お前はとっとと無に帰れ   作:燈祁

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VRAINS最新でブルーノちゃんとZーONEを混ぜたような√を歩み始めてるかもしれんキャラがいてハチャメチャに動揺している

お久しぶりです
推しコンビが死別した衝撃で呆けてました
プロット改定進んだんで頑張って清書します……いやほんと人型AIとかブルーノちゃんでは…………

追記:今確認したらお気に入り300越えてますね!?ありがとうございます!!!
追記2:後書きに抜けあったので再投稿してます
追記3:サブタイ抜け、私達→我々に修正



ゾンビでも出て来るのかと思った

息をごくりと飲み込み顔を向けると、真剣な表情で頷かれた。

 

「四席………あの……」

「ああ、異常事態だな」

 

そう言った四席は僕と共に覗いた部屋の入口を離れ、運んでいた物資を廊下の端に下ろして薬箱を漁っている。

僕も四席に倣って、足元の水溜まりを踏まないように気を付けながら漸く量が減ってガサガサと鳴るようになってきたトイレットペーパーの籠を置いた。

煩わしい音が無くなったので、もう一度耳を澄ます。

 

 

門を潜った時から違和感はあったんだ。

五番隊には補給で何度も来たけれど、普段は書類を持った隊員と数十秒毎にすれ違うような、そういう場所だった。

優秀な隊員が沢山仕事をこなしていて、霊術院の同期達から「彼処で働けたらなぁ」という声を聞いていた隊だった。

こんな、静かで怖い所じゃなかった筈だった。

 

 

紙が擦れる音がしない。すたすたと歩く足音が聞こえない。同僚と話し合う声が聞こえない。

 

………人の気配が、無い。

 

 

全員で出動したりする隊ではないから奥で集会でも開いているかと思ったのだけれど門番からそんな事を言われた記憶は無いし、現在地が庭に面した建物の端の部分だという事を差し引いても人員が足りてなさ過ぎだ。

 

四席と覗いていた部屋をもう一度見る。

お盆ごと落ちて割れただろう湯飲みから溢れたお茶が廊下まで流れており、まだ淹れたてだったのか一帯に上質そうな茶葉の香りを漂わせていた。

僕の影に覆われてしまう位の細い水溜まりだったけれど、その異質さは十分に伝わってきている。

 

普段なら染みる前にと拭き取られていたと思うけど、割れた湯飲みすら片されていないんだ。

そんな暇も無く姿を消さざるを得なかった、のかもしれない。

理由は……わからないけど。

 

 

目当ての物を見付けたのか、腰にずらしていた救急袋に何かを放り込んで四席が振り向く。

 

「▼▼、逃げるぞ」

「え、此処放置して良いんですか」

「良いんだよ。俺達は後方要員であって探索担当じゃない。異常を他の隊員に周知して、それから前衛出来る奴と合流出来たら探索に参加するさ」

 

袋を背中に背負い直しつつ話された内容は、成る程正しいと思う。

誰も居ない隊舎なんて気味が悪くて仕方がないし、僕も離脱に賛成だ。

あ、荷物を放棄するから劇薬だけ確保してたのかな?

 

「わかりましっ、何!?」

 

突然遠くからカンカンと半鐘音が響き、瀞霊廷の中が騒つき始めた。……それでもこの隊舎の中から聞こえる音は無いが。

どうやら外でも異常が起きたらしい。

 

「不味いな………行くぞ」

「はい」

 

返事をしつつ、背を向けた四席の右手首を掴む。

 

「あ?何だよ……おい、そっちは出口じゃねぇだろ、待てってッ…………」

「四席、此方(こっち)です」

「違うっつってんだろ!止まれ!あと痛いから手ぇ離せ!」

「早く、逃げましょう」

「俺は今お前から逃げたい気分なんだが!?パニくってんのか!?」

 

空式境を連れていく(早く外に出ないと)次の角を右(五番隊の異常を)直進して三つ目を左(とりあえず門番と)もう一度右に曲がって奥へ進んで(それから他隊の人間にも知らせないと)

 

「四席、此方に」

「行かねぇわ!ほんと一回止まれお前!!」

 

僕の手首が握り返され、ぐいっと引っ張られる。

バランスを取ろうと後ろを向けば、四席の驚いたような顔が目に入った。

 

「……その目、如何したんだ」

「行きましょう」

「無視か!あああもっかい歩き始めんな!!」

 

あと少し(僕の目)空式境が左手を下げて何かに触れている(充血でもしちゃってるのかな)対処は自分の役割ではない(次の休みにでも検査を受けた方が良いのかも)あの角の先に連れていくだけ(朝鏡を見たときは)そこで我々の主が待っている(特に変なところは無かったと思うんだけど)

 

 

 

夢でも見てるみたいだった。

余りに現実感が無くって、朧気で、それでも与えられた役目が僕の……僕のだった体を動かしてたんだ。

 

 

 

 

目標の曲がり前を見る。

突き当たりの部屋の襖は開かれていて、その前にそれは在った(いた)

ここは何処とか先刻まで何を考えていたとかもうどうでも良くなって、たった一言だけが、口から滑り落ちる。

 

 

 

「綺麗……」

 

 

 

顔に余計な凹凸が一切無い白い面を着けていて、その中央に孔が一つ。

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「なんで」と、呆然とした四席の声が聞こえる。

きっと僕と同じ物を見ているんだろう。そうだ、どうしてあんなに美しい物がこんな所に在る(いる)んだ。

薄暗くて、閉鎖的で、人の居ない場所に、どうして。

 

 

 

 

そうして目を逸らせないまま立ち尽くしていたら、突然頭の中に声が響いて。それを聞いた瞬間ふっと力が抜けて膝から崩れ落ちちゃって、そのまま気絶してしまった。

黄金に向けていた目が最後に捉えたのは、見たことの無い武装で斬り掛かる空式四席の後ろ姿だった。

 




次回からまた主人公視点に戻そうねぇ
そろそろどういう解釈とロジックで動いてるかはっきりしてきたと思います

今度この小説を某支部にマルチ投稿しようかと思っているのですが、内容は全く同じにするつもりなのでそうなったらお好きな方でお読み下さい
投稿したらリンク作品説明に追加します

向こうの小説機能が貧弱貧弱ゥ!!なので諦めました………傍点すらルビ機能でゴリ押し再現せねばならんので………

今週の作業用BGM:超/常/現/象
某手描きの音ハメが格好良すぎてだな………
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