第二章は結構長いと思います。
それでは幻想郷を一方通行に第二章スタート!!
1話
あの戦いから数日経った。
白い怪物こと、一方通行は学園都市の統括理事長・アレイスターの手により創られ幻想郷に放たれた擬似太陽と衝突して幻想郷が完全消滅するのを防いだ。
だが。自分が宇宙から幻想郷に落ちるスピードはとても速くて、着地する瞬間少しベクトル操作をミスをしてしまい左足を粉砕骨折をしてしまった。
でも、その怪我はもう治った。
そんな幻想郷のヒーロー、一方通行はまだ永遠亭に居た。
一方通行「あァ……、眠みィ……」
幻想郷を救った彼は現在、永遠亭の風呂に浸かっていた。
永遠亭に泊まらせもらってる身ではあるが一方通行は朝起きてからお風呂に入るを日課にしていた。
一方通行「…………そろそろ出るかァ」
もう十分体は癒されたので風呂から上がる。
そう、一方通行は体の汚れを落とすというより体を癒すという目的で毎朝お風呂に入っていたのだ。
そして。
脱衣場に移動し濡れた体をタオルで拭いて服を着ようとしたら、どこかで見た事がある"スキマ"を発見した。
一方通行「……………。なにしてンだよ紫」
紫「あららっ、バレちゃった☆」
不気味なデザインなのに両端には可愛らしいリボンが飾られたスキマから顔を出した大妖怪・八雲紫は手を伸ばして一方通行の服を掴んでいた。
一方通行「でェ?俺の服をどォするつもりだァ?」
紫「貴方に新しい服を持ってきたから古い服と交換するのよ」
一方通行「大妖怪サマの御好意には感謝するが、この世界の服はあンまり好きじゃねェ。だからさっさとその手を離してここから去りやがれ」
紫「安心して。貴方の好きなブランドの服よ」
そう言って八雲紫はスキマから全身を出して素っ裸の白い怪物が居る部屋に足を付ける。
そして。掴んでいた一方通行の古い服をスキマの中に適当に投げ入れ、次に紫は本当は隠れて渡す予定だった服を手渡しする。
が。それは白とグレーの網柄の長袖Tシャツとグレーの長ズボンだった。
それに見覚えがありまくった一方通行は、、、
一方通行「おいこれ………、俺の服じゃねェか?」
紫「そうよ」
渡された服。
それは自分の家のタンスに眠っていた秋服であった。
それを八雲紫は学園都市から勝手に持ってきたのだ。
紫「さて、じゃあ用も済んだし私帰るわね一方通行」
そして。
大妖怪はスキマの中に消えていく。
しかし。
一方通行「おい待て」
紫「あら大胆♪」
彼女の腕を掴みこの場から去る事を許さなかった。
その時の一方通行の瞳は鋭く真面目な表情であった。
一方通行「茶化すンじゃねェ」
紫「何を?」
一方通行「俺はオマエに聞きてェことがある。オマエだろ、あの時俺の夢に入って来た奴は」
『
その少女達を殺害するあの『実験』から異世界に飛ばされ、結果的に実験から離れる形となった一方通行は良くクローンの少女を殺す夢を見るようになった。
しかし。その夢に異変が起きた。
それは見知らぬ声の乱入である。
所詮は夢。
だが気にならない訳では無かった。
そして一方通行は八雲紫と初めて出会った時、衝撃を受けたのだ。
あの夢に突然現れた声と同じ声だったのだ。大妖怪・八雲紫の声が。
それをただの偶然とは考えなかった。
彼女は一つの世界すら創ったと言われている妖怪。
そんなヤツが他者の夢に入れても不思議では無い。
そして、八雲紫はいつも通り怪しく微笑んだ後に………、
紫「正解よ。貴方の夢の中に入ったのは私。だけどそれがどうしたって言うの?」
一方通行「答えろ八雲紫。オマエは俺の事をどこまで知っている?」
紫「どこまで知ってる?……ね。そうねぇ……、全て。そう、貴方の全てを私は知っているわ」
一方通行「あン?全てだと?」
紫「ええ。全てよ」
ここまで来ると不気味と思えてきた。
そして眉をひそめた一方通行に、だ。
紫「ああ、そうだ。これは後で教えてあげようと考えていたけど夢の声の正体に気付いた貴方に良いこと教えてあげるわ。一方通行、貴方はこの幻想郷から出られないわ」
一方通行「出られねェ、だと……?」
紫「貴方にかけられた『願い』という呪いのせいでね。貴方が幻想郷に無理矢理引きずり込まれたあの時霊夢が無意識にかけてしまった呪い。それはこの幻想郷を救いたいという強い気持ちによって生まれてしまった。そしてこの呪いにかかってしまった者は幻想郷に一生縛りつけられる。幻想郷を守る盾として、幻想郷の敵となる者を穿つ矛として……ね。でも、貴方の反射が上手く効いて幻想郷から出れないぐらいにしかならなかったみたい。本当なら人格すら変化するんだけど」
一方通行「……その呪いと俺を幻想郷に呼ンだ時に使った魔法とは関係ねェのか?」
紫「ないわ。あれにそんな特別な力なんてないもの」
一方通行「あァ?なぜそォ言い切れる?」
紫「だってあの魔法は私が作成したものだからね。貴方をこの幻想郷に連れてくるため"だけ"に」
一方通行「俺を呼ぶため?」
紫「そうよ。昔貴方に出会った時に考えたの。幻想郷にこの子が来たらもっともっとこの世界は楽しくなるなって」
一方通行「………昔に会っただと?俺と、オマエがか?」
紫「忘れてるのも無理無いわ。私と出会ったのは貴方が小さい頃だから」
一方通行は黙って昔の記憶を掘り返す。
だかしかしそれらしい記憶は思い出せなかった。
紫「ねえ、一方通行。お願い、霊夢の事を恨まないで。別にその呪いは悪意の中から生まれたものじゃない、さっきも説明したけど強い思いによって偶然生まれてしまったものだから」
一方通行「恨まねェよ、そンな小せェ事で」
紫「良かった。じゃあ後もう一つ、紫お姉さんが教えてあげるわ♪」
一方通行「まだあンのかよ」
もう一方通行はげんなりしていた。
彼は別に話を良くする方ではない。
確かに学園都市に居た時よりは色んな人達と話をするようになった。
だが。
だが、だ。
まだ長く話をするのには慣れていないのだ。
っと言うよりは面倒臭くなったと言えば正解だろう。
そして一方通行はげんなりしていると理解しているが、八雲紫は口を開く。
しかしそれは衝撃的な言葉であった。
紫「貴方はもう人間じゃない」
一方通行「はっ、そンなことかよ。言われなくても昔っから知ってるっつゥの」
何を今更……。
そんな言葉が頭に浮かんだ。
一方通行は自分で自分が人間ではないと誰よりも理解している。
多くの人間から『バケモノ』と罵られ、怯えられ
挙げ句の果てに…………、
彼の周りに誰一人も近付かなくなった。
そんな状況になってでも自分は人間と言えるだろうか。
いいや、言えない。
言えるヤツが居るすればとびっきりのバカか現実を受け入れられないヤツだ。
だが一方通行は違う。
受け入れた。
手に入れた能力で自分は恐怖の象徴。
誰よりも圧倒的に強い『怪物』として学園都市に君臨したのだ。
だが。紫は言う、
紫「一方通行の考えてる事と違うわよ、私が言いたいのは」
そして紫は一方通行に指を差して、
紫「一方通行。貴方は神様になっちゃったの」
一方通行「………………………は?」
紫「詳しく言えば神を越えた存在ね」
とても信じられ無かった。
まさか自分が神になってしまったという事を。
バカにしたように笑いながら言われたら当然信じる訳がない。
しかし、背後に開いた多くの目玉が覗き込む不気味なスキマをベンチのように座りながら話してる大妖怪はそんな嘘を吐いても何もメリットがないと思い一方通行はその事を一応覚えとく事にした。
だが完全に信じた訳ではない。
紫「それじゃあ私は帰るわよ。こんなんだけど結構暇してる訳じゃないし」
一方通行「あっそォ。オマエのことなンてどうでも良い。早く俺の前から消えろ」
紫「あらあら冷たいわね。まあ、良いわ。昔の事を思い出したら話してあげる、貴方の知りたい事を全てを。後、学園都市からこっちに持ってきたい物があったら遠慮なく私に言ってね」
一方通行「分かったから早く消えろ。何度も言わせてンじゃねェよ」
紫「では、ごきげんよう幻想郷のヒーローさん」
笑顔で小さく手を振り八雲紫でスキマの中に消えた。
そしてやっと邪魔なヤツが消え、一方通行は紫から渡された白とグレーの網柄の長袖Tシャツとグレーの長ズボンを着る。
一方通行「あ?これは携帯か」
ズボンのポケットの中に何かあると思い手を突っ込むと 携帯と財布が入っていた。
だが、こんな所では財布は使いどころはあると思うが携帯は使い道がないだろう。
そして、一方通行は永琳達の居る場所に向かって行った。
一方通行(いつまでもここに厄介になる訳にもいかねェよなァ。チッ、学園都市に帰れねェとなると面倒くせェが
そんな事を考えながら永遠亭内の廊下を歩いていると鈴仙に会った。
鈴仙「あ、一方通行。キズの方は良くなった?」
一方通行「あァオマエ達のお陰で完治したぜ」
鈴仙「そう、それは良かった」
心底嬉しそうに笑みを浮かべるウサミミ制服の少女。
その笑みの中には彼が完治したと言う喜びと傷が治ったのは自分達のお陰と言ってくれて嬉しいという二つの意味が込められていた。
一方通行「鈴仙、俺はここを出ていく。これ以上オマエ達に厄介になる訳にもいかねェからな」
鈴仙「えっ?貴方家無いでしょ?まさか野宿でもする気?もしもそう考えていたならまだここにいた方が良いと思うけど……?」
一方通行「家は探す。じゃあそォ言う事だ。今日まで世話になった、アイツらにはよろしく伝えといてくれ」
鈴仙「えっ、ちょっ、待って!!ちょっと待ちなさい!!見送りぐらいさせてよ!!」
一方通行が背を向けて歩いて行くと鈴仙は慌てて駆け寄り彼の腕を掴んだ。
一方通行「チッ。そンな事しなくてイイっつの」
鈴仙「絶対貴方を皆で見送るってもう決めたの。だから何て言おうと一方通行を見送るからね」
一方通行「…………………………分かった。分かったから腕離せ」
鈴仙の真剣で真っ直ぐな目を見て一方通行はため息を吐き諦めた。
そして、その後鈴仙が皆を呼んで来て玄関前でこの永遠亭から去る一方通行に、
輝夜「たまになら泊まりに来ていいわよ」
一方通行「あァ」
永琳「一方通行。人手が足りないときは手伝いに呼んでもいいかしら?」
一方通行「面倒くせェが長い間世話になった礼だ、手伝いが必要になったら呼ンでくれ」
鈴仙「そんな大怪我しないでよ。心配するから………」
一方通行「もォ怪我しねェと思うがまァ覚えとく」
てゐ「……………」
いつも明るくイタズラ好きなてゐは元気が無かった。
てゐ自身、自分でも分からないがとても悲しかったのだ。
下を向いて元気の無いてゐに頭部に一方通行は軽く手刀を落とす。
そしたらてゐはチョップされた頭を押さえながら怒って、
てゐ「痛ッ何すんのっ!!」
だが一方通行は次にてゐの頭に自分の手を乗せてたのだ。
そして、
一方通行「ハッ、調子出てきたじゃねェか。オマエに暗い顔は似合わねェ、そォやって明るい方が俺は似合うと思うぜ」
その言葉を聞いたてゐは、ボフッ!!っと沸騰したみたいに顔が赤くなり、下を向いてしゃがんでしまった。
てゐ「……………………」///
一方通行「あン?どォした腹でも痛ェのか?それとも珍しいアリでも居たか?」
てゐ「なんでもないよッ!!」///
ため息があった。
それはてゐの隣に居た者達から出たものだった。
『これ程分かりやすい反応を見ても気付けないのか………………………』
そんな言葉が胸の中にあったがその言葉は胸の中に留めておくことにした。
そしてその後一方通行は永遠亭から出て行きそ迷いの竹林の中を進む。
すると、、、
歩いてる最中に妹紅と会った。
一方通行は妹紅と話した事があり知り合いではある。
一方通行「____________案内はいらねェぞ」
妹紅「少し話があるから来ただけだよ」
一方通行「話とはなンだ?」
肩を並べて歩く不死身の少女にそう質問する。
妹紅「オマエに会って欲しい奴がいるんだけどさ。別に今からって訳じゃないよ?時間が空いた時とかで良いから会ってくれないか?」
一方通行「なンで俺にソイツを会わしたいンだよ?」
妹紅「一方通行って頭良いだろ?私の知り合いが先生をしてるから他の世界の知識教えてあげたくてさ」
一方通行「幻想郷にも学校はあるのか…………。まァ、オマエにも世話になったしな。暇になったら別にイイぜ」
妹紅「そうか良かったー。その………後一ついいかな?」
一方通行「あン?なンだよ?」
妹紅「たまにお前と会いたいんだけどその時は会ってくれるか…………?」///
一方通行「別に構わねェぞ」
妹紅「_____ッ!!!そ、そそそうか!!またいつか会おうな!!絶対だぞ!!約束だからなっ!!」
そして、、、
妹紅は笑いながら手を振って見送ってくれた。
一方通行は軽く返事をして迷いの竹林を抜けた後に空を飛んでとある場所へ向かった。
そして一方通行の向かった場所は博麗神社。
そこに行って人間の里の事を霊夢に聞こうと思ったのだ
そして博麗神社の前に着地すると
一方通行「よォ、霊夢」
霊夢「もう掃除中にそらから来ないでよ!!あともう少しで終わる所だったのに散らかっちゃったじゃない!!」
霊夢が神社の周りを掃除中に一方通行が空から降りて来たためその風圧で折角箒で集めた葉っぱが散らかってしまったのだ。
一方通行「チッ、うるせェなァ……」
百パーセント自分のせいだが舌打ちを打つ。
そして、風のベクトルを操り一ヶ所に葉っぱを集めた。
それを見た霊夢は、
霊夢「すごっ…………じゃあ次は家の中頼める?」
一方通行「やるわけねェだろクソったれ。オマエに話しがあるから来ただけだ」
霊夢「残念。ま、良いわ。奇遇ね私も一方通行に話があるの」
一方通行「こっちから話すがイイかァ?」
霊夢「どうぞ」
一方通行「家を探してるンだが、人間の里には俺のような外来人でも住む場所あンのか?」
霊夢「あるわよ空いてればね」
一方通行「もし無かったらどこかに自分で家建てるしかねェな」
霊夢「ハイ、じゃあ次は私ね。アンタ宛に手紙が届いたから渡したかったの。これよ_________」
霊夢から手紙を渡された。
一方通行はすぐにその手紙を読んだ。
そして読み進めていると気になる事が書いてあった。
一方通行「あァ?紅魔館……?」
霊夢「え?紅魔館からなのそれ?」
一方通行の後ろから手紙を除きこんだ。
そしてそこに確かに書いてあったのだ、
_____________『紅魔館』と。
それを見た霊夢は一方通行に
霊夢「一方通行、あの場所に行くのは止めなさい」
一方通行「あン?どォしてだ?」
霊夢「あそこに居るヤツらは全員まともじゃない。いくらアンタが強くても傷一つ付かず生きて帰って来れないかも知れないわよ」
一方通行「…………だが、あそこにある本に少し興味があンだよなァ」
霊夢「はあ…………。一応止めたからね、後は自分の好きにしなさい」
霊夢は神社の中に入って行った。
一方通行は少し考えたがどうしても紅魔館にある本が気になっていたので、
一方通行「……………チッ。家探しは後にするとすっか」
そして。
ゴッ!!!!と大地を蹴って空高く跳躍した一方通行は次に背中に大気のベクトルを操作して風の翼を生成し、それを利用して紅魔館へ飛んで行った。
ポスター「久し振りだなこのコーナー」
一方通行「今までシリアスだったからなァ」
ポスター「あーそうだ!!今回からゲスト来るよ!!」
一方通行「なにやってンだよ………」
ポスター「それでは早速ゲストのご紹介です!!ゲストはこの人!!!」
霊夢「博麗霊夢よ、よろしく」
一方通行「なンでここに来ちまったンだよ………」
霊夢「仕方ないじゃない呼ばれたんだから」
ポスター「では、次回からはこの三人でお送りしまーす☆」
一方通行「ここまで読ンでるヤツ居るわけねェからそンなこと言ったって無駄だからな」
ポスター「…………マジッすか」