魔法の森を一方通行は警戒して進む。
すると、だった。
歩いている最中なにか違和感のようなものを感じる。
今は夜。
ならば妖怪などがさ迷っててもおかしくないと思うのだが妖怪の姿が全く確認出来なかった。
この魔法の森には幻覚作用をもつ茸が生えてる。
が、一方通行は自分に害となる物は全て反射している。
だがら悪影響を及ぼす物があろうと無かろうと関係無いのだ。
一方通行「出口はまだ、か…………」
まるで普通の森を歩いてように歩いているが、普通の人間がこの森の中に入ったらそこら辺に倒れて自然の一部になるだろう。
一方通行は出口はなんとなく解っていた。
魔理沙の箒の後ろに座ってる時に森を見渡していたのだ。
と言っても地面まで日光は届いてなくてそんなに見えてはいなかった。
歩いてから何分か何十分かは経った。
けど、一方通行は森の外へ出ては居なかった。
もしかしたらこのままだと迷いの竹林の時のような気紛れな奇跡を願って歩くしか無いのだろうか。
歩いてる最中『空を飛ンで行けば良いンじゃねェか?』と思ったが何かの言葉にできない危険を感じ止めた。
一方通行「…………………?」
魔法の森は抜けたのだろうか
歩いている途中、周りの雰囲気が変わる。
一方通行「……人間の里はあっちか……」
建造物が多くある所を発見。
建物の中に光が見える。
この世界に建物が沢山あり囲われるように壁がある場所は人間の里以外あり得ない。
一方通行「このまま真っ直ぐ行けば着くな」
夜の人間の里の門には門番が居るがそんな事を知らない一方通行は警戒をせず安心しきって人間の里へ足を進める。
すると、
一方通行「______________ッ!?…………ハッ、少しでも警戒を解いた俺がバカだったぜ」
空から攻撃的な何かが自分に向かって飛んで来てる事を感じ、運動力のベクトルを操作して後ろ五メートルへ瞬時に移動した。
さっきまで自分が歩いて居た場所に砂煙が出来ていた。
が、それも少しずつ消えていった。
そして、見えて物体は三又のトライデントのような槍。 その槍は地面に亀裂が入る程強く刺さっていた。
???「さっきのを避けるか。ま、当たったとしても足に穴が空く程度の怪我だったけどね」
槍のところに黒髪のショートボブで右三枚左三枚の奇妙な翼を生やす女性がふんわり着地し白い怪物の前に姿を現す。
一方通行「誰だ、オマエ」
姿を現した少女を一方通行は鋭く睨む。
ぬえ「今から死ぬヤツに自己紹介はしても意味無いと思うけど、冥土の土産ってやつ?私は
一方通行「(ぬえ?という事は妖怪の類いか)オマエは何で俺に攻撃を仕掛ける?理由ぐらいは聞かせろよ」
ぬえ「理由?そんなの簡単だよ________」
奇妙な翼を生やす女性が地面に突き刺さる槍を片手で抜く。その時、少し地面が荒れてしまったが、まあ関係無い。
ぬえ「________お前が人間だからだ」
持っている三又の槍の先端を一方通行に向けぬえと名乗る少女は言い放つ。
一方通行「ハッ、オマエ今から眼科行った方がイイぜ。この俺をただの人間と見えちまうその目ェ治してきな」
小馬鹿にしながら挑発するような態度を一方通行は取る。
ぬえ「そう言って逃げようとしても無駄だよ。お前は人間だ。卑怯で、愚かな、弱く、醜い」
一方通行「オマエのような三下から誰が逃げるかっつの」
面倒くさそうな態度をとりながら一方通行は首の間接をコキコキと鳴らした。
ぬえ「この私に三下、ね。________________ッ!!!!人間風情がァァァああああああッ!」
ぬえは激怒した表情に変わる。
そして、槍を構えながらぬえが突進して来て一方通行に向かって槍を突いた。
だが、その槍は彼の体を貫くことはなかった。
一方通行は右側に点と点が移動したように一直線に移動してぬえの槍を避けたのだ。
そしてさっきまで自分が立って居た場所の方をくるっ、と横に半回転して地面を強く蹴る。
すると、ぬえの足元が爆弾も無いのに地雷が爆発したかのように弾けた。
ぬえ「っく、う………ッ!?」
突然地面が爆発してぬえは跳躍し防御するように構える。
が、下から石などが高速で飛んで来てぬえはその小石の数々がその身に直撃したが、難なく地面に着地する。
すると口角を限界まで上げて笑う白い怪物が砲弾のような速度でぬえに直進、
そして、
一方通行「吹っ飛べェェェッ!!」
ぬえ「ッ!?……うっ……!!!」
突進の勢いを右手に乗せぬえの腹部目掛けて拳を放つ。
その拳を食らったぬえは背後に吹っ飛び後方に生えてる木に打ち付けられる。
そして力が抜けたように地面へ落ちた。
だが倒れてる自分の体を打ち付けられた木を使いながらぬえは何とか立ち上がる。
すると前方から地を、草を踏みながら自分の居る方向へ進む足音がした。
足音のする方を向くと楽しいそうに笑う一方通行の姿があった。
一方通行「あン?もォギブアップかァ?」
そしてぬえから三メートル位離れた場所に一方通行は立ち止まる。
ぬえ「くっ、少し強い能力があるからって調子乗りやがって………………」
一方通行「で?どォするよ、これだけの差を見せつけられてもまだ続ける気かオマエ?」
ぬえ「ッ!!ブチ殺すッ!!」
槍をくるくる回した後に構える。
一方通行はどう足掻いても自分に勝てないのに自分に向かって来るぬえにため息を吐いて呆れていた。
そしてそして。
ぬえがその場で大きく槍を振るうと、サバイバルナイフが飛んで来るように一方通行は見えた。
だが、本当に飛んで来てる物は『弾幕』。
ぬえは弾幕を飛ばすときに"正体を判らなくする能力"を使用した。
一方通行「こンなモン____________ッ!!?」
サバイバルナイフを反射しようとするが反射は出来ず、一方通行の体に直進。
そしてその当たった衝撃で少し蹌踉ける。
一方通行(この当たった感覚、ナイフじゃねェな………)
ナイフがもし当たったとしたら体に刺さる筈だ。
だがそうではなく、何かが爆発した感じだった。
一方通行(自覚障害とかそォいう系の能力か…………)
ぬえと名乗る妖怪がどんな能力か、思考した時だった。
またぬえは弾幕を放つ。
しかし一方通行の目にはナイフや刀や斧という様々な物に見える。
そして一方通行はその正体不明の攻撃を解析するため少し触れながら避ける。
ぬえの能力は正体を判らなくする能力だ。だが絶対正体を判らなくする能力では無い。つまり正体を掴む事は可能。それなら問題ない。
正体不明だろが何だろうが判らなければ解析すればイイ。その程度にしか一方通行は思わないだろう。ぬえの能力を知ったとしても。
一方通行(……解析完了だ。オマエの力の正体を掴ンだぜクソったれ)
ぬえは能力を使用しながら弾幕を放ち続けるがもう無駄だ。白い化け物に能力の正体を掴まれてしまう。
弾幕などのベクトルはもう解析済み。だから能力を解析してしまえばただの弾幕。
ぬえ「なに!?」
一方通行「……もうオマエの能力は効かねェよ」
攻撃を避けていた一方通行の動きが止まる。そして弾幕が当たると思ったが当たらず、反射されぬえの方に飛んで行った。
ぬえ「一体……何を……?」
自分に向かって来た弾幕を華麗に避け、ぬえは冷や汗を流す。
一方通行「そンな事よりイイのかァ?驚いてる暇なンてねェぞ」
地面を蹴り、ベクトルを操作して衝撃波をぬえにくらわしてやろうと思ったが、ぬえの雰囲気が変わり、止めた。
ぬえ「……」
手に持ってる槍をぬえは、グッ、と力強く握り一方通行を睨む。
一方通行「……あン?」
ぬえと一方通行の目が合うと、ぬえが肩から力が抜けたように下を向く。
ぬえ「……が…………んが…………人間がッ!!!」
下を向きながらか細い声で言っていたが、最後は一方通行と同じ紅い瞳を見開いて顔をあげ、はっきりと言って叫ぶ。
ぬえ「憎い。憎い、憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎いーッ!!!!!」
一方通行は説明が面倒だったら言わなかっただけだが、ぬえは、はぐらかしたと思った。そしてはぐらかし事にイラっとすると過去の出来事を思い出し腹の底から、憎いとゆう感情が溢れだした。
過去の話をしよう。
ある、妖怪が居た。
その妖怪の正体は不明。そして恐ろしい力を持ってるとゆう。
恐ろしい力を持つ妖怪を皆恐れ近付かないようにしていた。
だが、その妖怪に近付き仲良くなった人間が居た。
村娘「あっちに行こ!」
ぬえ「う、うん……」
指を差してぬえの手を掴み村娘はその方向へ走っていく。楽しそうに笑いながら。
二人の出逢い。それは、ぬえが人を脅して遊んでる時に、たまたまこの村娘を助ける形になり村娘はぬえを自分を助けてくれた人と勘違いした。そしてその勘違いから友情が生まれ、今このように二人で遊ぶようになった。
ぬえ「…?…ねえ、どこに向かってるの?」
薄暗い林を手を強く繋いで走っている。が、何か村娘の雰囲気が違う。
村娘「まあまあ、着いたら分かるよ」
ぬえの方を向かずただ真っ直ぐを見ながら村娘は答えた。
ぬえ「どこ向かってるかぐらい話してよ」
村娘「そんな事より、あたしと一緒に居て楽しかった事って何?」
話をはぐかされたがぬえは村娘の質問に答えた。
ぬえ「一緒にこうやって遊びに行く事かな」
村娘「そう……なんだ……」
走ってた村娘の足が止まりぬえも止まった。
二人が着いた場所は木に囲まれた場所。
村娘「私はね……」
ぬえを木に囲まれた開けた場所の真ん中に置いて、村娘は真っ直ぐ歩きながら話していた。
周りの木がガサガサと揺れる。そして村娘は歩みを止め、ぬえの方へ向き直る
村娘「お前が妖怪だと知ってから、一緒に居て怖かった」
ぬえ「ッ…!!?」
村娘の目に光はなかった。そして木の上とかに隠れて居た大人の男達が様々な武器を持って襲い掛かってきた。
そしてぬえとゆう妖怪は男達に退治された。
ぬえ「あんたら人間は私を騙して苦しい思いにさした………ッ!!」
たった一人で人間に挑むように、空に吠えるようにぬえは、
ぬえ「人間は弱く醜く卑怯で臆病だ!そんな人間が私を!私を……!!」
一方通行(人間に騙されて…苦しく思い……か)
眼をゆっくり瞑って一方通行は心の中で言った。
一方通行(コイツは人間のクソったれの部分を沢山見て生きてきたのか。チッ……しょうがねェなァ……)
一方通行はぬえが人間の弱く醜く卑怯で臆病な部分を沢山、見て生きてきたと知って少し自分と重ねてしまった。
一方通行(……コイツがこのまま憎しみを持ったまま生き続けたら、いつか俺のような化け物になっちまう。そいつは困ンなァ、化け物はこの世で俺たった一人で十分だ……!!)
この幻想郷を一方通行は光の世界と思っている。でも、やっぱり光あるところに闇はある。今、目の前に居る闇に飲み込まれそうな、ぬえを見てそう思った。
そして次に、一方通行はフランの事を思い出す。
初めてフランを見たとき、驚いた。闇に堕ちそうな哀れな少女を見て。
このままコイツが闇を抱えたまま生きていったら俺のようになっちまう。と、一方通行は本能的に思った。でも、まだコイツは足の爪先から頭のてっぺンまで闇に浸かってはいない。とゆう事は、もしかしたら闇に生きなくて済むかもしれない。
なら、闇から俺が光へ引っぱり出してやろう。
俺は遅かったが、コイツはまだ、間に合う。
そして一方通行はフランの心の闇を払い、自分のような救いようの無い化け物にならないようにした。
今、目の前に居るぬえとゆう女性。コイツも心の闇があり。俺のような救いようのねェ化け物になりかけてる。
今回もしょうがねェ。やるかァ。
とても暗い闇の底に堕ちそうなコイツを、光へ引っ張り出してやる。
まだ、間に合う。傷つく心を持ってンだしな。
この世に化け物は俺一人で十分だ。この化け物とゆうレッテルを背負えるのは俺しか居ないのだから。それにこの世界の奴等に化け物とゆうレッテルは似合わない。
一方通行「ったく……フランとイイ、オマエとイイ、 俺と少し似たヤツが居るとはなァ……」
ぬえ「憎い憎い憎い憎い!!人間が憎いぃぃぃッ!!」
一方通行(ハッ…似合わねェ真面目な面して、柄にもねェ事やっててやろォじゃねェか。血みどろにな……)
裂いたように一方通行は笑った。
一方通行「オラ、来いよ!俺がオマエの大っ嫌いな"人間として"戦ってやる!」
ぬえ「おおおおぉぉぁぁぁああああッ!!」
憎しみとゆう感情に体を任せ突進する。そして手に持つ槍を一方通行へ突き刺す。
普通ならこんなの当たらない、何故なら一方通行には反射がある。だが
一方通行「くっ……ッ……!」
ぬえ「……えっ?」
槍が一方通行の細い足に突き刺さった。
その事にぬえは驚き、声を洩らした。
ぬえ「……何で……だってあんた……」
槍を足に突き刺したままぬえは驚いた顔をして一方通行の顔を見る。
さっき見て反射を出来ると知ってるが、憎いという気持ちでいっぱいでそんな事を考えてはなかった。
けど、槍を突き刺さった瞬間、何か大事な感情を取り戻した感じがぬえはした。
ぬえ「こんな攻撃効かない筈じゃ……」
一方通行「オイオイ……こンなモンなのかァ?オマエの憎しみってやつはァ……」
右太股から血を垂れ流しながら一方通行は笑っていた。
一方通行「俺が人間として戦ってやってンだ……もォ少し本気でこいよ」
人間として、つまり能力の無い状態で戦うとゆう事。
能力の無い一方通行はただ頭の良い程度の人間だ。
だが、能力があるから学園都市の化け物と呼ばれ。狂気に満ちた悪魔と言われる。
ぬえは槍をそっと抜き、後ろに跳躍して一方通行から十メートル位離れ綺麗に地面に着地した。
一方通行「人間としての俺の体は
ぬえ「さっきから何言ってんの……?」
一方通行「あァ?俺がオマエの溜まりに溜まった鬱憤を晴らしてやるってンだ……クソったれ」
ぬえ「…何でそんな事……」
一方通行「理由はねェよ」
呼吸をするように一方通行は嘘をついた。
ぬえ「……今までの怨みを込めて…いくよ!!」
息を吐いた後、ぬえはうっすら笑い大きな声で言った。そしてありったけの力を込めて無数の弾幕を放った。
その弾幕を一方通行は正面から全て受ける。
結果、その華奢な体は吹っ飛びゴロゴロと地面を転がっていった。
一方通行「…ッ……くっ、はっ……!」
吹っ飛んで倒れてたが立ち上がろうとする。が、体に激痛が走り体勢を崩し一方通行の口から真っ赤な血が飛び散る。吐血したのだ。
そしてボロボロの体をもう一度起こし、無理やり立ち上がる。
一方通行「……くっ……!」
ぬえ「バカだね、本当に受けるなんて」
一方通行の近くまで歩み寄りボロボロの体を見て言った。
一方通行「だが、オマエはこォしたかったンだろ……?人間をよ」
ぬえ「……」
ニヤリ、と笑う一方通行を口を開けず黙ってぬえは見てた。
一方通行「感想はどォだァ……?」
足が震える。立っているだけで限界なのだ。
でも、一方通行は座らずぬえの眼を真っ直ぐ見ていた。
ぬえ「………」
一方通行「チッ。感想は無しか……」
吐き捨てるように言った後、一方通行は人間の里へ行くため傷む体を引きずって歩いて行った
ぬえ「……待って……!!」
一方通行「あン?」
が、ぬえに呼び止められる。
ぬえ「理由……あるんでしょ…!」
さっき理由は無いと言っていたが、ぬえはそれは嘘だと気付いていた。
ぬえ「教えて、何で……」
一方通行「……俺もオマエと同じ。人間の醜い部分ってのを飽きるほど見て生きてきた……」
ぬえ「えっ…?」
一方通行はぬえの方へ体全体で振り向くが、白く細い体の所々から流血をしていて、とても痛々しい。
能力を使って流血を止める事が可能だが、血を流しすぎてしまい演算する余裕何てものがなく意識を保とうとするだけで頭は限界だ。
一方通行「だからと言ってオマエに同情なンてしてねェ……。だが、まァ…何となく、オマエの気持ちを少し理解しちまったから、自分でもバカだと思う事をしただけだ」
誰にも理解されなかったぬえの気持ちが理解された。
その時、今まで感じた事の無い感情が芽生える。が、この感情はとてもやっかいだった。
鼓動は速くなる。顔は熱くなる。といった事が起きた。
そしてこのままだと何かやばい、とぬえは思い、話を変えようとする。
頑張ってどんな話をしようかと考えてる時に一方通行と目が合う。
その瞳を見てぬえは更に鼓動は速くなり顔を熱くなる。
でも、発見した。新しい話の話題を。
一方通行の瞳も自分の瞳も同じで、紅い。
よし、これを話そう、とぬえは思い
ぬえ「…あんた、少し私に似てるね。例えば、その眼とか」
何とか顔は赤くしないで普通に話すことが出来た。
一方通行「…そォだな……。もしかしたら俺達、結構ォ気が合うかもしンねェな」
ぬえ「けっ、それはゴメンだね」
一方通行「冗談だ。本気に……すンな」
ふらっ、と話してる最中、気を失うが何とか一方通行は耐え、また人間の里の方へ歩いて行くが気を失い、バタン、と糸が切れたように倒れる。
ぬえ「本当にバカだ、自分の体をこんなにボロボロにしてまで、私の攻撃を正面から受けるなんて。それに自分を殺そうとした者の前で意識を無くすとはね」
倒れてる一方通行に近付き三又の槍を一方通行の頭へ向ける。
ぬえ「……そこで、倒れて死にな」
槍を向けてたが、止めて、森の中へ歩こうとする。が
ぬえ「…そう言えばこの辺り妖怪多かったな。フッ…あんた、そこら辺の妖怪に食われて死ぬかもよ」
振り返り、血塗れで倒れてる一方通行に馬鹿にしながら話すが返事は無い。当然だ、気を失ってるのだから。なのにぬえは一方通行に話し掛けていた。
ぬえ「まあ、あんたがどんな死に方しようが私には関係無い…か…」
また森の中へと歩こうとするが、一方通行の事が気になってしまい
ぬえ「…あ……ん……、~~~~~ッ!ああぁ!もう!」
倒れてる一方通行に近付きその華奢な体を優しく抱き抱える、そして自分の知る安全な場所へ飛んで行った。
一方通行「…チッ…、またこのパターンかよ…」
ゆっくりと眼を開け見知らぬ天井を見てから、自分が布団で寝かされてるとゆう状況が分かって、一方通行は言った。
そして何か体が締め付けられる感じがして、寝ている体を起こし自分にかけられてる布団をどかす。
一方通行「…何だよ、こりゃァ…」
腕や足に雑に巻かれてる包帯を見て、呆れながら言う。
一方通行「……此処は何処なンだァ?……」
流れてる血が止まるんじゃないかと言いたいぐらい締め付け感のある包帯をとりあえず取り、立ち上がろうとすると
スーっ、と、この和風の部屋の襖がスライドされる。
そして姿を現したのは右に三枚左に三枚の不思議な翼を持つ女性、ぬえだ。
ぬえ「……死んでなかったか。案外しぶといね」
一方通行「オマエが、俺を運ンだのか……」
ぬえ「あんたを助ける為にじゃないからね…。そこを勘違いするんじゃないよ」
一方通行「そォか。ま、そンなのはどうでもイイが、此処は何処なンだ?」
ぬえ「
一方通行が寝てる布団以外、何もない広々とした和風の部屋にぬえは入り、一方通行の近くに座る。
一方通行「寺、ってぐらいは分かる」
ぬえ「そ、目が覚めたなら早く出て行ってくれない?あんたのことばれたら私、迷惑なのよね」
包帯を回収し、ぬえは立ち上がる。そしてこの部屋から出て行ってしまう。
一方通行(出て行けって、言われても出口どこだよ…。それにバレずにとか……チッ、面倒くせェ)
出て行けと言われたので早く命蓮寺とゆう寺から出ようとする一方通行。
体に痛みは無いが、傷などは完治して無いので無理は出来ない。
荷物は無いので直ぐにでも出ようとするが、襖が、スーっ、とスライドされる。
すると金髪に紫のグラデーションが入ったロングウェーブに金の瞳を持つ女性が現れ
???「…やはり、私達以外の人が居ましたか……」
襖を閉めてから言った。
一方通行(チッ…、初っ端からゲームオーバーか…)
???「ぬえが誰かを勝手に運んだのは知ってましたが…まさか殿方とは」
一方通行(敵意は無ェようだが、こォゆう奴が結構危険なンだ……)
スタスタ、と自分の所へ歩いてくる金の瞳を持つ女性に警戒する一方通行。
白蓮「そんな警戒しなくていいですよ。私は
白蓮と名乗る女性が一方通行の近くに行儀よく座る。
一方通行「オマエは此処でトップのヤツか…」
白蓮「一様、そうですね…」
行儀よく座ろうが優しい顔をしてようが、一方通行は警戒を解かなかった。
一方通行「で、何の用だよ。出てけってンならそンな事言う必要無ェぞ」
白蓮「いいえ、そんな事を言いに来たのではありません」
一方通行「あァ?…もしかして頼み事か」
白蓮「はい、そうです」
布団に座る一方通行の真っ正面に白蓮は正座し
白蓮「…あの子の、ぬえの閉ざした心を開いて下さい。お願いします」
頭を下げる。そしてその頼み事に一方通行は頭を掻いてから答えた。「お断りだ」と。
白蓮「…そう、ですか…」
顔を暗くし、下を向いて白蓮は落ち込んだ。
一方通行「…と、イイてェが。オマエがその願いに見合う代価を支払えンなら考えてやってもイイぜ」
白蓮「……えっ?」
断られたと思い落ち込んでいたが一方通行の言葉を聞いて顔を上げる。
一方通行「さァ…どォする?」
白蓮「わ、分かりました。これもぬえのためです…」
何かの覚悟を決めた白蓮は何故か自分の着ている服に手をかける。そして脱ぎ始めようとしていた。
一方通行「あァ?オイ、待て。ナニしようしてンだァ?」
白蓮「そ、そんな事を言わせるのですか…」///
頬を赤く染め、白蓮はモジモジしながら恥ずかしがっていた。
一方通行「…はァー…。オマエ何か勘違いしてンぞ」
白蓮が何故服を脱ぎ始めたのか、何故恥ずかしがっているのか、一方通行は分かった。
白蓮「勘違い…ですか?」
一方通行「まず一つイイてェ。俺はそンなに溜まってるように見えンのか?」
白蓮「??」
一方通行「チッ…俺はただ一杯コーヒーくれりゃァイイと思ってたンだがなァ…。もしかしてオマエ、欲求不満なのか?」
白蓮「ッ!!!……。ち、違います」////
自分が勘違いしてた事に恥ずかしくなり今よりもっと顔が赤くなる。
一方通行「で…用意、出来ンのかァ?」
白蓮「ハ、ハイ……」///
一方通行「そォかい。……だったらやってやる」
白蓮「…ありがとうございます!」
嬉しそうにニッコリと、白蓮は笑った。 だが、心の中で自分が勘違いしたことを恥じていた。
一方通行「それにしても、まさかああ考えるとはな……。随分愉快な頭してンだな、オマエ」
意地悪そうな笑みを浮かべながら一方通行が言う。
白蓮「も…もう!その話はお止めてください!……男性はそうゆうのがお好きと言っていたので…その…」///
最初の方は強く怒鳴ったが、最後らへんは小さく誰にも聞こえないように白蓮は言った。が
一方通行「……誰から聞いたンだよ」
ちゃんと最後まで一方通行は聞いていて、面倒くさそうに言った。
白蓮「…男性のお人達が言っていたのを聞いて…」
一方通行「だからと言って、よく初めて会った_____」
白蓮「その話は止めてください。っと、言いましたよね?」
一方通行の言葉を白蓮が封じる。
優しそうに笑いながら白蓮は言う。だがその笑みの奥から何か怖いものが見えそうだ。
白蓮が怒る姿を見た者は居ない。でも、もしこの話を続けるのなら、もしかしたら……
白蓮が笑った後、ここの空気が静かになった。
一方通行「コーヒー、いつ持って来ンだァ…?」
今日、久々にコーヒーが飲める。だから一方通行はこの静かな空気など気にせず言った。
白蓮「…ただいま持ってきますね」
ゆっくりと立ち上がり、白蓮は部屋から出て行き、そして一方通行は静かにコーヒーを待っていた。
☆霊夢の雑談コーナー?☆
霊夢「一方通行も魔理沙も用事があって休みか………」
霊夢「暇ね………、とりあえず前回勝手にこのコーナーを使ったヤツを宇宙空間まで吹っ飛ばしに行きますか」
ポスター「?……何か自分の危機を感じた……」