしているのが微かに聞こえた。
邪魔しちゃ悪いとは思ったが、あんまり長居するのも拙いので花太郎を呼び戻さねばならない。
……けどなぁ………
「作業を切り上げさせて構わぬか」
「…ええ、お願いします」
白哉だけが俺を置いて檻房の中に入っていく。
……動揺してる俺を会わせて不安を煽らない為か。それとも喜助さんの事を聞き出そうと尋問みたいな真似をするのを防ぐためか。
………うん、もう一寸落ち着いてからじゃねぇとルキアには会えないな。今会えば情報源としてしか扱えない気がする。
「く、朽木隊長!?ししし、失礼しました!!!」
一際大きな花太郎の声の後、バタバタと駆ける音がだんだんと近づいてくる。
「お疲れ、花太郎」
「空式四席!えっと、そちらこそお疲れ様です!!お話は終わったんですか?」
「終わった終わった。ほら、帰るぞ」
「は、はいっ」
そういって俺と歩き出した花太郎の手には大きな竹箒がひとつあるだけ。
他の機材は既にトイレ───道すがら白哉に聞いたがやっぱり囚人用だった。駄々甘である───内の掃除用具入れの中なのだろう。
一応金属製品は避けてあったが、檻房の中にあっていいんだろうか………
「どうだ、暫くやっていけそうか?」
「あ、えっと、はい。怖い方ではなかったので」
そういってえへへ、と微笑む花太郎はやはりヒロイン枠だと思う。
…これならルキアのメンタルケアはこいつに任せて、俺はここへ来ないようにした方が良いんだろうな。変に白哉との繋がりを掴まれても困るし。
「ならよかった。……これからもルキアの話し相手になってやってくれ」
「はい!……知り合い、なんですよね?」
「おう。俺の兄弟繋がりでな」
そうして和やかに談笑しつつ四番隊隊舎に戻り、不穏な噂にざわつく中で残していた仕事を片付けた。
普段通りに寝る支度をして、破晶を抱えて布団に潜って。
そうして瞼を閉ざし──────開く。
「来たね」
「おう、作戦会議するぞ。でかめのボードと地図、あと何か手元で書き込める奴が欲しい」
「わかった」
精神世界の大まかな操作は破晶が権限を持っているからな。
必要なものは言えば出してくれるが、どうやってってのはよくわからん。
「なんか刑事物みたいだな」
「会議ならこっちの方が盛り上がるかと思って」
「一理ある」
大きな机に表示された地図は触れれば拡大したり動かしたりできるようになっている。
ルキアや白哉の現状が纏められて表示されたボードと配られた板はどちらも半透明で、やっぱファフナー寄りの謎技術を再現しているんだな、と思うが、如何せん青空会議室なので緊張感はやや足りない。
「じゃあまず、目標だが…」
「はい」
「
もう結構前の話になるが、破晶は「青乃」と呼ばれたがるようになった。
理由は聞いていないが……まぁ見当はついている。
一寸したお互いへの気遣いだ。
「第一にあの人の思惑の確認、それに沿う行動」
「うん」
「第二に境の友達への被害の削減。但しこれは余裕が有れば、で構わない」
「うん」
「第三に今回、並びに百年前の事件の首謀者探し」
「…うん、オーケー。じゃあ次、気になった点」
「はい」
「どうぞ」
「四十六室が圧倒的に怪しいと思います」
「だよなぁあ……」
顎に手をやる。
こればっかりは無茶をしないと情報が降りてこない。
「忍び込むのが手っ取り早いけど……」
「見付かった時がヤバイからなぁ………」
俺は破晶無しだとそれほど上手く隠密行動出来ないからなぁ……
いざって時に、見付かっただけで詰みってのは避けたい。
後ろに手が回っちまえば、行動の幅が一気に狭くなるからな。
「ボクが行くのは?」
「……頼んでいいか?」
「勿論!」
破晶は何時でも実体化を解けるから、捕まっても冥土の土産貰いまくってからドロン、が出来る。大変便利だ。
「怪我はするなよ」
「ダメージは残らないよ?」
「お前に痛みの感覚が行くんだろ、やめとけ」
「…はーい」
此処何十年かでわかったことだが、破晶はあんまり体が傷付く事に頓着しない。
仮初めだからってのはわかるが、痛覚を遮断したりは出来ないんだし、もう少し自分の精神も大事にして欲しい。
「俺は………普通に仕事しながら………そうだな、各隊の上級席官突っついてみるか」
地図の四十六室に然程近くない隊舎を指でなぞる。
隊長・副隊長に接触するのは目立ちすぎるし腹の探り合いにも慣れている手合いが多いだろうから避けたい。
その点、席官同士ならそれなりに上の方である俺の階級も相まって余り気に留められないだろうし、心理戦に慣れていない奴もいるだろう。
手頃な相手だ。
「青乃、席官の一覧これに出力して………は?」
俺が絡みに行けそうな席官をピックアップしておくため破晶にデータを要求しようとしたら、そこに居たのは二メートルの長身ではなく、俺より頭一つ半位小さい子供だった。
「どうしたんだよ、その格好」
「ほらぁ、忍び込むなら私達そのままの姿は不味いでしょう?ステルスは謎技術って事にしても、光学迷彩なんて使ったら境さんとの関連を疑われちゃうじゃないですか!他に使える姿を幾つか参照してみたんですけど、小回りが効くしこれで良いかなって」
「それでロリ……?身体能力は?」
「スペックは境さん基準になると思いますよ?」
「んー……なら良いか。席官のデータ一覧くれるか?」
「はーい!」
後で聞いた話だが、破晶が使える実体化には俺のデータを使用することだけじゃなく、外見にもそれなりに縛りがあるらしく、殺人機械(州知事)は出来るが多脚戦車は無理、らしい。
元素収集白髪ロリがその縛りをクリアしてるってことは、機械・犠牲・人型って感じか?
……俺としてはいつもの青乃の姿が一番落ち着くので余りコロコロ変えて欲しくはなかった。いや可愛かったけどさぁ!
「……一貫坂四席、綾瀬川五席辺りが妥当だな。可城丸六席は一寸遊びが無さすぎるし避けるか」
「ならボクは四十六室を調べ終えたら一番隊にでもいってみようかな」
俺がリストを見ている間に戻したのだろう。
既に破晶の姿は青乃のそれに変化していた。
「……どうかした?」
「あ、いや……なんでもない」
「そう?」
……俺、破晶が俺と青乃以外の姿を使うのに、思ってるよりショック受けてたのか……?ガン見しちまった……
ボードに二人の特徴や懐柔案を纏め終わり、標的の居そうな場所を俺が地図に書き込むと、破晶が最適な行動ルートを計算して書き足していく。
逃走経路は破晶の動き優先の経路にして、適度に逃げたら実体化を解くことにした。
どこへ逃げるかってのも情報になっちまうからな。出来る限り撹乱していこう。
もし逃走中に俺と破晶が接触してしまったら敵対行動を取って、関係を見破られないようにする手筈だが………うん、青乃の姿じゃなくて良かった。振りとはいえ青乃から敵意を向けられるとか嫌だわ。
……破晶は俺の姿見えてるんだし、出来るだけ鉢合わせにならないように動こう。
「作戦開始時刻は何時にする?」
「……俺の業務開始が七時半だから……
「わかった」
保管よろしく、と使っていた板を渡すと、破晶はそれを棚にしまうかの様な動作をする。
俺の方からは板が透明になって消えたようにしか見えないが、破晶が立っている方からは他の板が何枚もしまわれた棚が見えている筈だ。前に後ろに立って見させてもらった。
こうして物体のイメージとして扱った方が記録や記憶は管理しやすいらしい。
地図に書き込まれたデータを写し取った板が収納されるのを待って破晶に声を掛ける。
「じゃあ、後は臨機応変にってことで。おやすみ、青乃」
「うん。おやすみ、境」
俺の言葉を受けた破晶がふんふんと鼻唄を歌いながら、出現させていた大机を床に押し込むようにして仕舞う。
俺は普通の睡眠に切り替えようと思い、少し離れた場所に胡座をかいて目をゆっくりと閉じ───
「あ!」
「うぇっ!?どした!?」
──れなかった。
俺を驚かしてくれた張本人は会議室擬きの跡地からパタパタと駆けてきて、俺の頬、というか頭を両手でガッと挟んで自分の方を向かせてきた。
「ん!?」
「境!」
「何…?」
痛くはないが一寸喋りにくいな………
破晶が膝立ちになってるとはいえ、若干上向きで固定されんのも辛いし。
唐突になんだ?
「ボクは絶対に境の味方だから……!幻覚とか見せられても、君の兄弟は命乞いなんてしないし裏切らないから、ちゃんと自分優先で動いてね!!」
「…………知ってるよ。ちゃんとわかってる」
頬に当てられた破晶の左手に触れる。
自分を蔑ろにするのも、裏切れないのも、全部俺と同じ思考の先にあるものだろうからな。わかってるよ。
……一瞬、「破晶が俺の"一番"だったら楽だったかもしれない」と思ったが、即座にその考えを棄却する。
そんな事を考えても俺の"一番"は揺らがないし、今考えるべき事は他にある。
「ありがとな、青乃」
「……うん。引き留めちゃってごめんね。今度こそおやすみ、境」
「おやすみ」
そのまま目を閉じて微睡みに身を任せる。
明日からはいつも以上に働くことになるんだ。余り痛くない夢がいい、な…………
ふ、と境の体から力が抜け、そのまま
光の欠片に
境が精神世界に来る度、ボクは現実の彼女がこうならない為に居るのだと、こうして確認する。
……決して、殺す為ではないのだと、確認している。
おまけ:弟子について
「じゃあ師匠、俺は部屋で読書してるから。何かあれば呼んでくれ」
失礼致します、と来客に一礼する。
いつものようにお茶と茶請けの菓子だけ置いて、彼女は二つ離れた自室(として与えた筈だが私物が殆どない)に下がっていった。
「じゃあ、報告をお願いします」
「はっ。先日の件ですが……………」
「境サーン、終わったッスよー」
報告を終えた部下を帰らせ、弟子の名を呼ぶ。
ととと、と控え目な足音と共に部屋に戻ってきた彼女は先程持っていたのと同じお盆を手にしていた。
「師匠、もうこれ菓子の方は出さなくていいんじゃないか?夜一さん以外誰も手ェつけないだろ、勿体無い」
彼女の視線の先には、置かれたときと全く同じ様子で練り切りが鎮座している。
無論隣の湯飲みの中身も減っていない。
「いいんスよ、これはこれで。…………でも確かに勿体無いッスから、今日のおやつにしましょうか?」
「毎度毎度良いのかよ?ちゃんと仕舞えば二日三日は持つけど」
「また新しいの買ってきますよ」
「…………わかった。……俺お菓子も作れるように頑張るわ……」
「楽しみにしてますよ」
天気が良いから縁側で食べましょ、と同じく手を付けなかった自分の分を持って移動する。
……これらは毒を入れるかどうかを見極める為に用意しているのだが、彼女の作った物をそう使うのはそれこそ勿体無い気がする。
「いただきます」「いただきます」
楊枝であんに切り込みを入れ、一口大の大きさだけを口に運んでいく。
この店は練り切りもそれなりに美味しいが、先週買った饅頭の方が美味しいように感じる。練り切りは他の店の物を選んだ方が良いだろうか。
毒がなければ自分達の口に入るのだ。美味しい物を用意したい。
自分の分を食べ終ってしまったので、まだ練り切りを食べている彼女を見詰めていると、ふと顔が上がって目があった。
首を傾げるも、まだ飲み込みきれていないのか口をモゴモゴさせるだけで何も言っては来ない。
「もうそろそろ上着があった方がいいッスかね」
初めて会ったときより大分伸びた髪を撫でる。髪留めも一緒に購入するべきだろうか。
「師匠の襤褸くなった奴とか無いのか?俺がそれ繕って着て、師匠が新しいの買った方が良くねぇ?」
ごくり、と練り切りを飲み込み終わった口から発されたのは予想通りの言葉だった。
この子は卑屈ではないが、自分を蔑ろにする癖がある。
「ありませんね、ボク物持ちはいい方ッスから」
「……研究費に回した方が良いんじゃないのか?」
「それは隊の方で出してもらってるので十分賄えますし。風邪対策と思って下さい」
ね?と首を傾げてやれば、一瞬苦い顔をしてから了承の意を示してくる。
風邪を引けば看病やら薬代やらでより負担が掛かる、と判断したのだろう。
こうして言い負かしてやればその後はそつなく事を成す方に専念し出すので、恐らく今彼女の中では古着の購入と自作用の布の購入のどちらが安く済むか算盤が弾かれている。
新品を買うつもりだと言えば自作すると言い出すのだろうな、と考え、そこで思考を切り替えた。
彼女に対してボクが教えたのは死神の力についてと、発明に関連する分野だけ。
家事、況してや裁縫なんて一切教えていないし、生活費を稼ぐ為の小物類も、簡素ではあったがしっかりとした造りだった。
読み書きについては初めて会ったときから出来ており、「え、皆読み書き最初から出来るんじゃないのか」と言い放った彼女は、ボクと会う数週間前に路地裏で目覚める以前の記憶がない、らしい。
嘘を吐いている様子ではなかったが、其れが本当ならばこれだけの知識をどこで得たのか。
それに加え、茶菓子を用意する意図も、部下が来たら部屋から離れさせる理由も自分で正解に辿り着き、「拐われたら見捨ててくれ」と申し出て来ている。勿論断った。
この聡明さと自己優先度の低さは一体何が原因なのだろう。
「………しょ………………師匠?」
「…ん、ああ、すいません。ちょっと考え事してました」
「なら、いいんだけど…」
無意識に撫で続けてしまったせいで境サンの髪は乱れてしまっていたが、彼女は其れを気にする素振りもなくもう一度前を向いた。
そのままにしておくのもどうかと思い手櫛で軽く整えてやる。
「え、あぁ、ありがと、師匠」
「いえいえ、ぐちゃぐちゃにしちゃってすいません」
癖のない髪は程なく真っ直ぐに戻り、今度は乱してしまわないよう注意しながら髪に触れる。
「…境サンの髪は珍しい色合いをしてますよね」
「え、只の黒だろ?」
「いえ、ちょっと青っぽいと言いますか………」
指摘を受けた彼女は毛先を摘まんで眼前に持っていくが、良くわからないと言うかのように眉を寄せる。
陽光に当てられている部分は確かに黒髪に見えるので、自分で直接見たのではわからなくても当然だ。
陰になっている部分を比較すれば、花紺青のような暗い青が其処に有ると一目で分かるだろう。
……いや、花と言うには余りに密やかだ。
例えるなら、そう、
「夜空みたい、ですね」
「…………夜一さんの方がよっぽど『夜』じゃないのか?」
少し驚いたような声で帰って来た言葉に、また少し考えを巡らせる。
「夜一サンはどちらかと言えば夕暮れでしょう」
「……日が落ちた直後とかか」
「ええ。夜ではありますが、暗くは無いでしょう?」
「確かに」
髪色もそうだが、本人の気質や言動は明らかに昼に傾いている。真夜中には例えられない。
その点境サンは髪も眼も暗い色をしている上、物事に対して冷めたような対応を取ることがある。
夜空と言うならこちらの方が近いだろう。
うんうん、と頷いた境サンはそのまま此方に顔を向ける。
「じゃあ師匠は月か」
「……えっ、月ですか?」
「あっいや、そっか、そう…だよな………」
自力で発光してる訳じゃないもんな、と呻くように漏れた声が届く。
特段発光しているかどうかに興味は無いのだが。
てっきり夕焼けか日の出辺りを言われると思っていたので驚いたのだ。
空の種類ですらない物を当てはめられるとは思わなかった。
「どうして月だと思ったんです?」
「師匠の金髪滅茶苦茶綺麗だし……えっと…あー……」
再び呻き始めた彼女は後頭部に手を遣ろうとして、途中で首へとその方向を変えた。
どうも乱暴に頭を掻く癖があるようなのだが……先程ボクが髪を整えたことを思い出したのだろうか。
「…その、さ……師匠が他の空だったり、太陽だったら、
「月でいいです」
「え」
見開かれた目がボクを映す。
この眼は星だ。キラキラと光が散って、暗い髪色に良く映える。
初めて会った時から変わらないこの光を、ボクは好ましく思っている。
「ボクはアナタの師匠ッスから。四六時中とはいきませんけど、ちゃんと一緒に居ますよ」
「………ありがと、師匠」
ふわ、と綻んだ笑顔が曇らなければ良いと願ってしまう様になった。
こんなに入れ込むつもりはなかった筈だが、まあ、今の生活も悪くはないので良しとしよう。
もうそろそろファフナー要素濃い目になってきます。
d/ア/ニ/メ/ス/ト/アとかでシリーズ全部無料で見れたりするので、ブリーチしか知らんわって方は履修して頂けると読みやすいかと思います。
余裕があれば用語の簡単な説明を今後のあとがきに載せるとは思いますが……
破晶が机をしまう動作は某PCソフトの終了時アニメーションを参考にしました。
今はもうわかる子減ったでしょうねぇ……
今回の作業用BGM:「O/V/E/R/R/I/D/E」
聞いてるとテンション上がるのでやる気の欲しいときにおすすめの一曲です。アツい。
おまけの作業用BGM:「惑/星/ル/ー/プ」
大/盛/り/合/唱さんのを主に聞いてるんですが、あのシリーズは滅茶苦茶聴きやすい音源編集で作業時によく流してます。おすすめです。