提督が鎮守府に着任···あれ?   作:征嵐

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 執筆がアズールレーンの変化に追い付かない?

 だったら執筆を止めればいいじゃない!! って感じでサボってたです。はい。

 ユニオンイベントまだかなー(来たら来たで死ぬ)

 モナークが全然作れないんじゃぁ~


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 「ヴィシア聖座って、あの、旧フランスの形成した国家群の?」

 『ソレ以外に、何か心当たりがあるってのか?』

 

 いや、無いけども。こっちはジャン·バールって名前にも心当たりがないんだよなぁ? ヴィシアの代表はダンケルクさんっていう柔らかい雰囲気のお姉さんだぞ。誰だよオマエ。名乗···りはしてるな。

 

 『そんなことより、お前ら、随分な嫌われようだな?』

 「···?」

 

 そんなこと···?(困惑) いや、代表を偽るのって、国際的に結構マズいと思うんですよ。知らんけど。

 

 『今オレが消し飛ばしたのは、北連のミサイル搭載戦艦だ。無事なようで何よりだが、今後もそうとは限らないんじゃないか?』

 

 ──そうか。やっぱり、北連の攻撃か。

 

 『オレたちをアンタの傘下に入れてくれれば、北連に対して優位に立てるぞ? ···まぁ、オレたちの助力なんて要らないだけの戦力を、アンタは持ってるんだろうが。』

 「···貴女方を私たちが陣営に加えるのは、国連としては受け入れ難いのでは?」

 

 思考に埋没する。暗くなっていく視界に、大鳳が怯えたように表情を歪めるのが映った。通信越しに何か言っているようだが、答えられるような精神状態じゃない。フッドが代わりに答えてくれているようだし、まぁ、いいだろう。誠実さを要求出来る立場に、向こうは立っていない。

 

 『かもな。だが、そんなのは知ったことじゃない。』

 「どうして我々なのですか? そもそも、貴女たちの戦力であれば、誰かの傘下に入る必要はないでしょう?」

 

 ──それよりも、だ。まず北連を滅ぼそう。さっきの一発が宣戦にしろそうでないにしろ、一発は一発だ。

 

 『戦力的な話じゃないんだ。これは、心理的な問題なんだよ。所属欲求に近いな。』

 「所属欲求、ですか?」

 

 ──さて、フッドとエンタープライズと、三笠と扶桑と山城と、赤城と加賀と? これくらい居れば、国土は蹂躙できそうか?

 

 『そうだ。同じ不安を、そこのオマエも共有してる筈だな? 説明は苦手でな、メイドに代わる。』

 「あ、ちょっと──」

 

 北連の国民には悪いが──せめて、苦痛なく吹き飛ばさせよう。そうだ、こちらも核を用意すればいい。核砲弾は二次大戦の時から開発されていたし···あぁ、クソ。反物質とか無いのか?

 

 『ご主人様、聞こえますか? ご主人様?』

 「···」

 

 いや、これは戦争だ。もはや配慮なんてしている場合じゃない。戦争では全てが許されるんだろう? なら、善良な市民の千万や億、死んだところで──

 

 『ご主人様!!』

 「指揮官様!!」

 「ナンデショウ!?」

 

 奇声を上げて飛び上がる。見回すと、部屋に詰める全員──愛宕、大鳳、フッド、イラストリアス、サンディエゴの五人──が、不安と恐怖を顔に貼り付けて、俺のことを呼んでいた。

 

 「大丈夫ですか、指揮官様?」

 「へ? 何が?」

 

 完全にトランスしてたで御座候。なにぶん未熟者ゆえご寛恕頂ければ幸いで御座候。ござそうろう。(言いたいだけ)

 

 「ベル、指揮官様はお疲れみたい。申し訳ないけれど、二人を連れて帰ってきて貰えるかしら?」

 『畏まりました、フッド様。ご存知かとは思いますが、ご主人様の私室は──』

 「えぇ、不可侵条約のことは忘れていませんわ。」

 

 不可侵条約!?

 

 『では、ご主人様。また後程···失礼致します。』

 

 え、ちょっと待って? 不可侵条約ってなんぞ? 不穏過ぎん? なんか、こう、なに? 「指揮官と一線を超えないために、誰も指揮官の部屋には入るなよ!!」みたいな、そういう平和な約束···じゃ、なさそうですね。『不可侵条約』とか言ってるもんな····。というか流石に自意識過剰の感が···い、いやいや、好感度は『結婚』ですし? ベルに至ってはカンストですし? ちゃんと下がらないように、連続出撃させないようローテーション制にしましたし?

 

 「はえー···」

 

 こわ。この基地こっわ。とづまりすとこ。

 

 

 ◇

 

 

 先の砲撃の余波か、私室の硝子が粉々になっていた。あとでサンディエゴをボコろうかと真剣に考えつつ、破片を片付けていると、扉がノックされた。

 

 「開いてるよ。入って、どうぞ。」

 

 戸締まりしようにも、私室の扉の鍵は既に大鳳に──つまり、一番の新参にすら合鍵を作られている始末だ。赤城辺りはスペアの鍵どころか、スペアの錠すら持っていそうで怖い。鍵を信じるよりは、拳銃でも抱いて寝た方が──あ、拳銃没収されてた。

 

 「失礼いたします、指揮官様。」

 「···展開的に、大鳳辺りが来るかと思ったんだが。どうした、イラストリアス?」

 

 扉を後ろ手に閉め、入り口の側で所在無さげに佇むイラストリアス。どことなく不穏な空気を纏っているような気がして、俺はガラス集めに使ったホウキを握り締めた。武器が心もと無いを通り越して無いに等しい。つらい。

 

 「指揮官様、ベルが帰ってくる前に、お話したいことがございます。」

 「ん、なに?」

 

 自分の嫁を相手に武装するというのも変な話だが、今のイラストリアスは、殺気に近いものを噴出している。俺に向けてではないが、それでも、軍艦の放つ鋼鉄の殺気だ。正直チビりそう。

 

 「あの大鳳という艦船、それと、ベルが連れてくるであろう、ジャン·バールについてですが──信用するのは危険かと。」

 「···ジャン·バールさんの方を信用するなってのには、賛成だ。でも大鳳は──」

 「いきなり基地の中に現れた主力艦を信用するのは、あまりに危険ではありませんか? それに、彼女は──その、重桜の所属ですし。」

 

 一瞬だけイラストリアスが言い淀んだのは、おそらく、重桜──日本という、"俺の母国"に対して遠慮があったのだろう。彼女からすれば、上司の故郷を侮辱している──とまでは言わずとも、否定的に言っているのは間違いない。

 

 そして、彼女たちが──旧連合国陣営が形成した、『アズールレーン』陣営に属する彼女たちは、旧枢軸陣営として日本が行った行為を、未だに認めていないのかもしれなかった。

 

 宣戦布告が受理される前に攻撃したり、人間に爆弾を抱かせて突撃させたり、或いは──人間が操る自爆機を、空母に向けて突撃させたり。

 

 彼女自身も、大鳳も、ソレを積んでいたわけではないし、ソレの被害を被った訳でもない。だが、『空母』である──空で闘う戦士たちの、飛び立つ場所であり、同時に"帰るべき場所"でもあった彼女たちにとって、ソレは侮辱とも言える代物なのだろう。そんなものを作り出した重桜──日本に対して、あまり良いイメージが無いのも頷ける。

 

 けれど、それはとても──

 

 「指揮官様は"ヤンデレ"がお好きの様ですから問題ないかもしれませんが、常に目を光らせているベルや私たちのことを、少しは考えてくださいね?」

 

 ──え?

 

 「と言うか、指揮官様は一部の結婚艦を優遇し過ぎです!! ベルが居るときでも、秘書艦をローテーション制にするべきです!! ぶーぶー。」

 「かわいい」

 

 かわいい。

 

 ···じゃ、なくて。なにこの···なに? 平和か?(語彙)

 

 怪しいから気を付けろとか、過去の因縁とかじゃなくて、『重桜のやべー奴』だから気をつけろ、と。そういうことですか?

 

 「あと、重婚するときは予め私たちに話を通してくださいね?」

 「あ、うん、はい、すみません···」

 

 土下座して平謝りに謝るしかねぇ!! と、五体投地した瞬間だった。

 

 「失礼いたします、ご主人様···ご主人様?」

 「お初にお目にかかります、貴方様···貴方様?」

 

 二人のメイドさんが、並んで入ってきた。

 

 

 

 

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