一方その頃な同時刻ぐらいの時…。
- みずべちほー -
「ふぁぁ…おーすっ。」
ペチペチと足音を立ててやって来ていたのはイワビーであった。
「あっ、やっと来ましたか遅かったですね。」
「見た感じだとさっきまで寝ていたのか?」
「そうなんだよー…いつもならフルルが起こしてくれんだけどなー、何でか今朝は来てくれなかっ…ふぁぁ…。」
「そういえばフルルはまだ来てないわね…てっきりイワビーと一緒に来ると思ったんだけど…。」
「そういやいねーなー…むにゃむにゃ…。」
「イワビーさん、寝ないで取り合えず探しましょう。」
「うぃぃ…。」
そうしてペパプの四人は手分けしてフルルを探すこととなったのだった。
「フルルー!ジャパリまんあげるから出ておいでー!?」
プリンセスはジャパリまん片手に周囲を練り歩いて声を上げていた。
「ん…、ここってたしか…。」
そして彼女はとある扉の前にて足を止めてその前へと立ったのであった。
「まさかね…失礼する…わ……。」
ガチャリと扉を開いて中に踏み入りポトリとジャパリまんを落としてしまったのであった。
「わっ…わわわっ…なっなななな…!?」
「…………じっー……。」
「くぅ…くぅ…じゃぱりまぁん……もっとぉー…。」
「何してんよおぉぉぉぉぉぉ!?」
みずべちほーにプリンセスの叫声が響き渡たり、ドタドタと騒がしい音が三つ寄ってきたのであった。
「どうしたんだ!?プリンセス!?」
「とてもすごい声でしたけど、もしかしてフルルが…。」
「私も驚いたぞ!それと道中でこんなものも…。」
「………。(白目)」
ヘラジカが持ってきたのは気絶していたコウテイなのであった。
「…おっ!フルルこんなところにいたのかよー。」
「本当ですね、気持ち良さそうに…。」
「んん…?どうしたのみんなー?おはよー…。」
するとフルルは目を擦りながら生欠伸で皆を見たのであった。
「おう!よく寝れたかフルル?」
「んぁー…んぉー?」
するとプリンセスはズカズカと歩くとフルルの肩を掴むと床にへと正座させたのだった。
「フルル…取り合えず寝坊していたことはともかくとして何でこんなところにいたの?自分の部屋があったでしょ?」
「んー…暖かいからかなー?」
「あっ…暖かいっ!?」
「フルルさんは寒いところが少し苦手ですからね、以前寝ている時にも潜り込んで来ましたからね…。」
「そうだな!こっちもよくやられてるけど…。」
「そうじゃなくて!どうしてここの部屋なのって聞いてるのよー!?それにあなたも何で止めたりしなかったの?!」
プリンセスはわーきゃーと椅子に座ってじっーとこちらを見ていているハシビロコウに声をかけたのであった。
「………ごめんなさい、少し寝ちゃってて…起きたらこうなってて……起こそうにも機を伺って中々…。」
「うっ……分かったわよごめんなさい…って?!フルルー!?」
「…んむにゃ…」
「…じっー………。」
そうしてフルルはまたベッドにへと潜り寝ているRASNの隣に戻ってまたまたみずべちほーにプリンセスの叫声が響き渡ったのだった。
そしてまたフルルは起こされて正座させられプリンセスの説教を受けたのであった。
「…分かった?」
「分かったよぉー…。」
「分かればいいのよ!それじゃレッスンをしにいきま…あっ!」
今度は指差ししながらプリンセスは叫声ではない声を上げた、指先にはベッドの上で上体を起こし体を伸ばすRASNがいたのであった。
「おぉ!ようやく起きてくれたか…!」
「…!?…?!」
起きたRASNまずは辺りを囲い見てくる六人と白目の一人を見てオロオロとしていたのだった。
「どうされましたか?もしやまだ具合が…。」
「あんま無理すんじゃねーぞ?それとも腹減ってるのか?」
「お腹が空いてるならジャパリまんが…あれ?ない…あっ…。」
「あむあむ…ふぉうひひゃのぷりんせふー?」
「なんでもないわ…ジャパリまん取ってくるからみんなは先に行っててちょうだい…。」
そうしてプリンセスは部屋から出ていった、残された面々はRASNを引き連れてステージの方にへと歩きカメレオンやシロサイらとも合流しコウテイも復活したのであった。
暫くして沢山のジャパリまんが入った袋をプリンセスは持ってきたのであった。
「はい、お待たせ。ヘラジカさん達もどうぞ?」
「忝ないでござるよ。」
「頂きますわよ!」
「うむ、腹が減っては戦は出来ぬしな…はむ…。」
「…がしがじ……じっー…。」
ヘラジカの面々もだがペパプの面々もジャパリまんを客席にて食べ始めたのであった。
「なぁなぁーこれ食べたらレッスンかー?」
「そうですね、その為にもしっかりと食べておきましょう?」
「プリンセス、貯蓄は大丈夫なのか?」
「大丈夫よ、今のところはフルルにも勘づかれてないからあの日までは大丈夫なはずよ。」
「どこにあるのー?」
「教えないわよ…あら…?」
楽しそうに食べる中RASNは渡されたジャパリまん片手に辺りをキョロキョロとしてジャパリまんはまん丸なままだった。
「どうされましたか?もしかしてまだ…。」
「…!(ブルブル)」
「えーっと…大丈夫ってこと?というか喋ったりは……。」
「あぁ、それだけどよ。プリンセスが行ってから色々聞いてみたけど無口なんだよなー。身ぶり手振りとかで伝えてくれっから何となくは分かるけどさー。」
「だがフルルは何となく伝えたい事が分かるらしいがな。」
「そうなの?」
「そうだよー、ねぇねぇ食べないのー?」
そう言いつつフルルはRASNの手にあるジャパリまんを掴んだのだった。
「……。(汗)」
「んー…だったらこうしたらどうかなー?……はい、あーん。」
「…!?」
するとフルルはジャパリまんを取りパコッと半分に割ると片方をRASNへの口に近づけたのだった。
「………、…!!」
グイグイと何度も押し付けられ観念したのかRASNは口を開きジャパリまん(ハーフ)を喉にへと通した、そしてRASNの頬は少しだけ上がったのであった。
「美味しかった?もう一個もどうかな、あーん?」
そうしてRASNはフルルにもう一個のジャパリまん(ハーフ)を口へと運ばされたのであった。
「あの二人なんか仲いいなー?」
「そうですね、あのフルルさんがこんなにも…プリンセスさん…?!」
「えっ…?どうかした?」
「…何でもない、それよりやはりあの赤髪は…?」
「えぇ、尻尾も羽もないから…きっとかばんちゃんと同じ…。」
「でしたら会わせた方が…。」
「確かにそれも良いかもしれないけど…今は色んな所に向かっているからな…。」
「そうね、前はアリツカゲラさんのところに行くって言ったからね。」
「美味しかったー?」
「……!」
三人が喋りあう中フルルの手元のジャパリまんは無くなっていてにっこりとRASNに微笑んでいた。
「それじゃ食べたことだしレッスン行くわよー!」
「あいよー!」
「分かりました!」
「分かった。」
「はーい。」
「…!?」
プリンセスはパチパチと手を叩き皆にへ声を届かせて、他の四人は返事をしてプリンセスについていった。しかしフルルだけは近くにいたRASNと手を繋いで向かっていたのだった。
「さて私たちももう少し見回るか。」
「そうですわね、何故かセルリアンが多くなられますしね…。」
「御意でござる…。」
「…うん…。」
そうしてヘラジカらもステージから離れて辺りの警戒を再開したのであった。
「うぅむ…」
そして暫く経って、ジャパリパークを照らす太陽も高く高くなった頃…。
「いやーすげーな!おかげで今日のレッスンは一段と楽しかったぜ!」
「……!」
「そうだな、指摘も的確でとても助かったな。」
「ええ、それにあの時の気遣いもありがとうございますね。」
「…!」
練習場から出てきたRASNとペパプらは最初とは違って和気藹々と並んでいたのであった。
「ホント大助かりだわ…専属のコーチとかに任命したいぐらいよ?」
「……!(ブルブル)」
「駄目ー?ジャパリまんあげるよー?」
「…。(汗)」
少しぎこちなさそうにしていたRASNも普通に笑えるようになり、彼女達らからパークの事やセルリアンやフレンズの事も知ったのであった。
「おぉ!レッスンとやらは終わったみたいだな?」
「えっ?ヘラジカさん?」
すると六人の前にはヘラジカが頭に紙風船を付けていて待っていたのだった。
「何か用でしょうか?」
「うむ、用はあるな。そこの赤髪にな!」
「…!?」
そしてビシッと紙で丸めたような棒をRASNに向けたのだった。
「なっ何だぁ?!」
「んー?」
「直球に言う。お前…私と戦え!」
「えぇっ!?」
「…!?」