幻想郷を一方通行に   作:ポスター

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書きたい事がいっぱいあって話全然進まねぇ……………

まあそれはさて置き、
ではでは、続きをどうぞー









2話

怪しく聳え立つ紅の館へ通ずる一つの道に白い影があった。

ポケットに手を突っ込んで進む白い怪物こと一方通行。

彼の目的地は『紅魔館』。

気高い吸血鬼の少女が支配する館である。

 

そして、一方通行は紅魔館の門の前で足を止めた。

その場所に門番が居たのだが……………、

門番は器用に地面に尻を付けず門を背にして座って寝ていたのだった。

 

一方通行「コイツ、門番だよなァ……?」

 

???「……………………………」

 

いくら呼ばれたとは言え、だ。

無断で入るのはダメと一般的な常識を持つ一方通行は一応入って良いのか確認を取りたかったのだが、

すやすや寝ているようだし、門番を起こさないように横を通ろうとしたその時、

 

寝ていた女性が突如目を覚まし、一方通行の前に立った。

 

???「許可なくここは通せません!!」

 

一方通行「チッ。ここの奴に呼ばれたンだよ」

 

面倒そうな表情の一方通行はそう言って自分に送られた手紙を門番の女性に見せる。

その手紙を見た門番の女性は慌てて、

 

???「すいませんっ客人でしたか!!」

 

一方通行「そォ言う事だ。さっさと退きやがれ」

 

???「___________ですが、それは出来ません」

 

一方通行「あァ?」

 

???「客人と言う事は貴方が一方通行さんってことよろしいですね?」

 

一方通行「それがどォした」

 

美鈴「私の名は紅美鈴(ほんめいりん)。突然ですが、今から貴方に試合を申し込みます」

 

一方通行「試合を申し込むゥ?面倒くせェ……」

 

美鈴「それで、答えはどっちですか?イエスですかノーですか?」

 

一方通行「チッ………、遊ンでやるか。来いよ格下、すぐ終わらせてやる」

 

その言葉を聞いて美鈴はどこかのカンフー映画で見たことがあるような構えをした。

が、対する一方通行はポケットに手を突っ込んだままだった。

 

美鈴「ああ、そうだ。ご存知です?貴方は幻想郷でこう言われてるんですよ。幻想郷"最強"の能力者と」

 

一方通行「最強、さいきょう、サイキョー、ねェ…………チッ。ここでも俺は最強か」

 

美鈴「さて。では、いきますよッ!!」

 

一方通行「いつでも掛かって来い」

 

その言葉を聞いた瞬間、美鈴は一瞬で一方通行の背後に移動。

そして全力の拳を白い怪物目掛けて放った。

が、しかし攻撃した筈の紅魔館の居眠り門番さんは背後に吹っ飛んで行ってしまった。

 

一方通行「ハァ……暴走状態の時より少しはやれると期待したンだがなァ。バカ確定だ。もう気ィ済ンだかァ三下?」

 

一方通行はとても詰まらなそうな表情で美鈴の方角へ顔を向ける。

だが、あれほど派手に吹っ飛んだ美鈴は難なく立ち上がってみせた。

 

美鈴「なるほどなるほど。これが噂に聞く『反射』ってやつですか。だったら____________」

 

さっきのは"幻想郷最強"を確かめただけだ。

次からが本番である。

その証拠に美鈴は掌に溜めたエネルギー物質。『気』を地面に撃ち込んだ。

その威力は、もしも岩に『気』を打つけたら一瞬で岩が塵になる。

それほど高威力な攻撃なのだ。

だというのに一方通行は微動だにしなかった。

 

そしてそして、地面に撃ち込んだ『気』は一方通行の真下から勢い良く天へ昇る。

だがしかしその気に一方通行の反射が発動。

すると、地面が轟音と共に爆散して砂煙が発生した。

 

美鈴「見えない攻撃は反射できますかッ!?」

 

上手く砂煙を利用し、一方通行に拳が届くまで接近した。

そして全力の拳を放つがそれもまた反射され美鈴は背後に吹っ飛ぶ。

 

一方通行「あーあァ……、ったくよォ。俺の反射は"自動"なンだぜェ?目眩ましなンて古風なモン効くわけねェだろォが」

 

美鈴は素早く動き一方通行に攻撃をしたが反射されまたまた吹っ飛んだ。

それを繰り返してる美鈴に一方通行は、

 

一方通行「もうオマエのバカ加減に飽きた。そろそろ終わらせてもらうぞ」

 

重力のベクトルを操り美鈴の動きを封じる。

そしてゆっくりカンフー門番に歩み寄っていった。

 

一方通行「これで終わりだなァ?」

 

美鈴「そう、ですね_______________貴方がねっ!!」

 

これが最後の抵抗だ。

美鈴は気を一点に集中させ一方通行に放つ。

 

美鈴「攻撃と反射は同時にはできない筈!!」

 

だが一方通行に放った気の光線は真上へ、

空へ飛んで行った。

その事に口を開いて驚愕する。

 

しかし、白い怪物は

一方通行はニタニタ笑い、

 

一方通行「ギャハハハハッ!!そっかそっかァ。攻撃と反射は同時にできねェと思ったのかァ________」

 

そして一方通行は両手を広げた

 

一方通行「_____悪ィなァ。それが可能なンだよこれが」

 

すると美鈴の重力が更に重くなる。

内臓が地面に吸われる感覚がした。

下へ下へ、体が引っ張られる。

 

美鈴「う…………ッ!?」

 

一方通行「どォする?まだまだ耐えてみっかァ!?」

 

そして、

そして。

 

美鈴「……参り……ました」

 

体が動かせなくても『気』を放てる。

しかしその攻撃が効かない一方通行に、だ。

美鈴は降参したのだ。

そして、

その言葉を聞いて一方通行は能力を解除した。

 

美鈴は重力の縛りから解放されゆっくりと立ち上がる。

 

美鈴「強い、ですね。さすが幻想郷最強の能力者と言われるのも納得です」

 

一方通行「もォ通って良いか?」

 

美鈴「あっ、はいどうぞ。____________って、わあッ!?」

 

案内しようと思い歩いたら足元にあった小石に躓いてしまい転びそうになった。

 

が、一方通行が転ぶ直前体を支えてくれたのだ。

 

一方通行「足元見ろよ。ったく」

 

美鈴「す、すいませんっ!!」///

 

一方通行「で、いつまでも俺はお前を支えてれば良いンだァ?」

 

美鈴「わッ!すいません」///

 

一方通行「次からは足元を気を付けて歩け」

 

美鈴「はいッ!」///

 

そしてそれから、

一方通行は紅魔館へと歩いて行った。

だが、何かに気付いたのか美鈴の元へ戻って来た。

 

一方通行「おい、少しじっとしろ」

 

美鈴「えっ、えぇッ!?」

 

ぐいっと顔を近付ける一方通行。

なにか知らないが言われるがまま動かなかった美鈴は目を瞑った。

すると一方通行はゆっくり美鈴の肩に手を置き、そして能力を使い服の汚れを弾き取った。

 

一方通行「これで大丈夫だな」

 

美鈴「………はい」///

 

一方通行「次こそ行って来る」

 

美鈴「……お、お気を付けて」

 

そして一方通行はまあ紅魔館へ歩いて行った。

 

そんな彼の背中を見つめながら、、、

 

美鈴(なんだろう……、何故かあの人の事を思うとなんかドキドキする…………)///

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして一方通行は紅の館の中へ入った。

その紅魔館は、玄関のドアを開けるとすぐ目の前には大きな階段がある。

 

そして一人の女性が突然音もなく姿を現した。

 

 

???「紅魔館へようこそ、お客様」

 

一方通行「出迎える気はねェのかクソメイド。客人を上から見下ろすとは随分と良いご身分だなァ」

 

???「ふふふっ……。貴方は客であり、そして__________」

 

メイド服の女はナイフを構えた。

そして一方通行に向かって一本の刃物を投げてきたのだ。

 

???「___________敵よ」

 

一方通行「はァ……、ったく。この世界のヤツらも好戦的なヤツばっかだなァ。どこもかしこも変わらねェってか?まァ………、そォいうの俺は嫌いじゃねェがな」

 

たった一本だけ投げたように見えたが気付けば何十本のナイフに囲まれていた。

だが、だ。

全てのナイフを反射した一方通行はポケットに手を突っ込んだまま余裕に立っていた。

 

そして、出会ってすぐ刃物を投げた紅魔館のメイドはナイフをまたもや構える。

 

咲夜「私の名は十六夜咲夜(いざよいさくや)。この紅魔館のメイド長を勤めさせていただいております」

 

一方通行「自己紹介どうもアリガトウ。それで、なぜオマエの主は俺を紅魔館に呼ンだ?」

 

咲夜「それは私に勝ったら教えてあげますよ」

 

一方通行「………………………チッ」

 

舌打ちがあった。

そして次の瞬間には一方通行の周りに無数のナイフが一直線に飛んできた。

だかこれも全て反射する。

 

すると反射された数多くのナイフは壁へ突き刺さった。

 

一方通行「時間を操る程度の能力か」

 

咲夜「時間を操る『程度の』能力?…………いえ、違います____________」

 

そして、

ナイフを投げると同時に発動する。

『時間を操る能力』。

それによって世界の時間が停止した。

 

 

咲夜「_______________私の能力は時間を操る能力です」

 

 

時が静止したこの空間で動けるのはただ一人。

紅魔館のメイド長、十六夜咲夜のみ。

 

だが、、、

 

一方通行「だからどォした?」

 

咲夜「ッ!?」

 

一方通行「まさかこの俺の時間を止められると思ったのかァ?」

 

世界の時間を完全に止めた。

なのに、なのに、なのに。だ。

真っ白な怪物は普通に動いていたのだ。

 

一方通行「そォかそォか。なるほど、な。能力名の『程度』ってのが無くなったのかァ____________」

 

ニヤリ、と。

引き裂いたように口角を上げた一方通行は地面を思いっきり蹴る。

そして、砲弾のように真っ直ぐ十六夜咲夜というメイドに突進した。

 

一方通行「_________だが、俺には勝てねェよ」

 

咲夜に接近した瞬間、一方通行は拳を彼女顔面目掛けて飛ばした。

だが、躱されてしまった。

 

そして、そして。

時間はまた先程と同じように動き始め、

時を止める瞬間に投げたナイフは誰もいない場所に飛んでいった。

 

咲夜「まさか、私以外に止まった時間の中を動けるとは…………」

 

一方通行「あァ……?なンだよネタ切れかァ!?もう少し客を楽しませてみろよメイド長さンよォッ!!」

 

咲夜「_________だったら」

 

すると、

ナイフを一本だけ持ち一方通行に向かって駆けて行く。

しかし、しかし。

たった一回の瞬きをした時には既に視界から紅魔館のメイド長の消えていた。

 

そして、

 

咲夜「こんなにも易々と背後を取られてよいのですか最強様?」

 

一方通行「なにッ!?」

 

背後に気配を感じた一方通行は後ろを振り返る。

すると、視界から消えたメイド長・咲夜が立っていたのだ。

そして一方通行の頭にナイフを振り下ろした。

しかし、その攻撃も反射され持っていたナイフの刃の部分が粉々に散る。

そして回し蹴りが来たので咲夜は一瞬で一方通行から離れた。

 

一方通行「時間を止めてねェのにあの速度。…………どォなってやがる」

 

咲夜「貴方の求めるぐらいは楽しくなってきた?」

 

一方通行「…………くくくくくかかかかかっ、アハッ!!ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

 

咲夜「ッ!?」

 

突如笑いだした一方通行に動揺する咲夜。

頬から冷たい汗が流れる。

背中にぞぞぞぞ、っと鳥肌が立つ。

心の底から嫌な予感もした。

なにか開けてはいけない蓋が開いてしまったような感覚だ。

 

今まで会ってきた誰よりも感じたのだ。

目の前に立つ白い怪物から『狂気』を。

 

一方通行「ああそォだ最っ高だッ!!やっと面白くなって来やがったぜェッ!!」

 

ボフッ!!!

っと爆発音がした。

それは白い怪物の背中からだった。

 

そして、一方通行の背中には、、、、

 

咲夜「…………黒い…………翼!?」

 

一方通行の背中には真っ黒は翼が出現していた。

その翼を見て咲夜が驚愕する。

初めてだったのだ。

 

確かにこの世界には翼を生やした者は多く居る。

だがしかし。

何もない背中に急に翼を生やすという者は居ない。

しかも、こんなこの世の漆黒を一ヶ所に集め方ような翼なんて異例中の異例だ。

 

そして。

裂いたように笑う怪物はその背中から伸びる黒い翼を咲夜に目掛けて放つ。

目にも止まらぬ速度だった。

だが、十六夜咲夜はその黒い翼をまるで瞬間移動したかのように躱わす事に成功する。

 

それを見て一方通行はある事に気付いた。

 

一方通行「……………………そォか。オマエ、時間を飛ばして移動してンのか」

 

咲夜「正解。良く気が付いたわね」

 

一方通行「ハッ……。種が分かりゃあ大した事ねェな」

 

咲夜「それはどうかしら?」

 

時間を飛ばしながら瞬時に移動する。

現れ消えて、また現れてを繰り返すと同時にナイフを投げる。

 

そして、気付けば無数のナイフに囲まれていた。

だが、たった一振りだ。

黒い翼をたった一回振るっただけで空中のナイフが全て粉々に消え散った。

 

しかし、これまでは計算通りだ。

咲夜はナイフを囮に使い一方通行の視線を自分から外したのだ。

一瞬で良い。

ほんの少しでも自分の姿が彼の視界から消えればそれだけで勝ちを確信できた。

 

そして、どこにでも居る完璧なメイド長さんは時間を飛ばし最後の移動をする。

そこは、一方通行の真上だ。

 

だが、、、、

 

咲夜「_______________ッ!?居ない!?」

 

真下に居た筈の黒い翼を背中から伸ばす白い怪物の姿がなかった。

 

一方通行「これで終わりだァッ!!」

 

咲夜「__________なにっ!?」

 

正面を向くとそこには下に居た筈の一方通行の姿があった。

そして一方通行はまるでバスケットボールを持つかのように十六夜咲夜の顔面を掴んだ。

そしてそして、黒い翼と御自慢のベクトル操作により壁に向かって思いっきり突っ込み、

 

壁に思いっきり叩きつけた。

 

咲夜「ぐ……がっ…………は、……っ!!」

 

後頭部のみに留まらず、

全身が悲鳴を上げた。

 

電流のように身体中に痛みが走ったのだ。

 

一方通行「オマエのよォなヤツなら分かってると思うが、殺意を持って攻撃したら相手に殺される覚悟はあるって事だよなァ。そ、う、だ、よ、なァ?」

 

咲夜「っ……、く……。私が今まで会った人間の中で一番狂ってるわ貴方…………」

 

顔を手で覆われていたが指と指の間から相手の顔が見えた。

狂気を染まったギラギラ輝く赤い瞳。

 

間違いない。確信した。

今自分が相手している怪物は間違いなくこの幻想郷で一番の狂気を持つ存在だ。

 

一方通行「………………死ね」

 

指にほんの少しの力を入れる。

それだけだ。

それだけで、人の命を簡単に奪える。

 

だがしかし。

 

 

「___________そこまでよっ!!」

 

 

急に表れた第三者の声。

そして、

一方通行は声のした方を向いた。

そこには悪魔の様な翼の生えた幼い容姿の少女が宙に浮いていた。

 

一方通行「………ったく、ここの奴らは上から見下ろすが好きなのかァ?」

 

咲夜「お……、お嬢様ッ!?」

 

「命令よ。咲夜を離しなさい」

 

一方通行「…………………………」

 

一方通行は咲夜を離した。

そして咲夜は地面に落ちた。

 

「余りその子に乱暴しないでよ。嫁入り前の女の子なの」

 

一方通行「だァからなにか?攻撃されても抵抗しちゃいけねェってかクソガキィ」

 

レミリア「まあ、ごもっとな回答ね。そうだ、自己紹介が遅れたわ。私はレミリア・スカーレット、決してクソガキじゃないわ」

 

咲夜「申し訳ありませんお嬢様」

 

レミリア「咲夜。そこでゆっくりしてなさい」

 

咲夜は立ち上がりこの場から消えた。

そして残ったのは二人。

 

レミリア「全く、仕事熱心なんだから。ゆっくりしてなさいって言ったのに」

 

一方通行「表の門番と違ってサボらねェのは雇ってる身として嬉しい限りじゃねェか、なァ?クソガキ」

 

『クソガキ』という単語を聞いて眉を動かして反応する。

先程名を名乗ったのにも関わらず白い客人は、吸血鬼の少女の名を呼ぶ気は無いらしい。

 

レミリア「ああ、もうその様子だと気付いたようだけど貴方を呼んだのは私よ」

 

一方通行「あっそ」

 

レミリア「興味無さそうね」

 

一方通行「ねェよ」

 

素っ気なく回答する一方通行。

他から見たらちょっと無愛想な会話に見えるだろう。

しかし、両者普通に会話しているように見えるがどちらも殺気立っていた。

 

一方通行「それで?いつまで見下ろすつもりだァクソガキ?」

 

レミリア「そうね。これからずっと、っと言ったところかしら?」

 

一方通行「それが遺言で良いンだよなァ?________」

 

レミリア「咲夜をキズ付けた挙句に、私のことをクソガキクソガキって連呼して_______」

 

一方通行「_________覚悟は良いかァクソガキ!!」

 

レミリア「_________絶対許さないッ!!」

 

どちらも誰もが認める強者だ。

しかしこれは勝負。勝つのは一人である。

 

一方通行「まずは上から人を見下す態度を改めさせてやらァッ!!」

 

片手を振った瞬間ベクトルを操作して風の砲弾を作る。

その風の砲弾を飛んでいるレミリアに向かって飛ばした。

 

が、避けられてしまった。

 

レミリア「屋敷を荒らさないでよね」

 

一方通行「知るか」

 

レミリア「次は私の番ね」

 

レミリアは大きな槍を出した、その槍を一方通行に向かって投げたが反射してレミリアの方に飛んで行きその槍をレミリアは打ち消した。

 

一方通行「そンなもン効くわけねェだろ」

 

レミリア「そう。じゃあこれは?」

 

すると無数の弾幕が飛んできた、だが全ての弾幕を反射しながらゆっくりレミリアの方に歩いて来た。

 

一方通行「これで終わりかァ?」

 

レミリアは弾幕を打つのを止め、能力を使用する。

 

レミリア「私の能力知ってる?」

 

一方通行「『運命を操る"程度"の能力』だろォ」

 

レミリア「違う、私の能力は『運命を操る能力』よ!」

 

吸血鬼、レミリア・スカーレット。

彼女はちょいと力を使うだけで他人の運命を決めれる。

誰であろうとレミリアにとっては手の平で踊る、雑魚なのだ。

 

そして、紅の館の主は一方通行に能力を発動。

彼の運命を変えたのだ。

『ここで死に果てる』という運命に。

しかし、一方通行は平然とこちらに歩いてきた。

 

レミリア「ッ!?何で死なないの!?」

 

一方通行「知ってかァクソガキ?運命にもベクトルはあるらしいぜ」

 

一方通行は笑いながら階段を上がり、とうとうレミリアの前までたどり着いた。

 

レミリア「嘘…………でしょ。私の能力が効かない…………!?」

 

一方通行「覚えとけ。これが最強と呼ばれる力だ」

 

弾幕も能力も全て、

そう……全ての攻撃は白い怪物には効かなかった。

そして、いつの間に宙からレミリアは地面に降りていて目の前には真っ赤な瞳で一方通行が見下ろしていた。

 

レミリア「………………強いわね」

 

一方通行「…………」

 

ゆっくりとレミリアに手を伸ばす。

レミリアは目を瞑って殺されるっと思ったら、、、

 

 

レミリア「え……ッ?」

 

 

頭の上に彼の白い手が乗せられていた。

その事に驚き顔を上げる。

すると、一方通行はニヤリと不敵な笑みを浮かべていた。

 

そして益々状況がつかめないレミリアはただただ混乱していた。

 

レミリア「何で殺さないの?」

 

一方通行「あのメイドに頼まれたからなァ」

 

レミリア「咲夜が?」

 

一方通行「あァ。立ち去る瞬間に言われたンだよ」

 

ズボンのポケットに手を突っ込んで話していた。

だが信じられ無かった。

頼まれたからと言ってこっちは命を奪うつもりだったのだ。

しかし、彼は。

一方通行は最初から殺す気は無かったのだ。

 

つまり、あの戦闘中に感じた殺気は偽物。

 

あれ程の殺気が偽物だったと気付いて驚き、最初から殺す気が無かったと気付き、もうレミリアは驚愕しっぱなしだった。

 

が、

 

一方通行「いつまで座ってンだよ。立て」

 

レミリア「…………ッ、……あれ?腰が抜けちゃって立てない」

 

一方通行「チッ」

 

レミリア「_________きゃあっ!!」

 

面倒くさそうな表情の一方通行は紅魔館の主レミリアを横抱きする。

 

レミリア「~~~ッ!!恥ずかしぃ…………」///

 

一方通行「我慢しろ」

 

レミリアに道を教えてもらいながら歩いて行った。

 

レミリア「…………」///

 

無言で一方通行の事を見つめているとそれに気付いた一方通行は

 

一方通行「あァ?なンだよ」

 

レミリア「なんでもない……」///

 

質問したが顔を真っ赤にしながらそっぽ向いて答えて来た。

 

レミリア(かっこいい )///

 

そんな事を、考えてると目的の部屋につき一方通行は能力を使い扉を開けた、そこには紅茶を用意していた咲夜がいた。

 

咲夜「お嬢様どうしたんですか!!??」

 

一方通行「腰が抜けたンだとよォ」

 

咲夜「良くもお嬢様を……ッ!!」

 

レミリア「良いのよ咲夜。それより早く下ろしてくれる?」

 

一方通行はレミリアを椅子に座らせた。

 

咲夜「貴方も座っていいですよ」

 

細長い机の椅子に一方通行は座った、咲夜はレミリアの斜め後ろに立っていた。

 

一方通行「で、話はなンだよ」

 

レミリア「その前に飲み物よ。えーと、確か内には紅茶とコーヒーがあったわね。貴方は紅茶とコーヒーどっちが良い?」

 

一方通行「じゃあコーヒー」

 

レミリア「咲夜。お客様にコーヒーをお願い」

 

咲夜「…………。かしこまりました」

 

一方通行の前にコーヒーが置かれそのコーヒーを飲んでみると物凄く美味しかった。

 

一方通行「……………………悪くねェ味だ」

 

レミリア「だってよ咲夜。良かったわね」

 

咲夜「お嬢様にお誉めの言葉をいただいたら嬉しいですが、お嬢様以外に誉められても一ミリも嬉しくないです。」

 

咲夜はそっぽ向いていま。

 

レミリア「さて、喉も潤したし本題ね。貴方を呼んだ理由を話すわね」

 

一方通行「…………、」

 

レミリア「…………私の妹を部屋から連れて出して私の前に連れて来て欲しいの」

 

 

 

 

 

 

レミリアの表情は暗くなっていた。

だが、一方通行はそんな彼女を見て面倒事が始まると何となく察したのだった。

 

 

 












ポスター「もう駄目だ、頭が………」

霊夢「なんか言ってるわよ~?」

一方通行「無視しとけェ」

ポスター「…もう………駄目……だ……ッ……」

霊夢「ん、倒れた」

一方通行「無視」

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