とある魔術やら科学と問題児   作:軒下 久杉

4 / 4
すみません。意外と話が長くて、いつもより文字数が多くなり少し遅れました。
眠いせいで、いつもより誤字や、分かりにくいところ、間違っているところが多々あるかもしれないので、見つけた際は教えてくれるとありがたいです。

追記。初めは数人に見てもらえばいいや、なんて軽い気持ちで書いていたのに、3日でお気に入り数が一気に増えたり、たくさんの人に読んでもらえたりと、かなり驚いています。
このような作品をたくさんの人に見ていただけてとても嬉しいです。もっと、ましな文章を作れるように頑張っていきたいです。


逆廻爆発事件

「あ、食材がねぇ」

 

時は7月17日の夕方。そろそろ晩御飯の準備でもするかと思い冷蔵庫を開けたのだが、中はすっからかんだった。いつもなら毎日適当な時間にスーパーとかに言って食材を買ってくる。だが、昨日は事件に巻き込まれたり、友好関係が増えたりと色々あったせいで買い忘れ、夜に残りの食料全てを使ってしまったのだった。

ちなみに今日は、朝飯はとらず、昼食も学食を食べたので問題がなかった。放課後はというと昨日のことについて色々調べ物をしていて買いに行くのをしなかった。いつも少し多めに買い込んでいたので、今日ぐらい買い出しをしなくても大丈夫だろうと、すっかり思い込んでいたため買いに行くことをしなかったのだ。

 

「しゃーねぇ、買いに行くか」

 

家を出てから店に行くまでの間、特に何も起こらず無事にスーパーにたどり着いた。そして適当に、同じ過ちを繰り返さないよういつもよりさらに多くの食べ物を買った後、店の外にでる。

帰りも特に何もなく、家までもう少し、というところで道端にあった新品のうさぎの人形が落ちてることに気づく。

 

「なんだ?誰かの落とし物か?」

 

そもそも、学園のあちこちにお掃除ロボットがいて、ここの付近にも例外なく置いてあるはずだ。それなのに人形が落ちているということはまだ近くに人形の持ち主がいるのだろう。

 

(めんどくさいが、ま、たまにはいいか)

 

適当に風紀委員にでも押し付けるか、と考えながら人形を拾い上げるとまた歩き始める。が、数歩歩いたところで突然人形が不気味に変形し始める。

 

(なんだ、なにかの能力か?)

 

先に食料を地面に置いたあと、人が密集していないところに移動し、すかさず人形を離して地面に落とそうとする。が、その前に人形は爆発を引き起こし、俺はそれに巻き込まれる。

突然の爆発に対し、周囲の人間も慌てて距離を取り爆発した方を見守る。

 

「ッケホ、誰だこんな爆弾置いていったアホは…」

 

きっとlevel3かlevel4の量子変速(シンクロトロン)か。はたまたテレポートで人形内に爆発寸前の爆弾を潜り込ませたか。元々入ってた爆弾を何かしらの能力で発動させたか。まあそんなところだろう。

どれにしても随分質の悪いやつだ。

 

(ぜってぇ犯人捕まえてボコる…)

 

そんな決意をしておく。

 

ちなみにあたりからは、

ー今爆発があったぞ。とか、ーなんであいつ無傷なんだ。など野次馬がいっぱい集まってきていて正直鬱陶しい。

 

騒ぎが大きくなる前にさっさと離れるか、と食材を回収し離れようとしたところで目の前に見覚えのあるツインテール女が現れる。

 

「ジャッジメントですの!爆発があったのはここですか?って、あなたは…!」

 

「よっ、白井。てかなんでここに居る」

 

昨日会ったばかりの風紀委員だ。誰かが爆発が起こった瞬間に通報したのだろうか?にしても来るのが早すぎだろ。

 

「たまたま近くを歩いてたら爆発音が聞こえたので、急いで来たんですの」

 

なるほど、合点がいった。要は運悪く逃げる前に捕まったのか…

 

「もしや、貴方がやったんですの…?」

 

「ちげーよ、落ちてる人形拾った結果がこれだ」

 

ジト目で睨まれるも、俺は本当に何も問題を起こしていない。それに俺の能力じゃこんな被害状況にはならない。

 

「冗談ですの。どうやら最近発生している事件に巻き込まれたみたいですわね。話をしたいのでついてきてくれますの?」

 

「ヤダ」

 

「ついてきてもらいますの!!」

 

結局俺は、無理矢理能力によって連行され、色々と事情聴取を受けた。なんでも重力子を加速させることで爆発を引き起こす。という事件が最近発生しているらしい。最初は小規模だったのだが、今では俺が実際被害にあった通り、普通の人間なら人一人を簡単に重症にする威力まで進化しているらしい。その後も色々話したあと、すっかりあたりが暗くなった頃に開放された。てか帰りも能力使って帰してくれよマジで。

 

しばらく歩いた後ようやく家の扉の前に辿り着き、鍵を開けようとしたところで誰かが近付いてくるのに気付く。

咄嗟に振り向くとボロボロの当麻がいた。

 

「なんだ当麻か」

 

「あ、十六夜。ってこのこの上条さんの姿を見て何も思わないのでせうか?!」

 

「いつものことだろ」

 

「不幸だ…」

 

こんな時間まで一体何をしていたのだろうか…

いや、どうせ御坂に追いかけ回されていたのか。

 

「あー折角だから飯一緒に食うか?今から作るから遅くはなるが、どうせお前飯ないんだろ」

 

「あなたが神か?!」

 

「デジャブはやめろ」

 

色々家の前で騒がれたあと、鬱陶しいので部屋の中へ蹴り入れると、家の鍵を閉めて早速料理を開始する。

 

「イテテテ、てか十六夜って料理出来たんだな」

 

調理していると突然当麻が声をかけてくる。

 

「あ?まあな」

 

「意外だな。いつもの行いからは考えらんないな」

 

「なんだよいつもの行いって」

 

「例えばこんなことあったじゃん」

 

ー回想ー

 

これは、とある十六夜が転入してきた数日後の学校生活の朝に起こった話である。

 

「はーい!朝のホームルームを始めますよー!席ついてくださーい」

 

小萌先生がみんなに声をかけて着席を促すので、この俺、上条当麻も席に座る。

 

「あれ、今日は逆廻ちゃんは休みですかー?」

 

それを聞いて後ろを振り向く。そういえばいない。いつも遅刻しない程度に来てるはずなんだけどな。

風邪でもひいたのか?

 

「上条ちゃんは知らないですか?確か家近かったですよね?」

 

まあマンションの隣なんだからかなり近い。でも知らない。

 

「わかりまs

 

パリーン。ガッシャーン。

 

突如、誰も近くに居ないはずの、一番後ろのベランダ側の窓が大きな音をたてて粉砕する。恐る恐る後ろを振り返ってみると、そこには見覚えのある男がいた。

 

「あ、ピンクロリ。遅れてすみません」

 

「あ、おはようござ、じゃないですよ?!何してるのですか?!」

 

「あ?ちょっと朝忙しくて遅れました」

 

「遅れた理由じゃなくて、窓から来た理由を聞いてるんですーー!!」

 

やれやれ、と言った感じにベランダで服についた硝子の破片を軽く払って落とし、さも何も無かったように席につく。

 

「いやいやいや何してくれちゃってるのでせうか?!」

 

え、何この隣人。こんな恐ろしい子なの?!いや、思い返してみれば自己紹介で粗野で凶悪って…

まさか冗談じゃなくて、事実だったのか?!

 

「さかやんってだいたんだにゃー…」

 

「修理費は出すから気にしなくていいぜ」

 

「そういう問題じゃありません!窓から来るのはやめてください!」

 

ー回想終了ー

 

「しかも、それ以降遅れた時には、窓からじゃなくて天井突き破ったり、壁壊したりしてたじゃん…」

 

そういえばそんなこともあったな。ヤハハハと笑う。

ちなみにだが、何度か呼び出しをくらっている理由もこんな感じの内容のせいである。

当麻はため息をつきながら、気にしてはいけない。と呟いている。

 

「ほらよ、時間ないからステーキにしちまったぜ」

 

料理も出来上がったので二人分の料理を机のうえに並べていく。その出来栄えは、見た目だけでいうと高級な店で出されるような見事な出来である。

 

「これ、本当に食っていいのか…?」

 

「いいから作ったんだろ」

 

香ばしい肉の匂い、溢れる肉汁。そして綺麗に添えられた人参などの数々。当麻はゴクリと喉を鳴らしている。

 

「いただきます!!」

 

そしてガツガツと勢いよく食い始めたので、俺もいただきますと小さく呟き食べ始める。

 

「うめぇ!まじうめぇ!これで金儲け出来るぞ!てか毎日作って欲しい」

 

「そういう言葉は女に言え気色悪い」

 

当麻は罵倒も気にせずどんどん食べ進めていく。少ししてようやく落ち着いて食べ始めたと思ったら、声をかけられる。

 

「なあ、十六夜はなんで今日遅かったんだ?」

 

「昨日に引き続き今日も爆発に巻き込まれた」

 

「へー…って爆発?!しかも今日もって?!」

 

食べる手は休めていないが、こちらの顔を向きながら聞いてくる。ご飯が飛ぶからやめろよこいつ。

 

「まあな、それで今日は事情聴取された」

 

「お前もなんだかんだ苦労してるんだな」

 

と同類を見るような目で見てくる当麻。まあ、お前と違って不幸と思わず楽しんでるがな。なんて頭の中で思う。

 

その後、ご飯を食べ終わり何度も礼を言ってくるので、明日食材を買う手伝いをしろ。ということでこの借りはチャラにすることになった。

 

当麻と別れたあと今日の出来事について軽く調べたあと、眠りについた。

 

ー翌日ー

 

「いやぁ、昨日は久々に贅沢をしたなぁ」

 

「ほんと当麻の金欠にこの俺も恐怖するわ」

 

俺は約束通り学校の帰りに当麻と買い出しに行く。

今日は昨日に引き続き天気がいい。そのせいで少し気温が高く汗を軽くかきながら歩く。

 

「バーゲンまでまだまだ時間があるな…」

 

「お前マジどんな生活してるんだ」

 

「あれ、あの子どうしたんだろ」

 

「話を聞けやオラ」

 

話の途中で突然当麻がセブンスミストの店前で今にも泣き出しそうな少女を見つけて駆け寄っていく。

ほんとお人好しのヒーローなこった。と思いながらあとを歩いて付いていく。

 

「んで、どうした?」

 

「この子目的の店内の行きたい服屋がどこにあるか分からないみたいなんだ」

 

「へー」

 

1人でここまで来ただけでもすごいな、なんて関心をしながら話を聞く。

 

「時間もあるし案内してから買い物でもいいか?」

 

「ま、イイぜ」

 

予想通り、いつものお節介上条くんになった。まあ断る理由もないので了承した。多分俺が拒否しても、当麻のことだから一人で道案内をしていたとは思う。

俺が付いていくと決めた理由は、ガキが可哀想というのもあるが、こいつと一緒にいると楽しい不幸体験を出来る、または見れる。というしょうもない考えである。

 

「あ、逆廻さん!」

 

「ん?初春に佐天か」

 

色んな服屋を見回っている途中、水着を見ていたであろう佐天と初春がこちらに気付き手を振ってくる。

 

「あ、どうもですー」

 

「逆廻さんはどうしてここにいるんですか?」

 

「ここに来るのに服を買う以外の理由はないだろ。と言いたいところだが、今は俺の連れと迷子の道案内中だ」

 

と親指で後ろにいる当麻とガキを指差す。

 

「って、昨日のカバンの女の子ですね!」

 

「あ!昨日のお姉ちゃんだ!」

 

なんだこいつら知り合いだったのか、と思いながら仲良く喋るのを見守る。あ、いいこと思いついた。

 

二人が話している間にある物を取ってくる。

 

「あれ、逆廻さんは?」

 

「ここにいるぜ。ほらよ」

 

そしてとってきたものを受け渡す。

持ってきたのは白いビキニだ。

 

「な、なんですかこれは…?」

 

「お前用の水着だ!」

 

プルプルと赤い顔をしながら訪ねて来たので、俺はサムズアップしながらいい笑顔で答える。

 

「こ、こんなの着れません!!」

 

「えーあたしもいいと思うんだけどなぁ」

 

そこに悪ノリしてきた佐天が会話に入ってくる。

 

「い!いやです!絶対着ませんから!」

 

ワーワー騒ぐ初春を佐天と弄る。少しして適当になだめた後、そろそろ行くか、と話を打ち切る。

 

「あ、向こうに御坂さんもいますよ」

 

佐天が指さしながら言ってくるので、指を指した方向を見るとすごい顔でパジャマを見つめている御坂がいた。何やってんだアイツ…

 

「そうか、まあ声だけかけていくか、じゃあな」

 

とお互い手を振って別れの挨拶を告げる。

さて、あいつは何をしているんだか。

先に行って来いと、指で当麻にゴーサインをだす。

 

すると、当麻は頷いて一足先に御坂に近づいていく。

やたら子供っぽいパジャマを自分の体に当て、鏡に映る自分を見てサイズを確認しているところに、当麻も鏡に映り込む。

軽く意味ホラーだな。

 

「なにしてんだよ」

 

「な!なんで貴方がここにいるのよ!」

 

当麻の存在に気付き、突然のことで驚いた御坂がパジャマを隠しながら慌てて振り返る。

いや、隠せてないから。

 

「いちゃいけねーのかよ」

 

「よっ」

 

「常盤台のお姉ちゃんだー」

 

「さ、逆廻にカバンの子もいたのね」

 

冷静さを取り戻した御坂はいつも通りな態度に戻る。

 

「で、ここで何してるのよ」

 

それを最初に聞いたのは俺らだがな、と思いつつ、当麻が理由を説明してるのを特に口出しせずに聞く。

二人が仲良さげに話しているのを黙って暖かい目で眺める。

 

「ねーねーお兄ちゃん!あっちみたい!」

 

そんな話し合いも、痺れを切らしたガキが別の場所にある服屋を見に行きたいらしく、当麻の服を引っ張って連れていこうとするので、適当に別れを告げてガキについて行く。

 

ーーー

 

その後も色々と歩き回ったあと、ガキは満足したらしくこちらにお礼を言ってくる。

 

「お兄ちゃんたち!今日はありがと!」

 

「おう、満足したか」

 

「うん!!」

 

今度からはあらかじめ調べてから来いよ、と助言を残して別れを告げ、目的も達成したことなので店の外へと向かう。

 

「さて、そろそろ買い出し行くか」

 

「あ、そうか」

 

「当麻…お前忘れてただろ…」

 

「い!いやいや!忘れてないですよ!」

 

全くこいつは、と思いながら歩いていると、突然館内のアナウンスが鳴り始める。

 

「お客様にご案内申し上げます。現在、電気系統の故障が発生したため、誠に勝手ながら、本日の営業を終了させていただきます。」

 

へー、こんなこともあるんだなと考えながら店の外へと素直に向かう。

が、途中で立ち止まる。

 

「どうした?」

 

当麻が突然のことに声をかけてくるが無視して推測を始める。

 

(待てよ。さすがにこれはおかしいだろ)

 

本当に、電気系統の故障で営業を終了させるのだろうか。そんなことせずとも、客は一切そのことに気付いていない。なら、こっそりと大事にせずにことを済ませればいい話。

 

つまりは何か事件があったのだろう。

例えば、予め察知できる。昨日と同じ連続爆弾魔の犯人とか…

 

「おい当麻。少し用事を思い出した。先で外で待ってろ」

 

「え、用事って」

 

「いいから先行ってろ」

 

何か言い出す前に出口とは逆方向に走る。

多分これだけ迅速な対応が出来たということは、風紀委員。つまりこの店にいた初春に何かしらの情報が渡ったのだろう。

まずは初春を探すか。

 

あたりを破壊しない程度の速さで探し回る。

すると、館内の道の中央で立っている初春を見つけた。

 

「よお、初春」

 

「?って逆廻さん?どうしてここに?!」

 

「面白いことしてるなら俺も混ぜろ!」

 

「面白いことなんてないですよ!早く避難して…「お姉ちゃーん」

 

口論をしていると、突然さっきまで道案内をしていたガキが何やら変な人形を抱えてこちらに近寄ってきた。

それと同時に、別方向の遠い場所から当麻と御坂が走ってくるのが見える。

 

先にこちらに辿りついたのは、人形を持ってきたガキだった。

なんか、知らない男の人が、初春に渡せと頼まれたらしい。

 

普通自分で渡せばいいだけの話だし、突然こんな場所で人形の贈り物って…

待てよ、人形?

…?!

昨日俺も人形を拾って爆発に巻き込まれたのを思い出す。

そうか、人形を渡したのは犯人の仕業。そして今回狙ったのは初春か…!!

 

「おい!すぐにそれを捨てろ!!」

 

「え?」

 

咄嗟に声をかける。初春は一瞬呆けたあと、人形の以上に気付きすかさず投げ捨てる。

 

「あれが爆弾です!!」

 

初春も勘づいて、ようやくたどり着いた御坂と当麻に伝える。そして、それぞれが爆弾をどうしようかと動き出す。

 

御坂はなにかしようとポケットからコインを取り出し、焦ってそれを落とすのを視界の端で確認、上条はみんなを庇うように右手をかざしながら飛び込んでくる。

 

多分見たことはないが、御坂は超電磁砲で爆弾を消し飛ばそうとしたのだろう。そして上条は右手で能力を打ち消す考えか。

本当に右手で爆発を防げるか?爆発する前に人形を触れば、確実能力は打ち消せるだろう。だが、能力によって発生した爆発、爆風まで防げるのだろうか。そんな不確定要素に身を任せる訳にはいかない。

 

「御坂!電気で壁を作れ!」

 

それだけ言うと、御坂が咄嗟に電気を作り出すのを確認する。さすがはlevel5だな。すぐさま地面を踏み切り地面を抉って飛び出す。地面が軽く抉れたことで発生した石の礫は御坂が上手く撃ち落としてくれる。

すぐさま人形を掴み、さらに地面を蹴って加速しデパートの壁をぶち破って外に出る。

 

(あの時は周りに人がいたうえに、何が起こるか分からなかったから間に合わなかったが、今回は違ぇぞ爆弾魔!!)

 

外に出た後みんなが突然の出来事にこちらに注目しているにのが分かる。

 

俺は取り敢えず、爆発を思いっきり上空に投げ飛ばし、間一髪で爆発を逃れる。

 

一先ず危機は去ったがまだ終わってねぇ。

 

集まった人達を全員上空から眺める。

すると、みんなが安堵の顔などを浮かべている中、一人だけでこちらを恨めしそうに見ている大きなバッグを持った男を見つける。

 

(あいつか。やっぱ犯人は結果だけ確認しに残ったままだったか)

 

急いでその場を離れようと路地裏へと逃げて行く犯人を完璧に捕捉し、地面に着地した後、周りを気にせず急いで追いかける。

 

「おい待てよ」

 

「?!」

 

走る速さが圧倒的に違うせいで一瞬で追いついた。こいつか…俺に爆弾を2度もプレゼントしてくれたやつは

 

「ま、待て!落ち着け!悪かった!俺が悪かった!」

 

すると、男はすぐにバッグを地面におき土下座してくる。

 

「はぁ」

 

思わずため息をついて臨戦態勢を解く。そんなアホみたいな手が通じる分けないのだが。てか基本的にこういった態度をとるやつは自分が相手より劣っていることを悟り、負けを認めたということだ。相手にするまでもない。

 

「かかったな馬鹿め!」

 

案の定バッグに入っているアルミでできた物質をこちらに投げて爆発させてくる。

 

「はっはっは!!ざまあみろ!!」

 

「あーそれで終わりか?」

 

当然無傷。一度くらって、一切ダメージがなかったので当たり前である。

 

「なっ、化け物か?!」

 

「生物学上ちゃんと人間だ。それと、分かってるよな?これだけのことをしておいて許されると思ってんじゃねえぞオラ!!」

 

地面に転がっていた石を蹴り飛ばす。

すごい早さで飛んでいく石は、男の顔スレスレを横切り路地の突き当りの壁まで飛んでいき、壁を粉砕する。

 

「ひ、ひぃ」

 

耳をかすらせるつもりだったが僅かにそれたか。

 

「ちょっと待った!!」

 

「ああん?」

 

突如として、もう一回同じことをしようとしたところ、後ろから声をかけられたので振り向く。するとそこには御坂が立っていた。

 

「私もこいつに用があるの。あんたにも要はあるけど、今はこいつ。私にくれない?」

 

少し考えたのち、俺は立ち去ることにした。

充分恐怖は与えたし、あとは御坂が何かするだろうと思ったからだ。

あと、元々は買い出しをしに来ていたのだから。

御坂の横を通りすぎて路地裏を出ようと歩く。

 

「ありがと」

 

礼を言ってきたので、特に視線を向けることなく手だけ振っておく。

路地裏を抜けると、そこには当麻が立っていた。

 

「おい!大丈夫か?」

 

「問題ねーよ。それより風紀委員に捕まる前にさっさと逃げるぞ」

 

「それもそうだな。バーゲンに間に合わなくなる!!」

 

こうして、無事事件は解決したし、俺の個人的な恨みも晴らすことが出来たので急いでその場をあとにして駆け出すのだった。

 

ま、翌日。連絡手段を渡していたことが仇となり、俺だけ呼び出されたのだが。

 

 




超電磁砲って約1000m/sとかでしたっけ。
一秒で一km進むなんてなんてすごいんだ!!
と思うかもしれませんが、忘れてはいけません。
十六夜くんは何でもかんでも第三宇宙速度を出せます。
16.7km/sです。
超電磁砲の16倍です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。