無事、姉妹を仲直りさせた一方通行はというと、、、、
…………紅魔館の中で迷っていた。
一方通行(チッ、ここは迷宮かよ……)
歩いても歩いても、出口は見つからず遂にはイライラし始めてきた。
そしたら、適当に近くの扉を開けてみたらとある部屋に辿り着いた。
一方通行(本が大量に置かれた部屋。ここは図書館か?)
それはとても大きくどこまでも奥に続いているような図書館に辿り着いていた。
そしてその時、一方通行は紅魔館には大きな『図書館』があると永琳に聞いたのを思い出した。
どんな運命のイタズラか、ここに来た本当の目的の場所に無意識に着いたのだ。
見たところ人の姿が見えない。
中に入って良いか確認は誰かに取れないし、一方通行は黙ってその図書館の中を進む。
一方通行「どれもこれも見たことがねェモンだらけだ。ここは数多くの種類の本が置いてあるよォだなァ」
これなら自分に足りない知識が手に入る。
そう思いながらまだまだ奥に続く図書館を歩いている時に、 一人の女性に出会った。
???「ん?貴方誰?」
ふわふわ、と。
体を宙に浮かせて寝ながら読書をする寝間着のような服を着た不思議な女性に出会う。
そして、一方通行はそんな彼女の方へ首を向ける。
一方通行「あン?ここに人が居たのか」
???「うーん、初めて見る人間ね。名前は?」
手に持っていた書物を本棚に戻したら、ゆらゆらと一方通行に近付く。
警戒心は無いらしい。
一方通行「………一方通行だ」
???「あくせられーた……?あっ、貴方が"あの"一方通行?」
一方通行「あァ」
パチュリー「これは失礼、自己紹介が遅れたわね。私はパチュリー・ノーレッジ。実は貴方の色んな話を聞いて興味があったの」
一方通行「話だと?」
パチュリー「そうね……。一番有名な話だと、貴方の能力がどうやら面白いって聞いたわ」
一方通行「俺からしたらオマエらの能力の方がよっぽど面白ェよ」
パチュリー「そうだ、立ち話もなんだし座ってお話しましょ。良い?」
この大きな図書館の中に椅子と机がある場所に案内された。
そして二人は椅子に腰を下ろす。
向かい合うように座るパチュリーと名乗る女性と一方通行は、
パチュリー「ねえ、初っぱなからがっつくようで申し訳ないけど貴方の能力を教えてくれる?隠したいのなら無理に吐かせる気は無いわ」
一方通行「別に隠すこともねェしイイぜ。俺の能力はベクトル操作。あらゆるベクトルを触れただけで操る能力だ」
パチュリー「ベクトル操作…………。『ベクトル』つまり力の向きを操作する能力、か。へー、私の想像以上の凄い能力ね。噂って余り信じない方だけど今回だけは信じて良かったわ」
一方通行「さっきも言ってなァ噂って。チッ、そンなもンが流れてンのかよ」
パチュリー「この図書館から一歩も出てない私でさえ知ってるんだから、貴方が思ってる以上に噂は広まってると考えた方が良いわよ?」
一方通行「クソッ。これから面倒くせェことになンねェように願うしかねェか………」
パチュリー「あー、そうそう。貴方ここに何か用でもあるの?」
一方通行「………………」
ここで一方通行は考えた。
確かに図書館に用があったのは事実。
しかし、それを忘れてスカーレット姉妹を仲直りさせたらそそくさと帰ろうとしたのも事実だ。
それで、だ。
用があったと言うべきか、迷ってこの館の出口を探してたらたまたまこの図書館に着いたと正直に話すべきか、と。考えた。
そしてそして。
一方通行「別にィ用って呼べるものはねェ」
その一言で片付けた。
すると、ここでパチェリーは一方通行の発したどこか引っ掛かる言葉に首を傾げて、
パチェリー「じゃあなんでここに来たの?」
一方通行「……………………」
何で来たのか?
そう質問したら、顔を反らし硬く口を閉じる一方通行。
そして、少しの間があった次の瞬間だった。
長い沈黙を貫いていた白い彼が、
一方通行「………………………チッ、迷った」
パチュリー「フッ…………」
吹き出してしまった口を押さえる。
初対面だし、ゲラゲラと笑ってやるのは失礼だと知っているパチュリーは笑いを堪えた。
しかし、その態度が余計に一方通行を怒らせる。
一方通行「おい今笑ったな、笑ったよなァ?」
パチュリー「だって、迷ったって………。ん、ッククっ………、あー、ダメ。可笑しくって笑っちゃう」
もう我慢の限界だと言わんばかりに小バカにした様子で笑わっていたパチュリー。
しかし、迷ったのは事実。
だから言い返す言葉が見つからなかった。
一方通行「チッ……、迷ったついでだ。ここの本を読みてェンだが良いか?」
パチュリー「ん?本に興味があるの?」
一方通行「本っていうよりはこの世界の事をもっと知りてェ」
パチュリー「そうなの。良いわよ別に、汚したり傷付けたりしなければね」
一方通行は椅子から立ち上がり本を探しに行った。
そして、パチュリーは咲夜に一方通行が迷った事を魔法で伝える。
そんな事を知らない一方通行はというと、
一方通行「…………」
???「えっ!!誰ですか貴方!?」
一方通行「あァ?」
どこにどの本があるとか知らないからとにかく、手当たり次第片っ端に本を取り読んでいるとこのとても大きく広い図書館の中でもう一人の女性と出会った。
その女性は悪魔のような翼を生やし、濃いピンク色の腰まで届くとてもロングな髪をしていた。
一方通行「…………」
???「ちょっ、いやいやいやいや!!無視しないでぐたさいよ!!」
一度振り向いたがその女性を無視して本を読もうとしたら近くまで近付いてきたと思ったら耳を塞ぎたくなるよつなうるさい声量で話かけて来た。
???「分かりました。あなた侵入者ですね、そうなんですね!!」
パチュリー「違うわ、コア。その人は客人よ」
???「パチュリー様!!って、この人お客様なんですか?」
パチュリー「ええ。だからちょっかいださないでよ」
???「はーい!!」
コアと呼ばれていた女性はこの図書館のどこかへ飛んでいった。
そしてそのまま、本を読んでいると咲夜が来た。
咲夜「こんな所に居たのね、一方通行」
一方通行「……あァ?」
咲夜「お嬢様が呼んでるわ、早く来て」
一方通行「次はなンだよ…………ったく」
咲夜「それにしても、ホントに迷っているとわ……貴方って意外と天然?」
一方通行「違ェよクソったれ。見た目よりこの屋敷の中が広過ぎンだよ」
咲夜「それはね、実は私の能力で屋敷内の空間を広げたのよ」
一方通行「器用な能力の使い方だと誉めてやりてェが、広げ過ぎだクソメイド」
咲夜「私もそう思ってるけど、広げてしまったものはしょうがないのよ」
一方通行「……………、」
パチュリー「おーい、お二人さん。早くレミィの所に行ってあげたら?あの子結構我慢できないタイプよ?」
咲夜「そうですね。お嬢様をこれ以上待たせるなんてそんな失礼できません。急ぐわよ、付いてきて」
一方通行「………………あァ」
そして、次の瞬間時間が停止する。
時間が止まっても動ける二人はそのままレミリアが待つ部屋へ向かった。
咲夜は地面を駆けて、
一方通行は背中から竜巻のような翼を伸ばして移動して行った。
そして、そして。
流れに身を任せて急いでレミリアの待つ部屋へ行った一方通行は、咲夜と共に無事レミリアの機嫌を損ねることなく素早く部屋へ到着する。
レミリア「なんで急に帰ろうとしたの?」
一方通行「俺にもやる事があンだよ」
レミリア「だとしてもよ。お礼にご飯でも誘おうと思ってたのよ?」
一方通行「あァ、そォかい。そりゃあ悪かったなァ」
フラン「アクセラレータと一緒にご~はんごはん~♪」
部屋へ着き。
足を組んで座るレミリアと、その隣にゆらゆらと上半身を前後ろと揺らす上機嫌なフラン。
その二人の正面にさっきまで他人の館で迷子をかました一方通行が座っていた。
一方通行「……こちらの用は結構急ぎだが。まァ、飯ぐらいなら良いぜ。金もそこそこしかねェし、今は貰えるモンは全部受け取る」
レミリア「じゃあ決まりね。そうだ、どうせなら今日泊まってく?」
一方通行「おいおい……、イイのかよ。初対面の相手だぜ?俺は」
レミリア「うん、そうね。だから?」
フラン「別に良いじゃん♪」
一方通行「警戒心ってのがねェのかよ、このバカ姉妹は…………」
咲夜「貴方だから特別に良いのよ。感謝しなさい、一方通行」
一方通行「…………じゃあ。その言葉に甘えて今日は泊まらせてもらうぜ」
そしてその後の話だ。
パチェリーや図書館に居た悪魔のような翼を背中に生やした腰まで伸びた濃いピンク色の髪をした女や、全然仕事してない居眠り門番も一つの部屋に集まり、皆で夕食を食べた。
出された食事はこの大きな紅魔館に似合う気品溢れる料理ばかりだった。
高級レストランで出されそうなものだらけだったのだ。
見た目も良いが、味もそして香り良かった。
見ても、嗅いでも、食しても旨い。
だからだろうか。
一方通行は何も言わず黙って食事していた。
特に肉料理を好んで食べていた。
咲夜「食事は済んだわね。だったら次はお風呂場に案内するわ」
一方通行「あァ?まだコーヒー飲ンでる途中だ。あとにしてくれ」
食事も終わり、パチェリーと悪魔女は図書館に帰っていった。
フラン、レミリアも自分の部屋へ帰ったらしい。メイド長の咲夜は色々なやるべき仕事があるため一つの部屋へ留まってることは滅多にない。
だから食事を用意し、自分も食事を済ませると直ぐ様仕事に取り掛かっていた。
そう、つまり部屋に残っていたのは一方通行だけだった。
そして、食後に欲しいと頼んだ咲夜に淹れてもらったコーヒーを飲んでいたら…………、
突如、隣にメイド長が立っていた。
そして言う。次は風呂だ、と。
しかし、今は美味なコーヒーを舌で存分に楽しんでいる最中。
なのに…………。
咲夜「じゃあすぐ飲んで。さあ、イッキよイッキ」
一方通行「チッ……」
なんか従うのは癪だが、自分は客人だ。しかも色々と世話にもなってしまった。
ならばこの館のルールに従わなくてはいけない。
そう、だから風呂の時間だと言われれば素直に風呂に入るのが正解。
一方通行は残りのコーヒーをイッキ飲みして、お風呂場へと咲夜に案内された。
咲夜「ここよ。壊さないでね」
一方通行「誰が壊すかよ。俺ァそこまで不器用じゃねェぞ」
一人で入るには余りにも広すぎる風呂。
軽く十人~二十人くらい一斉に入れるほど広かった。
そして、冗談を言った後に咲夜は去っていった。
一方通行は服を脱ぎ、腰にタオルを巻いて風呂に入ろうとしたら……、、、、
フラン「私もお風呂入るーッ!!!」
一方通行「________あァ!?」
体にタオルを一枚巻いただけのフランが乱入して来た。
一方通行は慌てて声のした方へ振り返る。
するとフランは走った勢いのまま一方通行の背中に抱きついた。
そして、、、、
咲夜「妹様っ!今は一方通行が_____________」
一方通行「…………………」
フラン「ふんふ~ん♪」
咲夜「____________きゃぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!???」/////
そして次は咲夜も来た。
ルンルンと、鼻歌を歌いながら随分楽しそうに風呂場へ向かっていくのをたまたま見かけたから、今は一方通行が入っていると伝えるため全力ダッシュで駆け付けたのだ。
だが、しかし。
次に咲夜は目にした光景に絶叫した。
そしたら次はレミリアも来て………、
レミリア「すごい声が聞こえたけどどうしたの咲夜!!」
咲夜「白くて細くてムカつくーッ!!」
一方通行「………………………………」
フラン「あっ、お姉さま」
レミリア「____________きゃぁぁぁあああああああああああああああああああああああッ!?!?」/////
叫び声を聞いて、何か問題でも起きたのかと慌てて来てみたらタオルを巻いてるとは言えそれ以外は肌が露出している一方通行をその瞳に映してしまったレミリア。
当然、心構えもしてないから頬を染めて絶叫した。
レミリア「フラン、出なさい」
そしてそして、
おれから少しは落ち着き、咲夜とレミリアは手のひらで目を覆って今の一方通行見ないようにしていた。
しかし、チラチラ指の間から見たりして?
フラン「やだ!!フランはアクセラレータと一緒にお風呂入るのっ!!」
レミリア「どうしても?」
フラン「どうしても!!」
咲夜「どうしますかお嬢様?」
レミリア「…………うーん。まっ、しょうがないわね。じゃあフランのことよろしくね」
一方通行「いや待て。俺の意見を聞け」
レミリア「一方通行。フランに変な事しないでよ?」
一方通行「だから俺の意見__________」
二人は一方通行に耳を傾けることなく出ていってしまった。
そして、フランはニコニコしながら一方通行に抱きつていた。
一方通行「…………チッ、クソったれ」
もう諦めて二人でお風呂に入ることにした。
そして一方通行はフランの髪を洗っていた。
一方通行「………」
フラン「髪洗うの上手いね」
一方通行「そりゃあどォも」
フラン「あっ、シャンプー目に入った……ッ!!」
一方通行「目ェ瞑ってろ」
フラン「んー。分かったー」
一方通行「頭ァ流すぞ」
フランの髪を流してあげ、後は自分で洗えと言った、そしてフランは一方通行に寄っ掛かりながらお風呂に浸かっていた。
フラン「♪~」
一方通行「随分と楽しいそォだなァ」
フラン「うん!アクセラレータと一緒にいるとね、すっごく楽しいのっ!!」
一方通行「…………………そォか」
フラン「……、アクセラレータは楽しくないの?」
一方通行「……………………」
フラン「…………ごめんなさい」
一方通行「なぜ謝る?」
フラン「フランの事怒ってるんでしょ」
一方通行「怒ってねェよ」
フラン「じゃあ楽しいの?」
一方通行「チッ……、あァハイハイ楽しいよ」
フラン「………」///
一方通行は頭を掻いた後に、フランの頭を撫でて言った。
一方通行「そろそろ風呂上がるぞォ」
フラン「うん!」
二人は風呂から上がり体を拭いた後に、自分の服を着て食事した場所に向かって行った。
レミリア「一方通行に変な事されなかった?」
フラン「髪洗ってもらった♪」
一方通行「コーヒーくれ」
咲夜「カフェインの過剰摂取は体に毒よ。っと言っても聞きそうにないわね、全く」
レミリアはフラン話をしていて、一方通行は咲夜にコーヒーを淹れてもらっていた。
そして時間は過ぎ、寝る時間になった。
一方通行「俺はどこで寝ればイインだァ?」
レミリア「咲夜、案内してあげなさい」
咲夜「承知しました」
案内された部屋はすごく豪華な部屋だった、だが一つ問題が合った、それはフランがついて来ていた。
フラン「私もここで寝る~……」
一方通行「ついて来てたのかよ……」
咲夜「妹様、それはいけません」
フラン「もう眠いからここで寝るのー………。ふぁー……おやすみ~………………」
そう言ってベットで寝てしまった。
部屋はたくさんあるがもう結構時間が遅いためここで寝ることにした。
咲夜「はあ……、一度寝てしまったらちょっとやそっとじゃ妹様は起きないわ。仕方がない。妹様をお願い」
一方通行「…………チッ」
そしてフランと一方通行は一緒のベットで寝た。