多分、誤字や脱字があると思います。
ですから、発見した場合私に報告してくれると助かります。
一方通行「オイ、手を離せ」
自分の手と繋ぐこころに向かって話す。
どういうカラクリなのか、頭に着けている仮面が最初会った時の女の仮面に戻っていた。
こころ「やだ。絶対離さないもん」
一般的な男性が聞いたら勘違いしそうな言葉を放つ。
が、一方通行は通常時の表情で
一方通行「両手を使わなきゃこれが使えねェンだよ」
今、自分がどこら辺に居るか次の黒い玉はどの場所にあるか分かるため腕に着けている装置を使う必要がある。
だから、右腕に装着している腕時計型の発見装置を見せる。
こころ「離したらどっか行かない?」
一方通行「行かねェよ。だから離せ」
こころ「…………分かった」
パッ、と繋いでた手を離す。
すると、一方通行は舌打ちをした後に腕に着いてる装置を操作する。
一方通行「もォ一つも移動してンな。つか、同じ場所に五つも固まってやがるぞこれ」
装置の画面を見ると、一つの反応がある場所は少しではあるが動いていた。
しかし、五つも固まって反応した所は動いては無かった。
一方通行(動いてる所から回収した方がイイな。っつゥ事は次行った方がイイ場所はここか)
次の目的の場所を決め、行動しようとする。
が、一方通行は急に何者かの気配を感じ警戒する。
こころ「どうしたの?」
一方通行の雰囲気が変わり首を傾げて質問する。
すると、何も言わず一方通行はこころを自分の後ろに隠す。
こころ「?……ねえ____」
一方通行「誰を敵にしようとしてるか分かってるのかクソ妖怪ども。いくら数を揃えてもアリはどれ程集まってもアリであることは変わりねェぞ、あァ?」
もう、こころの声が届いてなかった。
一方通行は完全に臨戦態勢に入っていた。
しかし、まだ今の状況が分からないこころは困惑してたが、自分達を囲むように突如現れた異様な外見をした妖怪達が現れてやっと状況を理解する。
すると、こころが頭に着けている仮面が狐の仮面に変化した。
こころ「ここは私がどうにかするしかないようだね」
一方通行の隣に移動し自分の持つ霊力を使い、薙刀を生成しようとする。
が、
一方通行「俺一人で十分だ」
隣に居るこころの前に手を出し、敵を睨みながら言い放つ。
こころ「えっ?あなたもなんか能力を持ってるの?」
一方通行「あァ、オマエらの能力より殺すのが得意な能力をな」
こころ「だとしたら二人で協力して戦った方がいいよ。実は私、一人で戦おうとしたけど逃げる時間しか稼げないと思ったもん。けど、二人なら……」
一方通行「俺が言いてェのは弱ェヤツは下がれって事だ」
こころ「自分で言うのはなんだけど、私こう見えて結構強いよ?」
一方通行「チッ。オマエは俺が守ってやるから隠れてろォ!!」
そう言うと白い怪物は、ガン!!と強く地面を踏みつけ周りの妖怪全て空中へ吹き飛ばす。
こころ「…………………ッ」////
今、こんな状況だと言うのにこころは頬を赤く染めていた。
この時、こころの着けている仮面は女の仮面はだった。
だって、仕方がないじゃないか。
初めて異性から『守る』何て言われたんだから。
そしてこころは一方通行の言われたとおりに隠れるため木の影に移動した
が、その木の影からちょこっと顔を出し一方通行を見ていた。
一方通行「そンじゃまァ…………、始めるとしますか」
狂気染みた笑みを浮かべ
一方通行「お片付けだ。直ぐに終わらしてやる」
妖怪達へ死を送る悪党が動く。
最強のチカラを持って。
妖怪達が奇妙な咆哮を上げながら突進してくる。
しかし、一方通行は一歩も動かない。
そして攻撃を反射し妖怪達の腕などを弾き飛ばす。
と、同時に地面を踏み土の針を地面から伸ばしそれで妖怪達を串刺しにする。
一方通行「愉快なオブジェが完成……、ってなァ」
妖怪を殺した。
しかし、まだまだ妖怪の姿は見える。
だが、一方通行は楽しそうに笑っていた。
そして、一匹。妖怪が早い速度で突撃して来る。
が、重力の向きを下に向け妖怪を地面に打ち付ける。
一方通行「オマエら妖怪は人間と似た体の造りをしてる」
だからよォ、と笑いながらうつ伏せて地面に倒れてる妖怪に近付き
一方通行「人間が死ぬことをやりゃ、オマエら妖怪も死ぬっつゥ事だ」
ぐちゃぐちゃ、と生々しい音を立てながら一方通行は妖怪の背中に手を手刀の形で突っ込む。
すると、妖怪が叫ぶがそんなのを聞いて止める一方通行では無い。
傷んで叫ぶ妖怪の声が止まった。それは何故か。
死んだんだ、妖怪は。
が、そこに死体は無かった。あったのは飛びっ散った血と肉片だけだ。
一方通行「血流操作。血の流れの向きを逆にした。そォするとよォ、簡単にぶっ壊れンだよ人間も妖怪も」
血が飛び散ったと言うのに一方通行には一滴も血がついてなかった。
ただの肉片と化した妖怪へ視線を向けながら風に流すかのように台詞を吐く。
一方通行「さァて、次のヤツは生体電気を逆流して殺してやンよ」
今、この場に完全に君臨した。
幻想郷最強にして最凶の化け物が。
一方通行「……あァ?」
まだ、後数十体は居るだろう。
しかし、残りの妖怪達は後退りしながら怯えていた。
だけど妖怪は恐怖を自分の中で無理やり打ち消し、標的とする化け物に一斉で襲いかかる。
だが、同じ事だ。反射をして妖怪達を吹き飛ばす。が、一方通行は一体だけ顔面を掴み捕まえる。
そして、先程自分が言った事を実行した。
生体電気を逆流された妖怪は体をビクビクと震わせる。だけどたった数秒で震えは止まった。
一方通行は先程まで息があったモノを舌打ちをして、つまらなそうに捨てる。
次々と仲間が殺された、妖怪達は
もし、コイツから逃げれたとしても絶対何時かは殺される。
と、思った。
だから、これからも生きるため化け物を排除しようとするが
ある妖怪は四肢を弾き飛ばされ、ある妖怪は一瞬で体の内側から弾け、ある妖怪は風に首を掴まれもがき苦しんで、ある妖怪はぐるんっ、と顔が回転し……
気付けば、妖怪は後一体だ。
と、言ってもボロボロで倒れてるがな。
一方通行「オマエで最後か」
飛び散った血と肉片。そして、大量の死体のなかを進みながら最後の妖怪へ歩む。
最後の最後の意地と言うヤツか。
妖怪は立ち上がり固く握られた拳を一方通行へ飛ばす、が、現実は残酷だ。
力を振り絞って打った拳も反射され、腕の皮膚が裂け、そこから血が飛び散り。吹っ飛んで仰向けで倒れる。
一方通行「はは、アハぎゃははははははッ!!」
狂ったような笑いながら一方通行は
一方通行「愉快な解体ショーの始まりってなァ!」
跳躍し、妖怪の胴体を地響きが鳴る程強く踏みつける。すると口を大きく開き両手を空へ伸ばし苦しい表情を浮かべる。
が、一方通行は伸ばされた両手をガッシリ掴みミチミチミチミチ……、と生々しい音を立てながら引っ張り、
そして、
両腕を無理やり引き千切る。
だがまだまだ楽しい解体ショーは始まったばかり、
次に両足を強く掴む。
バギッ、と骨を折る。
そして片手で一本、もう一本と足を千切る。
ここまでされれば普通の人間や妖怪は死んでいるだろう。
がしかし、目の前に居る妖怪は運が悪いことにまだ息があった。
その事に白い怪物はとても愉快に楽しそうな表情を浮かべる。
一方通行「ぎゃははははははははははははははっ!!!」
ぐちゃべちゃぐちゃ、と耳を塞ぎたくなる音を立て笑いながら胴体を開き内臓を引きずり出し、そして最後に心臓を引っこ抜く。
一方通行「……ハッ、遊び過ぎたなァこりゃァ」
引っこ抜いた心臓を捨て、手についた血や汚れを能力を使って完全に落とす。
見渡せば、残酷と言う一言では表せない景色がそこにはあった。
一方通行「そォいやあのガキは何処だ」
こころと言う少女の姿が見えない。
少し歩くと木の影で座っている少女。こころを発見する。
一方通行「ここに居たか。ほら、行くぞ」
こころ「う、うん」
ズボンのポケットに手を突っ込みながら一方通行は先を歩く。そしてこころは小走りで一方通行の隣に着き、そのまま隣を歩いていく。
一方通行「…そォいや何で付いてくンだよ」
黙って歩いてたが、隣に居る少女に質問する。
こころ「付いていく理由?……面白そうだから、かな?」
一方通行「……ンなくだらねェ理由かよ」
こころ「でも……もう一つ理由あるんだよ」
その言葉を聞き一方通行は少し首を傾げる。
こころ「私は表情が変わらないから頭に着けている仮面で表情を表してるんだけど、それが少し面倒くさいから表情を変えられるようになるため旅をしているの」
一方通行「へェ……」
こころ「それでね、もしかしたら貴方と一緒に居たら表情を変化できると思って一緒に行動しようと思ったの。それが、もう一つの理由」
一方通行「……そォかい。だが、俺と一緒に行動すると危ェ目に合うぞ。例えばあのクソ妖怪どもみてェにな」
妖怪ども虐殺してる最中、実は一方通行はこころの視線に気付いていた。
こころ「でも……あの時言ってくれたよね?私を守ってくれるって。悪を倒すヒーローみたいに」
一方通行「悪を倒すヒーローねェ……。ハッ、あの場に悪は一つ。俺しか居なかったぜ?」
こころ「貴方が悪?なんで?」
一方通行「これまで俺は一万以上の命を奪ってきた。これが悪と言わず何て言うンだ」
こころ「もしそれが事実だとしても理由があったはず」
一方通行「理由?そンなモンねェよ。俺は理由もなくどこの誰でも殺せるクソったれな怪物だ」
『戦うと思う気が起きなくなるくらい絶対的な力、無敵ってのを手に入れればもう………誰も……』
一方通行は頭の中で浮かび上がった言葉を無視し自分の今思ってることを話す。
するとこころは、
こころ「いや絶対にある。だって今日初めて会った私を守ると言ったあなたがそんな酷いことするわけ________」
表情に変化はないがそれでも彼女が真剣に話してるのは伝わる。
しかし、一方通行は『くっだらねェ』と吐き捨て早足で歩く。
こころ「……わっ、待って!」
急に歩く速度を上げられ驚くが必死に付いて行こうと思い小走りで一方通行の隣に着く。
そして白い彼の手を掴む。
一方通行「………チッ、______________ッ!!?」
手を掴まれ面倒くさそうな表情をしてこころを見た。
_______________筈だった、
今、隣に居るのはこころという表情が変わらない少女のはずなのに、
一方通行のその目に映ったのは壊れた軍用ゴーグルを頭にかけ、血だらけの体に常盤台中学の制服を身につけた少女。
今まで、自分が9981回殺して来た"
そして一方通行は珍しく驚愕して、こころから繋がれた手を無理矢理振り払う。
こころ「?……急にどうしたの?顔色悪いよ」
一方通行「うるせェ……何でもねェよ、クソったれ」
あれは、さっき見たのは幻覚だ。
だが、心臓が一回止まったようが気がした。
けど、止まってはいない。逆に鼓動が早くなる。
が、今はとりあえず黒い玉を探そう。
そう思い、一方通行は黒い玉の反応があった場所へ向かう。
「…ハァ…ハァ…ハァ……ハァ…」
ここは人間の里。
その薄暗く細い道を全力で走る茶色の髪のロングの少女。
何故、全力で走る理由があるかと言うと
「おーい待て待てー♪」
「鬼ごっこってかーっ?」
「捕まえちゃうぞー♪」
若い男。三人に追われてるからだ。
「____________キャッ!!」
小石を踏み、体のバランスが崩れて地面に転ぶ。
すると、男達はうつ伏せて倒れてる少女に近付き腕や足を二人がかりで押さえる。
そして
「んー。いいねー、この子」
「誰かが来る前にささっと犯しちゃおうぜ」
「そう焦んなよ。ゆっくり楽しもうぜ?この子のか、ら、だ♪」
愉快に楽しそうに下卑た笑みを浮かべる男達。
「そうだな。だがよ、いつも同じ穴じゃつまんねえよな?」
少女の上に乗り両手を押さえてる男が口を開く。
「ああ?じゃ、どーすんだよ?」
「昔からヤってみたかったんだよな~。眼の穴でっ☆」
狂気染みた台詞を聞き、押さえられてる少女は心の底から、ゾッとし震え上がる。
「あーっっハッははははは!!狂ってやがるぜお前!だが、良い案だ。じゃあよお、この際何処が一番キモチイイか、この子の体を使って探そうじゃねぇか」
リーダー格と思われる男は下品な笑い声を上げ、押さえられてる少女の前にしゃがみ
「けど安心しな。最初は常識的な事からハジメテヤルカラヨ」
もう、少女は絶望と言う感情に体を支配されていた。
犯される、
この男達に。
それだけを感心していた。
男達は少女が抗う力が抜けたと理解すると、少女を仰向けにしてリーダー格の男が少女の服をポケットにしまってあったナイフで切ろうとする。
が
「その子から離れろ下衆な者共!!」
男の手が止まる。
この場に少女と一人、男三人。
だったが、腰まで届こうかと長い青いメッシュが入った銀髪を持ち、服は胸元が大きく開き上下が一体になっている青い服で袖は短く白。
襟は半円をいくつか組み合わせ、それを白が縁取っていて、そして胸元に赤いリボンをつけていた少女。
「あ~?ハハハッ!!オイオイ今日はラッキーだな!!もう一匹オモチャが自分から飛び込んで来たぜ!」
「オイ待て。もしかしたらあいつは不思議な力を持ってんじゃねえのか?」
盛った男一人が慧音を襲おうとする。
だが、リーダー格と思われる者が止めた。
「その可能性はあるな。正義感で助けようとしても男三人に女一人が勝てるわけねえもんな」
「だとすると?やることは一つ……だよな」
すると男二人が、少し希望を感じ始めた少女を押さえリーダー格と思われるヤツからナイフを受け取り。
「動くな。こいつが殺されたくなかったらな、ってやつよ!!!」
ナイフの先端を少女の首元へ向ける。
慧音「………くっ!!」
「この里に居る不思議な力を持つ者。そのなかの一人なんだろう?お、ね、い、さ、ん♪」
リーダー格と思われる男は勝ち誇った風に話す。
そして、だんだん慧音に近付いて来る。
「あの子を助ける為に来たんだろ?だったら動く筈無いよな!!あーーーーっはっははははハッ!!」
慧音は動けなかった。
いや、動ける。が、しかし動いてしまえばあの少女が殺されてしまう。
今、目の前居る男達は簡単に人を殺せるだろう。
でも、でも、でも。
動かなくては確実にこの連中に犯される。
仕方がない。
そう、心の中で呟く。
知り合いに良い医者が居る。だから、もし首を刺されても少しでも息があれば助けられる。
慧音は手足に力を入れ、目の前のヤツらを倒す。
と、決意した。
だって、そうしなくては自分も少女も助からない。でも、このやり方は少女が傷付いてしまう。
だけどしょうがないじゃ無いか
この場には、
この幻想郷には、
ピンチになったら必ず現れるヒーロー何て居ないんだから
だが。
だが、だった。
「……よォ」
この幻想郷には
一方通行「ナニ小せェ事してはしゃいでンだ三下ァ」
「ああ!?誰だテメェ!!」
慧音「?」
自分の後ろから声がする。
そして、慧音は後ろを向く。
すると髪は白く眼が赤く、華奢な体の白い悪党が居た。
一方通行「………幻想郷も学園都市と同じバカは必ず居ンだな」
「何一人で喋ってんだ!!つーか、俺達を三下と呼びやがって!!余程死にてぇようだなクソガキィッ!!」
とても哀れなものを見るような目で一方通行は男達を見る。
すると、リーダー格と思われる男が慧音何か無視して一方通行に向かって駆ける。
そして、この場に突如現れた白が特徴的な一方通行へ拳を飛ばしてきた。
でも、それがどうしたと言うんだ。
「うおおおお!!______ん…ぎ……っ!?」
殴り掛かってきた男の腕がおかしな方向へ曲がる。
そして
一方通行「壁の染みにでもなってみっかァ?」
強烈な右からの蹴りを腹部へ食らう。
すると男は強く壁に打ち付けられ、意識を失った。
それを、見た男二人は
「よくも!……だが、動くな。こいつがどうなっても_____」
怒る。が、冷静になり。ニヤつきながら少女の顔へナイフの刃の部分を向ける。
が、しかし
「___う、がぁぁ!!」
「お、わぁぁぁぁぁ!!」
一方通行は地面を強く踏みつける。
すると、少女を押さえる男二人が地面からきた激しい衝撃波と共に左右の別れて、壁に打つかり座り込む。
慧音「凄いな。ああ、ありがとう助けてくれて」
一方通行「まだ終わってねェよ………」
慧音「?」
押さえれてた少女へ歩む一方通行へ礼を言う。だが、この場をおさえた悪党は
一方通行「まァ……とりあえず。オマエは寝とけ」
少女に近付くとしゃがみ、ゆっくりと頭へ手を伸ばした。
そして、その少女の体の中に流れる生体電気を流れを操り、意識を奪う。
すると、少女はスイッチが切れたロボットのように寝た。
一方通行「さァてと。オマエら、随分面白そうな事してきたそォだな。目を見りゃ分かンぜ……」
すーっ、と立ち上がる。
そして、一人の男に近付き
一方通行「この……クッソ野郎がァ!!!」
地面に置かれてる手を踏みつける。
「ッ!!……ああああ!!_____あが……っ!?」
片手が粉砕骨折した。
余りにも痛く叫ぶ。が、大きく開かれた口に靴の先端が突っ込まれる。
一方通行「うるせェなァ……あァ!?」
ガン!!と、靴を口に突っ込んだまま男の後頭部を壁に打つける。
そして、続けて。ガン!!ガン!!ガン!!ガン!!と男の後頭部を壁に打つけた。男の後頭部が壁に打つけられるたび壁にヒビが入り、赤い血がつく。
そんな事を何度も続ければ……
一方通行「あン?チッ、すぐに壊れやがって。やっぱ人間てなァ脆い生き物だな。なァ?オマエたちもそう思うだろ?」
ぐりんっ、ともう一人壁に座る男に赤い瞳が向けられる。
すると、ひぃぃ。と、声を洩らす。
「う…う、うわぁぁぁ!!助けてぇぇええ!!」
そして、男は情けない面で走り出しここから逃げようとする。
だが、白い悪党が。最強の化け物が。それを許すわけなく。
一方通行「俺から逃げられるとでも思ってンですかァ?」
片手の人差し指を上に向ける。
すると、走り出した男の体が宙に浮く。
「うっ、わわわわわ!?」
一方通行「オマエの下から風を吹かせ体を浮かしてやった。あはぎゃはっ!!どォだ!?浮いた気分はよォ!!」
「……あ、が……ッ!!!」
一方通行「っつっても、浮いたのは数秒だけどなァ」
次は逆に風の向きを下へ向け地面へ強く打ち付ける。
そしてうつ伏せて地面に転がる男の方に歩く。
一方通行「でェ?俺は浮いた気分はどォだと聞いたンだが…あァ!?」
地面に血が広がるぐらい強く男の頭を踏みつける。
そしたら、男はショックで気を失う。
一方通行「チッ……誰が寝てイイったよ、ゴラァ」
ガシッ、と足を掴み持ち上げる。すると男を逆さまに吊るしてる形となる。
慧音「…………」
ただ、黙って一方通行の一方的な暴力を見ていた慧音。
だが本当は動けないのだ。あの化け物を見てると。
それは恐怖、それともう一つ。
それはあの化け物の持つチカラ。
その二つが合わさると、金縛りと思ってしまうほど体が動かなくなってしまう。
でも、でも動かなくては。
絶対あの化け物は男達全員殺してしまうだろう。
いくら、あの男どもクズ野郎だろうが生かさなくては。
生きて罪を償わせる事が出来ない。
だが体は言う事を聞いてくれない。
だから止める事ができない。
慈悲の無い、とても惨く目を塞ぎたくなる容赦の無い暴力を。
「……ッ……!」
一方通行「よォ、起きたかよクソ野郎」
生体電気の流れを操り無理矢理、男を起こす。
「う、あ、あれ?体が、動かない……!?」
一方通行「知ってかァ?人間は体を動かすとき、脳の電気信号を筋肉、神経に送って体を動かすって。っつゥ事は…だ。俺がオマエの体に触れ生体電気の流れを操りゃァオマエの全身を支配できるっつゥ訳だ」
「な……なにを、言ってやがる?」
一方通行「あァ…バカに言っても分かンねェか。だったら、バカに分かるように言うとだなァ……」
足の持ち方を逆にし、男の体を上に振りかざし
一方通行「俺に触れられてると動けねェっつゥことだァ!!」
「……ふ、ッ!!!!」
地面にヒビが入るほど打ち付ける。
すると、男は顔面から打ち付けられたため顔面がぐちゃぐちゃに潰れ大量の血が飛び散る。
一方通行「……次は、アイツか……」
壁に向かってただの肉の塊となったものを投げ捨てる。
次、いや最後のターゲットへ視線を向ける。
慧音「ま、待ってくれ」
一方通行「あァ?」
少し震えながらも慧音は口を開く。
慧音「もう、これ以上私の愛する人間を殺さないでくれ」
一方通行「……知るか」
強風が慧音の後ろから吹く。そして、その強風は気絶してた男を攫う。
すると、前にゴロゴロゴロ、と転がり倒れてきたのでそれを一方通行は足で止め、仰向けにさせ。胸付近をバキベギと骨の折れる音を鳴らしながら踏みつける。
「ぐっ!!があぁぁあああああ!!!」
口から血反吐を吐く。
肋骨などは全部折れただろう。
一方通行「ギャハハッ!どォだイイキモチだろォ?あはぎゃは!あはアハははぎゃはッ!!!」
グリグリ、と踏みつけながら背筋がゾッとするほどの笑みを浮かべ笑う。
しかし
一方通行「_____あァ?ナニ?俺と戦るってか?半分女」
慧音「……ッ!?……まさか」
やっと体が動いた。
だから止められる、あの化け物を。
慧音は一方通行へ向かって全身に力を入れ歩いていく。
が、たった一言。一方通行の言葉を聞き足を止める。
一方通行「オマエ、あれだろ?俺と同じ人間と半分に何か混じってンだろ」
慧音「よく見ただけで分かったね」
一方通行「……ここ最近変なヤツらに会いまくってなァ。どうしてかそういうのが分かるようになったンだ」
慧音「……そうか。あっ、私はキミと戦う気はないよ。ただ、その男なんて無視してそこに寝ている少女を運ぼうとキミに提案しようとしただけだ」
一方通行「そォかい。なら、オマエはあのガキを運べよ。俺ァコイツを血風船したら俺とはぐれたガキを探す」
慧音「……はぐれた子が居るのか。だったらその子探しに行きなよ」
一方通行「ハッ、そンなにこのゴミを助けたいか?」
慧音「いや、そんな事を……」
嘘だ。
本当は助けたくてしょうがない。けど、それを正面から言ったら絶対あのか細い命は消えるだろう。
そう思い、遠回しに言っていた。が、やはり気付かれる。
一方通行「だが、まァイイか。ほっときゃコイツは死ぬしな」
道を歩こうするが倒れてる男が邪魔だから端に蹴っ飛ばす。
一方通行「じゃ、あばよ」
背を向け歩き出す。
しかし、足を止めた。
そして一方通行はとても冷たく、体が凍りついてしまうほどの声で
一方通行「そォいやオマエ。もし、あン時俺と戦り合ったら……」
白い化け物が振り返り
一方通行「"確実に死ンでたぞ"」
その言葉を聞き慧音は思った。
ああ、そうだろうな…と。
一方通行はまたズボンのポケットに手を突っ込んで歩き出す。
そして、慧音は気絶しているであろう少女を抱き抱える。
その時
慧音(アイツを一人にしたら不味そうだ。もしかしたらまた人間は殺しかねない)
そう思い一方通行を呼び止めた。
すると、慧音は一方通行の隣に小走りで着く。
慧音「この子の家を探すの手伝ってくれる?そしたらキミの探してる子を一緒に探すよ」
一方通行「手伝わねェし、ガキを探す協力なンていらねェよ」
面倒くさそうに吐き捨て、歩き出す。すると慧音は一方通行の隣を歩く。
慧音「そう言わずに手伝ってくれよ、この里は結構広くてね。だから一人じゃ無理だよ」
一方通行「チッ。だったらよォ」
慧音が抱き抱える少女へ手を伸ばす。そして、生体電気の流れを操り目を覚まさせる。
「…ッ……あれ?……私は……」
慧音「おお、目を覚ました」
一方通行「そのガキは後もォ少しすると自分で歩けるようになる。だから、それまではオマエが運べ。っつゥ訳だ、ガキから家の場所聞いてつれてけクソったれ」
「ま、待って下さい!!」
もう行こう。多分、こころは今頃キレてるかも知れない。すると、とても面倒で面倒で面倒だ。
だがら足を動かし前に進む。が、しかし少女が呼び止める。
一方通行「はァ……。何なンですかァ?なにか用ですかァクソガキ」
「礼を……お礼をさせて下さい!」
一方通行「礼なンていらねェ」
「……お…お礼を……」
キッパリと一方通行は断る。
すると少女はウルウルと眼に涙を浮かべながら言う。
慧音「コラコラ。女の子を泣かすんじゃないよ。そうだ、罰としてこの子のお礼を受け取りこの子を優しく家まで運びなよ」
一方通行「最後はオマエが楽してェだけじゃねェかァ!!」
慧音「バレた?」
もうどうにでもなれ。
一方通行は少女を抱き抱え家へ運ぶ事にした。
そして、慧音はその光景を見てうっすら微笑んだ。
こうして、三人は薄暗い細い道を出て表の道を歩く。
少し人間どもの視線があるが全力で一方通行は無視をした。
少女の家へ向かってる最中、少女は歩けるようになり自分の足で歩く。
そして、少女と歩くこと数分。目的の所に着く。
「おおー、お帰り我が娘よ。…………ん?友達?それともお客さん?」
少女の家は茶屋だった。
そしてその店の奥から少し一般男性より背が高く髪は耳の位置ぐらいの長さで、髪の色は黒の少女の父とみえる者が姿を現す。
「ううんどちらも違うよ。私の恩人さんだよ。私が襲われてる時に助けに来てくれたの」
「なんだと!!??我の娘を襲っただと!?その野郎ぶっこr……!……。ふー、落ち着こう。さて、助けてくれたお二人には礼をしなくてはな、座ってくれ」
店の前にある赤い敷物が敷かれる長い椅子に片手を向ける少女の父。
その後少女とその父は店の中へと消える。
慧音「ではお言葉に甘えて」
一方通行「……チッ」
二人、少し距離をおいて座る。
慧音「なんだ?女性の隣に座るのは照れくさいか?」
一方通行「黙れ」
睨み付け吐き捨てる。そして
一方通行(そォいや俺、彼処に行った理由は玉っころの反応があったからじゃねェか)
あの薄暗い細い道の道程は覚えているが一応腕に着けている発見装置を弄り確認する。
すると
一方通行「あン?この近くにあるだと?」
この場に黒い玉の反応が二つ。
一つは自分が持っている物だろうがもう一つは別のやつだろう。
しかし、だとしてもだ。一体、もう一つは何処にあると言うのだろうか。
一方通行「……もしかして……」
隣に座る慧音を見て呟く。
一方通行「半分女。もしかしてこォいう玉持ってねェか?」
ズボンのポケットに入ってる黒い玉を取り出し、慧音に見せながら話す。
慧音「その呼び名は止めてくれ、私は上白沢慧音だ。……ん?それって、これかな。私の寺子屋に通う子供が渡してきたんだ」
黒い玉を慧音は取り出し、手の平に乗っけて見せつける。
一方通行「おォ、それだ。それを俺に渡せ。寄越す気ねェなら力ずくで奪う」
慧音「???なんだか分からないがそんなに欲しいならあげるよ。ほれ」
手渡しで慧音から黒い玉を貰う。
一方通行「これで二つか。だが、後一つの場所行きゃ玉探しも終わンな」
そう、次の反応ポイントは何とまさかの残り五つが固まってるのだ。
そこに行き黒い玉を回収すればこの幻想郷にある全ての黒い玉が集まる。そして、にとりに預けてる黒い玉を直し解析すれば。
何故、あれが体内にあると暴走するのか、などの理由が明らかとなる。
まあとりあえず手に持ってると邪魔なのでズボンの両方のポケットにしまう。
そして、あの少女の父のお礼とやらを待っていると
「おー。慧音、久し振りだな」
慧音「……妹紅?」
銀髪のロングヘアーで深紅の瞳を持つ少女、妹紅が慧音に気付きこちらに近付いて来た。
慧音「…と言うか久し振りって。昨日会ったでしょ」
妹紅「そうだっけ?あ、そうだっな。…………って、一方通行!?」
楽しく話す最中、チラッと慧音の隣に居る人物を見る。
すると、妹紅の目に映ったのは何処までも白い化け物。
一方通行の姿だった。
慧音「え?妹紅の知り合い?……って、キミが一方通行!?」
一方通行「チッ、なンだよオマエら。人の顔見て騒ぎやがって、ケンカ売ってンのかァ?」
妹紅「いやいや、まさかここで会えるとさ思ってなくて、つい…ね。と、言うかまさか二人が出会ってたとはな~」
慧音「会ったのはついさっきだぞ。まあとりあえず妹紅、立ち話もなんだ。座ったらどうだ?」
妹紅「じゃ、じゃあ……」
肌が真っ白な妹紅が頬を赤く染めると、凄く分かりやすい。
妹紅は照れながらも一方通行側に座る。
一方通行「あ?なぜ俺の横に座る?。普通はあっちじゃねェのかよ?オマエら友達なンだろ?」
妹紅「…あの、こんな機会は滅多に無いから……その……」
もじもじ、と照れているが一方通行は様子が変だなぐらいにしか思わなかった。
が、慧音は直ぐに察する。同じ女だからなのか…
一方通行「……チッ。何処に座ろうがオマエの勝手だから文句は言わねェよ」
慧音(やっぱり妹紅は一方通行が好きなのか。しかしこの一方通行とかいうやつ……相当鈍感だぞ!?)
そして
「お待たせしました。うちのご自慢のお茶をどうぞ、美味しいですよ!」
両手でお盆を持ち、そのお盆に暖かいお茶を淹れた湯呑みを二つ乗せ店の奥から運んで来た。
「……あれ?もう一方居たとは。今、もう一つ持ってきますね」
妹紅「??……何か良く分からんが、悪いな」
一方通行と慧音の近くに湯呑みを置くと慌てて店のなかに入っていった。
慧音「…あのね妹紅。私達はあの子の御礼としてこのお茶をもらったんだぞ?」
妹紅「え?そうなのか……だったら本当に悪いな。はあ、お茶なんて買う気無かったが悪いしお金払うか」
「お茶だけじゃ飲むの進まないだろ。ほれ、茶菓子だ!」
がはははは、と笑いなから少女の父が和な器に芸術的な茶菓子を盛り付けて持ってきた。
そして、それを一方通行と慧音の間に置き、去った。
一方通行「……コーヒーが良かった。甘いモンは苦手だ」
慧音「コラ。人の好意で受け取ったモノにワガママを言うもんじゃないぞ」
一方通行「チッ………ッ!!」
舌打ちをした後お茶を飲もうとする。が、しかしお茶が唇につくと熱くてビクって体が反応する。
それを見ていた二人は、、
慧音「……ぷっ、あ、熱かったら。フーフーすると良いぞ……ッ、ふふふふっ」
妹紅「……ッ、ッ~~~~~~!!!」
慧音は笑いながら小馬鹿にするように話し、妹紅は何とか全力で笑いをこらえていた。
一方通行「……クソったれが」
はっきり言って今すぐ慧音と妹紅をぶん殴りたい。
しかし固く握りすぎて震える拳を収め、我慢する。
偉いぞ、一方通行。
そんな事をしてると少女が妹紅の分のお茶を運んで来た。
そして三人。お茶を飲みゆっくりする。
だが、この場に新な乱入者が
「あ、居た!やっと見つけた!」
一方通行「あァ?」
無表情な少女、こころ。そう、一方通行と離れてしまった子だ。
こころは一方通行を発見すると直ぐさま近付く。
妹紅「ん?付喪神か。珍しいな、こんな所で会う何て」
こころ「……近い」
妹紅「え?」
するとこころは一方通行と慧音の間に置いてあるモノをどかしその間に座る。
そして、一方通行の腕を掴み抱き締める。
妹紅「ッ!?」
一方通行「……茶が飲めねェ」
慧音(おや、これは修羅場と言うヤツかな?)
こころの行動に驚愕する妹紅。だが、ただ驚愕して止まる妹紅では無い。
もう一本。フリーな腕。つまり自分側の一方通行の腕を妹紅は抱き締める。
妹紅「………………」
こころ「…………………」
バチバチと二人の間では稲妻が走るが、その間に居る超鈍感真っ白化け物は
一方通行「……面倒くせェ」
と、見るからに面倒な顔をしてため息を吐いていた。