提督が鎮守府に着任···あれ?   作:征嵐

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 評価をくだせぇ。感想も。モチベが超上がる。

 お気に入りが100を超えた。もう増えないと思うと胃が痛い。


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 「オーケーグーグル。世界の拷問。···うわぁ。」

 

 端末のブラウザをそっと閉じる。あかんて、流石にあかんて。なんだよファラリスの雄牛って···製作者可哀想過ぎるだろ···。そもそも器具が必要なやつは不味いですよ···およそ人間では出来ない残虐な行為をするって事だもん···。

 

 「と、言うわけで、俺は拷問なんてせず、ちゃんと対話して情報を得ようと思う。はい、どうぞ。」

 

 部屋──と、いうより独房だが、そこにぶち込まれた敵兵士の一人と鉄柵越しに会話する。と言ってもこちらが一方的に話しているだけで、ここ数分どころか数十分前にここに来てから一度も話してくれない。いや、所属と階級だけは言ったが、それ以上は何も言ってくれない。

 

 「···おい、なんだこれは。」

 「お?」

 

 予期せず返事が返ってきた事に驚き、セリフの内容に対して返事をするのが少し遅れる。それでも失礼にならない程度に早く復帰し、答えを返す。

 

 「この基地で一番高い料理だよ。その名も『王家グルメ(スターゲイジーパイ)』。生憎と、イギリス納豆は用意出来なかったんだけど。」

 

 ベルファストに言えば作ってくれるだろうか。別に要らないが。

 

 「拷問はジュネーヴ陸戦条約で禁じられているだろう。」

 「は? これはちゃんとした料理だ。イギリス人に謝れ。」

 

 って言うかあんたらの隊長イギリス人だろ。

 

 「···何が聞きたい。答えるから、せめてそっちをくれ。」

 「え? こっち?」

 

 俺が食ってるのは海軍カレーだ。そこそこ良い値段のメニューだが、まだゴールドで買えるレベルだ。王家グルメを含むこれより上のランクの食料はダイヤ──課金石でのみ購入が可能だった。まぁ、アズールレーンの運営は寛大だったから、その石でさえ配布してくれたのだけど。そう考えると()はホント糞だよなぁ? メンテしてたからって別の世界に送り込んで、詫び石も無しなんざ運営の片隅にも置けねぇなぁ!? 初期のFG○を彷彿とさせやがる···。

 

 『そこまで言わなくても···。』

 「こっち来んな。」

 

 また世界が止まりそうだったので牽制しておく。まぁ、拷問···じゃない『尋問』は気長に行こう。

 

 

 

 

  ◇  ◇  ◇

 

 

 

 ──1ヶ月後。

 

 

 捕虜の尋問が終わり、ある程度はこの世界についての情報が得られた。安堵すべきことに、この世界の技術·文化水準は元の世界とそう変わらない。武器の威力·射程から飯の味まで正確に。だが、完全に別の世界だと確信できる要素も多い。"セイレーン"の存在もその一つだ。···いや、この世界と元の世界との違い全ての根幹が『セイレーン』の存在にある。

 

 半世紀ほど前、突如として世界中の海に現れた謎の生命体"セイレーン"は無人で動く幽霊船を引き連れ、人類より制海権を奪取。人類は行動範囲を大幅に削られた。石油などの海産資源に経済的に依存していた国、そしてセイレーンに対抗するだけの戦力を持たなかった国は次々と陥落。残った国も重篤な被害を受けた。そして──『国家』は新たな『国家群』を形成した。旧ドイツを中核とした『鉄血』、旧中国を中核とした『東煌』、旧日本と旧英国が作り上げた『重桜』と『ロイヤル』、そして旧アメリカ合衆国が作り上げた『ユニオン』。それらの勢力が織り成すのが『国家群連合』。通称"国連"である。

 

 

 捕虜ではなく愛宕からレクチャーされた情報としては、艦娘たち、そしてセイレーンの強靭さが挙げられる。艦船に対して有効な一定火力以下の攻撃の完全無効化に、艦船レベルの耐久力と馬力。それを人間レベルの精密性を以て行使する。愛宕がライフル弾を摘まんだ事から分かるように、速度や反射神経の類も人外のそれ。たとえ艦砲射撃であろうと回避し、なんならキャッチしてしまうような怪物たちだ。──お腹いたい。

 

 「ご主人様、準備が整いました。」

 「ん、分かった。」

 

 黒いスーツを身に纏い、明石がどこかから入手してきた防弾チョッキをその下に着て、両サイドを完全武装のベルファストとプリンス·オブ·ウェールズに固められ、基地の外に停められた輸送ヘリに乗る。ヘリの持ち主は"国連"だ。『俺が人類の味方か敵か判断し、場合によっては暗殺する』というのが本音であろう申し出の建前は、『捕虜の返還に関する対話』となっていた。身代金を要求するつもりも人類の敵になったつもりもないのだけれど···。つらみ。

 

 

 

  ◇  ◇  ◇

 

 

 緊張と酔いで2ゲロ(単位)ほど吐いたので、凄まじく不機嫌な状態で案内を受ける。それぞれの陣営のマーク──ゲームのものと同じ──が描かれた椅子と無地の椅子が並べられた円卓を数秒眺め、無地の椅子に座る。数分もすれば、それぞれのボディーガードを連れた各国代表が入室·着席し──対話が始まった。

 

 ローテーション制らしい議長を受け持つユニオン代表の男性(アーノルド·シュワルツネッガーに似てる。筋肉やばい)が口火を切る。

 

 「では、これより第90回国連会議を開始します。議題は、新たにトラック泊地に出現した勢力である──あー···」

 「勢力名などはございませんので、そちらのコードネームで結構です。」

 

 俺の方を伺うユニオン代表に対してベルファストが答える。名前、名前ねぇ···。

 

 「了解した。その新勢力『アンノウン』に捕らえられた国連軍の兵士についてだ。我々は速やかな返還を望む。そちらの要求にもある程度応える用意がある。」

 「あ、はい。返します。」

 

 さっさと返して敵意が無いことをアッピルしておかないと。戦争にでもなったらまず負け──る、か? 核でも使われない限りなんとかなりそうだけど···。いや、核を使われれば危ないんだから、やっぱり戦争なんかするべきじゃないな。うん。

 

 「···『アンノウン』指揮官殿に質問だ。どこの国家群の者か教えて頂けるか?」

 

 思考に浸っていると、『ロイヤル』代表の男性が聞いてきていた。どこの国家群にも属していないけど···心は日本人です! かと言って、ここで『重桜』です。と言って、国連内部のバランスを崩すのも良くない。そのくらいの事は分かる。

 

 「我々は何処にも属していません。強いて言えば『人類』でしょうか。セイレーンとは敵対し、貴方方にとっては味方です。」

 

 安堵したような雰囲気が円卓に漂う。こっちとしては全く安堵できないことに気付いたけどね、たった今。

 

 「では、『アンノウン』の──失礼、貴方の艦隊は、我々人類の味方と考えてよろしいのですね? セイレーンと戦う際には共同戦線が築けると。」

 「はい。」

 

 恐怖で言葉が少なくなる。なんだよこの部屋──魔境じゃないか!?

 

 「では、定例の国勢報告に──」

 「すみません、忙しいし、捕虜解放の準備もありますので、これにて。」

 

 適度に惜しまれ、それよりも安堵されつつ見送られ、部屋を出る。あかん、あの部屋はあかん。

 

 何がヤバいって全員──あ、いや、ほぼ全員が超絶美形だってことがヤバい。

 

 重桜代表、黒髪の綺麗なお姉さま。多分一番若い。app(外見ステータス)18。

 

 ロイヤル代表、金髪オールバックの初老紳士。app18。

 

 鉄血代表、白髪というより銀髪のお爺さん。目付きがやばい。app18。

 

 東煌代表、白髪混じりの黒髪を結ったおばさま。優しそう。app18。

 

 ユニオン代表、元カリフォルニア州知事(っぽい)。18。

 

 

 ──ほぼ全員()()()やんけ!? ふっざけんな!! あんなところに居られるか!! 俺は自分の基地に帰らせて貰う!!

 

 

  ◇  ◇  ◇

 

 

 「その人間、普通にイケメンか美人かってだけなんだけど···流石に僕のこと嫌いすぎない?」

 

 全てを俯瞰し、無貌が嗤う。

 

 




 トム·クルーズは全ステータスがやばそう。strとappとpowはまず18。
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