「待ってくださいいきなりなんで!?」
「ふむ…理由が必要か?」
「そりゃそうだろ!」
「そうだな…見てみた時からずっと戦ってみたかった、それではダメか?」
「…?!」
「何だよその理由はっ!?」
「…RASNはどうなの?」
「…。」
プリンセスに問い掛けられたRASNは困った顔で頭を掻いたのだった。
「何、勝っても負けても特には何もしたりされたりすることはない。ただお前と戦ってみたんだ、ダメか?」
「………。…!」
真摯な視線を向けるヘラジカにRASNはコクりと頷いたのだった。
「RASN!?」
「その返事を待ってたぞ!それじゃこっちでやるぞ!」
そうするとヘラジカはRASNの腕を掴んで引っ張り、PPPもそれに付いていった。そして到着したのはライブステージであった。
「カメレオン、準備を。」
「了解でござる、RASN殿これと…これを。」
「…?」
そしてカメレオンはRASNにへとヘラジカが持っている紙を丸めたような棒を渡し、頭にもヘラジカが付けている紙風船を付けたのだった。
「何だか面白い格好だよねー?」
「そうかもしれないが…大丈夫だろうか?」
付いていったPPPらは観客席にへと座って三人を見ており、隣にはハシビロコウやシロサイもいたのだった。
「じっー…。」
「RASNー!ロックに決めろよなー!」
「むっ!ヘラジカ様ファイトですわ!」
「うむ!それではこれより始めるぞ、ルールはその頭の風船を割られたら敗けだ!準備はいいか!」
「…!」
ヘラジカが棒を前に構えるのを見るとRASNは小さく頷いて同じ様に構えた。
「良い構えだ…カメレオン、合図を。」
「了解でござるよー。」
カメレオンは両者の間に立ち片手を上げたのだった。
「それでは…始めでござる!」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「…!!!」
そして下ろされると共にヘラジカはRASNに向かって突進していき、RASNは驚きつつも立ち向かった。
「へぇああ!!」
「…!」
詰め寄せた距離が狭まるとヘラジカはまず棒を降り下ろした、だがRASNはそれを見るとブレーキをかけて止まり棒を横に振り抜こうと構えたのだった。
「何っ!?だがっ!」
「…!?」
しかしヘラジカは頭を捻らせRASNの棒を受け止めて弾いたのだった。
「やはり中々にやるなぁ…!それでこそだ!」
「…。」
「だが…まだ全力ではないだろ?全力で向かって来い!」
「………。」
ヘラジカにそう言われRASNは唇と棒を握る指を締めたのだった。
「遠慮はするな!」
「………、…!」
するとRASNは両手から片手にへと持ち替えた、そしてぷらんと垂らすとRASNは目を閉じたのだった。
「お昼寝ー?」
「いやそんな場合じゃないだろっ!?」
「精神統一でしょうか…?」
「じっー…?」
観客席がガヤつく中、RASNの辺りには黒いオーラが巻き上げ始めた。
「ほぅ…!」
ヘラジカはそのオーラを見るとニヤリと笑った、そしてRASNは赤い髪が黒く染まっていたのだった。
「何なの?!」
「見た目が変わったでござる…!?」
「………、…!!!」
皆が驚くなか閉じていた目を開いたRASNは黄色い瞳でヘラジカを見据えたのだった。
「…っ!?やるではないか!」
「…!!」
そしてRASNは眼にも留まらぬ速さでヘラジカにへと近付き頭の風船目掛けて打ち込んだ、しかしヘラジカは頬を広げ腕を震わせながらもそれを受け止めた。
「…!!!!」
「何っ…!?」
だがRASNは巻き上げていたオーラを自身の棒にへと集約させヘラジカの棒を斬り抜き、RASNはヘラジカの頭上を一回転したのだった。
「くっ…!」
ヘラジカはとっさに腕を前に構えたがRASNはドタンとステージに背を付けたのだった。
「おいっ…!?大丈夫かよ!?」
するとPPPがステージにへと上がってRASNを囲んだのだった。
「…………、…!」
「…大丈夫みたいだわ…。」
「いたくないー?」
「良かったです…。」
「…ええっと…済まないな上がってきてしまって。」
「いや、いいさ。それよりもう決着は着いたしな。」
ヘラジカはコウテイにへと折れた棒を見せたのだった。
「まさか負けるとは思わなかったがな、それに思ったほどではなかったしな…。」
「…?思ったほど…?」