しろねこフレンズ   作:RASN_Pixiv1本になります

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悪夢とたーのしー!

「うっ…。」

 

ユキムラは目を覚ました、眼前にへと広がるのは星空であったのだった。

 

「ここは…?…みんなもいる……。」

 

そして体を起こして辺りを見渡した、そこは先程まで髪を弄くられていた場所であり髪は元通りになっており回りにはイロメロやRASNやエクル達がうつ伏せになっていた。

 

「もう夜なのか…時間稼ぎのつもりがとんでもない事に…おいっ!みんな起きろ!」

 

ユキムラはうつ伏せとなっている皆を揺すったり声をかけたりしたが皆は起き上がるどころかピクリとも反応が無かったのだった。

 

「ユキムラァーそんなことしても無駄無駄ー。」

 

「…!?その声…!もしかして…アイザック?!」

 

声の方を見ると闇夜から姿を現したのはイロメロ兄でもありユキムラの親友でもあり同じ紋章画家であった男がそこにいたのだった。

 

「そーだ、どうした?そんな驚いた顔をしてよぉ?」

 

「そりゃ…お前は死んだはずじゃ?!」

 

「フッフッー…生き返ったんだよ…お前七夕に俺のことを書いてくれたろ?それが叶ったかもなぁ?」

 

「そっ…そうなのか…?」

 

「あぁ……。って、んなわにゃねーだろー!ばぁか!!俺様がお前ごときのお願いだけで生き返るわきゃねーだろーがよぉ!!?ハッハハハ!!」

 

アイザックはそう高笑いを上げたのであった。

 

「…相変わらずか…でも本当に生き返ったんだな…!」

 

「あぁ…それなんだがな、そりゃ嘘だ。正確には完全には生き返っちゃいねぇんだよなぁ?」

 

キッパリそう言ってアイザックは自身の足元を指した、ユキムラがそこにへと視線を送るとアイザックの体は膝から下が無かったのだった。

 

「それでだユキムラ、親友であるお前に頼みがあるんだ。お前の手伝いがあれば俺は生き返れるんだ…。」

 

「そっ…そうなのか…俺でよかったら手伝うが…。」

 

「お前ならそう言うと思ってたぜ、そんじゃ…お前の目を寄越せ。」

 

「……アイザック…?」

 

そう言われたユキムラは腹に何か重いものを受けた感覚を覚えたのだった。

 

「何、信じらんなーい!って顔してんだ?目を寄越せって言ったんだよ?」

 

「いや、それは聞こえたんだが…何で俺の目なんかを…!?」

 

「んぁ?まぁ完全復活にはどうやら自分の親しい人物の何かを代わりに差し出さないといけなくてな…。」

 

そう言いつつアイザックは一歩一歩とユキムラへと近づいていた。

 

「それで可愛い妹に頼むのは可愛そうでね、それで親友でもあるお前ならとな…。」

 

「…!?」

 

ユキムラはギロッと睨み付けられると腰が抜けたのか尻餅を着いてしまったのだった。

 

「おっ、わざわざ取り易いようにしてくれたのか?ユキムラは相変わらず気が回るよなぁー?」

 

「ちっ違うっ!それにまだ俺は了承はして…んぐっ!?」

 

するとユキムラの背後から手が延びて一本は口に後の二本はユキムラ羽交い締めにしたのだった。

 

「(なんだ…?!…あっ…アイザック?!)」

 

口を封じられたユキムラの視界に入ったのはアイザックだった、しかしその体はイロメロやRASNの体であり顔だけはアイザックなのだった。

 

「んぐぐぐー!?」

 

そうしていると倒れていたメグやエクル等も立ち上がってユキムラの動きを封じに来た、そしてそれらの顔もアイザックなのであった。

 

「(なっ…なんなんだっ!?)」

 

「さぁーて、そろそろ頂くかな?親友よ。」

 

「(やめろォ!!)」

 

「ユキムラァ!お前は俺にとっての…おっとこれ以上はいかんな。」

 

「(うおおおおおあああああああ?!!?)」

 

アイザックはそう言いかけてユキムラの右目にへと指を差し込んだ、ユキムラは必死に暴れて声を上げようとしたがアイザック顔のイロメロらに体も口も封じられているのである。

 

「(ーーーーッ!!ーーー!!)」

 

そして右が黒く見えてしまうようになったユキムラは項垂れ声にならぬ声を上げたかった、だがそれは許されず自分の右手をジッと見つめるアイザックを見させられたのだった。

 

「へぇー…やっぱ綺麗な目だな、ユキムラー?」

 

「……………。」

 

「さてと…もう一個もだな、チクッと痛いかもなー?ハッハハハ!!」

 

そうしてユキムラの左目にも手袋が赤くなっているアイザックの手が延びようとして……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぉおおおおおお!!!?」

 

するとユキムラは大声を上げて起き上がったのだった。

 

「ハァ…!!ハァ…!?ハァ…!ゆっ…夢か…!?」

 

まずはと汗を垂らす額を拭い去りそのまま下に動かしてあるということをユキムラは確認したのだった。

 

「よかった……。…!?」

 

天を仰ぎ見て日光を目蓋に感じさせたが辺りを見渡し、ユキムラは当惑したのだった。

 

「どういうことだ…、ここは…?」

 

ユキムラの辺りは山頂などではなく木々から蔦が垂れてジメっとした感触が広がるジャングルの様な所であり、ユキムラの下には木の板が敷かれていたのだった。

 

「おっ?声がしたと思ったらお目覚めかい?」

 

「…!?」

 

足音の方を見るとそこにはツリ目で白いワイシャツと豹柄のスカートやニーソックス等を身につけていた女の子がいた、そしてユキムラその子の身格好よりも頭から生えている二対の耳と後ろでチラチラと見える尻尾に目が行っていた。

 

「どうしたんだい、もしかしてまだ具合が悪いとか?」

 

「いや、大丈夫だ。それより君は…?」

 

「私かい?私はジャガーだ、よろしくね。」

 

「あぁ、よろしく…ユキムラだ。」

 

ユキムラはまだ少し落ち着かない素振りでジャガーの差し出していた手を握り返したのだった。

 

「ユキムラ…一体なんのフレンズなんだい?見た感じ羽みたいなのがあるから鳥かな…。」

 

「いや待て…どうして?」

 

「いやだってさ、その頭がさ。」

 

「ん…?………あぁ…?!」

 

ジャガーに言われさわさわと自分の頭を撫でた、そして思い出したかのように叫ぶとわしゃわしゃと髪をとかして元のストレートな感じにへと戻したのだった。

 

「急にどうしたんだ?」

 

「いや…何でもない…何でもないんだ…そういえばここは一体どこなんだ?」

 

「ここかい?ここはじゃんぐるちほーでね、おっとそうだ済まないけど歩き…いや泳ぎながらでいい?」

 

「泳ぐ?」

 

そうしてジャガーに連れていかれユキムラはじゃんぐるちほーの大きい川にへと着いた。

 

「それじゃこれに乗っといてくれよ。よっと。」

 

ジャガーは川へと体を沈めて近くに浮かんでいたイカダの様なものを掴むとユキムラの方にへと寄せたのだった。

 

「大丈夫なのか?」

 

「へーきへーき、これぐらい何時もやってるしあの時に比べれば大丈夫だって。」

 

「…?まぁ、それなら失礼するが。」

 

そうしてユキムラはイカダに座り乗るとジャガーがそれを引いて川を進んでいったのだった。

 

「なぁ、すまないがさっきあの時って言っていたがどんな時だったんだ?」

 

「ん?あぁそれなら昨日の夜に凄い音が川でしてね、それで見に行ったらユキムラが浮かんでいたってわけさ。」

 

「…そうなのかそんな事が、助かったよジャガー。」

 

「礼なんかいいって。」

 

「…そうだ!俺以外にも誰かいなかったか!?こう…ピンク色の髪や赤い髪のとか…!」

 

「まぁまぁ、落ち着いて。赤いのはともかくピンク色の子ならユキムラと一緒に助けたよ、今その子の所に向かってるから大人しく待ってるんだよ。」

 

「わっ…分かった…。」

 

そうしてジャガーは川を上がって行き、着いたのは橋の残骸のような物が川の中にある場所であった。

 

「到着ー、多分この辺りにいるんだろうけど…。」

 

「おーい!イロメロー!」

 

二人は陸地にへと足を付けると辺りを見渡したが人の影すら見当たらないのだった。

 

「あれー?何時もならここで楽しそうに遊んでいるんだけどなー…?」

 

「イロメロー!イロっ…!?」

 

ジャガーが頭を掻きながら更に探しており、ユキムラは川の方に視線を向けて制止してしまったのだった。

 

その先にはアイザック…ではなく崩れた橋の残骸のような影からとんとんと何者かが残骸の天辺にへと歩いていたのだった。

 

「ふぅー!とーちゃーく!はやくはやくー!」

 

「わーい!まってくださーい!」

 

「…!?イロメロ!?」

 

そしてそんな子の隣にはイロメロも笑顔でとんとんと上がってきており何故か水着姿なのだった。

 

「いっせーのせー、でいきましょう!」

 

「わかったー!いっせーの…」

 

「せー!」

 

そうして彼女らは座るとズサーと残骸の斜面を滑り始めたのだった。

 

「わーい!たーのしー!」

 

「たーのしー!ですー!」

 

「…………。」

 

ユキムラはそれを口を半開きで見るしかなかった、そしてザブンと彼女らは川にへと入っていった。

 

「おっ?見つかったかい?」

 

「……………。」

 

「…?おーい?ユキムラー?」

 

ジャガーの問い掛けにユキムラは無反応でまだ残骸の方を見ていた、するとまた上にへとイロメロらがとうちゃくしておりまたすわりすべりはじめたのだった。

 

「わーい!」

 

「たーのしー!」

 

「あはははー…たっ…たーのしー…。」

 

「おっ…おい?!ユキムラ!?」

 

するとユキムラからボソッとかのじょらのいっていた事をつぶやきはじめてジャガーはそんなユキムラのかたをゆさゆさした。

 

「ふぅ!あっ!ジャガーちゃん!おーい!!」

 

「おっ?カワウソ、そんなとこにいたの。」

 

「いたよー!おっ?起きたの?起きたの?!」

 

……ジャガーからカワウソと呼ばれた子は興味深そうにユキムラを見ていた。

 

「あぁ、それでそっちの子に用事があるみたいだよ。」

 

「そーなの?イロメロちゃん、呼ばれてるよー?」

 

「はーいっ!あっ、ジャガーさんお久しぶりで…あっー!ユキムラさん起きたんですねー?」

 

「………………んはっ!?イロメロ!」

 

ユキムラはガクンと体を揺るがして目を見開いたのだった、そしてイロメロとカワウソはバシャバシャとこちらへと泳ぎ上陸したのであった。

 

「ぶるるるぅ!!たのしかったね、イロメロちゃん!」

 

「そうですねー!ぶるるんんん!!とってもたーのしーでしたよー!」

 

カワウソは上がってから体を震わせて体の水を取り払っており、イロメロもそれを真似てか体を震わせていた。

 

「イロメロ…一ついいか?」

 

「なんですか?」

 

「ここはどこだかとか分かるか…?」

 

「分かりますよー!カワウソちゃんと一緒に遊んでいるときに色んな事を色んな人から聞いてきたから安心してください!エッヘン!」

 

胸を張り自信満々なイロメロはユキムラにへと色々なことをユキムラにへと伝えた。

 

「成る程…ジャパリパークと言うのか…聞いたこと無いところだな…。」

 

「私もです!でも色んなところの自然がどばばーんっとあってバショーン!ですよ!」

 

「そっ…そうなのか…ところでジャガーにカワウソ、俺たち以外に他に誰かいなかったりしなかったか?」

 

「うーん…昨日の夜に凄い音がしてから浮かんでいたのは二人だけだったし…。」

 

「昨日の夜っていったら音もすごかったけど空に流れ星がバッーってあっちの方にもしてたねー!」

 

カワウソは楽しそうに言いながら高く高くそびえ立っている山の方にへと指差したのであった。

 

「そういえばそうだったけ、あっちは…みずべちほーの方かな。」

 

「となると、そのみずべちほーに行った方がいいな…戻り方よりまずは合流をしてからだな。」

 

「そーですね!RASNさんのぴっかぴっかーならどうにかなると思いますしね!」 

 

「あの山を越えるのかい?」

 

「あぁ、きっと仲間がそこにいると思うからな。世話になったな。」

 

「仲間が見つかるといいね。」

 

「じゃーねー!」

 

そうしてユキムラとイロメロは二人に別れを告げて山の方にへと向かったのだった。

 

 

 

 

「にしても…似てたな…。」

 

「似てたってもしかしてかばんちゃんにー?」

 

「まぁ…そうかな、でもあのユキムラってのはなんか少し違うような…そうでもないような…全然わからん…。」

 

「うーん…難しいのはよくわかんないし、とりあえず遊ぼー?」

 

「分かった分かったって。」

 

 

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