幻想郷を一方通行に   作:ポスター

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もう一方さん。誰?状態。
キャラぶっ壊れ過ぎ…………。
でも良いよ、なんでも良いよって方はどうぞ。



15話

コーヒーを待つこと五分。

一方通行の居る部屋の襖が開き白蓮が現れた、そしてその手には何日かぶりのコーヒーがあった。

 

白蓮「どうぞ」

 

退屈そうに待っていた一方通行の近くに座り、手に持っていたコップを渡す。

 

一方通行は、「ン」とだけ言ってコップを受け取り、その真っ黒な液体を味わいながら飲む。

 

白蓮「どうですか?……不味かったですか?」

 

一方通行「味は悪くねェ…………」

 

コーヒーを一気に飲み干した一方通行に少し心配しながら白蓮が言う。

 

白蓮「そうですか、よかったです」

 

 

一方通行の言葉を聞いて白蓮は安心したように笑った。

そしてコップを一方通行から受け取り床にそっと置き、ぬえの事を話始める。

 

白蓮「では。ぬえの閉ざした心を開いてほしいと言いましたが、詳しい事などを言って無かったので説明します」

 

先程の笑みは消え、白蓮の表情は真剣だった。

 

白蓮「あの子は、人間の平均寿命とは比べられないほど長く生きてきた妖怪です。ですが、その生きた長い時の中で何回何回も人間に裏切られ退治されてきたのです」

 

話を眼を瞑りながら聞いていた一方通行。

それは別に眠いだとか、興味がないだとかそんな理由ではない。

彼なりにちゃんと聞くためなのだ。

 

そして、

白蓮はちゃんと話を聞いてるか心配になったが話を続ける。

 

白蓮「そして何度も裏切られ続けたぬえの心に人間に対して強い憎しみが生まれてしまいました。そして人間を見たらその憎しみに体を乗っ取られ無差別に襲うようになってしまうようになり………………」

 

一方通行「そンな事情も知らねェヤツからしたら迷惑ったらありゃしねェな」

 

白蓮「………………あの子の性格そのものを変えてほしいとは言いません。私は…………、私はぬえの本当の気持ちを知りたいのです」

 

一方通行「頼みを了承してから言うモンじゃねェと思うが、そのぐらいならオマエでも出来ンじゃねェのか?」

 

白蓮「っ………、私では無理ですよ__________」

 

諦めたように白蓮は下を向いて笑った。

そして続けて

 

白蓮「_________あの子の心の闇は余りにも大きく深い。……………笑えてきますよ、どうしようもなく無力な自分に」

 

一方通行(この件は簡単に終わらねェな…………。ったく、面倒くせェ)

 

ぬえを闇から引っ張り上げると簡単に言う事は出来るが、実際に出来るかどうかは難しい。

 

 

『言うは易く行うは難し』っということだ。

 

 

一方通行「一つ聞く。何故それを俺に頼む?」

 

ふと疑問に思った事を暗い顔をしてる白蓮に話す。

 

白蓮「…………それは、貴方からぬえに似た雰囲気を感じたからです」

 

一方通行「似た雰囲気ねェ…………。まァ、俺もアイツと少し似てると思うが、アイツと似てるって事がどォいう事か分かるよなァ?」

 

白蓮「…………はい」

 

一方通行「ハッ、随分と大きな博打をしたモンだ」

 

息を吐きニヤリと一方通行は笑う。

妖怪・ぬえと似てるという事は同じ数々の命を奪ってきたということ。

それに敵と認識したら誰であろうが一切の躊躇いがない。

 

白蓮「ぬえのため、皆のため。貴方のようなお人に賭けるしかもう道は無いのです」

 

一方通行「…………くっだらねェ。が、了承しちまった以上やるしか道はなさそォだな」

 

白蓮「くだらない、ですか……。なら、私が人も神も仏も妖怪も皆平等と思う考えもくだらないと思いますか?」

 

一方通行「(絶対平等主義者か、コイツ)……あァ、そっちの方が余っ程くだらねェよ」

 

切り捨てるように言って、一方通行は居た部屋から立ち去った。

 

 

白蓮「あの人が本当はどんなお人か知りません。ですか、もうあの人に賭けるしか……っ…………」

 

両手を固く握り力を込める。

そして白蓮はもしかしたら自分は間違ったことをしてるのかと考えたが、

その思いを圧し殺し、今は真っ白な彼だけを信じることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぬえ「チッ……どいつもコイツも」

 

腕を組んで命蓮寺と呼ばれる寺の裏で、壁に寄りかかりながら一人でぬえはイラついて居た。空は青く晴れていたのに。

 

 

何故、イラついて居るかと言うと。

外出しよう、と思い外へ出ようとしたが、いつも違い正面から出て行くと、命蓮寺の門徒の人間と会ってしまう。するとぬえを見た人間はコソコソと小さな声で話始めた。多分、話してる内容は悪口ばっかだろう。

 

そんな出来事があり、ぬえはイライラしている。

 

だが、寺の正面の方から人間の話し声がしてきて気になってコッソリと寺の裏から覗く。すると

 

ぬえ「誰にも見付からずに出ろって言ったのに…………、アイツ」

 

自分が運んできた白い悪魔が人間に絡まれていた。

 

 

「見ない顔だな……」

 

「細いがたいだなー、お前」

 

「チッ、コイツ気に入らねえ」

 

「ああ、俺も気に入らねえよこいつは。新入りなのか知らねェが歳下の癖になんだよその面は」

 

一方通行「…………、どけ」

 

白く大きな階段を下りると、この寺の門徒らしきヤツらに絡まれる。

 

一方通行の前に横並びしている男達は命蓮寺の門徒の奴等だ。

 

男2「………………ああ?生意気言ってんじゃねぇぞゴラァ!!」

 

男1「ここに最近入った若いヤツだろコイツ。なら、先輩にはどんか口の聞き方をすれば良いか体に教えてやろうぜ、素晴らしい先輩として」

 

男3「そうだな。俺達は後輩思いなんだ。先輩への口の聞き方をちゃんと教えてやんなきゃなあ」

 

指の関節をパキパキ、と鳴らしながら笑ったり腕を組んで偉そうにしてる男達など一方通行の眼中に無く、その後ろへと視線を向けていた。

 

そして男達が一斉に襲い掛かった。

が、しかし男達は一方通行を殴る事が出来ずそれぞれ背後に吹っ飛び拳にアザができていた。

 

でも、腕がおかしな方向へ曲がらないだけ有り難いとおもってほいし。

本来なら腕が折れ更に一方通行の反撃が来るのだから。

 

男達「う、ううぅ、ぁあわぁぁ……ッ!!!」

 

拳を手で抑えながら踞ってる男達を一方通行は紅い瞳で見下していた。

そして一人、近くに居た別の男の頭を踏みつける。

 

男1「ぐ、ッ……!!!」

 

一方通行「オイ、答えろ三下。ぬえ、っていうヤツが何処に行ったか知ってるか?知ってンなら話せ、顔面が埋まる前に」

 

ポケットに手を突っ込んだまま、男の頭を踏みつけてる足に力を更に加える。

 

男2「お、お前、あの化け物の知り合いかッ!!く、クソ!!」

 

男4「チッ、………お前ら化け物は全員死んじまえ!!」

 

一方通行「……あァ?」

 

拳を抑えながら吠える男達に強く睨み付けると、「ヒイィィッ!!」と情けない声を踏まれてる男以外の奴らが洩らした。

 

男3「お、お前ら化け物は生きてる価値なんて無いんだ!!」

 

そして一人の男が震えながら立ち上がり一方通行へ吠える。

 

男3「人間をオモチャのように遊んだ挙げ句に、命をなんとも思ってない化け物はみんな皆、死んじまえ!!」

 

一方通行「この寺のルールってやつはよく知らねェがオマエらの頭である白蓮は絶対平等主義者だ。オマエらはアイツの考えを無視して"化け物"を排除しよう、ってかァ?」

 

男3「…聖様の考えを否定するわけでは無い。ただ、人間を何とも思わない化け物はこの世に居ない方がマシだと思っただけだ!!」

 

一方通行「じゃァそれをアイツの前で言ってみろよ」

 

とても冷たい眼で男達を一方通行は睨む。

 

一方通行「……、出来ねェよな。それをアイツに言う事すら出来ねェオマエらじゃなァ」

 

男3「当たり前だ!お前ら化け物は分からないだろ、 人間とゆう弱者の気持ちを!」

 

一方通行「……なら、オマエらも知らねェだろ。アイツの気持ちを。……妖怪は人間より長く生きる。それはつまり人間より長く楽しめたり長く苦しむって事だ」

 

男の頭を踏んでいた足を上げ、一歩、二歩、三歩、と後ろ歩きする。

 

一方通行「……もしも、人間のせいで化け物になった妖怪が居るって言ったら、どォする?」

 

その言葉を聞き、男達はピクリ、と少しだけ肩が動き反応する。

 

一方通行「どォでもイイ、って言って吐き捨てるか?それとも少し罪悪感でも持つのか?…なァ、オマエらどっちだ?」

 

男達「………………」

 

皆、様々の方向へ目線を反らし口を閉じている。

そして俺達の中で苦虫でも噛み潰したような表情をするヤツも居た。

 

一方通行「俺ァオマエらに説教を垂れる程、誉められた人生を送っちゃいねェが言わせてもらうぜ」

 

この場の空気が静まり返る。

俺達は一方通行へ攻撃しようとせず、黙って今から一方通行の話を聞くことにした。

 

一方通行「アイツは何度も人間に裏切られ、バカみてェに長い時間苦しンできた。だが、人間のオマエ達は長く生きたとしても百年位だ。だからそン位しか苦しむ時間ねェ。なのに、アイツが抱える闇も知らず、自分の気持ちばっかアイツに打つけてンじゃねェ!!」

 

そんな事を言ってる一方通行を、寺の影でコッソリ、と覗いてるぬえの鼓動がドクン、と脈を打ち。そして何故か手に力が入る。

 

足が竦んで立ち上がれ無い男三人は様々の方向へ後ずさりしてるなか、もう一人、立ってる男は両手を強く握りしめて、一方通行を睨んでいた。

 

男3「傷付く心の無い化け物が言う事かぁぁッ!!」

 

先程まで震えていた男はもう震えなど忘れたように怒鳴る。

 

一方通行「チッ、他者の気持ちを知ろうともせず自分のことしか考えられねェクズが。妖怪は人間の倍辛い時間があるって事位分からねェのかァ!!」

 

男3「うるっ…………、うるせぇぇえええええってんだッ!!このバケモノがァァァァあああああッ!!!!」

 

もう何もかも分からず頭の中が真っ白になった男は暴力とゆう手段に入った。

右拳を構えたまま、男が一方通行の方へ走る。

すると一方通行の前に

 

白蓮「もうお止めなさい!!」

 

両手を広げて白蓮は一方通行を庇おうとしていた。

 

男3(聖様_______ッ!!?)

 

白蓮の突然の登場に気付いても、もう自分の拳は一方通行へ飛んでいて、止めることが出来ない。

 

一方通行「チッ」

 

男の拳が白蓮に当たるのに一秒もかからないだろう。

が、一方通行は瞬時に判断し行動する。

舌打ちし、白蓮の腕を乱暴に掴む。そして片足に力を込めた瞬間、能力を使用し斜め後ろえと跳躍する。その時、命蓮寺の前に綺麗に敷かれてる縦に長く四角く、近くにある大きな階段と同じ、白い石床の所々が抜けて空へ吹っ飛ぶ。

 

空中で白蓮を自分が楽になるように一方通行は抱き抱え、階段の一番上に綺麗に着地する。と、同時に抜けて出た石床も地面へ落ちる。

 

白蓮「…………」////

 

咄嗟の事に白蓮は驚きを隠せないが、自分の今の状態に恥ずかしがっていた。

 

そして驚いてたのは白蓮だけではない、この場に居る一方通行以外、全員だ。

 

一方通行は皆、驚いてるなか、白蓮を優しく下ろす。

 

白蓮「あ…ありがとう……ございます」///

 

頬を赤らめながら頭を下げて礼を言う白蓮。

普通助けた男なら、大丈夫?とか、怪我は?など言うと思うが何処までも白く細い悪党は

 

一方通行「邪魔だ…、すっこンでろ」

 

と、一言、言って切り捨てた。

 

そして一方通行は階段を一気に飛び降り、一人だけ立っている男の近場に着地した。

 

一方通行「さっき、邪魔が入ったからもォ一回やれよ。だが、今度はそォやって満足に立てなくなるがな……」

 

裂いたように笑う一方通行。

そしてその笑みを見た男達は、今後これより上が無いと思う程の恐怖を心に刻まれる。

 

もしも、男の拳が一方通行の近くまで飛んでたら反射され大怪我を負うだろう。

そう、今度は手加減など一方通行しない。

拳のベクトルと今触れている全てのベクトルを殴り掛かってきた男に向け瀕死状態にしていた。

別に一方通行は誰も彼も助ける主人公(ヒーロー)では無く、自分のやりたい事だけやるマイペースな悪党だ。

 

男達「………………」

 

白蓮「この話はもう終わりです。あの、後は私に任せてはくれませんか?」

 

まだ何か言いたそうな男達を見ていたが白蓮は白く大きな階段を下り、間を割って自分の意見を一方通行に言う。

 

一方通行「……、別にイイぜ」

 

白蓮「ありがとうございます。では、貴方達、私の後に付いて来てください」

 

寺の方に向き直り、白蓮は白く大きな階段を上って行った。

そして男達は「ハイ…」と、だけ言って白蓮の後を付いて歩いて行った。

そして階段の一番上にたどり着くと、白蓮は何かにひらめき、参道の方へ向く。

 

白蓮「…響子(きょうこ)、居ますか?」

 

誰かの名前だろうか。

白蓮は大きな声で誰かを呼ぶ。すると

 

響子「ハイ、何かご用意ですか聖様?」

 

ぴょこん、と髪の色が緑青でウェーブのかかったショートボブの少女が姿を現す。

でも良く、その少女を見ると。

瞳は緑色。そして茶色に薄く斑点模様の入った大きな垂れ耳と、小さな尻尾を持っていた。

 

白蓮「参道が少し荒れてしまったの。直しといてくれる?」

 

響子「え……。あ、本当だ!」

 

ポカーン、としたまま話を聞いてたが白蓮が参道と言ったので参道を見る。

そしたら縦に長い四角く白い石が所々抜けていた。

 

白蓮「では、お願いしますよ」

 

そう言って白蓮は男達を連れて命蓮寺の中へと行ってしまった。

 

響子「……直してと言われても、どうしよう……」

 

今まで掃除などは良くしていたが物を直せと言われたのは初めてで、困っていた。

 

一方通行「まァ、此処を荒らしたのは俺だからな、俺がやる」

 

困っていた響子に頭を掻きながら一方通行は面倒臭そうに話しかける。

 

響子「(誰だろう……この人?)そ、そうですか…」

 

さっきからずっと居た白い少年を不思議そうに響子は見てると、その白い少年は地面を強く踏んだ。すると地面にバラバラに転がってる石床が勝手に宙に浮き、所々空いてる場所にスポッ、と綺麗に嵌っていった。

 

それを見ていた響子は

 

響子「す、凄いですね!どうやったんですか?」

 

一方通行「あン?見りゃ分かンだろ」

 

響子「分からないから、質問したんですが…」

 

一方通行「…、ベクトルを操作してあの石っころを移動させた。って言えば分かるかァ?」

 

響子「……?」

 

説明してあげたが、響子はその説明を理解出来ず、頭の上に『?』マークが浮いていた。

 

一方通行は理解出来て無いであろう響子を見てため息を吐く。そして石床をもっと強く嵌め込むためもう一度地面を踏む。その瞬間、ズンッ!!と響く。

 

響子「何をしたんですが?」

 

一方通行「オマエバカだから言ったって分かンねェよ」

 

参道は綺麗になっていた。

また、響子が質問して来たが一方通行は断る。

 

響子「(酷い…)」

 

どストレートの罵倒に響子は落ち込む。が、そんな事を無視して周りを見渡す一方通行に、気が付き響子は質問する。

 

響子「何かお探しですか?」

 

一方通行「あァ。だが、一つオマエに言わせてもらうぜ。声デケェよ…」

 

響子「すいません……」

 

普通の話し声とは思えないほど響子は大声だ。だからその事に一方通行は少し苛立っていた。

 

一方通行「ったく、それがオマエの個性かどォか知らねェが俺と話す時は声のボリュームを下げろ。うるせェ、耳障りだ」

 

響子「すい………ま、せん。う、うるさくて……」

 

さっきの大声などすっかり消え。震えた声で響子はうつ向いて話している。

それをただ、一方通行がぼーっと見ていると

 

響子「わ、私が……う……うる……ッ」

 

一方通行「ッ!?」

 

響子が急に泣き出してしまい、その事に一方通行は今までで、一番困っていた。

 

一方通行(チッ。こォいう時どォすりゃイインだァ!?ガキのあやし方なンて俺は知らねェぞ……っ!?)

 

泣き出してしまった少女をどうやって泣き止ますか、知らない一方通行は頭をフル回転させ、この状況をどうにか出来る答えを探す。

 

一方通行(クソッ、柄にもねェ事をまたやンなきゃなンねェのか……)

 

この件は全て自分のせいだが、一方通行は心の中で愚痴を吐く。

 

泣いてる響子の側に一方通行は近付き、ポン、と片手を響子の頭に乗せると、「ふえっ?」と言って驚いた顔をして顔を上げる。

 

一方通行「わ…悪ィ……」

 

精一杯声を振り絞り、謝罪をする。でも声はギリギリ聞こえるぐらい小さかった。

 

響子「何で…謝るんですか…?私が悪いのに……」

 

一方通行「…こっちに非があったと思ったからだ」

 

響子「そんな事無いです…私が___ッ!?」

 

一方通行は響子の言葉を封じるように頭を乱暴に撫でた。

 

一方通行「この俺が謝ってやったンだ、素直に受け取りやがれェ」

 

そう言って撫でるを止めて適当な方向へ振り向き、舌打ちをした。

 

響子「…なら、仲直りの証に…。もう一度私を撫でてくれますか?」///

 

一方通行「?……別に構わねェが……」

 

眼を瞑り頬を赤く染め、頭を預けるように下を向く響子を不思議そうに見ながら一方通行は響子の頭をもう一度撫でる。すると嬉しいそうに響子は笑っていた。

が、一方通行はそれを知らない。

 

それを寺の影から見てるぬえは

 

ぬえ(…、何かムカつくな……アイツ)

 

勿論、ぬえがムカついてる人物は一方通行だ。

 

 

 

一方通行「もォイイか?」

 

もうイイだろ、と思い撫でている手を止め、ポケットに手を突っ込んだ。

 

響子「ハイ、満足です!!……あッ……」

 

また大声でうるさいと言われると思いを響子は、慌てて両手で口を抑える。

 

一方通行「…何やってンだよ」

 

響子「すいません先程注意されたばかりなのに「違ェ」……えっ?」

 

一方通行「その手を見て俺は言ってンだ……」

 

響子が自分の口を抑えてる手を一方通行は指を差しながら言う。

 

一方通行「もォオマエは声のボリュームを気にして話さなくてイイ」

 

響子「???」

 

一方通行「……この話はもう止めだ。分かったな?」

 

響子「…ハイ、分かりました」

 

言いたい事などが沢山あるが、またややこしくなると思い一方通行は強引に話を止めた。

 

そんな事をしてると寺から白蓮が出てきた。

 

白蓮「おや、もう参道は直せたんですか。流石ですね響子」

 

響子「いや、これはこ______________」

 

一方通行「あァ、コイツが血眼になって直してたぜェ」

 

白蓮に話し掛けられ白蓮の方を二人は向く。

響子は自分がやってないと否定しようとしたが一方通行に強引に口を押させられる。

 

白蓮「それは疲れたでしょう。少し休んできなさい」

 

ゆっくり、階段を下りながら白蓮は話す。

 

響子「……………はい」

 

もう口は押させられてなく自由に話せる。でも、返事だけ言って響子はこの場から去っていった。

 

白蓮「さて…………。あ、あのー、今さら聞くのは失礼だと思うのですが貴方のお名前は?」

 

一方通行の近くに来て、胸の前で手を叩き何か話そうとしていたが、気が抜けたように一方通行に話しかけた。

 

一方通行「アクセラレータ」

 

白蓮「では一方通行さん。ぬえを見かけてませんか?」

 

一方通行「あァ?アイツを探してるのか?」

 

白蓮「はい。あの者達にぬえに謝ってもらおうと思うのですが…」

 

チラッ、と白蓮が階段の上に居る男達を見る。すると男達はビクッと反応する。

怒鳴られたりはしてないと思うが確実に白蓮を恐れていた。

 

一方通行「そォかい」

 

ぬえ「……ッ!?」

 

ニヤッ、と笑いながら一方通行は寺の裏の方を見る。

その時、ぬえは目が合った気がした。

そして一方通行は片足を上げ、踵から地面に落とす。

 

すると寺裏から「うわっ!?」と、驚いた声でぬえが誰かに背中を押されたように出てきた。

 

白蓮「ぬえ…」

 

ぬえ「…チッ……あのもやし野郎」

 

ずっと隠れて居るつもりだったが、一方通行が能力を使用し影から引っ張り出された。

白蓮は声のした方を慌てて向く。

 

一方通行「よォ、ぬえ。あのクソどもがお前もに用があるらしいぜェ」

 

イライラしながらも、しょうがなく白蓮の近くに歩いてきてるぬえを見ながら話す。

 

ぬえ「あっそ。私は無いからここから去るよ」

 

白蓮「待ちなさい、ぬえ」

 

スタスタと歩きながら去ろうとしてるぬえの腕を掴む白蓮。その眼はとても真剣だった。

 

白蓮「あの者達の話を聞きなさい」

 

ぬえ「……聞くだけね」

 

色々世話になってるので断れなかった。

そしてぬえの前に横並びする男達。

 

男達「…………」

 

ぬえ「…………」

 

男達「すいませんでした!!!」

 

ぬえ「……は?」

 

息を合わせて誤ってきた男達に眉を少し動かしぬえは驚く。

 

男達「私達が勝手なことを言って、不快な思いをしたのなら、どうか私達を殴ってください!」

 

後ろに手を組み、空に向きながら眼を瞑る男達。

 

ぬえ(何これ、どうすりゃいいの?)

 

一方通行「おい、ぬえ」

 

ぬえ「ん……?」

 

少し遠くから見てる一方通行に話し掛けられ、困ってる事を隠しながら向く。

 

一方通行「ソイツらは覚悟を決めたンだ。だから思いッきし殴れ」

 

ぬえ「…………いや。私やらない」

 

白蓮「なら私がやります☆」

 

「え?」

「はァ?」

 

まさかの白蓮が優しく笑いながら拳を握りながら言う。

 

白蓮「では。歯、食いしばって下さい☆」

 

男2「あ、あの聖様…………」

 

一人の男が何か言おうとするが、白蓮から見て右側の男からただ痛いビンタを白蓮はする。

 

バシッ。バシッ。バシッ。バシンッ!!!!と一人一回、叩かれる。

最後だけ何か力加減がおかしいような気がするが気のせい気のせい。

 

一方通行(最後のヤツだけ泡吹いてンぞ……)

 

男達は皆仲良く気絶。

 

ぬえ「……こいつらどうすんの、聖」

 

倒れてる男達をチラッ、と見て言う。

 

白蓮「私が運びます」

 

一方通行「その必要は無ェよ」

 

いつの間に一方通行はぬえ達の近くに来て、地面を軽く踏む。すると寺の中に吸い込まれるように男達は飛んでいった。

 

一方通行「…さて、と。ぬえ、俺はオマエに話がある」

 

ぬえ「話、ね。そんなの聞くわけないじゃん……。なるほど……二人はグルだったんだ」

 

次こそ何処かへ行こうとするが、また白蓮に腕を掴まれる。

 

一方通行「……オマエ、俺がさっき言ってたこと聞いてたろ」

 

ぬえ「……」

 

一方通行「無言は肯定とみなすぜ。なら、俺がイイてェ事、分かるなァ?」

 

ただ真っ直ぐに一方通行を見るぬえ。眼には敵意などの感情が混ざっていた。

 

一方通行「はァ…………。まァ、俺が言えた事じゃねェが、自分の気持ちばっか打つけて相手の気持ちは無視ってのは少しおかしくねェか?」

 

もう自分が言おうとしてる事、やってる事に一方通行は反吐が出そうだった。

とにかく何故かこの件は無視できず、ため息を吐き、最後までやることを決意する。

 

ぬえ「なら人間の気持ちを受け入れ死ねって言うのか、消えろって言うのか………ッ!!」

 

一方通行「オマエはゼロか百しかねェのかよ。ンな事言わねェよ。少しは人間を理解しようと思えって事だ」

 

ぬえ「…………」

 

一方通行「ねェだろ?人間を理解しようとしたこと」

 

ぬえ「お前はあるのか?人間を理解しようと思ったこと?」

 

一方通行「いいや、全くねェ」

 

きょとんとしながら吐いたその一言に白蓮とぬえは普通に驚いた。

 

一方通行「だからさっきから言ってンだろォ。俺が言えた事じゃねェ、って」

 

とてもつまらなそうに言う一方通行。

 

一方通行「だから俺が言ってることを覚えておきたくねェならそォしろ。だが、オマエのために必死になってるヤツが居るって事だけは覚えとけ」

 

ぬえ「えっ?…………。聖」

 

強く、強く、握られてる自分の腕。それを見た後に自分の腕を掴んでる白蓮の顔を見る。さっきも見た真剣な表情。

 

白蓮「私は、無力です。貴方の孤独も憎しみも何もかも、力になることはできません。だけど話を聞いたりなどは出来ます。だから貴方が抱えてきた事を話して。大丈夫、私達はぬえの事をいつも想ってるわ」

 

ぬえ「……何その顔、笑える」

 

馬鹿にするように話すぬえ。でもその顔は、とても嬉しそうに、楽しそうに、笑っていた。

 

白蓮「全く私は真剣に…」

 

ぬえ「その位分かるよ、顔見れば。………何かこの空気嫌だからどっか行くね……」

 

白蓮の手を振りほどき、空へぬえは飛んでいく。だが、一度振り返る。

 

ぬえ「……」

 

一方通行「……」

 

振り返ったぬえはズボンのポケットに手を突っ込んだまま此方を見る一方通行を見てから、遠くへ飛んでいってった。

一方通行はぬえと目が合ったとき、見間違いかどうかは知らない。けど、微かに純粋な笑みでぬえが笑っていた気がした。

 

一方通行「なァ、白蓮」

 

白蓮「何ですか?」

 

空から白蓮へ視線を変える。

 

一方通行「俺が今日言った事は全て忘れろ」

 

白蓮「何故、ですか?」

 

一方通行「オマエのようなバカはどォせ俺の事"良いヤツ"とでも思っただろ。そォ思われンのがこっちからすると迷惑なンだ」

 

白蓮「何故です?貴方は良い人じゃないですか。今遠出してる人達に紹介したいぐらいです」

 

一方通行「簡単には信用するなって言ってンだ。信用ってのはな、すぐ裏切られンだよ」

 

白蓮「もし、裏切る予定があるのならそんな事言わないと思うのですが?……やはり、貴方はお優しいです。だからあの時、私を助けてくれたんですよね?」

 

優しく微笑みながら話す白蓮に

 

一方通行(………この馬鹿は俺の手に負えねェ)

 

と、口の中で一方通行は言う。

 

一方通行「チッ……白蓮、神が何処に居るか知ってっかァ?」

 

白蓮「神…………ですか」

 

科学の街で生きてきた一方通行は、非科学なもの全てに興味を持っていた。

だから見てみたいのだ。童話や神話などに登場する神を。

っと思ってる一方通行に『鏡を見ろ』と思う者が居ると思う。

 

白蓮「私の知り合いに居ますが、何故神の居場所を?」

 

一方通行「一目でイイから見てみてェ。理由がこれじゃ駄目か?」

 

白蓮「いえ、大丈夫です。貴方は悪い考えで行くわけ無いですからね」

 

「チッ…」と、一方通行は舌打ちをする。

 

白蓮「では教えますね___________________」

 

今いる場所がどの辺にあるのか、神の居場所が何処にあるのか丁寧に教えてもらう。

 

白蓮「___です。が、地図でも書いた方が良いですか?」

 

一方通行「いらねェ。世話になった。じゃあな」

 

白く大きな階段を一段一段下りながら話す。

 

白蓮「いつでもいらしてください。貴方を紹介したい人が居るので」

 

一方通行「ここに用が出来りゃあ嫌でも来るっつの」

 

手を振って見送る白蓮を見ずに、背中に四本の竜巻を生成し空へ飛んで行った。

 

白蓮「…………」

 

響子「おや、あの人行ってしまったんですか?」

 

空を見続けてるといつの間にか響子が近くに居た。

 

白蓮「ええ。一方通行さんは忙しいみたいよ」

 

響子「(アクセラレータ?ああ、あの人の名前か)へぇー、私にはそうは見えませんでしたよ。…………聖様、また来て欲しいですか?」

 

白蓮「そうね。また、お会いしたいわね」////

 

響子「(私もまた会いたいな…。あの人に)そうですか」///

 

 

 

 

二人は一方通行が飛んでいったであろう方向を見ていた。

そしたどちらも微を赤く染めていた。

 

 

 












霊夢「とうとうコーナー名を書かなくなったわねアイツ」

魔理沙「別にどうだっていいだろ?そんな事」

霊夢「ま、私もどうだっていいんだけどね。……って、なに、何も言わず普通に居るのよ。前回これ雑談じゃ無くね?って、コメントで言われたのよ!?」

魔理沙「悪い悪い」

一方通行「どォでもイイ」

霊夢「はぁ~…………。ここのメンバー自由過ぎるわ」

一方通行「オマエが言うかそれ」

魔理沙「一番自由なの霊夢だぜッ☆」
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