しろねこフレンズ   作:RASN_Pixiv1本になります

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山頂と光

休息が終わり一行は山を登り始めた、先程と同様にカメレオンとハシビロコウが辺りを偵察してヘラジカとライオンらが近辺の警戒を行っていた。しかしアライさんはRASNの腕に組み付きフェネックはそれを側にて見守っていた。

 

「なんだかさっきとは少し違うな…アライさんは。」

 

「そうですねー、何だがしんなりと言うか…しっとりとした感じですね。」

 

「遊ぼーって言ったのにRASNの影に隠れちゃうしねー。」

 

「それに歩き方もズイズイとじゃなくて船長の歩調に合わせてますね…。」

 

「カモメたん…なんか怖いおー?」

 

冒険家らも今のアライさんの変化に眉を細めていた。

 

そしてそろそろ一行は山頂にそろそろたどり着きそうなのであった。

 

「もう少しか…?」

 

「そうだな…ん?どうしたハシビロコウにカメレオン?」

 

「大変なの………!」

 

「そうでござる!いつの間にか大量のセルリアンに囲まれていたでござる!」

 

「何だと?!」

 

「…!?」

 

皆が驚くと同時に四方八方からセルリアンが湧き出るように現れ、前方には一面埋め尽くすかのように現れたのだった。

 

「もしかして待ち伏せですの…!?」

 

「沢山いるわね…これを真正面から向かうのは無謀ね…。」

 

「んー…まぁ大丈夫かなー?」

 

武器を持つフレンズは武器を構えたがフェネックは辺りを見渡して小さく呟いたのだった。

 

「どうしたもんかなー、ヘラジカ?」

 

「こうなればまずはRASNを先に目的の場所に向かわせるしかないな…、道を作るために正面突破だ!」

 

「それならエクルがやるのー!」

 

するとエクルは大きく踏み込み背中の羽を輝かせる、そして地面を蹴り飛び出すと体に風を纏わせて山頂の方に向かった。

 

「ーーー!」

 

セルリアンらはエクルの風に乗せられどんどんと吹き飛んでいき道が出来ていたのであった。

 

「おぉ!中々やるな!」

 

「これなら少しは楽できそうかもね、さぁ早く行きなよ?」

 

「分かった!行こう!」

 

「…!」

 

そうしてセルリアンの海から出来た道をヘラジカとライオンを先頭に冒険家は突き進み始めた。

 

「おっと、やっぱ来るよね!」

 

「おらぁ!どきなー!」

 

「まきびしいっぱいの術ー!」

 

「サイサイサイサーイ!!おどきなさーい!」

 

「…んっ!」

 

そしてシロサイやオーロックスらは冒険家に迫るセルリアンを追い払い、RASNとアライさんにへと向かうセルリアンはフェネックが迎撃していた。

 

「よし、もう少しだな!全員気張れよ!」

 

「…!………?」

 

「うぅ………。」

 

セルリアンの海を抜けるとそのまま全力で駆け抜けて火口のサンドスターの結晶に到達したのだった。

 

「着いたねー、そんじゃよろしくー。」

 

「…!!」

 

「私達はセルリアン近付けないように暴れてくるか!」

 

「そうだねー、やっぱこっちに向かってくる…ねっ!」

 

ライオンは爪を出しヘラジカは武器を回しながら迫るセルリアンを蹴散らしており二人とも目を光らせていたのだった。

 

「RASN!早いところ試そう!」

 

「…!………?」

 

するとRASNの腕からは震えが伝わってきており、アライさんの方を見ると体を震わせたいたのだった。

 

「ふぇっ…?!………。」

 

「…??」

 

そして見られていたのに気付くと顔を赤らめて手で隠したのであった

 

「RASNさん!早くやってみましょうよー!」

 

「…!…………。」

 

「……っ!?…あっ…。」

 

RASNはアライさんの頭に一回手を乗せてからイロメロやユキムラの所へと向かった。

 

「それじゃさっそくおねがいするおー?」

 

「…!」

 

目を閉じて結晶に手を触れてRASNはルーンの光を光らす要領でソウルを流し込んだ。

 

「わー!ぴかぴかー!」

 

「まっ眩しいですね…。」

 

「これで何か起こってくれ…!」

 

「あっー!!」

 

光を浴びたイロメロが急に声を上げて膝を曲げて四つん這いになると紙を一枚取り出したのであった。

 

「どうしたんだ!?」

 

「バビュンと思い出しましたよ!あの時描いていたものが!こーギュルンと巻いてグンッと来まして…、ピョコンピョコンで!出来ました!」

 

そして紙には「の」の字に耳が生えたような紋章が描かれていたのであった。

 

「…そうだ、この紋章だ!これを…うお!?」

 

「こっちも光ってるおー?!」

 

結晶からの光に負けじと紋章が輝き発された光から森林の景色が写し出されていたのだった。

 

「もしかしてこの先が私達の世界でしょうか…?」

 

「分からないな…。」

 

「うーん…エクルにもわかんないやー?」

 

「でしたら行ってみますね!とぉー!」

 

「…!?」

 

イロメロはその光にへと飛び込むと姿を消したのであった。

 

「イロメロー!?」

 

「イロたんが消えたおー?!」

 

「どうしましょう…!」

 

「…?!」

 

皆が慌てふためく中、光が揺らぐとそこからイロメロが帰ってきたのだった。

 

「ただいまですよー!」

 

「無事だったのか?!」

 

「はいっ、それに出てから少し一周しまして見てきましたがちゃんと私達の世界でしたよ!」

 

「そうだったのか…。」

 

「そうだったらエクルは行ってくるねー!」

 

「あっ!待つおー?!」

 

「では私ももう一回…、そうだユキムラさんも一緒にぴぴょーん!!」

 

「んなっ!?うおおぉぉ!?」

 

そうしてRASNとカモメを残して冒険家らは飛び込んでいったのであった。

 

「船長…、私達も…!」

 

「おー、なんか成功したみたいだねー?良かったねぇ。」

 

「……。」

 

するとパチパチと拍手するフェネックと顔を赤らめるアライさんが近づいていたのであった。

 

「…!」

 

「お礼かー。まぁ私がみんなに言っておくけど…おっ?」

 

「フェネックぅーー!!ようやく見つけたのだー!!」

 

「うわっ…!?」

 

すると下の方からアライさんが全力疾走でやって来てアライさんを弾き飛ばしたのだった。

 

「…!……!?」

 

「ええっ…!?」

 

「ありがとうござ…ありがとうなの…だあああっー?!」

 

RASNはそれを受け止めはしたがそれはアライさんではない女の子であり、白と黒のの髪色で目元はどこか頼りなさげな印象の子で胸の前で右手を左手で隠していたのであった。

 

「これは一体…何が…?!」

 

「んん?アライさんがアライさんっぽいのにぶつかった気がしたけど、そいつは誰なのだ?」

 

「アライさん、それはタヌキだよー。なんでも変化か得意なんだってさぁ。」

 

「…すると今まで一緒にいたアライさんは…タヌキちゃんということでありますか?」

 

「そゆことだねー。」

 

「…!?」

 

「ん?んん?どういうことなのだフェネック?」

 

アライさんはあっけらんな顔を右往左往しながら頭に疑問符を並べまくっていたのであった。

 

「まぁ後で説明するよアライさん、それじゃ後は頑張ってねー?」

 

「あっ…!フェネックさん…!?」

 

「待つのだフェネックー!?」

 

そうしてフェネックは手を振りながらセルリアンの所にへと向かいアライさんはそれについていったのだった。

 

「…あのー…あなたはどうしてアライさんの姿に化けていたのでしょうか?」

 

「それは…あの………。」

 

カモメはタヌキにへと問いかけたが、タヌキは指をモジモジとさせていた。

 

「………?」

 

「…その…実はなんと言うか…流れ星から来た時から気になって…それから影で何度も見てて…何でかよく分からないけどあの時頭に手を乗せられたのは暖かくて…心が安らいで…あの…。」

 

そしてタヌキはRASNにへと頭を差し出したのであった。

 

「良かったらまた…手を置いて貰えませんか…?!」

 

「…!?……。」

 

RASNはその頭に手を置くと優しく撫で回したのだった。

 

「あふぅ…これ……とても気持ちいいです……。」

 

「…………。」

 

タヌキは恍惚の表情にてそれを享受しており、カモメはそれを下唇を少し引っ込めて見ていたのであった。

 

ちょっとしてからRASNの手はタヌキの頭から離れたのであった。

 

「あっ…。」

 

「…あっ。」

 

タヌキは少し残念そうな声と顔を上げたのだった。

 

「……?」

 

「あっ!?船長?!」

 

「……!?」

 

すると紋章が放つ光がどんどんと弱くなっていたのであった。

 

「これは急がないと…!ええっ!?」

 

「…!?」

 

そしてカモメはRASNの手を握り引っ張ろうとしたそこにはセルリアンが一体二人に襲いかかってきたのだった。

 

「危ない…!えっ?」

 

タヌキが前に出ようとしたがそれを一つの影が追い越してセルリアンを突き飛ばしたのだった。

 

「…!?」

 

「はぁ…はぁ…追い付いたよ…。」

 

するとそこにはフルルがいたのだった。

 

「どうしてここに…?」

 

「…?」

 

「やっぱり…やっぱり…行っちゃうのは嫌だから一緒に行きたかったけど…。」

 

「…?」

 

「…うん…RASNはカモメに任せるよ…。」

 

「フルルさん…。」

 

「…?」

 

するとカモメは悲しげな目でフルルを見たがRASNは首をかしげたのだった

 

「…では…またいつか会えるといいですね…。」

 

「うん…またね?」

 

「………、…!」

 

そうしてカモメはフルル敬礼をしてらを引っ張り光にへと突っ込んだのだった。

 

「あっ……、…。」

 

フルルも一瞬その光に飛び込もうと近づいたが一歩二歩手前にて足を止めた。

 

「あっ……………。」

 

そしてタヌキの発した空虚な声ともに光は収まってしまったのだった。

 

「……RASN…さん……。」

 

タヌキは撫でられた頭に名残惜しそうに手を当てたのであった。

 

 

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