前話の前書き一部抜けてたので追加しました。
4000UA、30お気に入り突破ありがとうございます!
この先は主人公のSAN値を出来るだけ削りつつ永久狂気までは行かないルートを目指します。
分岐で進まなかった方はどっかで大筋だけ書くと思います。
関西弁わからん……
追記:ひよ里→主人公の呼び名を苗字から名前に訂正しました。
追記2:単語が間違っていたので訂正(一寸→確かに)
今日は一日非番なので、十二番隊隊舎に差し入れを持っていく。
師匠が十二番隊に移ったことで、住まいもそっちの隊舎になったからな。
勿論師匠があの家を出ることが決まった時点で俺の荷物は四番隊隊舎に引き上げた。布団は売って、残りは本位しかなかったから全く苦労しなかったが。
「師匠、差し入れ持って来まし……あー…」
床。床で寝てる。これ何徹かしたんだろうな……
とりあえず布団に放り込んでおく。起きたら着替え持たせて風呂行かせるか。
……この作業、弟子になってからもう十年近くやってるから慣れたけど、俺成長したな…身長の関係で多少引き摺っちまうけど、昔より師匠持ち上げんの楽に出来るようになったわ。
昼には目を覚ますだろうし、それまで持ってきた論文確認しとくかな。
「喜助ぇ!書類持って……あ?なんや、境来とったんか」
「あ、ひよ里さん。お邪魔してます」
「……お前ホンマ物好きやな、態々それの世話焼きにこんなけったいな場所来て……うわクッサ…」
あんま他の隊の奴は近寄ろうとしないもんな此処。
「ははは……あ、これどうぞ。あと、差し入れに握り飯作ってきたんですけど…」
「お、大福か、おおきに。そっちは後でウチが配っとくわ」
師匠用の甘味付き弁当一式とは別に、ひよ里さんにもお菓子、他の隊員には簡単な間食。
弟子の俺の評価が上がれば師匠の評価も上がるからな、こういう所から印象操作していくべきだろ常識的に考えて。
「下手に触ったら不味いと思って部屋の掃除はしてないんですけど、今手伝える事ってあります?」
「じゃあ、廊下雑巾掛けしてくれん?暫くやってへんからな」
「了解です」
他の隊の奴には見せられないからな、書類整理とかはひよ里さんがやってる。
師匠の住まいが汚いのは俺も嫌だから、掃除はガンガン引き受けてるぞ。
うん、まあこの位でいいだろう。
隅っこの誰も歩かないとことか意外と汚れが酷いんだこれが。蜘蛛の巣張ってることもあるな。
「廊下終わりましたよ。他何かありますか?」
「ん?ああ、今はあらへん。おおきにな」
「いえ、好きでやってるんで」
「ホンマ物好きやな…ウチは仕事に戻るから、喜助起きたら書類に目ぇ通させといたってくれ」
「わかりました、お疲れ様です」
初対面でちゃんと年上の女性として接したからかひよ里さんには割と気に入られていて、何かと気に掛けて貰っている。
師匠に苦労させられている同類というのも一因か?ま、俺は好きで苦労してるんだけどな。
……弟分とでも思われてるんだろうけど、身長俺の方が高いからなぁ。なんというか微笑ましい。
「……?」
「あ、師匠おはようございます」
「あれ、境サン来てたんスね。おはようございます」
「また床で寝落ちてましたよ、普段からちゃんと寝て下さいって言ってるじゃないですか…」
…師匠が十二番隊の隊長になってからは、敬語で話すようにしている。
俺の見た目がもう子供ではないという事と、弟子にタメ口きかれてる奴が隊長として受け入れて貰えるか?ってのが理由だ。
俺が師匠の評判を落とす理由になるわけにはいかん。
「これどうぞ、弁当と大福です」
「お!これ最近人気だって噂の店の豆大福じゃないッスか」
「はい、丁度近くを通ったので。……食う前に風呂行ってきて下さいね?今度は何徹したんですか」
「いやー、ついつい……あははは」
師匠が風呂に向かったのを見送ってから、他の研究員の所に行く。
「失礼します、阿近さんいますか?」
「あ、空式さん」
「こんにちは阿近さん、頼まれてた論文持ってきましたよ」
「どうも」
この少年や他の所員の一部は、蛆虫の巣に居た経歴のせいで現世へ渡れないらしい。
俺は最新の薬やら情報の入手やらでちょいちょい行ってるから、序でに此処の人に頼まれた現世の論文を取ってきている。
俺自身の知識も増えるしwin-winって奴だな。
たまに俺が書いた物も一緒に渡している。今より科学が発展してる記録を元にしたアイデアが多いから、結構役に立つと好評だ。
「あの、医療品関係って今どんな感じですか?
「…包帯の素材を一寸弄ってみたので試してきて貰えますか」
「わかりました」
お、確かに柔らかくなったし良く伸びる。巻きやすそうでいいなぁ。
おっと、流石に木箱に詰まってると包帯でも重い…
副局長が居ない間に師匠の所に戻る。
俺あの人苦手なんだよなー、典型的なマッドサイエンティストって感じで。会う度ジロジロ観察されるし、気を抜いたら実験体にされそう。
隊首室に入ると、既に風呂を出たらしい師匠が弁当を食べていた。
「あ、そうです師匠。ひよ里さんが書類を置いていかれましたよ。後で見ておいて欲しいそうです」
「了解ッス」
「…では。この間五番隊に行ったとき…」
師匠が大福を食い終わるまでに近況報告をする。
自分の事もそうだが、他の隊の様子も一緒に伝えてるんだ。
救急箱やら清掃用具なんかの備品の補充で色んな隊に出入りするからな。それなりに情報通だと思うぞ?
…まぁ、昔っから師匠はふらっと出掛けては情報取ってきたりしてたから、俺の情報は補足とかそんなもんなんだろうけど。
報告が終われば後はほぼ雑談だ。
「あ、そうだ。割引券貰ったんで、今度一緒に食べに行きません?」
「え、うわ、高いって有名な所じゃないですかこれ」
前から飯に連れて行って貰うことはあったが、隊長になって給料上がったのか一寸お高い店にも行くようになった。
全然私物増やさねぇから金余ってるし俺も払う、って言ってんのに、未だに割り勘だったことは無い。
…俺なんぞよりひよ里さんとか連れて行けば、と言えば「そりゃひよ里さんと行くときもありますけど、境サンともご飯食べたいんで」と返される。嬉しいが奢られっぱなしは脱却してぇなぁ…
「安い内に行きましょ?」
「…了解です。いつにします?」
「じゃあ……」
来週の約束を楽しみにしつつ、空の弁当箱と握り飯を載せていた皿と包帯の試作品を持って四番隊の隊舎に帰る。
あー…娑婆の空気は美味いなぁ。
いや、実はあの隊首室なんか嫌なんだよ。生理的に受け付けないって言うか、彼処にあるもんの中には見当たらないんだけど、如何しても壊さなきゃいけないようなもんがある気がしてな…
これについては破晶も同意してくれる。
「この気配の元が目の前に出たら、ボク達は始解してでも壊そうとするんじゃないかな…」、だと。
何が原因か知らんが、出来れば一生お目に掛かりたく無いな。
考査とセイレムがコンボかましてきたので大分書くのが遅いです、申し訳ない。
んー、予想以上に型月が混じる…でも設定はそれが一番筋通しやすいんだよな……
もう一寸型月設定出てきたらタグ付けますかね…
ん?此処までの話所々原作と設定変えてるよねって?バタフライエフェクトって事で見逃して下され……