お前はとっとと無に帰れ   作:燈祁

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謎Dの新規情報が来るとか聞いてないんですけどリンクス!!!!!!!!!!

お久し振りです、ペース落ちまくってますがエタはしません(鉄の意志)
遊戯王が黒咲さんエンドを再現したのにぶちのめされてたのが主な要因なのでそろそろ復帰したいです……………ええ…………まさか主人公でやるとは…………世界滅亡が初期構想ってマジかよ…………

原作の行動確認しながら書いてるけど問題児とガバガバ規定多過ぎてどうしましょうね……藍染が有能なのもあるけど組織として大分危ういぞ護廷隊……



口を無くすなら死人になるのが手っ取り早い

懺罪宮の塔前にて、旅禍と死神とが向き合っていた。

夜一の行動で全員の動きが止まるも、均衡は一瞬で崩れる。

黒崎一護(大荷物)を抱えた彼女に向けて白哉が半歩踏み出した──────────が、彼は中途半端な姿勢で動きを止めた。

怪訝な顔をする浮竹隊長と夜一だったが、白哉の額に小さく膨らんだ血玉を見付けたのだろう。

すぐにその理由を察し、互いに険しくなった表情から結論を出したようだった。

 

「なんとまぁ……見事な隠行じゃな。おぬし、少なくともこの場では儂らの味方と思って良いな?」

 

夜一は虚空──白哉の眼前へ向けて声を掛けてきた。

隠れ切るのは諦めるしか無いだろう。

偽装鏡面を解除し、無機物(遠隔操作)から生物(直接操作)に切り替わる。

そうしてあいの姿を晒したボクは、無銘刀を白哉に突きつけ、目線を逸らさぬまま彼女に返答した。

 

「ああ。オレは黒崎を助けなければならないからね」

 

そう、ボクはここで彼を喪う訳には行かない。例え死んでしまえと思っていたとしても。

 

「退却するなら早めにお願いするよ。先刻まで居た場所は把握してるから」

「ほう…………なら、そうさせてもらおうかのぅ」

 

目を細めた夜一が屋根に跳ぶ。

死神達は動けない。まだボクと言う詳細不明の脅威、及び情報源が留まっているから。

 

「三日じゃ。三日で此奴をおぬしより強くする。それまで、勝手じゃが暫しの休戦とさせてもらうぞ」

 

────貴女が、そこまで言うのか。

彼とはそんなに長いこと関わったって話でも無かった気がするけど、随分と重い期待と信頼だね?

本当に、勝手な話だ。

 

 

 

 

 

夜一が死神達の感知範囲外まで出た頃を見計らって、捕まらないよう欄干に跳び移る。少し離すが、無銘刀は白哉に向けたままだ。

 

「………君は一体誰なんだい?殺気もないし、かといって敵でない訳でもなさそうだけど」

 

冷静な振る舞いを心掛けているのか、ボクの状態を正確に見極めて浮竹隊長が尋ねてくる。

助かった、こちらからは言い出し辛かった。

 

「オレは水晶機巧(クリストロン)が一体、霊幻あい。旅禍の護衛と朽木白哉への言伝を任ぜられて来たよ、浮竹十四郎」

「くりすとろんにれいげんあい、聞かない名前だね」

「だろうね、数日前に考えられた名だ。護衛は()()()()()し、もう一つの方も済まさせてもらおう。ね、朽木白哉?」

 

少し首を傾げて見詰めると、白哉は不快だったのか眉間の皺を少し深めていた。

額に怪我をさせたのは悪いと思うけど、皺は年取った時に残るから早急に止めた方が良いんじゃ無いかな。

 

「言伝ならば牢で聞く」

「それほど手間も時間も掛けさせる訳には行かないね、今すぐ言わせてもらうよ」

 

スゥと息を吸って、彼女が言いそうな声色で。苦しそうな声の出し方を心掛けて。

 

 

「『お前は兄妹を死なせるな、』」

 

 

ぴく、と白哉が反応した隙をついて納刀する。

 

 

「『俺は、失敗した』」

 

 

それだけ言って、揃えた足で欄干を軽く蹴る。

高所からの紐無しバンジーを躊躇なく行えるのは一種の強みだろう。

 

「ッ……待ちなさい!」

 

待てと言われて待つ奴はいない!と言いそうになったが既の所で押し留め、口の端だけで笑って偽装鏡面を発動した。

 

 

 

 

偽装鏡面内で端末を破棄して、本体の近辺───双殛の丘近くの林の中で再構築する。

瞬歩で移動した訳じゃないから、追っ手の事は考えずに済む。

 

〔お疲れ。白哉まだ元気だったか?〕

 

そう予め出しておいたキーボードで発言した境は、洞窟の入り口から目を逸らさない。

そこに彼等以外が入らないか見張っているのだ。

変わるよ、と声を掛けてボクも壁に向き合う。

 

『うーん、仏頂面保ててるからまだ大丈夫かな。ルキアも憔悴はしてたけど壊れるような感じではなかったよ』

〔わかった 合流も任せていいか?〕

『いいよ。境はこの後どうするの?』

〔他の旅禍探すかな 逃がすか穏健派に押し付けると思う〕

『穏健派なら八番隊か十三番隊かな。ボクと遭ってもまず会話しようとしてたし』

〔覚えとく〕

『うん。あ、あと少佐ごっこ楽しかったから今度精神世界の方でもやろうね』

〔やったの?いいな 楽しみにしとく〕

 

それだけ言って装備の位置を直すと、境は瀞霊廷の中心部に向かって跳躍していった。

どれだけ離れようと彼女がボクの本体を所持している限りコミュニケーションは可能だけど、ずっと逃げ隠れしているせいで暫く彼女の声を聴いていない。先刻白哉に言った言葉なんて完全に捏造だ。

そもそもアピールの必要があったのは水晶機巧の存在の公表、集団であることの強調、そして旅禍に対する姿勢の三つのみで、あれは()()()()()()()()()()()()()()なんだけどね。

……早く彼女が精神世界に潜れる時間が空いて欲しい。彼女の声も記憶ももっと沢山残しておかなければ。

 

 

 

 

 

 

 

失敗したのはボクだった。

これから彼女を死なせる事になったから、同じ轍を踏まないように忠告してあげたかったんだ。

 




今回の作業用BGM:「覚/醒」

某SFミステリで青い髪の概念存在の長身男子にぶち当たったので今青を見ると推し達の死に様がフラッシュバックする発作が出る(限界オタク)
護廷隊のガバを砕蜂さんが何とかしてくれる道筋頑張って見付けます…………
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