幻想郷を一方通行に   作:ポスター

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12話

迷いの竹林が戦いの場所となった一方通行と紫。

 

一言も喋らなくなった彼女は躊躇なく、一方通行に攻撃を仕掛ける。

 

一方通行「______________ッく!!………反射が機能しねェだと……………?」

 

普通の拳を受けた一方通行。

そして、その攻撃を受け体制を崩した彼の隙を突いて紫は背後に不気味な空間の裂け目のようなものを開きその中に消えた。

すると、次は一方通行の後ろに不気味な空間の裂け目が開きその中から薄紫色の鋭いレーザーのような光線が飛んできた。

 

 

一方通行「ッ!!チッ、クソったれが…………ッ!!」

 

なんとか背後から攻撃を察知できて回避する。

しかし、そのレーザーが足を掠めた。

 

 

八雲紫の姿は全然確認出来ない。

が、宙に跳躍した瞬間。一方通行の周りの空間には無数の不気味な空間の裂け目が出来ていた。

そして、その空間の裂け目全てから薄紫色の鋭いレーザーが一方通行目掛けて一斉射出。

 

全て当たれば、

いいや、一つでもその鋭い光が体を貫けば相当なダメージとなる。

今、白い怪物は何故か『反射』が機能していない。

だからその場から能力を全力で使い、地面に向かって回避した。

しかし、だ。

その回避した先に突然不気味な空間の裂け目が出来、八雲紫が出現。

そして、腹部に大妖怪の回し蹴りが直撃する。

 

一方通行「……………………っ……ご、がッ!?」

 

本当に突然の事で避けることが出来なかった一方通行はそのまま背後へ吹っ飛ぶ。

しかし、ベクトル操作を駆使してなんとか後方の竹に打つかることを避ける。

 

そして、大地を揺らす程の咆哮が一つ。

その出所は白い怪物からであった。

 

そしてその白い怪物は地面を思いっきり蹴って地面を揺らす。

すると、だ。

周りの竹が重力を無視して八雲紫に向かって飛んでいった。

が、しかし。その攻撃は彼女の能力で防がれる。

そう、一方通行が放った竹は不気味な空間の裂け目に飲み込まれたのだ。

 

でも、だ。その…………

ホントにほんの少しの空間に裂け目を開くその隙を見逃さず、一方通行は紫に向かって突進する。

 

 

一方通行「そのスキマを作るのに限度があるンじゃねェかァッ!?」

 

 

しかし、だ。

幻想郷に君臨する大妖怪・八雲紫を舐めてもらっては困る。

 

彼の突進をたった一つの空間の裂け目を開くだけで防いだのだ。

 

そして、その突然の勢いのまま空間の裂け目に飲み込まれた一方通行はとある場所に飛ばされた。

 

そこは、

 

 

一方通行「……………ここは、空か」

 

足を付ける場所が無い空。

このままだと重力に従って地面に激突してしまう。

 

だが、だ。

彼は大気の流れを操り背中に四つの竜巻を生成して自由に宙を移動可能にしたのだった。

そして、その後に紫も姿を現す。

 

 

一方通行「……チッ。なァに呑気に座ってンだァ!!あァ!?」

 

 

戦闘の最中だというのに。

彼は学園都市で最強の超能力者だというのに、

 

一方通行に対峙する大妖怪は宙に開いた空間の裂け目をまるで公園のベンチのようにして座っていたのだ。

 

そのことが示すのは余裕である。

 

今まで、白い怪物に挑んだ者達は切羽詰まった表情していた。

しかし、八雲紫は暴走状態だとはいえ意識があるのかと考えてしまうほど一方通行を敵と見ていないような顔をしていた。

 

 

それが、彼の逆鱗に触れる。

 

 

スキマに座ってる紫に向かって一方通行は高速で砲弾の如く飛んでいった。

 

が、八雲紫はそのスキマにするりと入り違う場所に移動する。

 

 

一方通行「クソったれ!!面倒くせェなァッ!!」

 

近づいても逃げられるし遠距離の攻撃でも避けられる。

 

今まで一方通行が戦ってきた誰よりも紫は強い…………

 

 

だが、白い怪物は楽しそうに口角を引き上げていた。

 

 

 

一方通行「これは避けれるかァッ!?」

 

 

 

頭上へ手を伸ばし、空気を圧縮した。

すると高電離気体(プラズマ)を生成する。

 

そのプラズマの大きさは約直径20メートル。

そして、そして。

 

 

その頭上にある巨大な光を無数のレーザーのようにして八雲紫に向かって放つ。

 

だが、だ。

いくら光の同等の速度の攻撃だとしても、それをまともに食らう大妖怪じゃない。

 

ここら一体に空間の裂け目を開き次々とその中に入り移動することでその高電離気体を避けていく。

 

 

一方通行「オラオラどォしたどォしたァッ!?まだまだ終わりじゃねェぞォ!!」

 

もう一度空気を圧縮し先程と同サイズのプラズマを頭上に生成。

そしてまた、無数の鋭い光を放つ。

 

が、しかし………………

 

一方通行「あァ………………?紫はどこだ……?」

 

 

彼の視界に八雲紫の姿が無かったのだ。

 

そして、次の瞬間。一方通行は左肩に激痛を覚える。

それはなぜか?

その理由は大妖怪が一方通行の背後にこっそり小さな空間の裂け目を開き『弾幕』を放ったからである。

 

 

一方通行「ッ!………ァァァあああああああああッ!!」

 

左肩には見事なトンネルが出来ていた。

しかし、一方通行は後ろに振り反る時に大きく無事な右腕を振るうと同時に風のベクトルを操作して背後に攻撃的な暴風を吹かせる。

だが、そこには勿論八雲紫の姿はない。

 

 

一方通行の攻撃は一度も当たらず大妖怪・八雲紫の攻撃は何度も食らってるため現状、白い怪物の彼の方が劣勢であった。

 

一方通行(…………この状況が続けば俺は確実に負ける。だったら、速攻ォケリをつけるしかねェッ!!)

 

 

もう、八雲紫の行動パターンは大体把握できた。

だから大妖怪が次にどこへ移動するかある程度は予測できる。

 

一方通行はまた突然に前方に現れた紫に向かってベクトル操作によって作り出した風の砲弾を放つ。

そして、その攻撃を紫はスキマの中に入って躱した………………………

 

が。スキマから出た先には裂いたように笑う一方通行が居たのだった。

 

一方通行「この距離じゃ逃げれねェよなァッ!!」

 

そして、一方通行の固く握られた拳を避けようとしたが間に合わなかった紫はその拳が左腕に直撃する。

しかし、忘れてはいけない。

 

白い怪物の能力はベクトル操作。

力を制御し、我がものとする能力だ。

 

だから腕を殴った筈なのに八雲紫は勢い良く吹っ飛んで行った。

 

が…………………………

 

一方通行「…………………チッ。しぶとい野郎だ」

 

 

すぐ一方通行の前に紫が裂け目に座って姿を現す。

 

そして、大妖怪は自分の後方に無数の不気味な空間の裂け目を開いき、その裂け目から夥しい量の薄紫色と水色に輝く『弾幕』を放った。

 

 

一方通行「チッ!!」

 

 

強い舌打ちを打つと、

一方通行はその『弾幕』を華麗に躱わしながら宙を舞う。

が、回避していた時に自分の目の前に急に空間の裂け目が開き、

 

一方通行「___________________なにッ!?」

 

 

八雲紫が一方通行の前に現れた。

そして彼女の右ストレートが彼の顔面に突き刺さる。

一発、拳を当てると大妖怪はまたもや姿を消した。

 

一方、一方通行は体制を崩したがなんとか立て直す。

が、しかしその刹那であった。

 

彼に放たれていたその夥しい数の『弾幕』が全て一方通行に直撃した。

 

 

そして、空から

ドォォォォォォォンッッ!!!!

っと、爆音が響く。

 

しかし、その中から全く違う音が…………

 

いや、それは声だった。

 

 

 

 

一方通行「ォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッ!!!!!!」

 

 

 

一方通行の咆哮が空間を震撼させる。

すると弾幕の爆発で発生した黒煙が一瞬で晴れる。

 

 

そして、

 

 

その中に真っ黒な、

 

噴射に近い真っ黒な翼を背中から伸ばす一方通行の姿があった。

 

 

そして、そしてそして。

 

 

一方通行「_______________コレで終わりだァァァァァァああああああああああッ!!!!」

 

 

 

噴射に近い黒い翼を大妖怪に向かって放つ。

紫はその攻撃をまたも空間の裂け目に飲み込ませ防ごうとしたがその黒い翼はそのスキマを貫き、粉々に粉砕する。

そして黒い翼が八雲紫の体に直撃し、暴走した彼女を気絶させる事を成功する。

 

 

気絶した八雲紫は地面に力無く重力に従って地面に落ちて行ったが、一方通行は地面に彼女が激突する前に横抱きし、そのまま地面に降りた。

 

一方通行「…………………………あの黒い翼はなンだったンだァ………?」

 

自分の背中に突然出現した黒い翼。

それは使った本人ですら知らない力だった。

 

だが今はあの黒い翼の正体はなんなのかと考えるよりも先にやるべき事がある。

 

それは、八雲紫の体から出て来た黒い玉の破壊である。

 

 

一方通行はそのゆらゆら出てきた黒い玉を握り潰した。

 

 

一方通行「……………チッ。早く起きろ」

 

彼女を地面に下ろし、体の中に流れてる電気を操り無理やり起こした。

 

紫「………………ッ!!痛いじゃない何するのッ!?」

 

一方通行「生体電気(せいたいでんき)を操った」

 

紫「もう少し優しく起こしてよ」

 

飛び起きた八雲紫。

まあ、イタズラアイテムとして売っているビリビリペンとは比べものになら無いほどの電気ショックを受けたのだから当然である。

 

 

一方通行「あァハイハイ。悪かった悪かったァ」

 

そんな適当に返した時だった。

 

アレイスター「君の進化はどこまでいくのかね、一方通行」

 

一方通行「アレイスター………」

 

紫「あら?用は済んだのアレイスター?」

 

突如二人の前に姿を現したのはこの異変を起こした張本人、学園都市統括理事長・アレイスター=クロウリーだった。

 

 

アレイスター「ああ…………。後は君達の力を少し見たら私は学園都市に帰るとするよ」

 

一方通行「……………」

 

一方通行はただ黙って統括理事長を睨んでいた。

 

一心即発。

 

今のこの場の空気はそんな感じだった。

 

紫「…………怪我を負ってる私は足手纏いになるから下がっとくわね」

 

一方通行「あァ。オマエはアイツが何をしたのか探ってこい」

 

大妖怪の彼女は自分は下がるように伝えた。

 

そして一方通行の命を実行するため八雲紫は"スキマ"と呼ばれている空間の裂け目の中に消えて行った。

 

 

 

一方通行「あとを追わなくてイイのかよ…………?」

 

アレイスター「今の私は君に興味があるからね。あんな女など私の視界に入っては無いさ」

 

一方通行「そォかよ_____________________」

 

パキパキ。

ボキボキ。

 

体のあちこちの関節を鳴らした後、まるで鉤爪のように両手を開く。

 

そして、

 

 

 

一方通行「__________________ブチ殺してやる、学園都市の統括理事長さンよォッ!!」

 

アレイスター「…………さあ、かかってくるがいい一方通行(アクセラレータ)。私の最高傑作」

 

 

 

 

 

一方通行とアレイスター。

その二人が遂に幻想郷で激突する。

 

 

 

勝つのは最強の超能力者かそれとも学園都市統括理事長か………………?

 

 

だが、この戦いはただでは終わらない………。









次回。

一方通行対アレイスター
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