???「そろそろ私も動くとするか…………」
見知らぬどこかで誰かがそう呟いた。
一方通行が幻想郷に来てから一週間が経った。
暴走者の数は約一桁まで減り、この世界を立て直すためそれぞれ皆動いていた。
そして今、一方通行は永遠亭に居た。
一方通行「オイ、永琳。これで最後か?」
永琳「えぇ、そうよ。手伝ってくれてありがとね」
一方通行は永琳の手伝いをしていた。
彼は外来人のため、住む場所が無い。
永遠亭に住まわしてもらってる。
鈴仙「一方通行が手伝ってくれて本当に助かるよ」
鈴仙は永琳の手伝いを一人でしてたのでそれが二人になり、結構楽できてるらしい。
一方通行「…………………コーヒー飲ンでくる」
鈴仙「あ!そう言えば貴方の事、姫様が呼んでたよ?」
一方通行「あァ?
あれから少しして目覚めた輝夜はちょくちょく一方通行を呼ぶらしい。
何かあったのか知らないが、どうやら一方通行が永遠亭を歩き回ってる時に偶然、輝夜の部屋に入ってしまったのだとか。
一方通行「チッ、しょうがねェ。少し行ってくるか……………」
一方通行は心底面倒そうに、輝夜の部屋へ向かった。
そして、
一方通行「こっちは暇じゃねェンだよ輝夜」
輝夜「……………早く座って」
一方通行は輝夜の部屋にたどり着いた。
そこには当然輝夜の姿があった。
そして、ワガママ姫様は隣をポンポンと叩き座るように促す。
すると、一方通行は素直に座ったのだった。
一方通行「で、今日はなンの用だよ?」
輝夜「いつもと同じ理由に決まってるでしょ?」
一方通行「はァー…………。またかよ」
輝夜「今日こそ私が勝つっ!!」
そう言ってテレビゲームを始めた。
一方通行と輝夜はなにがあったというと、実は輝夜がテレビゲームをしていた時に彼はお姫様の部屋に入ってしまったのだ。
そして、一方通行が少しそのゲームをやりたいと言い対戦相手の居ない輝夜は了承したのだが………………
輝夜はボロ負けしたのであった。
そして、それから何度も一方通行を呼んではリベンジ戦を挑むが毎度毎度、輝夜の敗北で終わっている。
一方通行「また俺が勝つけどなァ……………」
二人は格闘ゲームをした、ゲームを初めて30分後。
勝負の結果は一方通行の連勝で終わった。
輝夜「何で、勝てないの………………」
一方通行「大技狙い過ぎだバカ」
輝夜「うー……………。もう一回ッ!!」
一方通行「疲れたから無理だ。また今度相手してやるから今日は諦めろ」
輝夜「じゃあもう少しここに居てくれる?」
一方通行「あン?なンでだよ…………?」
輝夜「もう少し一方通行と一緒に居たいから………………」///
輝夜は頬を赤く染めていた。
そんな彼女の姿を見た一方通行は一度立ち上がったが何も言わず座る。
一方通行(……………………少しぐらいなら別にいいか)
そして、自分のお願いを聞いてくれた一方通行に輝夜は、
輝夜「あの、本。一緒に見ない……?」
一方通行「あン?まさか、オマエ字ィ読めねェのか?」
輝夜「読めるに決まってるでしょ。良く一方通行が本を読んでるから一緒にどうかなって思っただけ」
一方通行はホントによく本を読んでいる。
その理由はこの世界をもっと良く知るためだ。
一方通行「別にイイぜェそンぐらい」
輝夜「やった。じゃあ、持って?」
輝夜は一方通行に本を渡し、ご満足そうな姫様は彼に寄りかかって本を見る。
本を渡された一方通行は、今自分が手に持っている本を気になり質問する。
一方通行「これはなンだ?」
輝夜「知らない」
一方通行「知らねェのかよ」
輝夜「だって適当に持って来たんだもん」
まあ、読んで見れば分かるだろう、言うことでその本を開く。
そして、読み進むとこの本の内容が分かった。
これはただの歴史の小説であった。
黙々と読み続ける一方通行だったが、輝夜は彼の隣で寝てしまった。
それに一方通行は気付いたが輝夜を起こさない様に小説を読み続ける。
そして小説の最後らへんで輝夜が目を覚ました。
輝夜「……………んっ。………………寝てた…………」
一方通行「あァ。ガッツリ寝てたな」
輝夜「本は、どのぐらい進んだ?」
一方通行「もォ終盤」
輝夜「そんなに寝てたんだ、私……………」
一方通行「チッ。そンなにつまンねェなら何で本を見るなンて言ったンだ?」
輝夜「そんなの私の自由でしょ」
そしてその後、一方通行は輝夜に本を返して部屋を去った。
一方、部屋の中では……………
輝夜(どうしよう、一方通行の前で寝ちゃった………………っ!!)///
両手を頬に手をあてて輝夜は恥ずかしそうにしていた。
そして、そんな事が自分の去った部家で起きているとは知らない一方通行はこの永遠亭の廊下を歩いていた。
すると、突如頭上に金属製のタライが落ちてきた。
しかし、そんなのは彼の『反射』で防げた。
一方通行「………………………てゐか」
すぐに犯人が分かった。
それは何故かと言うとそれはいつもイタズラする奴がこの永遠亭でさてゐしか居ないのだ。
そして、後方の影からこちらを見てるちいさな人影が一つ。
てゐ「チッ。失敗か」
少し悔しそうにそう言って逃げて行った可愛らしいウサミミの少女。
しかし、だ。
一方通行がのこのこ逃がす訳がなく能力を全力で使用して、てゐを追いかける。
一方通行「バカが。俺から逃げれる訳ねェだろ」
そして、それから永遠亭の中でてゐと一方通行の追いかけっこが始まった。
てゐ「毎度毎度捕まるわたしじゃない!!今日は逃げきってやる!!」
一方通行「今日も捕まえてやるよォクソガキィッ!!」
てゐ「_______って、速っ!?」
一方通行から本気で逃げてる途中、
廊下を曲がった瞬間てゐは足を廊下で滑らして走るスピードが落ちた所で白い怪物に捕まった。
そして、捕まえたてゐの頭に連続チョップを落とす。
てゐ「いった〜いッ!!なにするの!?」
一方通行「壁の染みになンねェだけありがたいと思え」
てゐは頭を押さえながらしゃがんでいて、それを上から見下す様に一方通行。
そんな所に、鈴仙が来た。
鈴仙「………はあ。てゐ、また一方通行にイタズラしたの?」
てゐ「別にいいじゃん」
一方通行「よくねェよ」
それから鈴仙はてゐと一緒に何処かに行った。
そう、一方通行はここでは毎日がこんな感じであった。
だから、だ。もう慣れているのだ。
一方通行(………………コーヒーでも飲むか)
本来の目的を思いだし台所へ向かった。
そして、温かい目的のコーヒーを飲むと次は外へ出た。
迷いの竹林の抜け方はもう完璧に分かってるため問題は無い。
一方通行(八雲紫。アイツを探さなきゃこの異変を解決できねェ………………)
幻想郷で一番この異変に詳しいと言いやがった八雲紫。
そいつを捕まえて洗いざらい吐いて貰うしかこの異変を解決できないと一方通行は考えていた。
そして考えながら迷いの竹林を歩いていると、突如自分の背後から声が聞こえた。
「君はこの世界を気に入ったみたいだね?」
一方通行「ッ!!」
気配も察せられないで一方通行の背後に立った者に彼は慌てて後ろを振り向いた。
そしたら、全身に緑色の服を着ていて髪は薄水色の足まで届いた長髪、そして手には身長と同じ位の長さの杖を持っていた地から足を浮かせた者が一方通行の瞳に映る。
「一方通行、君はここに来て随分と強くなったようだな」
一方通行「オマエは、誰だ」
アレイスター「私か?私はアレイスター。アレイスター=クロウリー。学園都市統括理事長だ」
一方通行「アレイスター……?なぜ、オマエがここに?」
白い怪物の彼が珍しく驚愕の表情を浮かべた。
まさか、学園都市統括理事長が幻想郷に来てるとは思ってもなかったのだ。
アレイスター「何故ここにだと?それは、私の計画を実行しに来ただけだが?」
一方通行「……ま、さか。オマエがやったってのか。アレを……ッ!!」
アレイスター「ああそうだ。それがなにか問題かね?」
なんの罪悪感も持たずに平然と答えた、学園都市統括理事長。
一方通行はそんな野郎に、強く殺意を抱いた。
そして、それからそのすました顔面に一撃お見舞いしてやろうとしたその刹那、
突然白が特徴的な彼の横にスキマが開かれ。その中から
紫「…………まさか、アレイスター、貴方自らお出ましになるとは思ってもなかったわ」
一方通行「………八雲紫。なぜ今になって姿を現す?」
紫「それは簡単。今、貴方の目の前に居るクソ野郎を倒しに来たからよ」
紫は一方通行の横に立って言った。
それを聞いたアレイスターは大妖怪に指を差す、
アレイスター「……………そうか。だが残念だな。今の君にはできないよ、忘れたのか?君の体の中にある物を………?」
紫「あんなので私を操れるも思ってるの?」
アレイスター「いや違う………、あの玉が体の中に一定の時間あり続けるとその者は"確実"に死ぬ」
一方通行「まさか…………まだ、オマエの中にあるのか?」
紫「……………えぇ。だけど、アレを取り出すのには時間がかかる」
あの黒い玉を取り出すには気絶させるしか無いが、まずは暴走状態にならなきゃ取り出せる事はできない。
それに誰よりも先に気付いた八雲紫であるが、それを自分でするには計算に計算をして、ある程度可能性が見付からなくては出来ない。
一か八かの賭けでやるのは追い詰められて、最後の最後方である。
一方通行「オマエの目的はなンだ、アレイスター…………」
紫「それは私が話す。学園都市統括理事長・アレイスター=クロウリーの目的はただ一つ、この幻想郷を破壊する事。そうでしょ?」
アレイスター「ふんっ。少し違うな、私の目的はこの世界を破壊してから、次に全く新しい世界を創造すること。それが私の計画だ」
もう限界だった。
確かに学園都市は治安は悪いし、救いようの無いクズがゴロゴロ居る。
しかし、それだけではないのだ。
普通に良い人も居るし、表の方は治安が良い。
だが、一方通行は学園都市の裏。真っ黒な世界を嫌って程見てきた。
だから知っているのだ。学園都市に来た結果、悲劇に遭い悲痛な涙を流し、最後までこの世に希望はないのだと絶望してまだ先のある若い人間が次々と学園都市を理由に一生を終えているのだと。
…………………………限界だ。
これ以上、あの
そして、そして、そして、だ。
怪物と呼ばれている彼は、
一方通行「このクソ野郎ォッ!!オマエはどこまで悲劇をバラ蒔けば気が済むンだァ!!オマエのその身勝手の理由で善人を絶望の底に叩き落としやがってッ!!今ここでオマエをブチ殺してやる!!」
限界だった一方通行は憤怒した。
学園都市に飽きたらずこの世界でも自分の様な実験をするつもりらしい。
しかし、
アレイスター「では、私は次の場所に行くとしよう……………」
彼の声がその耳に届いていないのだろうか。
そう言って表情一つ変えずアレイスターは一瞬にして姿を消した。
一方通行は絶対にヤツを殺すことを決めているため後を追おうと思った。
だが、
紫「待って一方通行!!」
一方通行「どけェ紫ッ!!あのクソ野郎ォ必ずぶっ殺してやるッ!!!」
紫「貴方一人の力じゃ勝てない。そんぐらい分かるでしょ!!」
大妖怪・八雲紫の言葉を聞き一度動きを止めた。
そして少し冷静になると、一方通行は自分の腕が彼女に掴まれていたことに気付いた。
紫「……………まずは私からあの黒い玉を取り除いて」
一方通行「……………別に構わねェが。それを何故俺に言う?」
紫「貴方しか、頼めないのよ」
一方通行「チッ………、怪我しても知らねェからな」
紫「できるだけお手柔らかに」
そう言って穏やかに笑って掴んでいた手を紫は離す。そしてその後、彼女は一言も喋らなくなった。
それは………、暴走状態になったことを示す。
一方通行「……………さァて。早く終わらせるか」
完全に敵となった八雲紫に立ち向かうというのにズボンのポケットに両手を突っ込んでいた。
そして、大妖怪と白い怪物の戦いが始まる。
幻想郷をここまで酷い状態に追い込んだ黒幕は、学園都市統括理事長・アレイスター=クロウリーだった…………………。
次回
一方通行はアレイスターの計画を止める事が出きるのか………?