幻想郷を一方通行に   作:ポスター

30 / 62
多分、誤字や脱字があると思います。
ですから、発見した場合は私に報告してくれると助かります。



17話

守矢神社に入って、まず見えたものは綺麗に敷かれた畳。

そして、和太鼓が一つ端に置いてあった。

けど、これだけではない。

奥に綺麗な円形の鏡の周りに幣などが飾られていた。

多分、これは神を祀るための物だと考えられる。

 

一方通行「で、コイツは何処に置けばいいンだァ?」

 

早苗を抱えてる一方通行は諏訪子に質問する。

すると

 

諏訪子「隣に家があるからついてきて」

 

諏訪子に案内されるまま早苗を抱えた一方通行は神奈子と共に隣の建物に行くための太鼓橋を渡りその建物の中へと入る。

内装はやっぱりこの幻想郷に似合う和風の造りをしていた。

案内された場所はリビング。

一方通行は気を失っている早苗を床にそっと置く。

すると、諏訪子が早苗へ薄い毛布をかけてあげた。

 

諏訪子「じゃあ私は皆が荒らしちゃった地面を直して来るね」

 

一方通行「オマエそンな事出来ンのか?」

 

そしてそして。

神奈子は縁側に座り、一方通行は壁に寄りかかって座る。

皆一息ついた。

が、諏訪子は座らず腰に手を置いて立っていた。

 

諏訪子「出来るよ。私の能力、坤を創造する能力でね」

 

一方通行「坤。八卦における地の事だな」

 

諏訪子「うん、そうだよ」

 

神奈子の能力は乾を創造する能力。

そして諏訪子の能力は坤を創造する能力だ。

二人の能力はまったく真逆。

だけど、力を合わせれば軽く星の一つや二つ作る事が可能。

 

 

全く、幻想郷に居る者達は恐ろしい能力を持っているものだ。

 

 

諏訪子「じゃ、行ってくるねー」

 

手を降ってからこの部屋を出て行った。

 

 

 

早苗「………ん……ッ。あれ?ここは……?」

 

 

 

眼を瞑ったまま、体を起こし腕を上へ伸ばす。

そしてゆっくりと眼を開けると見慣れた風景が、

 

神奈子「おや、目が覚めたか早苗」

 

早苗「神奈子様!それに……」

 

一方通行「………あン?」

 

チラッと壁に座る一方通行へ視線を早苗は向ける。

 

一方通行「なンだ、居ちゃ悪いってか?」

 

早苗「いえ……。そ、そんな事は……」

 

神奈子「あまり家の子をいじめないでくれよ」

 

一方通行「ンなクソったれなことすっかよ」

 

早苗は神奈子の側に移動し座る。

 

神奈子「まあ、ともかく。早苗スゴイじゃないか、私は一回も攻撃を当てられなかったのに攻撃を当てて」

 

早苗「ッ、ありがとうございます」

 

ニッと笑いながら神奈子は早苗の頭を撫でる。

その時、早苗はまるで親に褒められた子供のようだった。

 

神奈子「ねえ、今聞くのも変なんだけどさ。名は何ていうだい?」

 

一方通行「アクセラレータ」

 

早苗「その名はもしかして………。最近来た外来人の名前ですよ神奈子様」

 

神奈子「へえ………。君が霊夢や魔理沙が言ってたヤツか。あ、そう言えばこの子を紹介して無かったね。この子は東風谷早苗(こちやさなえ)。そして、人間であり神でもある子よ」

 

ポンと頭に手を置き早苗を紹介する。

 

一方通行「ン?オイ待て、そいつも神なのか?」

 

神奈子「そうだよ」

 

一方通行「じゃあ何で神じゃねェ何て抜かしやがったンだよ、オマエ」

 

早苗「えっ、それはー……………、どちらかと言ったら。みたいな感じです」

 

一方通行「そォかよ。だったらもォ少し力ァ加えても良かったな」

 

早苗「いやいやあれでも結構力強過ぎるぐらいですよ?まあ私、普通の人間よりは体頑丈ですけど……、でも顔を掴んで地面に叩き付けるなんて………………」

 

一方通行「本当は宇宙空間まで吹っ飛ばしてやろォと思ってたンだか。そっちの方がお望みだったか?」

 

神奈子「なあ、加減って意味知ってるかい?」

 

一方通行は斜め下を向き、チッと舌打ちをした。

その後、諏訪子が神社の表の地面を完全に直して帰って来た。

が、

 

早苗「あれ?諏訪子様……トレードマークのケロ帽子が……」

 

諏訪子「ん?………あれっ…無い!?」

 

早苗が頭を指差し驚いて居るので探るように頭を触る。

すると、季節変わろうがずっと被っていた帽子が無いことに気付く。

 

諏訪子「ちょっと探しに_____________」

 

「_______待ちな諏訪子!!」

 

諏訪子「_________なに?」

 

ダッ!!と、急いで外へ出ようとする。

たが、声を上げて神奈子が呼び止める。

 

神奈子「もうすっかり外は暗くなってる。だから明日皆で探そう。ね?」

 

諏訪子「………………分かった」

 

表情は暗かったが了承してくれた。

あの帽子は大事なものだし愛着もある。

はっきり言って"宝物"呼べるぐらいだ。

 

 

 

皆で机を囲みご飯を食べ、一人一人別に風呂に入った。

リビングで話をしていたが、早苗と諏訪子は眠くなり寝室に行った。

つまりリビングに残っているのは神奈子と一方通行。

 

神奈子「まだ寝ないのかい?」

 

一方通行「………まァな」

 

そう言うと急に立ち上がり始めた。

 

神奈子「どこに行くんだい?」

 

質問されると一方通行は「どっか」とだけ言って去ってしまった。

が、意味を悟った神奈子は眼を瞑って微笑んでいた。

 

 

神奈子(ふふっ。結構優しい所あるじゃないか、最強)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方通行「さァてと………………」

 

今、一方通行が何処に居るかと言うと外

もっと詳しく言うと守矢神社の参道だ。

 

一方通行は手を開き前に出す。

そして空気を圧縮して高電離気体を作る。

サイズは手のひらに収まるくらい。

 

それを周囲を照らす光として利用する。

 

もう分かるだろう。

一方通行がやろうとしてる事は、

 

そう、諏訪子を帽子を探そうとしてるのだ。

 

一方通行(チッ……、くっだらねェ)

 

と、口の中で言うが一方通行は帽子が見付かるまで探していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝。

ちゃんと部屋着に着替えて諏訪子、神奈子、早苗はそれぞれの部屋で寝ていた。

 

諏訪子「………ッ、んー。アレ?帽子がある!」

 

眼を覚ますと体の上に帽子が。

それを、両手で持つ。

 

諏訪子「でも…………、何で?」

 

首を傾げて考える。

けど、答えなど見つからなかった。

だがまあ、とりあえず寝間着から普段着ている服に着替え顔を洗うため洗面台に行く。

そしてリビングに行くと皆昨日と同じ場所に座っていた。

今日は一番遅く目覚めたらしい。

 

そして諏訪子は座り机に手を置いて、

 

諏訪子「……おはよう」

 

早苗「おはようございます諏訪子様。あっ!帽子あったんですね!」

 

諏訪子「うん。何か体の上に置いてあった」

 

その言葉を聞いた神奈子はニヤニヤして一方通行を見る。

 

それに気が付き諏訪子は

 

諏訪子「?なに急にニヤついてんの」

 

神奈子「なんでもないよっ☆」

 

と言いながらまだニヤニヤしてたので諏訪子は不思議そうに眉をひそめた。

 

早苗「さて、皆様揃ったということで朝食持ってきますね。………………ん?一方通行さん大丈夫ですか?」

 

一方通行「あァ?何がだよ」

 

早苗「いえ、疲れてそうだったので……」

 

目付きが鋭い一方通行が更に目付きが鋭くなっていた。

が、早苗は一方通行の顔を見て疲れてそうと感じる。

 

けど、とりあえず朝食を持ってこよう。と思い部屋を出ていく。

 

一方通行「なァ、もォ少し厄介になってもイイか?」

 

神奈子「別に構わないよ」

 

諏訪子「私も」

 

二人の言葉を聞くと力が抜けたように寝っ転がる。

そして、数秒すると寝息が聞こえた。

 

諏訪子「寝ちゃった……」

 

神奈子「ねえ諏訪子。一方通行が起きたらちゃんと礼をゆうんだよ」

 

諏訪子「何で?…………。ッ!?まさか……ッ!?」

 

何故、帽子があったのか。何故、一方通行が疲れてたのか。意味が分かった。

 

神奈子「そのまさかだよ」

 

諏訪子はゆっくりと寝ている一方通行へ視線を向ける。

すると、相当疲れてたのだろうか。

爆睡、とゆう言葉が似合う程、寝ていた。

でもそんなのどうでもいい。

あるものに眼を奪われ、それしか見えなくなる。

凶悪な表情をしてる一方通行の睨んだだけで殺せそうな一方通行の………

いつも見せない素直な表情をした寝顔。

 

神奈子(おや、これはひょっとして私はお邪魔かな?………………それにしても、一方通行。彼は随分罪なお人だな。いや罪な神様かな?)

 

そう心の中で呟き口元を緩めて笑って立ち上がり、リビングを後にしてこの場の空間を二人だけにした。

 

そして。

 

諏訪子はそっと一方通行の側に近寄る。

そして彼の真っ白な頭へ手を伸ばす。

すると驚愕する。

それはそうだろう。

 

ダメージゼロの髪を触る何て滅多に無いことにだから。

 

諏訪子「……えっと、帽子探してくれてありがとう。それと、お休み」////

 

頬を赤く染め、微笑む。

優しく頭を撫で礼を言うと、諏訪子は部屋から去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方通行「……ッ……アイツらはどっかに行ったみてェだなァ……」

 

むくりと、体を起こし細い眼をゆっくりと開ける。

もう、朝食は済んだんだろうか。諏訪子、神奈子、早苗の姿が見えない。

が、どうでもイイ。

ともかく休めた事だし、この場所には用は無い。

外へ出よう思い立ち上がろうとするが

 

一方通行「あン?こりゃ毛布か……」

 

誰かがかけてくれたのだろうか。

優しい匂いがする薄い毛布が自分にかけられてた事に気が付く。

 

一方通行「ったく、この世界のやつらは…………」

 

フッ、と鼻を鳴らす。

しかし、一方通行は自分に毛布をかけられてた事に驚愕する。

それは何故か

 

一方通行(俺は24時間フル反射に設定してる。寝てようが反射は機能してる筈だ。なのに………………)

 

受け入れてるベクトルはある。

例えば、光、酸素、などなど………………、

生活に欠かせないものは反射外である。

だけど、毛布はどうだ

一般的には生活に必要だが寒さも感じない一方通行にとってはそんなに必要ない。それに毛布は凶器に変えられる事も出来るので反射してると思う。

 

一方通行(チッ……無意識に反射を解除しちまう何てな、気ィ抜きすぎだクソったれ)

 

自分に向かって吐く。

そして、反射を解除してたので、設定し直し反射をまた張る。

今度こそ立ち上がり、今居る部屋から出る。

すると、神社の方から話し声が聞こえてくる。

多分、あの三人が居るのだろう。

一方通行は太鼓橋を渡り、守矢神社の中へ入る。

 

神奈子「おはよう。っと言っても今は昼だけどね」

 

早苗「疲れは取れました?」

 

諏訪子「………」

 

三人は畳に座っていた。

けど、何故か諏訪子の様子が変だった。

 

一方通行「悪りィな朝にはここを出て行こうと思ってたンだが、お陰で疲れは取れた」

 

首の間接をパキッ、と鳴らす。

 

一方通行「そォいや緑頭。オマエ、俺と最初に会ったとき『本当に来た』って言ったよな?俺が来る事誰かに知らされてたのかァ?」

 

早苗「確かに緑頭ですけど。名は早苗です!!ええと、それはですね……」

 

神奈子「私が説明しよう。が、その前に座ったら?」

 

一方通行は壁に座った。

 

神奈子「私の特技なようなもの。それは相手の力を感じる事が出来るんだよ、あ、そう言えば確か諏訪子も出来るな。まあとりあえず説明に戻すとだね、一方通行が来る数分前に私と諏訪子は君の力を感じた。そして早苗に見に行ってもらった。すると__________」

 

一方通行「____________俺が居たと。成る程な、そォいうカラクリだったのか」

 

神奈子「そういうこと、他に気になった事はない?」

 

一方通行「じゃあもォ一つ。そのチビガキの様子おかしくねェか?」

 

諏訪子へ指を差して話す。

一方通行の言うとうり諏訪子の様子は変だった。

帽子を深く被り、顔を隠している。

そして、落ち着きの無い手。

 

本当に何時もの諏訪子とは様子が変だ。

だが

 

神奈子「今は、ちょっと……ね?」

 

一方通行「?………まァ、何かの病気じゃなさそォだしほっとくか。さァてと」

 

スッ、立ち上がる。

 

一方通行「これ以上厄介になる訳にもいかねェし、早く出るとするか」

 

神奈子「気にしなくてもいいのに。っと、言っても無駄か。分かった。なら、見おくりぐらいしてもいい?」

 

一方通行「好きにしろ」

 

神奈子「ほら、行くよ諏訪子」

 

諏訪子「…んー」

 

手を掴み無理やり外へ諏訪子を移動する。

 

 

今、一方通行は守矢神社の鳥居の下を居た。

 

神奈子「さて、また用があったら何時でも来な。歓迎するよ」

 

一方通行「あァ。オマエの歓迎が面倒な事じゃねェと祈って来るとするぜ」

 

神奈子は一方通行の言葉を聞くと「ハハハハッ!」っと楽しそうに笑った。

 

一方通行「じゃあ、あばよ」

 

ポケットに手を突っ込み歩きだした。

三人は一方通行の背中を見送る。が、

 

諏訪子「待って!!」

 

一方通行「あァ?」

 

鳥居をくぐった一方通行に向かって走りだした。

そして諏訪子は両手でギュッと一方通行の手を掴む。

急に走りだしたせいなのか息が荒く頬が赤く染まっている。

 

一方通行「…チッ、何か用かよクソガキ」

 

反射を急いで解いて良かったと、心の中で思いながら諏訪子へ視線を向ける。

 

諏訪子「……あ………ありがとう!帽子を探してくれて!」

 

やっと言えた。

寝ている時に言えたが、何故か起きている一方通行に言えなく言葉が出なかった。だが、今、この瞬間。勇気を振り絞り口を開き感謝を言う。

 

一方通行「……次はなくすなよ」

 

帽子の上から優しく頭を撫でた。

その瞬間、諏訪子は鼓動が速くなったのを感じた。

顔が熱くなり赤くなる。それを両手で隠すようにした。

 

一方通行は片手が解放されたので歩きだした。そして、地面を蹴って跳躍し何処かへ飛んで行った。

 

一方通行の姿が見えなくなると早苗と神奈子は神社の中へ行こうと思い歩く。

 

神奈子「……ほら、いつまでそこに居るつもり?早く中に入るよ」

 

まだ、移動しない諏訪子へ言葉をかける。

タッ、タッ、と諏訪子は建物の中へ移動してる二人に並んだ。

 

早苗「にしてもあの人が霊夢さんや魔理沙さんが話してた一方通行さんか……。あの二人が言うとうり目付き悪かったですね、諏訪子様神奈子様」

 

神奈子「ああ、そうだね」

 

諏訪子「ねえ……神奈子」

 

普段のテンションで話す早苗とは反対に、諏訪子は真剣な表情で

 

諏訪子「いいの?私達の考えを皆に伝えなくて…………」

 

神奈子「……………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方通行が守矢神社に着く、数分前の事である。

神奈子、諏訪子、早苗は神社内に居た。

三人が楽しく話してる最中

 

「「______ッ!!??」」

 

早苗以外の二人は自分達とは次元の違う力を持つ者がだんだん近付いて来てる事に気付く。

その瞬間、冷や汗をかくほど驚愕した。

 

神奈子「早苗。少し表に出て来てくれない?お客さんが来たかも知れないから」

 

早苗は神奈子に言われた後、返事しすぐ表に行った。

 

諏訪子「ここまで強い力を持ってるなんて………。“ヤツ”は何者だと思う?」

 

神奈子「分からない。ただ私達の敵ではないことを祈るしかないね」

 

諏訪子「そうだね。こんな凄まじい闇の力を持つ者が敵だったら流石に勝てる気しないからね」

 

二人が感じた力は光と言うよりかは闇。

でも、全て闇という訳ではない。

光と呼ぶべき力もちゃんと持っていると分かる。

 

 

だが、その光の力の奥にある闇に二人は恐怖を覚えた。

 

 

そして、だった。

 

 

諏訪子「来た……ようだね。ここに」

 

神奈子「そうみたいだね。さて、じゃあ会いに行くとするか」

 

諏訪子「…………うん」

 

はっきり言って行きたく無い諏訪子。

怖いんだ、今まで会ったことの無いような力を持つ者を。

 

それを、察した神奈子は

 

神奈子「大丈夫だよ。どうやらまだ相手は完璧に力を使える訳じゃ無さそうだよ。もし、本当に危険だったら今のうちに消しとけば良いだけだろ?」

 

諏訪子「うん、分かった」

 

その後、二人は一方通行の前に姿を現す。

すると、更に二人は驚愕する。

やはり遠くから感じるより近くで感じた方が分かる。

目の前に居る白い化け物から放たれる溢れんばかりの膨大な力。

そして、その奥から見つめる闇が。

この時諏訪子と神奈子は思った「こいつは危険」だと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

諏訪子「もしもあの黒い力をあの子が使ったら……」

 

神奈子「それはないだろう……。だってそんな事をするようなやつに私は見えなかったからね。そうだろ?諏訪子」

 

諏訪子「うん、そうだね。あんな優しい一方通行がするわけないよね……」////

 

二人は思い出すあの一方通行の事を。

すると、やはり顔が熱くなり鼓動が速くなる。

もしかしたらすると、これが

 

早苗(……、あの御二人がまるで恋する乙女の表情をするなんて……も、もしかして!!)

 

神奈子と諏訪子が一方通行に特別な感情を(いだ)いてる事に気付いた早苗は口を開き驚く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

守矢神社から飛び立った一方通行は今、林の中を歩いていた。

が、歩いてる事、数分。何か不思議な物を発見する。

それは

 

一方通行「……!………こいつは……!?」

 

道に落ちていた黒い球体を拾う。だが、これは何か見覚えがある。

 

一方通行「暴走者をぶっ倒したら出るやつにそっくり……っつゥか出て来た黒い玉じゃねェか、これ」

 

暴走者を倒すごとに出て来た黒い玉。

謎の物体を拾った。

しかし、喜ぶ事は出来ない。むしろ腹が立つ。

アレイスター=クロウリー。っとゆうヤツを思い出すから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幻想郷の何処かにある屋敷。そこに紫と藍が居た。

 

紫「さてと。彼も動き出しそうだし、私も動くとするわ」

 

藍「紫様?」

 

リビングで、寛いでた紫が急に立ち上がりニヤリと笑った。

それを不思議そうに見つめる藍。

そして、紫は背にスキマを作り

 

紫「少しの間留守にするからよろしくね」

 

姿を消した。

何処に行ったのか分からない藍はただただ一人で考えていたが、家を任せる。と、言われたので全力で警備すると、心に決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫「一方通行。あなたと持ってる物に用があるわ」

 

一方通行「………あン?」

 

いつもどうり突然姿を現す紫。

もうそれに一方通行は慣れていた。

紫は一方通行が握り締めてる物に指を差しながら話す。

 

一方通行「紫か。で、用と来たか」

 

紫「ええ、その黒い玉を調べるから。手伝ってほしいの……どう?」

 

宙にあるスキマに座りながら紫は話す。しかし、家から急に出てきたので靴は履いてなかった。

だから、手元にもう一つのスキマを生成し靴といつも持っている日傘を取り出す。

そして、靴を履き地面に降り日傘を差す。

 

一方通行「あの野郎が絡ンでンなら協力してやる。が、これを調べるか。どっかアテはあるのかよ?」

 

紫「ある。あなたが会って来た子達のなかにね」

 

一方通行「俺が会ってきたヤツらのなかに?そいつは一体……」

 

紫「その子が協力してくれるか分からないけど、あなたが居れば協力してくれるでしょ」

 

そう言って紫は一方通行に近付く。そしてスキマを目の前作り

 

紫「さあ行くわよ。入ってちょうだい」

 

一方通行「……チッ。家を探すのはもう少し遅れるなこりゃ」

 

紫がスキマに入る。それを追うようにスキマ入ろうとした瞬間、一方通行は小さい声で呟き黒い玉をポケットにしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方通行「…………ここはどこだ?」

 

スキマを通った先に見えた景色。それはこの幻想郷に似合わないものだった。

様々な機械が並べられた凄く広い部屋。床は畳などではなく硬い鉄の床。それと壁も鉄だった。

その部屋の中心に一方通行と紫は居た。が、奥から足音が聞こえる。

その方向に視線を向けると

 

にとり「あれ盟友じゃん。どうしてここに……?」

 

一方通行「にとり。紫、協力者ってにとりの事かァ?」

 

にとり「紫!?もしかしてその紫って八雲紫のこと!?」

 

一方通行が視線を隣に向ける。と同時ににとりも向ける。

すると見えた人物は、この幻想郷で凄く有名な妖怪。

八雲紫の姿が。

 

紫「突然で悪いけどあなたの力を借りたいの。いいかしら?」

 

カン!!と日傘を閉じ傘の先端を鉄の床に打つける。

 

にとり「……い……嫌だ。って言ったら?」

 

冷や汗を流しながらにとりは断る。

その言葉を聞くと紫は首を少し傾げ眼を閉じ、息を鼻から吐いた。

 

紫「……しょうがないわね、一方通行。ちょっと耳を貸しなさい」

 

一方通行「?……あンだよ」

 

紫が手招きして話す。

そして、一方通行が耳を紫へ差し出すとゴニョゴニョ、っと小声で話してきた。

 

紫「___________って。あの河童に言いなさい。分かった?」

 

一方通行「訳分かンねェが、言えばイインだろォ?」

 

そっと紫は顔を離す。

一方通行は紫に話された事を完璧に覚えた。

そしてにとりへ向き

 

一方通行「にとり…これはオマエにしか頼めねェ。だから頼む。俺はオマエが必要なンだ(こンなンで、オーケーっつゥわけ………)」

 

真剣な表情で一方通行は話す。

それを聞いてたにとりは、ボッ!と一瞬で顔が赤くなる。

そして、手をモジモジさせながら

 

にとり「わ…分かったよ……盟友」////

 

一方通行「………(マジか……)」

 

紫「じゃあ協力してくれるって事?」

 

にとり「……うん」///

 

顔を赤くし少し嬉しそうな、にとり。

それを見ても分からない一方通行はやはり鈍感中の鈍感。

とりあえず、協力してくれるので自分達がやろうとしてる事を説明するためとりあえずポケットに入れた黒い玉をにとりに渡す。

 

にとり「……これは?」

 

一方通行「もしかしたら、オマエらを暴走させた元凶」

 

紫「もしかしたらじゃないわ。それが幻想郷を完全崩壊しかけた物よ」

 

そう言われると、にとりは手に持っている黒い玉を見て体の底から震える。

 

紫「…だからね、それを調べて欲しいの。多分、それは機械よ」

 

にとり「…わ…分かった…」

 

背中に背負ってるデカイリュックから取り出したのは近未来の装飾をされた両手で持てる四角い箱。

その箱の横にあるボタンを押すとプシューっと上が煙を吹いて開く。

そして、その中に黒い玉をそーっと入れる。

時間はそんな掛からなかった。

ピピッ、と箱が鳴ると正面にある液晶画面に解析結果が表れる。

 

一方通行「……っつゥかよォ、にとり。オマエが持ってるモンは何だ?」

 

にとり「私が作った解析装置。……なになに、え……っ?」

 

顔を液晶画面に近付け見る。しかし、画面に表示された結果を見て驚愕する。

 

紫「……何か分かった?」

 

にとり「う、うん。分かったよ……あの黒い玉が壊れてるって……」

 

一方通行「はァ?」紫「え?」

 

黒い玉の解析結果で分かった事。それは壊れてるとゆう事。

それを伝えたれた一方通行と紫は思わず声を洩らす。

 

一方通行「…っつゥことはよォ……、詰ンだって事か」

 

紫「……直せないの?」

 

にとり「んー……部品はどう作られてるか分からないから私が直すのは無理だけど、破損してる所の代えのパーツがあれば直すのは可能だよ」

 

紫「今から黒い玉を探す装置を作るのは可能?」

 

にとり「そんなのを作るのは朝飯前だよ」

 

奥にある鉄の自動ドアの部屋へ走りだし、入る。

今から紫から頼まれた物を作るのだ。

数分後、部屋からにとりが出てくる。が、手には何も持ってはいないように見えた。

 

紫「……作れた?」

 

にとり「うん……これ!」

 

二人の前に握られた手を出し開く。すると手のひらにあったのは腕時計の形の黒い玉発見装置。

 

一方通行「こりゃ、腕時計みてェだな……」

 

紫「……とりあえず一方通行。着けて」

 

一方通行「あァ?……何でだよ…」

 

紫「私はこの河童と作る物があるからここを離れる訳にはいかないのよ。だから、それで黒い玉を探しに行くのは貴方に任せるわ」

 

一方通行「…チッ…分かった、分かりましたよォ…俺がやりァいいンだろォ……ったく」

 

ふて腐りながらも一方通行は了承し、腕時計型の発見装置を腕に巻く。

ピピピッ、と腕に巻いた装置の画面をいじる。するとこの幻想郷の地図が表示された。そして小さく黒い玉のマークが七つ表示される。

 

一方通行「あれ以外無ェと思ってたが、案外まだ有るみてェだな……」

 

にとり「操作方法教えてないのによく分かったね。さすが盟友!」

 

眼を輝がさせながら両手を握り胸の前に出していた、にとり。

 

一方通行「…こォゆうのは結構、俺は得意なンでな。っつゥか凄ェのはにとりだろ、たった数分でこンなの作りやがって……あの科学者(クソヤロウ)どもじゃ出来ねェ芸当だ」

 

そっと手をにとりへ伸ばす。そして頭を優しく撫でる。

これは一方通行にとって感謝の気持ちを伝える行為だった。

にとりは嬉しそうに笑う。これ以上、上がない程に。

 

紫「……そうゆうのは他でやってくれる?私、居るんだけど」

 

一方通行「あン?何がだよ…」

 

紫「……貴方、いつか痛い目合うわよ」

 

呆れながら言われるが一方通行は全く紫が言ってる意味が分からなく考え込む。が、直ぐ考えるのを止める。

今はつまらない事を考えるより、黒い玉を探す事が先。

そう考え腕時計型の発見装置をいじり

 

一方通行「一番近ェのはここか……あ?移動してやがるぞ……」

 

紫「それは不味いわね……」

 

ポン、っと手を一方通行の肩に置く。しかしその事に一方通行は眉を顰める。

 

一方通行「オイ……今俺は反射を解いてねェ。なのに何でオマエは俺に触れられンだァ?」

 

眼を鋭く尖らせ強く睨む。しかし紫は口元を美しい扇子で隠し笑う。

 

紫「そう言えば、言ってなかったわね。私の能力は境界を操る能力……それが私の能力よ」

 

一方通行は表情に出さなかったが紫の能力知り驚愕した。が、それと同時に心の奥底で笑う。

 

一方通行「境界を操る…ねェ。随分と反則染みた能力を持ってンじゃねェか」

 

紫「あら?貴方が言えた事かしら?」

 

一方通行「チッ……、オマエは俺の周りの空間にスキマを開け、俺の反射を無効化してンだろ」

 

紫「正解よ……さすがね、一方通行…」

 

一方通行「クソったれ……、ここから黒い玉に一番近ェ所に空間を繋げやがれ」

 

紫「ハイハイ」

 

手を空間へ向けると空間が裂け目的の場所へと繋がる。

紫が作ったスキマへ一方通行はポケットに手を突っ込んで無表情で入って行ったが。姿が消える直前、紫は真っ赤な瞳に睨まれた気がした。

 

紫「……さてと河童さん。貴方に今から私と一緒に作って欲しい物が有るのよ……四つも」

 

怪しく微笑みながら紫は設計図と見られるものをにとりに手渡す。

 

にとり「……これは……ッ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方通行がスキマを通り着いた場所は、幻想郷と言われるだけの幻想的な森の何処かだ。

とりあえず腕時計型の発見装置を見る。

すると、だんだん自分に近付いて来るのが分かる。

っつゥかよォ、自分のマークがガキの書いた河童みてェなマークなンだが……

と、腕時計型の発見装置の画面に移る自分のマークを見て心の中で呟く。

そんな事を思っていると、腕時計型の発見装置が響く音を鳴らす。

 

一方通行「チッ……うるせェな_____あァ?」

 

あまりにも五月蝿いのでイラつくが、チラッと見え人影を見てそんな気持ちが吹っ飛ぶ。

見えた人物は少女。

夜目では薄紫色がかって見えるピンク色のロングヘアに、同じ色の瞳と睫毛。

服装は青のチェック柄の上着に長いバルーンスカート。上着には胸元に桃色のリボン、前面に赤の星、黄の丸、緑の三角、紫のバツのボタンが付いている。

そして、その少女が手の平でコロコロと転がしてるのが今自分が探してる黒い玉だった。

一方通行は直ぐに行動する。まず、腕時計型の場合装置が五月蝿いので画面をいじり音を止める。

面を頭からずらして着用している少女に近付き、その少女の目の前に姿を現す。

 

 

 

 

一方通行「……そこの仮面女。悪りィがオマエの持ってるモンを俺に渡せ。素直に渡せば痛ェ目には合わねェぞ」

 

正面から少女を見ると女の仮面を着けていた。

一方通行は無表情で冷たい声で脅す。が、少女は無表情だった。

 

???「……これが欲しいの?いいよ」

 

ハイ、っと言って手渡しでくれた。

軽々とくれた事に少し驚きながらも一方通行は黒い玉をポケットにしまう。

 

???「ちょっと待って」

 

一方通行「……………あン?」

 

背を向け、次の黒い玉の場所へ飛ぼうとすると後ろから声をかけられ振り向く。

 

こころ「あなたについて行っていい?私は(はたの)こころ」

 

一方通行「断る。ガキのお()り何て面倒くせェ」

 

面倒くさそうに吐き捨てると、こころが着けている面が突如変わる。

変わった面は般若の面だった。

 

一方通行「どォなってンだよ…それ」

 

こころ「そんな事より私を子供扱いするなんて!怒っちゃったよ!」

 

一方通行「無表情じゃねェか。何がキレただ……ポーカーフェイスにも程があンぞクソボケ」

 

こころ「ッ~~!!もう完全に怒った!!罰として私を連れてけーっ!!」

 

一方通行「付き合ってられっかよ…………」

 

ため息を吐きその場から去ろうする。

しかしこころと名乗る少女は後ろから般若の面を着けながら付いて来る。

そして、気付けばこころは隣を歩いていた。

 

一方通行「……帰れよ」

 

こころ「やだ!ついていく!……そうだ!!」

 

何かを閃いたのだろうか、こころと名乗った少女は胸の前で手を叩いた。

そして一方通行の手へ視線を向ける。

 

すると

 

こころ「こうすれば逃げれないよ!!」

 

一方通行「はァー……。チッ、クソったれが…………」

 

ガッチリと自分の手をこころに掴まれる。

一方通行はまた無意識に反射を解いていて反射出来なかった。

もう、隣に居る仮面少女を一緒に連れて行こう。

と諦めたのだった。

もう一回断ったら面倒な事になるだろうと考えたのだ。

 

そして二人は仲良く(?)手を繋いで森の中を進む。

途中、途中、こころがこちらを見てくるが無視だ無視。

 

一方通行(こいつのこの無表情なところは妹達(あいつ)らに似てるな。チッ、なに柄にもねェ事考えてンだ俺は…………)

 

『妹達』と書いてシスターズと呼ばれる。

学園都市に7人しか存在しない。超能力者(レベル5) 、第三位超電磁砲(レールガン)の哀れなクローンの事を一方通行は思い出していた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。