そして翌朝、みずべちほーの出入り口には冒険家達とヘラジカらが出発する準備を整えていたのであった。
「よし、準備は万全か?」
「こっち側はおっけーだよヘラジカはー?」
「あぁ、万全だぞ。」
各々体を動かしたりフレンズ達は持っている武器を確認したりしており、そしてそれをペパプとジャイアントが見ていたのであった。
「ごめんねー、アタシらも付き合ってやりたいけどレッスンがあるからねー?」
「えぇ……ほんと見送ることしか出来なくてごめんねRASN?」
「…!」
「そこでだがお土産にこんなのを用意したんだ、受け取ってほしい。」
冒険家らに渡されたのは大きな袋であり中にはジャパりまんが沢山入っていたのであった。
「わっー!なにこれおいしそー!」
「是非向こうに辿り着いたら他のお仲間さまと食べてくださいね?」
「……それじゃ私達はここまでね、頑張ってね!」
「…!」
そうしてペンギンらに見送られ火山の方にへと歩を進み始めたのであった。
「ロックにいけよー!」
「無理しない程度に頑張りなよー?」
「無事に帰れることを祈りますね。」
「元気でなー!」
「………、…!」
皆が手を振る中フルルは一歩前へと踏み込んでRASNの方にへと走ったのであった。
「…!?」
「ハァ…ハァ…ごめんね止めたりしちゃって…。」
急に来たフルルにRASNは驚き足を止め、他の面々らは丁度曲がり角で見えていなかったのだった。
「…?」
「あのね…あのね…あげたいものがあるんだ…!」
そう言い取り出したのは手のひらに収まる大きさの楕円形な石なのであった。
「…………?」
「…あの時も一緒に暖めていた大切な物なの…だがらRASN君にあげるね…?」
「………、…。」
RASNはコクりと頷き差し出された手に手を重ねてその石を引き取ったのであった。
「大切にしてね?お願いだよ…?」
「…!」
そうしてRASNは手を振りながら曲がり角を曲がって姿をくらましたのだった。
すると後ろの方からジャイアントがやって来たのであった。
「どうだった?」
「先輩…渡せたよ…。」
「そうかそうかー…よく頑張ったけど…どうだい?」
ポンポンとフルルの肩を叩いたがフルルは首を横に振った。
「それじゃあ…適当に言い訳しとくから行ってきな?」
「…!ありがとう!」
そうしてフルルはRASNらを追いかけたのだった。
「…フルルも頑張んなよ。」
そう呟きジャイアントはフルルを見送ったのだった。
一行はそれからセルリアンとの遭遇を避けながら進んでおり、ようやく火山の麓まで来ていたのだった。
「それにしてもやっぱすごいねーお二人は、今日はまだセルリアンの影も見えないよー。」
「そんなことはないでござるよ…拙者なんかより飛べるハシビロ殿がすごいでござるよ。」
「そんな……照れちゃう………………。」
現在は火山の麓にて一時休息中であった。
「そんな謙遜しあわないでよー。ん、アライさん?」
「ぐぬぬ…アライさんでも停泊というのは出来るのだ!」
「偵察ね。」
「お前らはここで休んでるのだ!アライさんが見に行ってくるのだー!」
そうしてアライさんは立ち上がると駆け出していったのだった。
「あー、またかー。」
「大丈夫でござるかな…?」
「多分大丈夫だよー、お腹空いたら帰ってくるし危ないと思ったら逃げ…ないかーアライさんなら。」
「だったら……。」
「いやいやーここはアタシに任せなよ、お二人はお疲れだからゆっくり休むといいよー。」
そう言いながら立ち上がろうとした二人を制してフェネックはアライさんが走っていった方に向かったのだった。
「…………大丈夫かな……?」
そうして暫くするとアライさんとフェネックは戻ってきたのであった。
「やぁやぁ、ごめんねーアライさん突っ走りすぎて大きい岩に頭ぶつけてたみたいなんだよねー?」
「そうでござったか…。」
「…じっー……?」
「ふぇっ…?!」
ハシビロコウはフェネックの裏にへと隠れているアライさんを不思議そうに見つめており、アライさんはそれに気付くと視線を合わせまいとフェネックの後ろにへと完全に隠れたのだった。
「…じぃー…?」
「なんだかさっきとは全然違う気がするでござる…?」
「あー…それはねー…ほらさっき頭ぶつけて少し性格がおかしくなっちゃったんだよー、ね?アライさん。」
「えっ?!あっ…そっ、そうなのだ…!」
「…??」
「…??」
ハシビロコウとカメレオンはただ首を傾げることしか出来なかった、すると彼女らの所にRASNがやって来たのだった。
「…?」
「あっ、そろそろ行くでござるか?」
「分かった、今行くね…。」
「アライさん?」
「分かりまし…分かったのだ…!」
二人が歩く中アライさんは早歩きにてRASNの前にへとやって来たのだった。
「…?」
「…………、えいっ!」
「…うえっ!?」
「…!?」
そしてアライさんは何度か悩んでから意を決して一歩踏み込みRASNの手を握ったのだった。
「じっー………。」
「…………?」
「一体なんでござるか?」
「…………うっー…。」
暫くしんとしてからアライさんの顔が赤くなってくるとフェネックが頭を掻きながら近づいた。
「あー、えっとー…たしかキミがあの山頂で不思議なことをするからその間アライさんが直接守る…だっけ、アライさん?」
「えっ…うんっ、そう…なのだ。」
「というわけでアライさんが守るなら私も一緒に守るのさぁ、そういえば行かなくていいのー?」
「……!」
「そうでござったー!」
フェネックに指摘され準備を終えて手を振る皆がいる所にへと足を急がせたのだった。