幻想郷を一方通行に   作:ポスター

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5話

一方通行「……………………ン。あァ?」

 

咲夜「あら、起きたの」

 

目を覚ますと咲夜が覗きこむように一方通行の顔を眺めていた。

 

一方通行「何か用かァ?」

 

咲夜「起こしに来たのよ。もう10時よ」

 

一方通行「……そォか」

 

『もう10時』。

っと言われても、彼は"もう"とは思わなかった。

それは幻想入りする前に居た世界

 

『学園都市』と呼ばれる高度な科学技術を持った町で一方通行は住んでいたときでも朝早く起きることは決してなかった。

だから、まだ彼にとっては"もう"10時と言うよりは"まだ"10時だろう。

 

 

咲夜「妹様はそのまま寝かしといて」

 

 

咲夜にそう言われたので一方通行はフランを起こさない様にゆっくりと大きなベット出た。

そしてその後、首の関節をコキコキっと鳴らした後にズボンのポケットに片手を突っ込んで部屋を出ていった。

 

咲夜「ちょっと、どこ行くの?」

 

一方通行「図書館だ」

 

部屋を出て行ったら、咲夜が後を追ってきて質問をしてきたが軽く返事をした。

 

咲夜「そう。それにしても一人で大丈夫?また迷わないでね?」

 

一方通行「オマエ俺のことバカにしてるだろ」

 

咲夜「いや。全然」

 

と言いながら咲夜は小さく笑っていた。

その事に一方通行は舌打ちをして、この場を去った。

 

咲夜(にしても、一方通行の寝顔は意外だったわ)

 

思い出す一方通行の寝顔。

いつも見せる顔とは違い、とても素直な顔をしていた。

 

咲夜(起こすのを忘れてずっと寝顔を見ていたとは誰にも言えないわね………………)///

 

一方通行の寝顔に見とれてたと言う事を誰にも言わないと誓うメイド長、咲夜だった……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャッと、ドアを開け図書館の中に入った。

もう迷うことはない、紅魔館の中は大体把握した。

 

一方通行「パチュリー。本を読みに来たンだが良いか?」

 

パチュリー「そう。本を傷付けないなら読んでも構わないわ」

 

勝手に本を見る訳にもいかないので、パチュリーに本を見て良いか、確認してから本を見た。

 

パチュリー「どんな書物をお求めなの?」

 

一方通行「この世界の情報が書いてあるやつ」

 

興味があるのか、一方通行の探してる本がどんなのか質問してきた

 

パチュリー「本探し協力しましょうか?」

 

一方通行「じゃあ、頼むわァ」

 

その言葉を聞いたら、パチュリーは違う本棚へ向かって歩いて行った、どうやら本当に本探しを協力してくれるらしい。

 

一方通行「ここら辺かァ?」

 

周りにいっぱいある本棚を転々としてると、自分の探してる本があるかも知れない本棚へたどり着いた。

 

???「あわわわッ!?って、わぁぁぁぁぁぁぁッ!!??」

 

一方通行「……あン?」

 

そして本を探してると、上から本を大量に抱えた女性が落ちてきた。

 

一方通行「チッ……。何してンだよ」

 

???「すみません……」

 

落ちてきた少女を一方通行は横抱きする形でキャッチした。

そして呆れた顔を向ける。

地面に激突するかと思ったがそれを防いでくれた彼に横抱きされてる彼女は少しビックリした表情をしていた。

 

???「あの……、助けてくれた事にとても感謝してるのですが…………その、下ろしてくれませんか?恥ずかしい、です」///

 

一方通行「?………ほらよ」

 

お姫様抱っこをされていたため、恥ずかしかったらしい。

だがそんな事に気付けない鈍感さんは何が恥ずかしいのかり。

 

そして下ろしてやると、だった。

 

???「その、ありがとうございます。助けてくれて」

 

一方通行「って言うかオマエ誰だ?」

 

???「いやいやいや!!一度お会いしましたよね!?」

 

一方通行「名前聞いてねェ」

 

???「ああ、そうでしたか。えっと私は_________」

 

パチュリー「__________勝手に住み着いた小悪魔よ」

 

???「パチュリー様!?」

 

名乗ろうとしたら、急に現れたパチュリーが喋って来た

 

一方通行「分かった。勝手に住み着いた小悪魔だな、確かに覚えた」

 

???「いやそんな事覚えないで下さい!!違いますよ!!」

 

パチュリー「事実でしょ」

 

小悪魔「そそ、それは、そうなのですが…………。私は小悪魔です!!」

 

力強くそう名乗った。

からかってたパチュリーはその事に小さく笑い、一方通行は本気で『勝手に住み着いた小悪魔』と覚えようとし

ていた。

 

そしてそれから小悪魔も一方通行の目当ての本探しに協力してくれて思ってた以上に早く目当ての本全てを揃えることが出来た。

 

大量の本を机に置いて、椅子に座りながら読書を開始する一方通行。

小悪魔とパチュリーは彼と反対側にある椅子に座りパチュリーは一方通行と同じ読書を始め、小悪魔はただただぼーっとしていた。

 

 

するとすると、

 

 

フラン「あーっ!!ここに居たんだぁアクセラレータ!!」

 

パチュリー「フラン?珍しいわね、ここに来るなんて」

 

小悪魔「ホントに珍しいですね~」

 

ドカーン!と強くドアを開け、図書館に入って来た、そして一方通行に指を差して笑っていた。

 

一方通行「…………………………」

 

フラン「あれ?読書中?」

 

パチェリー「そうらしいわ。邪魔しないであげてね」

 

フラン「んー……………。コレで遊ぼーっ!!」

 

そう言ってチェスを取り出した、その行動にパチュリーと小悪魔は驚き、『人の話聞いてたァ!?』っと二人同時に心の中で叫んだ。

 

一方通行「あァ?別に構わねェよ」

 

フラン「やったっ!!」

 

一方通行は大きな本を机に置いたまま片手で読んだ、こうすればもう片手が空くため、フランとチェスをすることができる。

 

パチュリー、小悪魔「…………」

 

フラン「んー……、ここ!!」

 

一方通行「ン……………。ホラよ」

 

フラン「うー、うー、うーん?どうしよう?」

 

一方通行のやってることに、パチュリーと小悪魔は驚いていた。

だって本を読みながらチェスをしてるのだから。

しかも読書する速度は早いしチェスは強いし……………、

 

もしかしたらこの一方通行と言う者は、

 

パチュリー「天才ね」

 

小悪魔「あんなこと私じゃできませんね」

 

そして、フランと一方通行のチェスはとうとう決着がつくかと思いきや、またもやこの図書館に人が来た。

 

レミリア「次はここよ」

 

フラン「お姉様!!」

 

咲夜「お邪魔します」

 

パチュリー「どうぞ。にしても今日は人が多いわね」

 

小悪魔「なんか楽しいですね!」

 

レミリアはフランと協力してチェスをしていて、咲夜はパチュリー達とちょっと小話を、そしたら急に大きな爆発音が

 

一方通行「あァ?何だァ?」

 

本を読み終わり、次の本を読もうとしたら爆発音が聞こえたため、立ち上がり少し周りを見てみた。

 

レミリア「魔理沙ね」

 

フラン「魔理沙?」

 

咲夜「魔理沙ですね」

 

パチュリー「魔理沙でしょ」

 

小悪魔「そう、でしょうね…………」

 

一方通行「あン?魔理沙ァ?」

 

一方通行以外、皆意見は一致していた、だが一方通行は何故魔理沙なのか全然分かんなかった。

 

美鈴「くっ、ここまで来てしまった…………」

 

魔理沙「邪魔するなよ。私はただ本を借りに来ただけだぜ?」

 

美鈴「貴方っ!!そう言いながら全然本返してくれないでしょぉ!!」

 

魔理沙「だーかーらーっ!!死ぬまで借りてるだけだって毎回毎回言ってるだろ!!」

 

ドアから美鈴が吹っ飛んできてが体勢を立て直し、立った、そして魔理沙は箒にまたがりながら飛んでいた。

 

一方通行「マジで魔理沙だなァ」

 

レミリア「あの子、時々ここにある本を盗みに来るのよ」

 

パチュリー「それには本当に困ってるの」

 

咲夜「おてんば娘ですが、彼女は結構な実力者ですからね。追い返そうとすると中々苦労させられます」

 

フラン「アハハハハハハハハッ!!魔理沙"で"遊ぼうかなぁ?」

 

小悪魔「お止め下さい。死人がでてしまいます」

 

魔理沙「くそっ____________________ん?」

 

なにか声がしたのでその方向へ首を向ける。

そして、声のする方へ向くとそこには白が特徴的なこの幻想郷を救った者。

ここに住む他の紅魔館メンバーと一方通行の姿があったのだった。

 

魔理沙「アク、セラレータ?お前なんでここに居るんだ?」

 

一方通行「まァ、少し事情があってなァ」

 

魔理沙「へー。服変わったな」

 

一方通行「あっちの方が動きやすかったが。まァ、衣装チェンジって所だ」

 

魔理沙は一方通行がここに居たことに驚いていたが、それより二人が知り合いという事に紅魔館一同は驚いてた。

 

レミリア「二人とも知り合いだったのね」

 

一方通行「まァな」

 

パチュリー「そんな事より魔理沙を止めなくちゃ。本がまた持ってかれちゃう」

 

咲夜「そうですね。ここは私が追い出してやります」

 

一方通行「いや、俺が追い出してやるよ」

 

そう言って魔理沙の方へ歩いて行ったが、

 

途中、一方通行は紅魔館の彼女達に振り返って、

 

一方通行「無事魔理沙を追い出せたら報酬としてコーヒーを一杯淹れてくれ」

 

そして美鈴の肩に手を置いて、

 

一方通行「ここはもォ下がれ。選手交代だ」

 

美鈴「は、はい………」

 

美鈴は彼の言う通りに後ろに下がった。

そして魔理沙と一方通行が向き合う。

 

一方通行はズボンのポケットに両手を突っ込んで立っていた。

 

魔理沙「まさかと思うが私の邪魔するのか?」

 

一方通行「あァそォだ。ここには借りがある。たがらその借りを返す」

 

魔理沙「ん?借りってなんの借り?」

 

一方通行「コーヒーの借りだ」

 

魔理沙「……………………、そう言えば一方通行って異常なまでにコーヒー好きだよな」

 

一方通行「だから……………。いくぜェ魔理沙ァ!!」

 

魔理沙「いくら一方通行が相手だからと言っても手加減はしないぜッ!!」

 

一方通行「あァ、俺に手加減なンて必要ねェ。全力で掛かってこいっ!!だが………オマエが全力を出そうがすぐに終わっちまうがなァッ!!」

 

ボバッ!!!

と、一方通行の背から爆発したかのように噴き出てこの世に姿を現した二本の噴射に近い真っ黒な翼。

 

その翼を見た者は恐怖の感情を覚えてしまうだろう

 

何もかも吸い込みそうな真っ黒な翼に。

 

 

魔理沙「………翼、なのか。それは………?」

 

 

冷や汗をかく魔理沙。

それはそうだろう、

こんな強力な力を見たのだから。

 

だが、一方通行はそんな事をお構い無しに黒い翼を魔法使いの彼女へ放つ。

 

魔理沙「_____________うおッ!?危なッ!!」

 

一方通行「へェ………、避けンのは上手いじゃねェか」

 

ニヤニヤしながら小馬鹿にするように口角を上げて笑う一方通行。

その事に魔理沙は怒りを覚え本気でレーザー型の弾幕を五から六発ぐらい連続で放つ。

 

しかし。

 

一方通行「_____________遅ェな。そンな速度じゃ百年遅ェよ!!」

 

魔理沙「なっ!?」

 

数々の弾幕を跳躍して避けた。

そして上から黒い翼を叩き付ける。

しかし、なんとかその黒い翼に反応することが魔理沙は間一髪回避に成功する。

 

一方通行「ン、まっ。こンなンでオマエを倒せるとは思ってねェけどな」

 

魔理沙(……………危なかったぜ。さっきのをまともに受けてたら一発でお陀仏だ)

 

一方、その戦いを見ている紅魔館一同はというと、

 

パチュリー「なに、あの翼みたいなの……………?」

 

小悪魔「あのー、あの人って本当に人間ですか?さっきから戦ってる姿を見させてもらっていますが全部が全部人間離れした力ですよ!?」

 

レミリア「人間………………。かもしれない」

 

フラン「アクセラレータ、やっぱりスゴーイ!!」

 

パチュリー「そうね、フラン。ホントにすごいわ、彼は…………」

 

驚きを隠せなかった。

 

初めて見る力。

常識では語れないその強さ。

 

そんな力を余裕で振りかざす姿はまさに…………、

 

 

 

『怪物』そのものだった。

 

 

 

咲夜「確かにスゴい。ですがあれでも一方通行は本気ではありませんね」

 

 

「「「「「えっ!?」」」」」

 

 

 

咲夜の言葉に皆一斉に振り向き驚く。

あれでも本気ではないだと?

もしもそれが冗談だとしても笑えない。

 

だが咲夜は一方通行の黒い翼を見て口を開く

 

咲夜「私はあの状態の一方通行と戦いました。ですがあの時、何かの違和感のようなものを感じました……」

 

レミリア「違和感?」

 

咲夜「……はい。あの時、私に一方通行に遊ばれてる様に感じたのです。まだまだこの人には底知れない力がある。あの時私は必死でしたが、そう確信しました」

 

パチュリー「あれでも本気じゃない………!?」

 

レミリア「成る程。じゃあ私と戦った時も一方通行に遊ばれてたってのね」

 

底知れない力。

その力を持っている白い怪物に皆恐怖を感じた。

だが、それと同時に『頼もしい』と思った。

 

一方通行「オラオラどうしたァ!?まだまだ追いかけて来るぜェ!!ギャハハハハハハハハッ!!」

 

魔理沙「戦闘となるとお前性格変わりすぎだろ!!」

 

二つの黒い翼が追って来る。

これじゃ本を取る事が出来ないし、反撃の隙もない。

 

だがここで魔理沙は思いきった選択をする。

 

それは……………………、

 

一方通行「はっ、そうきたか。面白ェなァオイ!!」

 

『一方通行に向かって猛スピードで突っ込む』

魔理沙のその考えを分かった一方通行は楽しそうに笑っていた。

そしてまだまだ怪物の背中から伸びた黒い翼は白と黒の魔女の少女を後ろから追う。

 

魔理沙(自分の攻撃で自滅させてやるぜ!!)

 

一方通行「嘗めンなよカスがァ!!」

 

魔理沙は一方通行に真っ正面から()つかるギリギリで上に上昇、

そして金髪の魔女の少女の後を追っていた黒い翼は一方通行に当たらず方向転換して魔理沙を追う。

 

しかしここで白い怪物は気付く。

良く見ると魔理沙は本を持っていたのだ。

 

一方通行「なにッ!?本をいつ取った!?」

 

魔理沙「だははははっ!!翼にお前の意識を集中させたのさ、そうしたら少しの隙が出来る。私の目的は最初から本の獲得。これで私の勝ちだぜ!!」

 

一方通行「魔理沙ァァァァッ!!」

 

勝ち誇って魔理沙が図書館から出ようとした瞬間、強烈な暴風が魔理沙を襲う。

その暴風は一方通行の能力によって放った烈風だった。

 

魔理沙「くっ……!!……だが、この程度なんともないぜー!!」

 

魔理沙を止める事は出来ず、そのまま逃げられてしまった。

一方通行の背中にはもう黒い翼はなかった。

そしてさっきまで騒がしかった図書館は静まり返った。

 

一方通行「…………………………………………」

 

レミリア「惜しかったわね、でもありがとう一生懸命戦ってくれて」

 

フラン「カッコ良かったよ!」

 

咲夜「本は取られたけど、頑張りを讃えてコーヒーはあげるわよ」

 

パチュリー「まぁ、貴方たちの戦いは見てて楽しかったし、別に責めたりしないわ」

 

小悪魔「凄いですね、一方通行さん!私、驚いてばっかりでしたよ」

 

美鈴「そうですよ、私も驚いてばっかりでした!」

 

紅魔館の皆で一方通行を慰めていた。

だが当の本人は、、、

 

一方通行「なに言ってやがる?」

 

紅魔館一同「えっ?」

 

皆の方を向いて手を目の前に出す、そうしたらその手に魔理沙が取った本が落ちて来た。

 

一方通行「俺が本すら取り返せねェヤツだと思ったかァ?」

 

レミリア「えっ?だって。ええ!?」

 

フラン「おー!!」

 

咲夜「これはこれは。一本取られたわ」

 

パチュリー「………えっ?」

 

小悪魔「ホントに貴方には驚かされてばっかりですよ」

 

美鈴「なんで、取られた本が……?」

 

一方通行「仕組みは簡単だァ。あの時放った烈風は魔理沙から本を取り返すためだけに放った。そして本は上に飛ンで行き俺の手元に落ちてきた」

 

フラン以外皆ポカーンとしていたが、

だがその後皆は笑顔になっていた。

 

一方通行(…………… まっ。こンなモンかァ)

 

そして本をパチュリーに渡した。

 

一方通行「ホラよ。傷は付いてねェと思う」

 

パチュリー「ありがとう。もしもまた魔理沙が来たらその時はよろしくね☆」

 

一方通行「チッ。次はオマエでやれよクソったれ」

 

こうして魔理沙から本を守る事が出来た。

 

そして、一方通行は紅魔館の皆とより仲良くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、魔理沙はというと……、

 

魔理沙「ふーふふーふーん♪さーて本は______________ って、あれあれ無い!?」

 

自分の家に帰ってる途中自分の服の中に隠した本が無いことに気付いた。

 

魔理沙(…………………………やられたぜ)

 

一人で落ち込んでいた。

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