それをご了承のうえ読んでいただけると幸いです。
長い階段を降りている途中さっきの会話を思い出した。
一方通行「“助けて”……か」
真っ白な彼に挑み圧倒的な力の差に己の敗北を悟ると自分の命可愛さに助けを求めるものは多かったがあのバカどもは自分以外のものを助けてと言う者は誰一人居なかった。
そんなどうしようもないクズどもを思い出しているとさっき居た神社から爆発音が聞こえた。
一方通行「なンだ?」
一度振り向くが気にすることなくそのまま降りていった。
一方通行(何でこの俺様が知らねェ世界を救わなきゃいけねェンだよ。………クソったれが)
だが。やはり上の状況が気になっていた。
一方。
神社では霊夢が一方通行を追おうと思って外に出たら、自分に向かって光輝く攻撃をされた。
霊夢「くっ、あ……っ、!!……誰ッ!?」
なんとか攻撃に反応できた霊夢はその光線を
霊夢「
魔理沙「………………」
上空には箒に股がった白と黒の魔女のような服装の金髪ロングの少女。霊夢の友人である魔理沙は一言も喋らず再度光線のような攻撃を撃ってくる。
霊夢「……っ。やばい………今まともに力を使えないのにどうしよう………」
確実に息の根を止める躊躇もない攻撃を横に全力で跳躍することで回避した。
そして冷や汗をかきながらも、とにかく今どうやってこの状況を打破するか考えた。
でも相手の考える時間など与えてくれることもなく魔理沙はまた光線の攻撃を放つ。
次の攻撃には頬を擦ってしまうがなんとか直撃は回避できた。
しかし。その後、光線が地面に当たると爆発した。
霊夢はその爆風により三メートルほど前方へ吹っ飛び地面に転がり倒れる。
霊夢「お願い魔理沙もうやめて!!もうこれ以上アンタが幻想郷を、人を傷つけているところを私は見たくないのッ!!!」
肉体の所々が痛むが立ち上がった。
現在、特別な力が使えない自分ができること。それは説得だった。
だが悲しいことにいくら全力で声を発してもその声が魔理沙に届くことはない。
しかし諦める事が出来なかった。
友達を、親友を、助けたいから。
その後、
次々と来る攻撃を全力で
だが、とうとう、
霊夢(ふっ……もう、無理よね。この世界を救えるかも知れない人を呼んでもその人から救いの手は差し伸ばされなかった。…………)
かれこれ皆が暴走してから1ヶ月ぐらい経っていた。
体はへとへと。心も限界。
遂に諦めかけてしまっていた。
もう避けることすら止め棒立ち状態だった。
その時、空から光線の『魔法』を魔理沙が撃ってきた。
これが直撃すれば楽になれる。
もう苦しまないで済む。
瞳を閉じて、死を受け入れた。
その瞬間だった。
「回避くらいしたらどォだ?そンなに早死してェのかオマエ」
霊夢の前に“希望”が舞い降りた。
霊夢「…………アンタ、どうして?」
一方通行「あン?なンか騒がしかったからなァ。それで様子を見に来た」
光線のようなものを違う方向へ飛ばし、激しい暴風と共に自分の目の前には、先程どこかへ行ってしまったはずの白髪が特徴的な一方通行が立っていた。
霊夢「……だって…………さっき……」
一方通行「おい、アイツは何だ?」
自分の質問は無視され一方的に話し掛けてきた。
でも、希望を無くさずに済んだ。
もう駄目だと思ったけど助けてくれた目の前に立つ白い人物に。
一方通行「チッ。おい、だからアイツはなンだって聞いてンだが……?」
彼は少し怒りの表情を見せた。
博麗霊夢は少しぼーっとしてたが、、、
霊夢「……あぁ、ごめん。あの子は
一方通行「ハァ?魔法使い?なンだそりゃ?」
漫画やアニメでしか聞いたことのない単語が彼女の口から飛び出してきて難しい顔を作る。
霊夢「知らないの?魔法よ魔法!!」
そんな事を話していると、もう一度光の球体が銃弾と同じ速度で二人目掛けて撃たれた。
霊夢「やばッ避けて!!」
一方通行「なるほどなァ_________」
こちらに飛んできた攻撃は一方通行に当たると思われた直前またあらぬ方向に飛んでいってしまう。
白い彼は空に居る敵へ視線を向けていた。
そして。
一方通行「_______魔法。俺がまだ触れたことのない未知のベクトル……か。だからさっきも正確に反射出来なかったことか。おいオマエ、後は何を知ってる?」
霊夢「お前じゃないわ。もう一度自己紹介が必要なようね、私は博麗霊夢。霊夢って呼んで。それで、ええとそうね、一番気をつけた方がいいのは__________って言ってる側からヤバいの来るわよッ!!」
一方通行「あン?なンだァ……?」
空に浮いている箒の上に立つ白と黒の魔女が二人に片手を向けて構えた。
すると二人に向けられた片手に光が集結していく。
そして、、、
霊夢「『マスタースパーク』。幻想郷の中でも最強クラスの攻撃よ!!」
そして、次の瞬間その場全体が光に包まれた。
二人に強力な極太の白く輝くレーザーが放たれたのだ。
だが一方通行はそれを片手で受け止める。
一方通行(魔法ってのにはまだ俺の知らねェ未知のベクトルが存在している。だから正確に反射ができない___________)
一方通行の能力、それは『ベクトル操作』。
あらゆるベクトルを触れただけで操る能力だ。
だがさっきの攻撃も『反射』したつもりだったが予想と違う方向へ飛んでいってしまった。
一方通行(_____________だが知らねェならそれを理解すりゃあイイだけだろォがァッ!!!)
次に一方通行は瞬時に未知のベクトルの解析を始めた。
そして……、
一方通行「解析完了だ。オマエの最強は底が掴めたぞ」
極太のレーザーの向きを真上に操作する。
するとマスタースパークは天に一直線に飛んで行き厚い雲を穿つ。
霊夢「嘘でしょ……、どうやって……?」
一方通行「説明するのが面倒くせェから後で話す。この後はどうすりゃイイ?」
自分の後ろに隠れていた霊夢に視線を向ける、
霊夢「そうねぇ、あの子を捕まえてほしい。絶対殺したりしないでよ?」
一方通行「チッ、生け捕りか。面倒くせェ」
背中に風の翼を生成すると一方通行は魔理沙に向かって突進する。
だが自分に向かって飛んで来るのを良く思わないと思ったのか魔理沙は次々と光の弾丸の攻撃を仕掛けてきた。
でも、それはもう無駄なのだ。
白と黒の魔女が使う『魔法』とやらのベクトルを完全に掌握した白が特徴な彼は自分に放たれた攻撃の向きを操作して全く違う方向へ飛ばす。
一言も喋らないが焦り始めたのか、魔理沙は距離を取ろうとしたのだ。
が、
一方通行「遅ェッ!!!」
風を切って一瞬で距離を積める。
そして一方通行は次に魔理沙の体に触れ体の中に流れている電気を操り気絶させ、その金髪魔女を抱え地面に着地する。
霊夢「魔理沙!!」
大事な友の名前を叫びこちらに走ってきた。
霊夢「魔理沙!魔理沙!!しっかりして!!」
自分が抱える魔女を見て、声をあげていた。
そんな彼女に舌打ちを打ち、
一方通行「チッ。慌てンな、気絶してるだけだ」
霊夢「そう………。ありがとう。本当にありがとう……っ」
涙目で霊夢は言ってきた。
初めてだった、自分のような血に染まった『怪物』にお礼を言ってきたのは。
ここで、急にだ。
魔理沙の体の中から直径5センチ位の黒い玉が出てきたのであった。
霊夢「なに、これは………?」
霊夢は驚き一方通行は無表情で見ていた。
ゆらゆらと出て来た黒い玉を一方通行は問答無用で握り潰す。
霊夢「えっ!?何やってんの!?」
一方通行「多分これのせいだろ、この金髪がおかしくなったのは」
霊夢「あの黒い玉を知ってるの?」
一方通行「知らねェよ。あくまで勘で言っただけだ」
霊夢「………色々調べたい事があるけど、その前に魔理沙を手当てしなくちゃね。家まで運ぶからお願いね」
一方通行「ふざけンな。オマエこいつの友達なンだろォが、自分で運べよクソったれ」
霊夢「私も怪我してるから無理よ。それに良いじゃない少しぐらい、すぐ近いんだから」
一方通行は、舌打ちをした後に金髪魔女を神社の中に霊夢に付いて行って運んで行った。
ポスター「いやー、どうしようか?アクセラさん」
一方通行「勝手に略すなクソ野郎」
ポスター「またまた~、嬉しいくせに~ッ」
次の瞬間。
ポスターは壁の染みになった……。