誤字や脱字があります。
ミスを発見した場合は私に報告してくれると助かります。
命蓮寺から飛んで移動していると、
一方通行「ここはホントに自然の豊かなところだなァ。チッ、迷うのはゴメンだから帰り道を確保しながら歩くとすっかァ」
高度をだんだん低くし、緩やかに地面に降りていく。
そして華麗に着地した。
が、やはり周りを見渡せば大きな木や雑草などがほぼ無限のように生えて見える。
もしも、空が飛べなくなったらこの森の中を歩く事になるだろう。
だから、迷わないようにするため周りを見ながら警戒して進む。
すると、
「グルウァァァァァァァァァァッ!!!」
聞いた事もない獣のような咆哮が聞こえる。
一方通行は気になりその場所へと近付く。
一方通行「……………………」
すぐ近くだったので数分で着いた。………のはいいのだけれど、目の前の光景に一方通行は言葉を失う。
どうして言葉を失ったのか?
妖怪なのは間違いないだろう。
この世のものとは思えない姿をしている生物の頭を鷲掴みしている少女を目撃した。
その少女は片手に日傘を持っていて癖のある緑の髪に真紅の瞳をしていた。
「…………ん?私を見てどうしたの?迷ったから道を尋ねたいの?」
その癖のある緑の髪の女性は一方通行の存在に気付いた。
一方通行「あー……。なにやってンだァ?オマエ」
「暇潰しにこの雑魚妖怪を博麗神社へ投げようとしてるよ」
さっき聞こえた咆哮は今、鷲掴みにされてる妖怪のだろう。
だが、もうその妖怪は無様に伸びていた。
一方通行「別に他人の邪魔をする趣味はねェがやめろ。博麗神社に居るヤツと俺は知り合いなンでな」
「へー、そう。ならやめるとしましょう。だから______________」
突然。瞬間。刹那、であった。
強烈な殺意と共に、、、
ブンッッ!!!っと癖のある緑の髪をした女性は閉じた日傘を大きく振る。
その瞬間、大きな烈風が吹き近場に生えてたものが一斉に吹き飛ぶ。
「___________あなたが私の暇潰し相手になってくれない?」
一方通行「オマエの邪魔しちまったし別にイイが来るなら本気で来い。じゃねェとなにもできずオマエは惨めに死ぬことになるぞ」
烈風がこようが、銃弾の嵐がこようが、平気な顔で立っていられる一方通行は、自分に来た風を反射したから無傷。
風を反射しても目の前に居る女性は普通に立っている。
そして、冷たく鋭い瞳で一方通行は睨みながら言う。
幽香「私は
掴んでいたモブ妖怪をゴミを捨てるように投げてから名乗ってきた。
一方通行「………
幽香「アクセラレータ?フフッ。最近噂の最強さんに出会えるなんて今日はラッキーね」
とても嬉しそうに楽しそうに微笑む。
幽香「暇潰し相手にどうかと思ってたのよね……あなたをッッ!!」
一方通行に向かって、その場から動かず日傘で突き刺す。
その動作で衝撃波が発生し、それが目に見えない速度で向かってくる。
が、だからどうした。
そんなものが飛んできても一方通行に届かない。
衝撃波は反射され、幽香の方へと飛んで来る。
幽香「…………面白い能力ね」
自分の向かって来た衝撃波を日傘を開き防ぐ。
一方通行「俺からするとオマエらの方がよっぽど面白ェ能力してるぜ」
一歩も動かずただ突っ立ってるだけ。
なのに、白い彼から強者の雰囲気を感じる。
一方通行「さて、オマエの小ネタも見たし反撃するとすっかァ」
両手をポケットに突っ込んだまま、ゆっくり前のめりになる。そして、一方通行は片足を地面に付けたまま思いっきり蹴る。
すると体は砲弾のように真っ直ぐ幽香のもとへ進む 。
一方通行「…………あァ?」
瞬時に近付き、右の拳を強く握って殴る。でも、その攻撃は日傘に防がれる。
そして日傘を幽香は閉じて、そのまま一方通行に向かって叩き付ける。
その日傘をまともに受ければ彼の華奢な体はポッキリ折れてしまうだろう。
そう、彼女は不通の日傘ですら凶器に変化させる怪力があるのだ。
だか、一方通行にその攻撃は当たる筈がない。
白い怪物には『反射』があるのだ。
幽香「_____ッ!?バリア……?」
一方通行にあと、十センチ、とゆう所で日傘が宙で止まる。そして衝撃が返されたように弾かれる。
幽香は一方通行の周りに壁でもあるかのように感じた。
一方通行「バリア、ねェ。まァオマエから見たらそォなるか」
幽香「違うのね。でもそれ、これまでって限度があるんじゃない?」
一方通行「こンな時代遅れな世界の住人のオマエに通じるかわからねェが『核を撃っても大丈夫』って言われてるぜ俺の能力は」
幽香「へー。そう言われると私のようなやつはますます破ってみたくなるのよね」
大人びた表情から一変、戦闘を好む者のような表情へ変化する。
一方通行は左手を広げ、そこに風のベクトルを集める。
すると渦巻くような風の球体を完成させ、それをニヤっと笑いながら思いっきり投げる。
幽香「……フッ」
一方通行「……チッ」
投げたものを幽香は綺麗に避けて、一方通行の方へ走りながら進む。二人の距離はだいたい十五メートルぐらい。
一方通行は幽香が近くに来る事に、少し危機を覚える。
だから地面をドン!!!と、強く踏みつける。
地面は下から突き上げられたように振動する。そして一方通行の足元から中心に亀裂が広がっていき、周りに猛烈な風が空へ登るように吹き荒れる。
地面は土。そのため、砂煙が発生。するが一瞬で消える。
幽香が日傘を振るい砂煙を消したのだ。
一方通行「ハッ。自分の居場所を教えたのも同然なンだよォ!!」
横に移動したのだろうか、さっき走っていたルートと違うような気がした。
でも、一直線に走ってくる事は変わらない。だから、一方通行は片足を上げて踵を落とす。すると、音を立てながら衝撃波が幽香の方へ真っ直ぐ向かってくる。
が、それを跳躍して回避する。そして幽香の体は上から一気に一方通行へ近付く。それにはさすがに一方通行は驚く。
攻撃する相手の斜め上から、幽香は「元祖マスタースパーク」を日傘の先端から放つ。
マスタースパーク。それは幻想郷でも有名な攻撃だ。
触れたら跡形もなく消えそうな極太のレーザー。それが一方通行のすぐ近くで放たれる。
その攻撃は強烈だから、勝利。の、筈が無い。
幽香「ッ!?」
「元祖マスタースパーク」は反射され、空へと登る。
至近距離で撃つが、その攻撃が幽香の方に、一瞬で襲いかかる。
一秒もかからず自分に向かって反射された、ため。防ぐ事は出来ず、まともに食らう。
一方通行「…さっきのはマスタースパーク、か。魔理沙以外にも使えるヤツが居ンだなァ」
余裕の表情で突っ立てる最強の能力者。
一方通行「……頑丈なやつだ」
空へ舞うように吹っ飛ばされた幽香が落ちてきた。
痛む声など発さず、すぐに倒れた体を起こす。そして服についた砂やホコリを叩いてた。
一方通行「オイ、まだ
幽香「………………」
日傘はどっかに飛んでいき、手に持っていなかった。
幽香の眼は鋭く尖っていた。その尖った眼からはとてつもない殺意を感じる。
幽香「潰すッッッ!!」
両手を強く握って、そう言い放つ。
幽香の両手が光輝く。そして両手を開くと光の球体が。
その光の球体を一方通行へ向けるように両手を伸ばす。
二つの光の球体から極太のレーザーが放たれる。
もしもこの攻撃を命名するなら「元祖ダブルマスタースパーク」
周りのあるものを全て吹っ飛ばしながら極太のレーザーが来る。が、一方通行の周りにある、反射する見えない膜に打つかる。
一方通行「マスタースパークを二つ同時に撃てンのかァ…………」
ジリジリ、とだんだん一方通行に届きそうなレーザーを見ながら少し楽しいそうに言う。
そして一方通行がニヤリ、と笑うと。ピキィィン!!とゆう音が聞こえた気がした。瞬間、極太のレーザーが幽香の方へ反射される。
幽香「____ッ!?これを!!??」
敵に向かって撃ったレーザーが、自分の方へ反射され驚く。
二本の極太のレーザー右左に分かれ、自分にギリギリ当たらない程度に反され、幽香は無傷。でも、双方のレーザーは止まらず、飛んでいった方の木などを跡形もなく消した。
そして幽香は力が抜けたように尻餅をつき、何処か冷たい風が吹く。
一方通行「_____立てるか?」
スタ、スタ、と幽香の側に近付き、見下しながら言う。
幽香「なんだ結構優しいじゃない。けど大丈夫よ、自分の力でで立てるわ」
自力で立ち上がり幽香は服についた砂ぼこりなどを叩いて落とす。
幽香「最強ってのは伊達でじゃあないわね。ホント、私が戦ってきたなかであなたが一番強かったわ」
一方通行「そりゃどうも____ッ!!」
話してるなか、幽香の後ろに怪しい影が見える。
その影の正体は、さっきまで伸びていたモブ妖怪だ。多分、この二人が戦ってる時に起きた衝撃で眼を覚ましたのだろう。
一方通行は幽香の肩をガシッ、っと、掴み自分の方へ引き寄せる。
そして襲い掛かってきたモブ妖怪の攻撃を一方通行は見事反射し、遠く遠くへ吹っ飛ばした。
幽香「…………」
何が起きたか、数秒してから幽香は解った。
幽香「…………助けてくれてありがとう。優しいのね、わたしを助けてくれるなんて」
一方通行「チッ」
幽香「けど、わたしの力は見たでしょ?あんな雑魚にやられるわたしじゃあないわ」
一方通行「今のオマエは負傷している。もしもだってあるかもしれねェだろ」
幽香「心配してくれたの?」
一方通行「だったらなンだ」
両手をポケットに突っ込んだまま、モブ妖怪が吹っ飛んだ方を見ながら一方通行は言った。
幽香は思いも寄らない事を言われ、頬を赤く染めて驚く。
幽香「本気……?」
顔が熱く、鼓動が速い。けど、一方通行に聞きたいことがあり質問する。
そしてその質問に一方通行は「あァ」とだけ言って答えた。
幽香「へぇ、そう……。なんだ………」
化け物染みた力を見せても、辺り一帯を吹っ飛ばすレーザーを放っても、一方通行にはただの女性にしか見えない。らしい。
その事に幽香は嬉しかった。
自分の力を見るとこの世界の男達は尻尾を丸めて逃げる。そんな弱い男に向ける感情に好意何て無かった。
だから、初めてだ。異性に好意を持ったのは。
一方通行「あン?」
幽香の方を振り変えってみると、下を向きながら、手をいじっていた。
それを一方通行は、じーっ、と見てると、ある事に気が付く。
一方通行「オマエ……、傘どこにやった?」
幽香「………………………………………………」
一瞬、ドキッ!としたが。一方通行が気付いたのは日傘を持っていなかった事だ。
幽香「ああ……、多分どっかに飛んでいってしまったんだと思う」
一方通行「チッ……なら早く探さねェとな」
幽香「手伝ってくれるの?」
一方通行「吹っ飛ばしたのは俺だ。だから一緒に探してやる。はァ………、面倒くせェがなァ」
本当に本当に、心の底から面倒くさがっていたが、日傘を探す事に一方通行は協力した。
一方通行「早く来いよ。一人じゃあンな小せェモン探せる訳ねェだろ」
周り一帯のもんは吹っ飛んで何も無くなっていたが、雑草や木は無限に生えてるように見えた。
日傘が吹っ飛んだであろう所へ向かってる最中、一方通行は振り返り幽香に面倒くさそうに言う。
幽香「待ってその前にやらなくちゃ_____」
一方通行「あン?」
幽香は手を軽く振るう。それを一方通行は不思議そうに見る。
幽香「これは私たちが吹き飛ばしてしまった木草の代わり」
戦闘によって木や草が無くなって場所に、幽香は様々な花を咲かせる。
一方通行「これがオマエの能力か」
花畑を見ながら言う。
幽香「ええ。私の能力は『花を操る能力』よ」
一方通行「さっきの戦闘でみせたあの馬鹿力とその能力は関係ねェのか?」
幽香「関係ないわ。この能力は見ての通り戦闘向きの能力じゃないから戦いに使わないわ」
一方通行「あっそ。早く傘探しに行くぞォ」
幽香「ハイハイ(ま、コイツと一緒に居られるなら、見付からなくて良いけどね)」
小走りで一方通行の近くに着き、二人並んで日傘を探しに行った。
無事、日傘は見付かり幽香は何処かへ去って行った。
そして一方通行は目的地である
だんだん景色も変わり、始める。
周りを見渡す。すると
とても綺麗で立派な神社を発見する。
多分、この神社が目的地だと思い一方通行はそこへ進む。
一方通行「…………」
「………わっ。本当に人が来た」
門をくぐり、真っ直ぐな参道を歩く。
すると参道に一人、女性が居た。
その女性は胸の位置まである緑のロングヘアーで、髪の左側を一房髪留めでまとめ、前に垂らしている。
一方通行「……ここに神が居るって聞いたンだが、オマエが神か?」
何か自分を見て、驚いてたがそんな事を構わず質問する。
???「私は神様じゃありません。ですが、ここに神様は居ますよ」
一方通行「俺はその神ってのを見てェンだが、イイか?」
???「えっ。それは………………」
???「この私がお前が見たがっていた神だ」
???「私も神様だよ」
緑のロングヘアー女性が困っていると、後ろから急に神を名乗る者が二人登場する。
まず最初に言葉を発した者は、髪は青髪。サイドが左右に広がった、非常にボリュームのあるセミロング。瞳は茶色に近い赤眼で背中に、複数の紙垂を取り付けた大きな注連縄を輪にしたものを装着していた。
そしてその横に居る者の髪型は金髪のショートボブ。青と白を基調とした「壺装束」と呼ばれる女性の外出時の格好をしていて、頭には目玉が二つ付いた帽子を被っていた。
一方通行「……ほォ」
突如、登場した神を名乗る者へ視線を向ける。
神奈子「私は、
自分の名を名乗った後、隣にいる諏訪子の帽子の上からポン、と手を乗っけてから諏訪子の名を言う。
諏訪子「小さいとか言わなくても良いと思うんだけど……?」
不機嫌気味に言う。
神奈子「あはは……一言余計だった?」
いつもこのような感じ過ごしてる守矢神社の住人。
一方通行は視線を後ろに向け、歩き始めた。が
神奈子「…!……ちょっと、待ちな!」
一方通行「…あァ?」
声をかけられ振り返る。
神奈子「何か用があって来たんだろ?…何故急に帰る?」
一方通行「用は済ンだ…たった今な」
早苗「え?もしかして本当に神様を見に来ただけなんですか?」
一方通行「……だからどォした」
驚きながら話す早苗に視線を向ける。
早苗「本当にそれだけなんですか……?」
神奈子「……まあ、君が用が済んでも私にはたった今、用が出来たから帰す訳にはいかないよ」
一方通行「オマエの用なンて知ったこっちゃねェ。帰らせてもらうぜ」
神奈子「自分の事を知りたくないのかい?」
一方通行「あァ?」
また、帰ろうと歩きだすが神奈子が言うことを気になり足を止め振り返る。
一方通行「そりゃどォ言う事だ。オマエは俺の何を知ってる?」
神奈子「神を見に来たとさっき言ってたけど自分も神だと知らないのかい?いや、神というよりは半人半神か」
一方通行「あン?半人半神だと?」
神奈子「君は神だ。けど完全ではない。半分人間が残ってる、これは結構珍しい事だよ」
一方通行「なぜオマエにはそれが分かる?」
神奈子「わたしの特技ってところかな?」
一方通行「特技、ねェ。まァ自分が神だと言われて、そンな信じて無かったが今回オマエに言われて確信したわ」
少し気になってたのだ。自分が神になった事を。
どうやら紫が言っていたことは真実だったらしい。
一方通行「それだけか?用ってヤツは」
神奈子「いや、もう一つ君に用があるよ。半分は人間という事は元は人間だったんじゃないか?君はもしかして神になったのは最近。どうだい?もし良ければ君の力を私に見せてくれないかい?」
一方通行「この俺様の力を見たいだと?ハッ、いつもなら面倒事はお断りなンだが今回は特別だ。なにせ神と
ボバッ!!!!
最強の超能力者は能力を解放した。
爆発したかのように一方通行から烈風が放たれる。
神奈子「……………強いな」
一方通行「あァ、オマエより遥かにな」
神奈子「二人とも安全な場所に避難してくれるかい?」
諏訪子「良いけどあんまりここを荒らさないでよ」
早苗「あ!それは私からもお願いします」
神奈子「分かってるって」
本当は諏訪子も早苗も止めよう思った。けど、その気持ちは吹っ飛んだ。
一方通行も神奈子も、戦る気満々だ。
神奈子「さあ、初めようか……ッ!!」
一方通行「ちったァ他とは違うってところを見せてみろよ神ィッ!!」
ガン!!!と、力強く地面を踏みつけ一方通行の足元に地割れができる。そして天高く飛び上がった。
神奈子「まさか空に行くとは。けど私からするとありがたいね!!」
片手を空へ掲げ、自分の
一方通行「…さァてと…(あン?風の向きが変わり始めやがった)……」
上空1000メートル位で止まっていると、雲の流れる速度が加速し初める。
そして次の瞬間。風の向きが一方通行を地面へ叩き落とそうと動きだした。が、それを反射し防ぐ。
一方通行「…さっきのがアイツの能力か。だが、まだ何かありそうだな」
風の向きを操るだけの能力だと思わなかった。多分、神奈子の能力の核は他にあると考える。
一方通行「……、まずは一発、喰らわせてやるか」
風の向き。そして重力の向き。その二つの向きを自分の体が地面に落とすように集中させる。すると一方通行の体はとても速いスピードで落ちていく。
神奈子「…ッ!?……来た……!」
日の光が眩しく、手で光を隠して空を見てたらとても速いスピードで此方に落ちてきてる一方通行を発見する。
一方通行「…オラァ!いくぜェェ!!」
飛び蹴りの体制をとって、一方通行が落ちて来る。
神奈子は能力を使用し、風を操作し落ちて来てる一方通行を上空へ戻してやろうとする。でも
神奈子「何!?」
向けられた風は一瞬で爆ぜる。
一方通行「あはぎゃは!!…効かねェンだよ、ンなモンはよォ!」
大地を揺らすほどの衝撃で一方通行が落ちてきた。
砂煙が出来て神奈子がどうなったか、分からない。
一方通行「……、あンなンじゃオマエは倒せねェか」
風が吹き、砂煙が消えていく。そして見えたのは無傷の神奈子。
一方通行が落ちてくる瞬間、神奈子はその場から跳躍して回避してた。
一方通行は無傷だった事を何も驚かず、ニヤリと笑いながら話す。
神奈子「全く。デタラメな能力だね」
一方通行「褒め言葉と受け取っとくぜ」
神奈子「…………はあ。さっきみたいな攻撃はもうここではしないでくれ」
参道などを見ると荒れに荒れていて、ため息を吐く。
一方通行「もォしねェよ。あれはオマエを試してみただけだからなァ」
神奈子「ふーん。つまりこれからは本気で戦ると?」
一方通行「そォだなァ。少しぐれェは本気で戦ってやるよ」
神奈子「それは良いけど。そんなにここを荒らさないでくれよ!!!」
天へ片手を向ける。
そして上空で風を鋭く回転させ一本の槍のような物を作り、片手を落とすと同時に一方通行の頭上へ普通の人間がギリギリ見える速度で叩き落とす。
一方通行は大気に触れただけでベクトルを操作でき、把握する事ができる。つまり自分、目掛けて来てる物なんてお見通し。
上から来てる風の槍を足を少し動かし、運動量のベクトルを操作して後ろに高速移動し回避する。そして
一方通行「そンなモン、俺にも出来ンだよ!!」
片腕を神奈子へ伸ばす動作をする。そしたら神奈子と全く同じ風の槍を生成し、飛ばす。
神奈子「……なら、こうゆうのは出来るかい?」
風の槍を躱わす。
神奈子は、一方通行へ片手を大きく開き伸ばす。
すると、一方通行の上空に出来たのは黒と白が混ざった雲。
一方通行「あァ?…オイ、もしかしてオマエの能力は……」
違和感を感じ、空を見上げる。そして上の光景を見た後に視線を神奈子に向ける。
上空の雲がゴロゴロと鳴る。そして複数の複雑な形をした光る線のような物が一方通行の周りに落ちて来た。
神奈子「……雷の味はどうだい?」
地面に華麗に着地し、神奈子の攻撃で発生した砂煙の中を微笑みながら見て言う。
神奈子が上空に生成した物。それは雷雲だ。
さすがに一方通行が死んではないと神奈子は思ってるが、大ダメージを与えたと考える。
一方通行「………微妙だ」
神奈子「なにッ!?」
風が周りの砂煙を跡形も無くすように吹く。
神奈子は目に映る光景に驚愕する。
一方通行はまるでサッカーボールを持ってるかの様に、雷を光の球体にして手のひらから数センチ浮かして持っていた。
一方通行「…………っつゥかオマエの能力が分かったわ。オマエの能力。それは天を操る。いや、天を創造する能力だろ」
神奈子「…………、百点満点じゃ無いけど正解だ。けど、何で天を操る能力じゃないと思ったんだい?」
一方通行「答えは二つだ。まず一つ上空での出来事だ。俺は風の向きが変わったように感じたが、それは違ェ。あの風の向きの変化は無から風が生成され起きた。次に二つ。これで一番確信したンだか、あの雷雲だ。雷は雲の中で起きる静電気であの現象が起きる。が、おかしくねェか?空を見ても雷雲が出来そォとは思えねェし、それにあの雷雲も何もねェ無から突然出現しやがった」
雷で出来た光の球体を粒子レベルに分解し跡形もなく消した。
神奈子「なるほど、だから天を創造する能力だと……ハハッ、九十点だ。けど教えよう。私の能力は乾を創造する能力だ」
一方通行「乾…。八卦における天の事か」
神奈子「そうだよ。でも良く知ってるね。何で?」
一方通行「昔っから覚えるのは得意でな。この世界の知識の半分以上は頭に叩き込ンだ」
神奈子「……へえ(この世界の知識を覚える。つまり外来人という事か。薄々そうだと思ってたけど、まさかね)」
一方通行「さて、お喋りはここまでだ。続きをヤろォぜ」
神奈子「私はまだ少しお喋りたかったけどね。例えば君の能力の話、とか」
一方通行「俺ァ戦ってる最中に気が付いたンだ。オマエもそォしろ。答えが合ってるかどォか、俺が採点してやるよ」
神奈子「そうかい。ならそうするよ!!!」
一方通行「あァ……、そォしろォッ!!!」
再び、神と神が激突し大地を揺らし空間を震わせる。
時間が経つほど戦いの激しさは増すばかり。
一方、早苗と諏訪子は大人しく離れて戦いを見ている。
早苗「…………」
諏訪子「…驚き過ぎじゃない?早苗」
体を震わせながら驚愕する早苗にたまらずツッコむ。
早苗「だ、だって相手はただの人間ですよ!?なのに何で神奈子様と互角何ですか!?」
諏訪子「互角……ね。戦闘の感が鈍くなったんじゃない早苗?」
早苗「えっ?それはどういう……」
見据えた目をしながら諏訪子が言う。そして早苗は諏訪子の言った事に疑問を感じた。
諏訪子「互角なんかじゃない。圧倒的に白い子の方が上よ」
いつも見せる表情とは全く違う真剣な表情で話す。
早苗「そ、そ、そんなの、冗談…ですよね?」
諏訪子「冗談を目の前の状況を見て言わないよ……。こんな事言いたくないけど、もし、このまま神奈子が戦い続けたら確実に負ける」
早苗「何者……なんですかあの人は?」
驚き過ぎて少し硬直したが、諏訪子へ質問した。
諏訪子「わからない。けど、わかってることも一つある。それはあの子の強さは私達とはまるで次元が違う」
両者、一定の距離を離れ警戒していた。
神奈子「……はぁ……はぁ……はぁ……」
一方通行(チッ……コイツ、重い攻撃は絶対避けやがる……!)
激しい戦いを繰り広げてるが、体は綺麗。なのに息が荒い神奈子。そして対する一方通行は呼吸が全然荒くない。
神奈子「……やっぱり体を動かさなきゃね。結構私、体鈍ってるわ」
もう自分の体力がほとんど無い事を実感し、少し焦り初めた。
神奈子「……、そろそろ決着を着けようか!」
息を吐き呼吸を整える。
一方通行「……そォだな」
両者。今、考える最大の攻撃を準備する。
神奈子は頭上に無数の御柱を出現させる。
対する一方通行は右の拳にベクトルを集中させる。その瞬間、大気が右拳に吸い込まれてるようだった。
そして二人、同時に動き出す。
神奈子は頭上にある御柱を音速とほぼ同レベルの速度で放つ。
その御柱を一方通行は運動量のベクトルを操作し真っ正面から激突する。
勝負は一瞬。
一方通行は御柱から伝わる衝撃を反射して御柱を砕く。そして神奈子の側まで接近すると
一方通行「…これで終わりだ!クソったれェェェ!!」
神奈子「……ッ……!?……が……っ!!」
ベクトルを集中させた右拳で神奈子の腹目掛けて思いっきり殴り掛かる。
一方通行の拳が神に届いた。
拳から伝わる衝撃は物凄い。腹の少し上を殴られた神奈子は呼吸が一瞬止まる。この症状を起こす技をみぞおちと言う。
勿論、一方通行はそれを狙っていた。
一方通行「どォやら、俺の拳は神様に届くらしィな」
神奈子が吹っ飛ばないように殴っため吹き飛ばなかった。
当てた拳をまるで刀を突き刺し力強く抜く侍のように引っ込め、その拳をズボンのポケットに入れる。
そして膝を付き、崩れ落ちた神奈子を冷たい目で見下す。
一方通行「まァ……こンなモンか……」
そう呟き、背中を向け立ち去る。
神奈子「…………あ、甘いよ。本気の勝負では無いとは言え意識ぐらい奪っときな!!!」
崩れてた体を立ち上がらせ、右、正面、左、と。三方向に御柱を撃つ。
一方通行「……ったく、面倒くせ____ッ!?」
神奈子「…何でそこに!?」
一方通行は面倒くさそうに振り返る。が、驚く。そして神奈子も驚く。
何故、驚いたのか……理由は一つ。それは
早苗「……え?」
放たれた御柱の一つの方向に箒を持っている早苗が居た。
何故、そこに早苗が居たとのか。
少し、時を遡る。
激しく打つり戦ってる二人を黙って見ている早苗と諏訪子。
早苗「………あれは!?」
諏訪子「ん?…どうしたの早苗?」
目を疑ってしまうほど驚く光景を目にする。それは
早苗「…彼処に箒が!」
諏訪子「それがどうかしたの?」
一般的な反応をした諏訪子に体を震わせるながら早苗は振り向く。
早苗「諏訪子様!お願いします。能力を使ってあの箒を取ってくれませんか?」
諏訪子「んー、あの二人の邪魔しないように取るのは難しくて無理かな」
早苗「そう、ですか……だったら……!」
諏訪子「ちょ、え……!早苗!」
二人が激突する、近場にある箒の所へ小走りで行く。
早苗(あの箒が壊れたら、神社の掃除できなくなっちゃう!だって、あの箒の替えがもう此処には無いから!)
と、ゆう事があった。
一方通行「チッ…!…クソ……ッ!!」
神奈子(…早苗!)
気付いたとしても早苗を助ける事が神奈子は無理だと思う。
そう、思ってしまうのは無理もないだろう。
だって、御柱が早苗に当たるまで一瞬の出来事だろう。
でも、一方通行は行動する。
背から竜巻を四つ伸ばすかのように生成する。
けど、この竜巻を使用しても早苗が御柱に当たらないようにするのは無理だろう。
だから、移動速度を上げるため竜巻を大きくさせる。そしたら四つだった筈が二つになった。
本当に一瞬。瞬間移動でもしたかのように一瞬で移動し、早苗を片腕で抱き寄せもう片腕を御柱へ向け、誰も居ない所へ反射する。
早苗「………、!あ、ありがとございます」
一瞬の出来事に驚きボケーっとしてたが、助けられたと気が付き丁寧にお礼を言う。
一方通行「………」
早苗「?……痛っ!」
舌打ちをした後に、早苗を離す。
早苗は少し怒ってそうな表情をしてる一方通行を見てると、一方通行は腕を上げた。そして頭に一回、チョップしてきた。
当然、無警戒の早苗は避けず、当たった。
その光景を見ていた神奈子と諏訪子は、表情だけ驚いていた。
一方通行「…そンぐれェで済ンだだけでありがたいと思え。で、何であンな所に居たか説明しろ」
早苗「……え、っと。この箒を取りに行ったら……」
一方通行「はァ?まさかその箒のためだけにあンな所にいたってかァ?」
早苗「はい……すいません」
箒を強く握りしめながら謝ってる早苗を一方通行は呆れた目で見ていた。
一方通行「……はァ、その箒ごときの為に危ェ場所に行くか普通?」
早苗「箒ごときじゃないですよ。この箒が無かったらここを掃除出来ないんですよ?もし、掃除もせずに居たらここ来る参拝客が____」
一方通行「あァーうるせェうるせェ。ンな事聞きたくねェし聞くつもりもねェ」
とても面倒くさそうに言い一方通行は早苗から距離をとった。
その時「あ、そォいや」と呟き神奈子の方へ向く、
一方通行「意識ぐらい奪っとけ。とか抜かしてたよなァ、オイ」
神奈子「ああ。……いや、降参だ。私の負け負け」
両手を上げ降参の意を示した神奈子。
一方通行「あ?」
戦う気、満々だった筈の神奈子か急に降参と言い、少し首を傾げた。
一方通行「どォいう事だ、そりゃァ」
神奈子「さっきのスピードを見てね、こう思ったんだよ「勝てないな」って。君が手加減してたのは分かっていたが、ああも実力差を見せ付けられたら戦う気が失せるもんだよ」
一方通行「そォかい、なら俺は帰って「だが」____あァ?」
神奈子「手加減してるとしても女性のお腹を殴るのはどうかと思うよ。もし、子を産めなくなったらどうする?」
一方通行「そォだなァ……責任をとる(何かを差し出す的な意味で)」
神奈子「えっ!?(結婚的な意味で!?)」////
少し考えた結果、一つの答えにたどり着き、それを話す。すると、神奈子は頬を赤く染め少し照れていた。
神奈子「………ほ、本気で言ってるのかい?」///
一方通行「悪ィが俺は下らねェ嘘は言わねェぞ」
神奈子「……、もしも(結婚的な意味で)責任をとった場合、後悔しない?」////
一方通行「後悔?ンな事すっかよ」
その言葉を聞き、神奈子は頬だけと言わず顔全体が真っ赤になる。
一方通行「……まァとりあえず調べとくか」
神奈子の所まで歩み、近付く。そして頭へ手を伸ばした。
その時、能力を使い、体の状況を調べる。結果は大丈夫だった。
けど、神奈子は
神奈子「~~~~ッ!!」////
ダメだった。
一方通行「あン?……体温上がってやがる。それに鼓動も速ェ。何か体に異変でも起きたのか?」
まだ、頭から手を離してない一方通行は顔を赤くしてる神奈子へ質問する。
しかし、神奈子は質問に答えず。バッと凄い勢いで一方通行から離れた。
神奈子(何かさっきから私、おかしいな。何でだろう……)///
一方通行に背を向け、神奈子は勝手に一人で考え込んでいた。
一方通行「?たいした異常じゃねェ。って言いてェのかそれは」
そう言うと神奈子は、コク、と一回顔を立に振る。
一方通行「そォかい。なら俺は帰る「待って!」___なァ、そろそろキレそォなンだが……」
守矢神社から出ようとするとまた、声をかけられ眉間にしわを寄せ、振り返る。
一方通行に声をかけた人物。それは
諏訪子「君に試したい事がある」
いつの間に諏訪子は一方通行の近場まで来ていた。
一方通行「はァ~、数秒無駄にした。ンな事に付き合ってられっかよ」
諏訪子「君の反射を貫ける。とか言ったら付き合ってくれる」
一方通行「何?」
背を向け歩きだした一方通行へ諏訪子は興味を持つような事を言う。すると、一方通行は立ち止まった。
諏訪子「多分、君の能力は反射だけじゃないと思うけど。どんな攻撃も跳ね返す君に攻撃を届かせてみせるよ」
一方通行「随分面白ェ事言うじゃねェか。ホラ、やってみろよ」
ニヤッと笑いながら諏訪子の方を向き、両手を広げる。
諏訪子「ん、やるのは私じゃないよ」
一方通行「は?」
諏訪子「お願いね、早苗」
二人が話してる所から、少し離れた場所。
神奈子が何かおかしいので近くに行き心配そうに見ていると急に自分の名を言われ声を出し、体をビクッとさせ反応する。
早苗「何を……ですか?」
諏訪子「今からあの子と戦って」
指を一方通行へ諏訪子は差し、無茶な事を平気に言う。
早苗「えぇ~!?無理ですよ!あの神奈子様でも勝てない人と私、戦ったら確実に死にますって!」
諏訪子「大丈夫。…って、それより。見て…白い子の眼を……」
言われたとうり早苗はゆっくりと一方通行の眼を見る。
結果、見えたのは
早苗「……もうダメだ……あの人、完全に戦る気だ……」
紅く鋭い瞳の奥にある光。それはまるで獣が獲物を狩る前に見せるものと良く似てた。
一方通行は少しだけニヤリとしながら、スタ、スタ、と早苗の方へと歩む。
その時、早苗の中は怖いとゆう感情でいっぱいだった。
あの神奈子を倒した化け物が、とても速いスピードで移動できる化け物が、指先を相手に触れただけで殺せる化け物が、化け物が化け物が化け物が化け物が化け物が…………
一方通行「あのガキが自信満々に言ったンだ……だからよォ……少しは楽しませてくれよ……」
………少し歩けば手が届く距離まで来た。
早苗(何で諏訪子様は私に………。いや、理由はどうあれ、神奈子様の仇を取れるチャンス!だから一回ぐらいは攻撃を当ててやる……!奇跡を起こして!!)
一方通行「……あン?」
早苗の中にあった恐怖が無くなり、出てきたのは仇を討ってやるという闘志。
ビクビクしてた早苗から一変。何処からか幣を取り出し一方通行を真っ直ぐ見て構える。
早苗「………、参ります!!」
後方に跳躍する。そして空中で星の形をした弾幕を出現させそれを一方通行目掛けて放つ。
が、それを全て綺麗に避けられた。
早苗(……速い……と、いうよりこの人戦闘慣れしてる……まるで毎日戦ってきたみたい…)
一方通行「…まァ、オマエが俺に攻撃を当てる何て無理だと思ってンだけどよォ……さっきの一発で分かっちまったら全然面白くねェ。だから次はもっと工夫しろ!じゃねェと永遠に終わンねェぞ!」
手のひらを一方通行は強く地面に打つけ、少しこの場が揺れた。
下を向いてた一方通行が顔を上げる。
すると一方通行の周りの地面から土で出来た大きな針のようなものが五つ生えてくる。それを地面を思いっきり踏みつけ上へ飛ばし、一方通行は飛ばした高度と同じ所へ跳躍する。そしてそれを空中で連続で早苗へ蹴っ飛ばす。
それを早苗は全力で避ける。が、避けるのに夢中で一方通行を見失ってしまった。
早苗「……、一体どこに…?」
一方通行「……後ろだ」
バッ!!っと慌てて振り向くが、遅かった。
ちょんと少し腰に手を当てられた。それだけなのに早苗は腰から吹っ飛び地面に転がり倒れた。
一方通行「はァ……やっぱ大したヤツじゃなかったなァ……あァ?」
震えながらも早苗は無理をして立ち上がる。それを見た一方通行は楽しそうに笑う。
早苗(……ま、まだ、倒れる訳にはいかない。一回、一回は絶対弾幕を当てて……みせる!!)
一方通行「立ち上がった事は褒めてやる。だが、どォすンだァ?こっから」
早苗「……こうします!!」
先程とは比べられないほど星形の弾幕を出現させ、勢い良く撃つ。
一方通行はその弾幕を上空へ移動し回避する。
今、無数の弾幕を避けるので一方通行は精一杯と見た早苗は力一杯幣を握り、空を飛び、一方通行へ突進する。
そして
早苗「ここだぁぁぁああああッ!!」
弾幕に紛れて一方通行へ幣を振り下ろす。
一方通行「ハッ……俺が気付いてねェとでも思ってたのかクソボケェ!」
が、それを躱わされて一方通行の容赦のない攻撃が、またくる。
腕を振り下ろすと同時に大気の流れの向きを早苗に向け、地面へ叩きつける。
そして、一ヶ所に風のベクトルをかき集めてそれを殴る。
すると、一つ一つに散り刃と化し、それが早苗へ降り注ぐ。
早苗は倒れてる場合ではないと自分に心の中で言い、倒れてる体制で前に飛び、一回し立った状態で着地する。
まだまだ風の刃が降り注ぐ。しかし早苗は避けない。
自分の周りの星形の弾幕を出現させる。けど、これは攻撃するために出したのではない、攻撃を防ぐために出したのだ。
星形の弾幕は風の刃を一つも通さず、全て打ち消す。
一方通行「チッ、面倒くせェモン張りやがって……ぶっ壊してやる!!」
片手に風の向きを集中させる。そして下に居る早苗へ手の平を向け衝撃波を放つと同時に自分は地面へ降りた。瞬間、地面を蹴り早苗に突進する。
衝撃波は防がれた、けど、少しでも自分から視線を変えられたらそれだけで十分だ。
早苗は一方通行が自分に向かって突進して来てると気が付いたのは、自分までの距離、後3メートルと言うところだった。
多分、弾幕では直接一方通行の攻撃は防げない。だから、アレに頼ろう。
奇跡ってやつに。
早苗は呪文詠唱を始めた。
すると幣にある紙垂に光が集まり巨大化し幣が剣のように変化する。
幣を振れば当たる距離まで一方通行が近付く。と、言っても幣が巨大化し当たる距離が伸びただけだ。
早苗「はぁぁぁぁぁッ!!」
力を込めて巨大化した幣(剣)を振る。
が、一方通行は地面をひと蹴りし突進する勢いを殺さず跳躍して回避。そして幣は普通の常態に戻ってしまう。
もう、後二人の距離は、数十センチだ。
一方通行は早苗目掛けて拳を飛ばし、早苗は幣を一方通行に向かって振る。
当たった攻撃は一つ。それは
一方通行「…グ……ッ!?」
幣で顔面を殴り付けられ右方向に無理やり向かされた。
突進する勢いはまだあったけれど、突然の衝撃を喰らい、早苗を通り過ぎ斜め右方向へ吹き飛び地面へ激突する。
早苗「…や、や、やった!やりました!」
当たった感触がした早苗は嬉しそうに喜びながら笑っていた。
一方通行「……くそ、どォなってやがる!」
倒れた体を起こし痛む頬に少し触れる。
諏訪子「やっぱり、早苗の能力なら君に攻撃は届くらしいね」
遠くで見てた諏訪子が口を開く。
一方通行「そりゃどォいう事だ。説明しやがれ」
また、自分の反射を破られ怒る。が、この怒りは相手にむけてるのではない。自分に向けてるのだ。
諏訪子「説明するより早苗の能力を聞いたら分かるよ。早苗、教えてあげな」
早苗「私の能力は、奇跡を起こす能力です」
一方通行は早苗の能力を知った瞬間、少し眉を潜めた。
けど、笑っていた。楽しそうに。面白そうに。
一方通行「……、はっ、面白ェ事聞いてテンションが最っ高に上がっちまったぜェ!!」
早苗「……まだ続けると。いいでしょう、またその顔にこの幣を叩き込んでやりますよ!!」
両者、身構える。相手を倒すため。勝利を掴むため。
諏訪子「あ~あ、全く早苗ったら……」
分かりやすい程、諏訪子は一人で呆れていた。
すると
神奈子「…ん、どうしたんだい?諏訪子」
先程まで勝手に一人で考え込んでいた神奈子が諏訪子の隣に立つ。
諏訪子「ああ神奈子。いや、ほらさっきまでは早苗、自信が無かったんだけど一度攻撃が当たって自信がついちゃったみたい……」
神奈子「まあ元々早苗は自信家だからね、しょうがないよ」
諏訪子「だけど自信が有りすぎるのはどうかと思うけど……。ま、とりあえずこの勝負は次の攻撃でおわりだね」
神奈子「どっちが勝つと思う?」
質問された諏訪子は一度、驚いた表情を浮かべる。
そして次にクスッと笑って
諏訪子「それは意地悪は質問じゃない?」
一方通行「あはぎゃははははははははっ!!!!」
ドン!!と地面を強く一方通行は踏む。すると、早苗の体が宙に舞う。
早苗(地面から物凄い衝撃が……!?)
気付いたら自分が空へ吹き飛ばされていた。
が、縦に一回転し態勢を整える。
すると、背中に四つの竜巻を伸ばした一方通行が猛スピードで近付いて来るのが見えた。
一方通行「ォォォォらァァァ!!」
左腕を大きく振り顔面を掴もうとする。が、早苗に上体を反らされ回避されてしまう。しかし、一方通行は左腕を振った勢いで回転して再度、掴もうとした。
結果、
早苗「う、ぐ……ッ!?」
顔面をまるでバスケットボールのように掴む。
一方通行「オマエ、疲れてそォだから寝かしつけてやるよ。無理やりなァァ!!!」
早苗の顔面を掴んだまま、地面に壮絶な速度で真っ逆さまに落ちる。
そして、早苗を地面に埋め込む程強く叩き付けた。
一方通行「奇跡を起こせる。それはスゲェよ褒めてやる。けどなァ、奇跡に頼った戦い方をしてるよォじゃ俺には勝てねェよ。けどオマエ、ヒーローみてェな能力持ってンじゃねェか……」
気絶してる早苗に吹く風と共にそんな台詞を吐く。けれど、最後スタスタと歩き背を向けて話していた。
諏訪子「やっぱり早苗では勝てなかったかー」
一方通行「それを知っててあいつを出したのかよ」
目の前に立って話をする諏訪子へ一方通行は視線を向けて話す。
諏訪子「まあね。君の能力の正体は分からなかったけど早苗の持つ能力。奇跡を起こす能力で一発ぐらい攻撃は当たるかな~…って、思って早苗を出したの」
一方通行「あっそ。まァ俺は帰るぜェ」
諏訪子「ダメ、早苗を運んでから。と、ゆうか暗いなか帰るのは危険だよ?」
そう言われ周りを見た後、一方通行は空を見上げる。すると、すっかり夕日が沈む時間だと気付く。
一方通行「だとしたらどォしろってンだよ……?」
ともかく、早苗を抱きかかえ神社へ運ぶ。
運んでる最中、隣には諏訪子が居た。
諏訪子「だったら一晩泊まってく?」
どうするか考えてると諏訪子がひらめく。
一方通行「はァ?」
諏訪子「神奈子!今日この子泊まるよ、良い?」
神奈子「えっ!……別に構わないけど」
神社の階段に座る神奈子に急に話しかける。
一方通行「オイ、ちょっと待て。勝手に話進めンじゃねェ」
諏訪子「まあまあ。入って入って」
神社の中に入り、手招きしていた。
一方通行はチッと舌打ちをし早苗を抱えたまま神社の中へと入って行った。