お久しぶりです
そろそろリアルルルハワの季節ですね
一般参加で薄い本を沢山………買うんだ…………
今回の雰囲気BGM:「W/h/i/t/e/ /P/r/i/s/m」
追記:ルビ範囲ミス、脱字訂正
追記2:を→、
少し力を入れただけで、するっと力の抜けた▼▼の手が右手から離れる。
けれど俺もそれに構わず、▼▼の視線の先を、廊下の奥を見詰めていた。
いろんな意味で頭が痛いが、抱え込んでいる暇は無さそうだ。
なんで、と俺は言った。何故此処にあれが
だが何故俺が此処に
まぁ考えればわかることだったんだけどな。単体で存在している事がおかしかった。
いや本当に、何で今まで思い付かなかったんだ?
十数歩しか離れていない距離に、大柄な人間程度の大きさのスフィンクス型が空中で静止している。
仮面を被ってはいるが、その他の特徴はフェストゥムのそれだ。
『境』
"観測結果"
『
"了解"
コマンドだけを打ち込み、ゆっくりと、確かめるように最初の一歩を踏み出す。
お馴染みの頭痛に別れを告げる時が来たらしい。呆けている▼▼は置き去りにする。守ってる余裕は多分無い。巻き添え食わねぇといいけど、操られてたんだよな。どうなるんだろう。
敵地に連れていかれるなら手間が省ける、なんて途中から考えていたが……あと少しで到着、そんで処理も完了だったんだろうな。
見た瞬間に棒立ちってことは、▼▼はあれ初見だったんだろ。俺もああなってたのか?
「ごめんな、青乃。此処迄だ」
『……うん、大丈夫。』
破晶も同じ結論に達したんだろう。柄と鞘を固定していた紐がストレージに仕舞われ、カチカチと鍔鳴りが響き出す。
……
あと十歩。息を吸って。
「開門せよ──『破晶』」『対数スパイラル係数、入力』『シナジェティック・コード、認証』『ニーベルンゲン、動作確認』『ジークフリード・システム、接続』『ファフナー・マークモドゥロ、発進スタンバイ』
刃を晒して、俺が命を使う為の魔法の言葉、破晶がずっと呼ばせまいとしてきた名前を呼ぶ。
途端に激痛に襲われるが、一瞬だ。
「死にたくない」と唐突に感じたが理由はすぐに解った。今は無視で良い。俺じゃない。把握はした。
重なって聞こえるコマンドコールの中、詰まった息を整え直して速度を上げる。あと五歩。
『マークモドゥロ、発進』
あ、そうか。
握り直した柄がガチンと金属音を鳴らす。
何の前触れもなく、肘までが青と灰紫の金属で覆われていた。籠手にしては手の部分が薄いので、「そうなった」って事なんだろう。
頭にも何か付いてるが、多分シナスーのヘッドセットだな。放置。
あと二歩分を跳躍してすっ飛ばす──────接敵。
「 あなたは そこにいますか? 」
「見りゃわかんだろッ!!!!」
両手で差し出した直線的な造形の小刀は、碌な抵抗もなく真っ直ぐスフィンクス型に突き刺さった。
直ぐ様柄を折り取り傷口を蹴り飛ばして遠ざかると、ボンと言うの軽い爆発音の後に黒い球体の発生を確認した。
今のでコアを破壊出来たのかと呆気なさに驚く暇もなく、黒球のさらに奥から伸びてきた触手を避ける。
始解した瞬間に精神干渉が切れて見えたからな。
隠れていた二人分の人影、それぞれ見たことのある顔だったからびびったぜ。
………うーん、やっぱり一寸したホラーだな。けどこれで確定で良いんじゃねぇか?
流魂街の失踪事件、喜助さんの冤罪、ルキアの不当逮捕、そんでもってこの五番隊の現状。
あんたなら、うまく立ち回れるよな。
「犯人は、お前だ」
柄を握り込んだままの右手で人差し指を向ける。
「そうだろ、藍染惣右介」
「……興味深いね」
何時もの胡散臭い笑顔ではなく、冷酷さを孕んだ薄笑いを浮かべた男が、金の羽の生えた子供を一人侍らせて立っている。
此方が本性なんだろう。俺の糞野郎センサー大当たりだったな。
………子供ほぼ裸なんだが、変態……いや、双方気にしてなさそうだけど。服着せろよ。俺が気になる。
先刻触手───多分あの羽が伸びた───ぶっぱしてきたのは此方だと思うが、
「そりゃ此方の台詞だ。そいつの
「結果的にはそうなってしまうかもしれないが、主たる物ではないね」
「へぇ、随分とソイツの操縦がお上手な様で。密造虚なんていつ暴走するかわからんだろうに」
破晶が更新した観測結果は、そいつもさっきのと同じ新パターンの虚であると示している。
格好からしてコア型だろう。
……攻撃能があって人間の戦略の一部として動くコア型とか人類軍かよ。厄介極まりないもん作りやがって……
野生の可能性は考えないのって?こんなん自然発生してたら誰も斬魄刀手離せねぇわ。
元が野生だとしても今に至るまでに大分弄くられてるだろうな。
「ふむ……これを虚だと判別するのか」
「体にくっついてんの、仮面の成れの果てだろ。先刻の金ぴかも面してたしな。もっと変な生き物ってんなら知らん」
「いや、これは確かに虚だ。フェスティマと呼んでいるよ。中々に面白い新種に育ったんだ」
「……なぁーにが祝祭だ、虚はどっちかってーと
ドンピシャで名付けられてるとはな。
久々に運命の強制力って奴を感じる。
「私からも一つ、良いだろうか」
「……どーぞ?」
「何故君は私達の影響を受けていないのかな」
私達のって、目眩ましはそっちの仕業か。
……そうか、知らねぇんだな?アレは俺程覚えてる訳じゃないのか?
それとも分析が進んでないのか……どっちにせよラッキーだ。
「それはな」
右手の中の柄を胸元まで持ち上げ、視線を真っ直ぐ子供……フェスティマに向ける。
「俺が」
破晶のカウントに合わせて腕を振り抜く。
投げナイフの要領ですっ飛んでいく柄と、その後ろにもう一つ。
「そいつの」
距離限界で
フェスティマがシールドを張ってるだろうが、多分無駄だろう。
「天敵だからだよ」
───ッキイイイイィィィィィィン
甲高い不快音と過剰な光量。
俺の袖から飛び出した
「む………」
感覚器官がみた目通りかわからんフェスティマには効かないかも知れなかったが、こんな薄暗い場所に長時間居た
話が出来ていたからシールドも遮光・遮音はしていなかっただろうし、時間稼ぎにはお誂え向きの状況だったな。
……まぁ普通の対死神戦なら、弾くのは霊力と物体だけで十分だもんな。異端だよな、これ。
さて、稼いだ一手でフェスティマをどうにか討ち取る───訳ではない。
『発動を確認、逃走するよ』
「………」
向こうに防がれない為にグラサンも耳栓もしなかった俺を、実体化した青乃が抱えて走り出す。返事はしない。極力気配を殺す。
三十六計逃げるに如かず、だ。
偽装鏡面を張って移動したからか、それとも逃がされたのか。
入って来た所とは別だが、特段追撃もなく五番隊を出ることが出来た。
途中で別れた青乃も無事、
慌ただしく動いている死神達と鉢合わせないよう、上空五十メートル程に座り込む。こういう時空中の何処でも足場が作れるってのは便利だよな。
……ん、何で逃げたかって?あの場で戦うことに全くメリットを見出だせなかったからな。
此方のメインウェポンは剣にしろ槍にしろ銃にしろ狭い場所で取り回せるもんじゃないし、かといって
加えて少なくともニ対一、本気出されりゃ段幕ゲーで即死もあった。
……そうしなかった辺り遊ばれてたというか、スリルを楽しんでたのかもしれん。情報もバラしてたしな。
一体倒しただけってのは残念だが、リターンもあったんだ。これで良い。
"現状報告"
『逃走成功、かな。関知範囲に非寄生型フェスティマは居ないみたい。僕が家迄運ぶから、此方で話そう』
"了解"
現実に青乃の姿が現れるのを視認してから目を閉じる。開く。
「破晶」
「うん」
目を合わせる。俺は赤、破晶は花紋。
「飛べるか、破晶」
「飛べるさ、ボクと君となら。そうでしょ?」
「……そうだな。………その為の………」
これから如何するかはもう決まっている。
だからこの問い掛けは、俺が踏ん切りを付ける為の確認に過ぎない。
それでも答えてくれる、破晶。
兄弟、相棒、俺の片割れ──────もう一人、の。あぁ、成る程な。だからブルーノなのか。
「………よし。先ずはスペック把握と情報整理だ。机出してくれるか」
「はーい」
ふ、と上を見上げる。
そう言えばずっと、現実もこんな風に晴れていた。
目覚めた日も、拾われた日も、破晶に会った日も、置いていかれた日も、今日も。
どうやら頭が馬鹿になりそうな位鮮やかな青空が、俺の居場所らしかった。
やっっっっっと出せた!!!藍染と代わったラスボス!!!クロスオーバーのメタ理由!!!!よろしくな!!!!!
情報小出しにしてるんでまだまだ伏せカードあるけど、取り敢えずは発動出来た………二枚くらい墓地に送れた気分です…………
バイトで死ななければ次は早めに行ける……筈………