幻想郷を一方通行に   作:ポスター

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どうも、ポスターです。

前回東方の旧作のストーリーと繋がってる。と、言いましたが簡単に言うと。

靈夢=霊夢。

旧魔理沙=今魔理沙。

みたいな感じです。
旧作は色んな話がありますが、私は旧作の出来事は繋がってると思っています。
だから、靈夢と霊夢は同一人物。(魔理沙も)
と考えてます。
ですからこの物語では話を繋げてみました。

さて、話はここまで。

幻想郷を一方通行にの続きをどうぞ。



多分、誤字や脱字があります。
ですから、発見した場合は私に報告してくれると助かります。


21話

眼を鋭く光らせ複数の妖怪、悪魔が襲い掛かってくる。

霊夢と魔理沙はどちらも体力は残っていなかった。

だから二人は共に移動し、複数の敵を分裂させ、一体、一体確実に仕留める。

そとで魔理沙が気付く。

 

魔理沙「おい、霊夢………」

 

霊夢「ん?なに?」

 

魔理沙「こいつら、もしかしたら暴走者だ……」

 

霊夢「え?………、どうしてそう思ったの?」

 

魔理沙「目とか暴走した奴等にそっくりだ。けど、一番似ている部分はこのあり得ないほどのパワーだ……………」

 

霊夢「確かに雑魚にしては強すぎるけど………それだけじゃ……………」

 

魔理沙「ああ、確信できない。だからこの事を一応頭に入れとこうぜ」

 

霊夢「そうね、そうしましょ」

 

敵はもしかしたら暴走者。

と、一応思って戦おうと決めた時、道の向かい側から走って来てる者を発見する。

 

魔理沙「……、アリス!!」

 

霊夢「_______助けるわよ!」

 

後ろの悪魔に追われながら走るアリスを発見。

直ぐに助けに二人は向かい、霊夢は残りの霊力のほんの少しを絞りだし薄く青く光る細いレーザーを放ち、見事悪魔の頭を吹き飛ばす。

 

アリス「………はぁ、はぁ、はぁ。あ、ありがとう」

 

魔理沙「大丈夫か?」

 

無事、助けたと同時に他の人と合流をする。

 

アリス「ふぅ……ええ、何とか」

 

霊夢「珍しいわね、人形を連れてないなんて」

 

アリス「私の人形は、全滅したわ……………」

 

顔を薄暗くして、アリスは落ち込んだ様子で話す。

 

魔理沙「そうか………、だったらアリスは危険だ。お前は人形が居なかったらまともに戦えないだろ?」

 

アリス「ええ、そうね。けどこっからどうやって逃げると言うの?」

 

この人里には逃げれる所は無い。

いや、あるにはあるが。そこは人の家だ。

けどもし自分が敵に狙われていて家に逃げ入ろうものならその家に住む人ごと襲われてしまう。それだけはしたくない。

 

魔理沙「そうだった……もう飛ぶ魔力すら残ってないからな~…」

 

霊夢「なら私達と行動しましょ。そうしたら少しは安全よ」

 

アリス「迷惑じゃないならそうさせてもらうわ」

 

魔理沙「なら決まりだ、だったら早く__________ん?待てよ。なあアリス、まだ確か一体人形残ってるんじゃないか?」

 

アリス「いえ、残ってないわ」

 

魔理沙「いやいや残ってるだろ。服のなかに」

 

アリス「え、あれは………」

 

霊夢「何よ、残ってるなら勿体振らないで使いなさい」

 

魔理沙「そうだぜ、あの一方通行に似てる人形を」

 

霊夢「_______え…………?」

 

驚き過ぎて思わず霊夢は魔理沙の顔を見てしまう。

 

アリス「……い、言わないでよ………魔理沙」////

 

霊夢「!??!?!!?」

 

そして次にアリスが頬を赤く染めて照れ始めたので、もう霊夢は勝手に一人で大パニック。

 

霊夢「ね、ねえ……アリス。貴方、もしかして……………」

 

アリス「……………」////

 

魔理沙「?」

 

ビンゴだ。そう確信して霊夢は大きく深いため息を吐く。が、魔理沙は分からないようだ。

 

霊夢「全く………あの鈍感。百回死ねばいいのに……………」

 

何処か、誰かの愚痴を洩らす。

そしてその直ぐにこの場に異変が起きる。それは

 

霊夢、魔理沙、アリス「_______!?」

 

突如、三人がいる場所の近くに何かが落ちてきた。

 

 

速い速度で落ちてきた何かのせいで砂煙が発生した。

が、それがだんだん消えて何かの正体を三人は見る。

 

目に映ったのは白い六枚の翼に白銀の髪をサイドテールした神。

 

神綺「楽しそうなお話をしてるみたいね。もしかして恋バナとか?」

 

霊夢「……………面倒なのか来たわね」

 

魔理沙「ラスボスの登場か」

 

アリス(神綺様……………)

 

三人の前に君臨したのは唯一神の神綺。

そして、その神綺はまるで隣の家の人に世間話でもするかのような感じで声をかける。

が。霊夢、魔理沙は警戒する。

しかしアリスは神綺を見て懐かしく感じてしまい、警戒をせずに居た。

 

すると神綺は、

 

神綺「お久しぶりねアリスちゃん」

 

アリス「はい……。そうですね神綺様」

 

我が子のアリスへと歩む。

が、

 

魔理沙「______アリス!!」

 

アリスの前に庇うように魔理沙が立つ。

 

しかし

 

神綺「邪魔なのよ"あなた達"」

 

先程まで優しく高い声だった神綺の低い声がこの場所に響く。

そして目に見えぬ攻撃が霊夢と魔理沙の腹部へ炸裂する。

 

霊夢と魔理沙は何が起きたか分からぬまま後方へ吹っ飛んで行った。

 

アリス「ッ!?_____魔理沙!霊夢!」

 

神綺「へ〜、私よりあの子達を優先するの?」

 

アリス「神綺様どうしてこんな事を!?」

 

神綺「言ったでしょ?私はあなた達に罰を与えにきたのよ」

 

アリス「罰……?私達がなんで罰を受けなきゃ____」

 

刹那。

神綺は、六枚の白の翼を羽ばたかせ後方へ飛ぶ。

 

アリスは神綺が何故急に飛んだのかは自分の横を通り過ぎた白く光る弾幕を見てから理解した。

 

神綺「久し振りに再会した我が子との会話を邪魔しないでほしいわね」

 

魔理沙「そんなの知らないぜ。お前が倒されればこの異変が解決する。だからここでお前を倒す!!」

 

霊夢「_____そう言う事よ魔界の神様」

 

アリスの後ろ二メートルに霊夢と魔理沙が横に並んでいる。

 

 

神綺「全く……。今回は絶対負けないわよ________靈夢(れいむ)、魔理沙」

 

自分の前に赤と黒の色の魔方陣を出現させ、神綺は触れたら塵も残さない赤く光るレーザーを撃つ。

 

この攻撃を防ぐ方法がない三人は、ただ立って自分達に放たれた赤いレーザーを見ることしか出来なかった。

 

 

終わった。これで確実に死んだ。

やっぱり体力も霊力も魔力も少ししか無いんじゃ無理だ。

そう諦めるのは不思議ではない。

しかし

 

「なに勝手に諦めてるの?」

 

三人の前に現れたのは、赤いレーザーを日傘で弾いたのは、

 

霊夢「______幽香!」

 

幽香「………まさか私があなた達を助けることになるとはね。自分でも驚くわ」

 

日傘を前に突き立てる。

 

神綺「あなたも居たの。小物過ぎて見えなかったわ」

 

幽香「高貴な花ほど小さくひっそりと咲くものよ。あなたのような下品なやつじゃあ見付けられなくて当然よ」

 

両者笑っているが、この場の空気は緊張感が張り詰め重くなっていた。

 

幽香「あなた達は魔界人の相手をしなさい。この分身は私が相手するわ」

 

魔理沙「ぶっ、分身!?」

 

霊夢「___________ッ!!」

 

幽香の言葉に驚きを隠せず魔理沙は驚愕の表情を浮かべ、そして霊夢は上へ視線を向ける。

すると魔界のゲートの中心にはまだ神綺が居たのだった。

 

神綺「良く気が付いたわね。褒めてあげるわ、よしよししてあげましょうか?ふふっ」

 

魔理沙「分身まで出来たのかよ……」

 

幽香「相手は世界を創造する力を持った神様。はっきり言って何でもありな存在よ」

 

『だから、まだまだ何か仕掛けてくるから気をつけなさい』。と幽香は忠告する。

すると三人は何も言わずこの場を去った。

が、多分『そんなこと言われなくても分かってる』とか思っていたのだろう。

 

幽香「さてと……。直ぐに消してあげるわ、神綺」

 

神綺(分身)「本体の百万分の一しか力はないけれどそれでもこのちっぽけな里くらいなら平気で消し炭にできるわよ?」

 

そして両者打つかる。

遠くから激しい爆風が吹き轟音が響き渡る。

もう、それだけでどれだけ凄まじい死闘なのか理解するのは簡単だ。

 

 

 

一方。

幽香に助けられた霊夢と魔理沙とアリスは確実に妖怪や悪魔を一体一体、仕留めていく。

 

途中、『紫に応援に来て』と通信機で話したがどうやらにとりと紫がいる場所に強力な結界が張られて出れないと言われた。

紫が言うにはこれは神綺の仕業らしい。

一応出ようと努力してるが、出るには予想では二時間ぐらいかかると言う。

 

 

応援も来ないこの絶望的な戦場に居る霊夢達。

一番の攻撃力を誇る一方通行が居ないとやっぱり不利だ。

 

 

 

……………………だが、

 

 

 

 

上空にある黒い球体にヒビが入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰も居ない、車すら消えた(もぬけ)の殻の町。

その町の道路の真ん中をまるで毎朝散歩してるかのように歩く一人の少年。

その少年の歳は3~4歳ぐらいだろう。

白の半袖のシャツに茶色の半ズボンを履いてる白髪に赤い眼の少年は、ただただ、歩き続ける。

目的地もなく本当にただ………ひたすらに………。

 

この散歩日常(ライフ)は2日前から始まった。

その少年は児童養護施設にこの世に生まれた瞬間、直ぐに入れられた。

理由は簡単。少年は、一方通行は。生まれて直ぐに親に捨てられたのだ。簡単に、まるでゴミを捨てるように。

だから児童養護施設で生きていた。

しかし、事件が起きる。

それは超能力の目覚め。

皆、超能力に目覚めたら凄いと褒め羨ましいと近付いて来るだろう。

でも、一方通行の能力は異常な程に恐怖と言う一言で片付けて言い程に恐ろしく強力な能力だった。

だから児童養護施設の大人はたった3~4歳の子供を外へ放り投げ「二度と私達に近付かないで!!このバケモノ!!」と恐怖した目を向けその子供を棄てた。

 

 

それからだ世界に"第一級危険生物"と言われ、命を狙われる散歩日常が始まったのは。

 

だがこの"たった一人"の散歩日常は二日で終わる。

それは

 

「ねえ………坊や」

 

と、後ろから声をかけて来た金髪ロングのおしゃれな日傘を持つ綺麗な女性(一般から見ると少女)と出会ったからだ。

 

一方通行「________あァ?」

 

声のした後ろに振り返る。

 

 

 

しかし顔は見えない。

 

 

 

何故だ、何でなンだよ。

何で顔が見えねェンだよ。

一体オマエは誰なンだ。

 

分からねェ、俺の記憶にねェンだ。

 

 

 

 

 

 

 

一方通行「____________ッッッ!!!!!!」

 

爆睡してるのにまるで電気ショックで起こされたように目覚める。

 

 

すると見えたのは闇、黒の色だった。

 

 

一方通行(そォか………俺は確か…………………)

 

今の自分の状況を理解する。

 

頭に激痛が残ったままだが一方通行は普通に息を吐き、そして吸う。

 

一方通行(しっかし誰なンだよ、アイツは……………)

 

前回と同じ所で見えなくなる。

その事にイライラしっぱなしだった。

 

でも。

今はとりあえずは外に出たい。

 

 

だが、

 

 

背中の黒い翼は勢い良く噴射している。

消せない。消そうとしても出来ない。

 

(今の俺では制御出来ねェのか…………)。

そう心の中で呟いた。

 

だが。

 

それでも。

 

 

(それでも、やンなきゃなァ。これは俺にしか出来ねェンだ)

 

次に一方通行は頭の機能全てを演算に使う。

そして複雑な計算式を組み立てた。

それは黒い翼を制御するためのものだ。

 

でも、やっぱり消えない、

 

一方通行(クソッ!!何で消えね___________ッ!!!!!!)

 

また頭に激痛が走る。

その痛みは普通なら頭を抱えて転げ回る程のものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

___

____

_____

 

 

「素晴らしい!おめでとう!!」「最強の先。絶対の力に興味はあるかい?」「絶対の力を手に入れれば少しは君の世界が変わるかもしれないぞ?」「それでは実験を開始しますとミサカハ___」、クッダラネェ、アァツマンネェ、アハギャハ、アハギャハ、あはアハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!

 

シネェ!!__ウテ!__コロセ!__バケモノ!___コロセ!___バケモノ!__バケモノ!__バケモノ__バケモ

ノ!バケモノ!__キミハ__ワカラナイノカ!?アイツハニンゲンジャナイ!!__

 

_____

____

___

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゥゥゥゥゥゥゥううウウウウウウウウああああああああああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァッッ!!!!!!」

 

感じるのは頭に走る痛み

 

気が狂いそうな程の痛み

 

一方通行は頭が真っ二つに割れそうな痛みに眼を見開き目の前が真っ白になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ………坊や」

 

また聞こえた。

 

 

誰か知らないヤサシイコエガ

 

 

一方通行「____________あァ?」

 

 

フリカエル、ダケドカオハミエナイ

 

 

 

しかし、だけど、

 

 

 

一方通行「誰だオマエ?」

 

続く。

 

昔の記憶らしき夢が

 

「私?私は_______」

 

彼女は笑いながら日傘をさし、くるっと回して

 

「_____八雲紫。可憐で素敵な妖怪よ♪」

 

_____________

__________

_______

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方通行「………………………………あ」

 

激痛は消え黒い翼の勢いが弱まった気がした。

そして頭に流れ込んできたのは『"何か"』の計算式。

一方通行はそれを解析し完璧に理解したら思わずニヤっと笑ってしまった。

 

 

一方通行「さァてと____________」

 

 

と、白い彼は呟く。

 

 

一方通行「このくそったれの所から出なきゃなァ………」

 

手を黒い翼で出来た球体に当てる。

 

聞こえる。

 

守りたいものの、アイツらの声が。

 

失いたくない

 

守りたい。

 

だから一方通行は前にある黒い壁を

 

 

 

 

 

 

 

 

破壊する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギャシャーン!!と上空からガラスが割れたような音がした。

 

音が聞こえた者達は空を見る。

 

すると、

 

 

黒い球体を粉々に吹っ飛ばした、

 

白い翼を生やした、

 

一方通行を目撃する。

 

 

一方通行「……………あン?どォなってやがンだァ?」

 

なんか里は前よりも荒れてるし空に禍々しい黒い何かが出現してるし、、、

誰かこの事態を知ってる人に説明して貰わなきゃ分からない状況になっていた。

 

でも流石に一つぐらいは理解した。

それは

 

今、自分に向かって来ている妖怪どもを蹴散らさなきゃいけないということ。

 

 

 

一方、地上の霊夢達は

 

霊夢「あれ………、一方通行よね……?」

 

魔理沙「そうだぜ。だがなんか変化してるよな。ほら、翼の色が白くなってるぜ」

 

アリス「観察してる暇はないわよ。早く助けなきゃ、一方通行に気付いた妖怪達が向かって行ってる」

 

霊夢「そうね、こっから弾幕を________」

 

魔理沙「ああ、撃って少しでも数を__________って!!??」

 

 

三人は、いや皆が見たのは一方通行が片手を妖怪達に手を向ける姿。

そしてその向けられた手一箇所に光が集まり……、

 

魔理沙「おい。おい、おいおいおい!!それは…………ッ!!!」

 

高大な音と共に一方通行の手から白く輝く極太のレーザーが放たれた。

 

その極太のレーザーは空を駆けるように真っ直ぐ飛んでいった。

そして一方通行を襲い掛かろうとした妖怪や悪魔を完全に跡形もなく消した。

 

その極太のレーザーの名は、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方通行「___________マスタースパーク」

 

白の噴射に近い翼を生やした化け物はレーザーを撃った方向を見て呟いた。

 

そして、下。里内を見ると近くに霊夢達を確認。

一方通行は白い翼を使い霊夢達の所へ体を落下させ、綺麗に霊夢達の前に着地する。

 

一方通行「よォ、オマエら」

 

霊夢「………………」

 

魔理沙「………………」

 

アリス「………………」

 

一方通行「あァ?なンだァ?」

 

何も言わず突っ立ってる三人に首を傾げる。

すると魔理沙が、

 

魔理沙「「あァ?なンだァ?」じゃないぜ!何がどうなったらその背中に白い翼が生えんだ!!なんで私のマスタースパークが撃てんだ!!ああもうっ!!どうなってんだ!?」

 

一方通行「チッ、うるせェ。それは後で話してやるよ。だから良いからとりあえず状況を話せ」

 

霊夢「それはいいけど………。その背中の翼消えないの?そっちばかり意識しちゃって集中出来ないわ」

 

一方通行「あン?消せるぜ。ほらよ」

 

シュン………………。と、彼の背中にある白い翼が空気に消えていった。

 

アリス「なんか変わった?」

 

一方通行「あァ、大きくな。だがさっきも言ったがそれを話すのは後だ。今はこのクソったれな事態を終息させることが優先だ」

 

そして霊夢達に一方通行は今の状況を話してもらい理解した。

 

一方通行「_____________とりあえずあのクソ(アマ)をぶっ倒せばいいンだろ?」

 

霊夢「まっ、そうっちゃっそうなんだけど、そんな簡単に______」

 

アリス「___ええ、いかないわ。貴方は神綺様の強さを知らない。あの御方は魔界の神。他の神とは比べ物にならないわ。いくら貴方でも神綺様相手じゃ勝負にならない。闘うだなんてバカな考えは止めなさい。今回ばかりは相手が悪い、話し合いで解決するべきよ」

 

一方通行「アイツの強さを知ってようが知らねェだろうが障害となるならぶっ潰すまでだ」

 

魔理沙「確かにお前は強い、それは重々承知してる。だがアイツはホントに次元が違うぜ」

 

一方通行「チッ。オマエらは雑魚を相手してろ」

 

再び背中に白い翼が出現させる。

そして、

 

一方通行「俺があの女を片付ける。それで話は終わりだ」

 

次に体をだんだん上昇させる。

 

だが、

 

一方通行「______二つオマエらに言っておく。一つは時計の時間を三十秒遅らせろ、もう一つは______」

 

 

 

 

 

 

 

 

「______オマエらが十分間耐えれたら俺達の勝ちだ」

と、一方通行は飛び立つ時に言った。

 

そして一瞬で一方通行は神綺に接近した。

そして、固く握られた拳で神綺に殴りかかる。

しかし神綺は白い六枚の翼でガードする。

 

でも、一方通行の拳にはこの星の自転エネルギー三十秒程の力が乗っており神綺は人里から遠く遠く離れた場所へ吹っ飛んで行き、一方通行はその後を追うかのように神綺が飛んで行った方向へ飛んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神綺は吹っ飛んでいる最中、六枚の白い翼を大きく広げ飛ぶ勢いを殺し空で止まる。

そして直ぐに白い翼を生やした白い怪物が来た。

 

神綺「普通、初対面の女性を殴るかしら?」

 

一方通行「オマエが普通の女なら俺も殴らねェよ」

 

神綺「そう………、にしても随分遠くに飛ばされたわね」

 

一方通行「そりゃあオマエ、この星の回転時間を三十秒遅らせた自転エネルギーを乗せて殴ったからな」

 

神綺「うふふふっ………」

 

急に手を口に当て笑う神綺に一方通行は眉をひそめる。

 

神綺「貴方、あの子達を守るために私を吹っ飛ばしたのね」

 

一方通行「………、」

 

神綺「無言、って事は図星かしら?もしもそうだとしたらそれは大きな失敗よ。私相手に一人で挑むなんて愚かな行為だわ。力に自信があったとしても私にとっては所詮下等生物は下等生物_____」

 

何も言わない白い怪物に神綺は魔方陣を無数に展開して、

 

神綺「___人の里に居る者達全員でなら少しは私相手でも勝負と言えるものになったのかも知れない。でももう遅い。だって貴方は今これから消えるんだから」

 

一気に力を解放する。

紫色の弾幕を撃ち、黄色く光るレーザーを放つ。

目に見えぬ速度で放たれた攻撃は一方通行の体を蜂の巣にして一瞬にして絶命させるだろう。

だが、、、

 

 

「______遅せェ」

 

神綺「ッ!?……く………っ!」

 

すぐ背後から声のして後ろを振り返る。

するとズボンのポケットに両手を突っ込みながら自分に脚を大きく振る一方通行の姿が見えた。

しかし、避ける時間はない。

神綺は白い六枚の翼を器用に使い防ぐ。

 

神綺「………何処に……………?」

 

見えたのは一瞬だった。

攻撃を防げたのは良いがあの白いヤツを見失ってしまう。

 

だが、また

 

「______遅っせェ」

 

神綺「ッ!!」

 

次は堂々と直ぐ目の前に現れた。

が、一方通行の靴の底が神綺の腹部へ突き刺さる。

そして一方通行はそのまま脚を押し出し神綺をまたまた吹っ飛ばす。

 

 

体の自由が利かないぐらい威力の蹴りを受けた。

だが、魔界を創る程の力を持つ神綺は無理やり吹き飛ぶ体を止める。

 

神綺「……スピードには自信があるみたいね」

 

一方通行「………、」

 

黙って一方通行は神綺を見る。

 

神綺「黙りね。………なら、その塞がった口が開くほどの私の速さを見せてあげる」

 

そう言うと神綺の体が消えた。

そして瞬き厳禁の速度で一方通行の居る所に巨大な六枚の翼が空から振り下ろされる。

 

神綺は直ぐに一方通行よりも上空に移動し巨大化させた翼を振り下ろしたのだ。

 

神綺「坊やには速すぎたかしたら?」

 

余裕な笑みを浮かべた。

確実に当たった。確信がある。

仕留めたのだ。

 

しかし、

次の瞬間。

 

一方通行「_____言ったろ、遅せェって」

 

斜め上に白いバケモノが裂いたような笑みを浮かべて

 

神綺「………う………っ!!!」

 

その背から生えた神綺とは見た目も力も全く異なる白い翼を一方通行は叩き込んだ。

その攻撃をまともに食らい、神綺は地面をほど強く強く地面へ打ち付けられた。

 

しかし神綺は十秒もしないで目の前に戻ってきた。

 

一方通行「遅っせェ遅っせェ遅っせェなァ………。そンな速度じゃ百年遅せェってンだよ。ったく、スクーターと競争してる気分だぜ」

 

自動二輪車よりも、車よりも、飛行機よりも高速に移動できる彼からするとスクーターの速度なんて、幼児の自転車と同じ速度と思ってしまう。

そんな一方通行は積まんなそうに吐き捨てる。

 

神綺「私が遅い………?なら、本気でやってあげる」

 

白い六枚の翼が変化する。

 

色は黒。

そしてその翼に呪いのような赤い線の模様が入っていた。

 

神綺「………貴方をこの世から消してあげる。私のチカラ、破壊と再生、創造と消滅で"完全"にね」

 

一方通行「やってみやがれ神サマ」

 

白と黒の六枚の翼を持つ神と、白と黒の翼を持つ超能力者が別次元の速さで激突し、この幻想郷が壊れてしまうと心配するぐらいの力量で両者戦う。

でも神綺の攻撃は当たらず、攻撃を食らってばかりで余りにも一方的だった。

 

神綺「食らいなさい!!」

 

空を舞うように飛び回ってるが、黒の六枚の翼を巨大化させ、その翼から無数に光る弾幕を放つ。

だが一方通行はそれを軽々避け、なおかつ反撃を繰り出す。

 

光る弾幕を避けながら撃たれた白い翼が神綺を襲う。

 

 

一方通行「…………で、まだ続けるかァ?」

 

ボロボロ、とは言えないが。所々傷付いた体を動かす神綺。

正面から一方通行の攻撃を受けても動ける。やはり唯一神と言われるだけの事はある。

 

神綺「……調子に乗りすぎたわ、貴方」

 

両手を一度合わせてから、開く。

すると白、いや銀色に輝く球体のエネルギーが神綺の手の中で誕生する。

 

一方通行「あン?」

 

神綺「私は魔界を創った。だからその逆も出来るの」

 

一方通行「だとするとその逆の力とと言やァ、破壊の力か」

 

神綺「ええ、そうよ。だけどただの破壊じゃ無いの。私は考えを変えた。罰は里だけに与えるんじゃない、この世界全体に与えるの」

 

私が言いたい事分かった?と続けて話す。

 

一方通行「ハッ……おい、その破壊の力の威力は_____」

 

神綺「________この世界全てを破壊する威力よ」

 

ゆっくりと神綺は一方通行に、いや違う。

この世界に、幻想郷に破壊のエネルギーの弾幕を撃つ。

その弾幕の速度は物凄く遅い。しかし威力はとてつもなく強力だ。

 

神綺「さあ、これで終わりよ」

 

エネルギーの形がぐにゃぐにゃと変化する。多分、一気に破裂させるつもりなのだろう。

そしてエネルギーが破裂し始めたら神綺は眼を瞑る。

 

 

 

 

 

数秒後、眼を開ける。

 

するとそこには、人が居ない、草木、自然がない、時間すら無い。無の世界が広がっている。

 

 

 

筈だった。

 

 

神綺「………え?」

 

見たのは、さっきと変わらない普通の幻想郷のあるべき姿。自然が豊かな景色。

 

と、一方通行。

 

神綺「ど……………どうやって………?」

 

一方通行「なァ、この幻想郷は同等、またはそれ以上の力を打つけるをどンな攻撃を打ち消せンだろ?」

 

神綺「……!?………ま、まさか!?」

 

驚愕の表情を神綺は浮かべる。が、対する一方通行はニヤリと笑う。

 

一方通行「あァ……、そォいうことだ」

 

少し話は戻る。

 

そう、それは破壊のエネルギーは破裂する一秒前。

一方通行は破裂する破壊のエネルギーの弾幕に近付き、力強く殴っていた。

 

だが、だ。

普通に殴っても、この幻想郷を簡単に消せるエネルギーは打ち消せない。

にも拘らず、一方通行はたった一発の拳で打ち消す。

もう、彼の次元は誰も行けない所へ到達したのかもしれない。

 

一方通行「で。オマエはあれ以上の技持ってなきゃ終わりなンだが、他にはねェのかァ?小ネタはよォ……」

 

笑いながら楽しそうに一方通行は神綺があれ以上の事は出来ないと知ってながらも話す。

 

神綺「……………」

 

一方通行「あン?黙りかァ?神サマ」

 

あァ、そォか。と続けて

 

一方通行「奥の手ェ使っちまって、何もねェンだよなァ悪ィ悪ィ………。だがこの状況を作ったのはオマエだ。オマエは引いた、銃口が頭に向けられた引き金を……………だからここで_______」

 

________死ね。

と一方通行は言う。

すると

 

神綺「…………黙って聞いてれば、生意気に言ってくれるじゃない!!」

 

黒い翼を大きく広げ、赤いローブからある物を取り出す。

それを見た一方通行は微かに眉をピクリと動かし、反応した。そのある物とは

 

神綺「……いいわ。この私の魔界を壊した元凶の黒い玉で、貴方を殺してあげる」

 

手の平にあるのは、あの忌々しい黒い玉だった。

 

神綺「これはね、力を急激に上げる危険な物体よ。だけど、この黒い玉をうまく使えば貴方を簡単に殺して見せるわ」

 

そう言い、黒い玉を握る。するとその黒い玉は消えた。

多分体の中に入ったのだろう。

 

神綺は黒い玉を握った後、直ぐに体に異変が起きた。

それは

 

神綺「っ………!!これは……………結構辛いわね………………」

 

背中の黒い翼がコントロール出来ない程に巨大化する。

 

神綺「だけど、意識ぐらいは保てるわ」

 

両手を広げ、腕を上げる。

そして超巨大な黒い魔方陣を空に展開した。

 

神綺「……これじゃ逃げれないわよ。覚悟はいい?」

 

一方通行「________チッ………」

 

舌打ちして「面倒くせェ」と言い

 

一方通行「少しこちらも本気を出してやる」

 

と頭をかいた後に神綺を睨む。

そして一方通行の頭上には天使の輪のようなものが出現する。

 

一方通行「はァ……、ったく。なンで少しでも力を強めるとこのクソったれの輪っかが俺の頭の上に出ンだよ………」

 

自分の頭上に存在する天使の輪のようなものを見てため息を吐いてしまう。

自分自身で理解している。

こんなの俺には似合わない、と。

 

一方通行「さて………じゃあ俺を殺してみろよ、神」

 

神綺「ええいいわよ。存在すら消し、殺してあげる」

 

両者、己の敵を睨む。

 

この場の空気は静まり返る。

近場を飛ぶ鳥はここから慌てて逃げ、雲は勢い良く流れていく。

今ここに存在する全ては察したのだ。ここに居ては不味いと。

 

そして、神綺は、一方通行は

 

遂に動いた。

神綺は魔方陣を発動させようとした瞬間、頭部に衝撃が走る。

 

一方通行に踏まれたのだ。

 

そしてその神綺の頭を踏んだ一方通行は白い翼を、一回大きく羽ばたかせる。

すると、たった一回羽ばたかせただけなのにもう宇宙空間に居た。

 

一方通行は拳を振りかぶり、狙いを定める。

勿論狙う相手は神綺だ。

 

直後、腕に片方の白い翼を纏い、拳を振るう。

 

放たれたのは先端が鋭く尖った白い渦巻く衝撃波。だが、この衝撃波は空間を斬り神綺の巨大な魔方陣を打ち砕き地上に人里の何倍も広さの大きな底なしのような穴を空ける。

この出来事はたった(わず)か1秒の出来事だ。

 

一方通行は白い翼を使い宇宙から地上に降り自分が空けた大きな穴の近くに着地し、白い翼を消してから見る。

 

一方通行「あン?………ちとやり過ぎちまったかァ?」

 

ま、諏訪子に直してもらうから良いか、と心の中で呟き林のなかを進む。

 

すると居た。

背中にあった翼が消え、木に寄りかかるように座り込む神綺が。

 

回避できるように手加減したが、やっぱりやり過ぎたようだ。

 

服の上からでも見えるナイフで斬られたような擦り傷やアザなどなど………。

もう、こんなにボロボロなら動けないだろう。

一方通行は座り込む神綺に近付く。

 

神綺「……………」

 

一方通行「………よォ、生きてるかァ?」

 

神綺「………ギリギリ……って、とこかしら………」

 

ふぅ、と息を吐き下向いて

 

神綺「貴方強いわ。いや、強すぎる。全く……こんなやつが居たとは計算してなかった………。でも、負けたけど気分は良いの。だって人間達にはもう罰は下せてると思うし」

 

一方通行「………オイ、答えろ神。何で人間に罰を与えンだ?俺ァ人間が泣き叫ンで死のうが滅ぼうが関係ねェが、理由を聞かせろ」

 

神綺「………ある一人の人間に魔界がめちゃくちゃに壊されたからよ。その人間は、黒い玉を魔界にばら蒔きどっかに行ってしまってそれからは………魔界人、妖怪、悪魔。それぞれが持つチカラをまるで魔界に打つけるかのように暴走して……もう、私の魔界は……………」

 

話を聞いただけで神綺の言う人間が分かった。

犯人はアレイスター=クロウリー。間違いない。

つまり、今起きてる全ての元凶はアレイスターのようだ。

そう一方通行は確信すると(ひたい)に血管が浮かび上がってしまうぐらいに、静に怒りを(あらわ)にする。

が、今は

 

一方通行「…………」

 

神綺「反応なし、か。あぁ、あなたは人間なんてどうでもいいって言ってたわね。でもね私は私の魔界に住む者達を結構大事にしてるのよ?だから……、だからこそ許せないの。魔界の世界を地獄に変えた人間が_____」

 

一方通行「___で、その人間が何処に居るか分かンねェからとりあえず人里を襲ったって訳か」

 

神綺「そうよ。このお説教でもするつもり?」

 

一方通行(チッ……。あのクソ野郎はあの短時間で魔界にまで行ってたのか。クソっ、決定だ俺があのクソ野郎を一万回殺してやる。まァ、今はとりあえず____)

 

一方通行「俺はオマエの世界をめちゃくちゃにした野郎を知ってる。そのクソ野郎がどこに居るのかもな。だから俺と____」

 

____手を組まねェか?と一方通行は惟一神に手を差し出す。

 

神綺「え……?」

 

一方通行「俺達が手を組む理由は、一つ。共通の敵をブチ殺す事だ。そしてその敵はムカつくことに強ェ……、なら手を組ンで協力してぶっ潰す方が楽だし殺せる確率が少しは上がる。………どォだ?俺と手を組むかァ?」

 

神綺「………、」

 

一方通行「あァ悪ィな。オマエの手を組む条件を聞いて無かったなァ……。何か望む条件はねェか?」

 

神綺「………無い。と言うか、少し待ってくれる?頭の処理が追い付かないの……」

 

一方通行「まァ……ぶっ殺しに来たヤツが急に手を組もうなンて言ったら驚いて当然か。だがこれだけは言っといてやる。オマエがもし手を組むっつゥなら俺がオマエを、オマエの守りてェモン全て守ってやる」

 

神綺「っ!?…………本気?」

 

一方通行「あァ」

 

彼は簡単に。一呼吸して直ぐに返す。

その事にただ神綺は驚く。

 

神綺「私が守りたいものはすごく多いわよ?それに私を守るなんて……それがどういう意味か分かってる?」

 

そう神綺を守るなんてハッキリ言って普通出来ない事だ。

彼女は強い。しかし神綺にも命の危険は人生に一つや二つはあるだろう。だが神綺が命の危険を感じた時はとても危険な状況と言えるだろう。それはもう天と地がひっくり返るぐらいに。

だからそんな彼女を守ると言うと事は。とどの詰まり、

天と地がひっくり返る程の所に飛び込むと言う事。

 

一方通行「あァ?何だァ?俺が女の一人や二人を守れねェ腰抜けに見えンのかァ?舐めンな、余裕で守れるっつの。つか、俺の守りてェモンはその中にオマエ一人ぐらい入っただけで手に負えないほど小せェモンじゃねェンだよ」

 

神綺「……!………」////

 

初めて女と言われた。初めて女として扱われた。

 

初めて

 

 

 

 

 

初めて気が遠くなるほど生きてきて誰かに"守る"と言われた。

 

それに神綺は初めての感情を持ち頬が赤色に染まる。

 

一方通行「で、どォすンだァ?……手を組むなら助けてやる、手を組まねェならここで殺す」

 

神綺「___いいわ。手を組みましょう」

 

微笑みながらゆっくりと腕を上げ、神綺は手を前に伸ばす。すると一方通行はその手をパシッ!と静かな空間に音を響かせ掴む。

 

一方通行「交渉成立。だな」

 

神綺「そう言うこと。これからよろしくね♪」

 

一方通行「だったらこンな所に居る暇はねェな。早くこの面倒極まりねェ事を終わらせねェと」

 

神綺「そうね。早く、皆に______く………っ!!!」

 

一方通行「……チッ」

 

立ち上がろうとした神綺が失敗してまた座り込む。

やはり、ダメージは相当なものなのだろう。

 

一方通行は神綺を見て舌打ちして、もう少し近付く。

そして

 

何も無い手に、傷に効く良い薬を出現させる。

それを見た神綺は目を丸くして

 

神綺「驚いた……。まさかあなたも創造の能力を持っていたとは………」

 

一方通行「違ェよ。俺の能力は、そォだなァ……オマエら風に言うと『全てを本物に限りになく近く摸倣(もほう)する能力』って所か」

 

神綺「摸倣……?つまりコピー能力ね」

 

一方通行「あァ……つってもこの能力は今日目覚めたンだけどな」

 

神綺「今日!?じゃあ貴方の他の能力は?」

 

一方通行「向き(ベクトル)操作」

 

神綺「向きを操れてコピー能力までも持ってるとは…、それにあの神より上の次元の翼。あなた本当に何者なの?」

 

一方通行「ただのバケモンだ。ほら……。お喋りは終わりだ。傷を見せろ、薬を塗る」

 

塗り薬の蓋を開け人差し指で掬う。

 

神綺「別に良いわよそんな事しなくて。後で勝手に治るわ」

 

一方通行「良いから見せろ。俺は救いようのねェクズだが流石に女に傷を残したら目覚めが悪ィ」

 

神綺「そ、そう………な、なら」////

 

一方通行の言葉に照れながらも、腕や脚の傷を見せる。

すると一方通行はその傷に薬を塗り始め、ついでに体のベクトルを操作して黒い玉を体内から出しそれを砕く。その時神綺はキョトンとしてた。

やはり黒い玉のことを詳しくは知らないらしい。

 

そしてそのキョトンとしてた神綺は

 

神綺「……凄い。染みないし傷が一瞬で消えたわ」

 

傷跡も残さず、一瞬で治す塗り薬に驚いていた。

 

一方通行「だがこれは本物に限りになく近ェ薬だ。だから多分、デメリットがある」

 

神綺「?…………、っ!?」

 

一方通行「あン?………何だ?」

 

神綺「体が動かない……」

 

一方通行「はァー………、それがデメリットか」

 

神綺「どうしましょ、これじゃあ…………」

 

体が動かない神綺は少し焦る。

自分が里に戻り、里で暴れてる者共を何とかしなくてはいけないのに動けないんじゃ話になら無い。

どうする。そう考えてると、一方通行が神綺に背を向けてしゃがむ。

 

神綺「?…………」

 

一方通行「動けなくても、オマエなら少しぐらい腕は動かせンだろ」

 

背を向けてしゃがむ一方通行の考えを理解した神綺。

 

神綺「えっと……この歳で若い子におんぶされるのは恥ずかしいと言うか……その……」

 

一方通行「早くしろ。じゃねェと二つ目の考え。思いっきりオマエをブン投げるにすンぞ」

 

少しイライラされながら言われ、神綺は本当にそうされるかも、と思い。大人しく腕を一方通行の首に回す。すると一方通行は神綺の脚を持ち立ち上がる。

これでおんぶの完成だ。

 

一方通行「……ンじゃ、行くぜ。掴まってろ」

 

神綺「………ええ」

 

足に力をいれ、前へ跳躍する。そして重力に従い体が落ちると、木を蹴り飛ばしまた跳躍する。を繰り返し里に向かう。

 

途中

 

神綺(……暖かい♪………、あれ?………ね、む………く………____________)

 

一方通行の背中の体温を感じていると、突如眠気が襲う。そしてその眠気は神綺を包み、意識を奪った。

 

神綺が寝たと知らない一方通行は、声を掛け、後ろに振り返る。

 

すると、見てしまう。

気持ち良さそうに寝る神綺を。

 

一方通行「掴まってろっつったが、寝ろとは言ってねェぞ。(チッ………、寝てンじゃ聞けねェだろォが。オマエが言った『もう人間達には罰は下せてる』っつゥ意味を)」

 

ため息を吐き、また前を見て里に向かう。

だが、やはり気になる。神綺の『もう人間達には罰は下せてる』と言う言葉を。

これは負け惜しみなのか、強がりなのか、それとも本当に人間達に罰を下してるのか。

本当の意味は分からない。

 

寝てるが、起こして聞いてやる。と一瞬は考えたが、今は一秒でも早く里に着く事が最優先。

だから一方通行は進み続ける。里に着くまで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、神綺と一方通行の決着がつく前のこと。

 

パチュリーは表に出て活動するタイプではないので、やはり体力は人の一倍無い。でも魔力は膨大だ。

 

そんなパチュリーは里の大通り居た。が、前に一人のメイドが現れる。

 

そのメイドはロングの金髪で赤い半袖のメイド服を着ていて、胸元には黒い紐を蝶々結びにしていた。

 

「寝間着で彷徨(うろつ)くなんて。人間達の頭はおかしくなったのかしら?」

 

パチュリー「いきなり現れたと思ったら……喧嘩でも売りにきたの?メイドさん?」

 

メイドの持つ、シンプルのデザインの剣、二本を見て、パチュリーはあらゆる魔法が記された本を宙に浮かせ開く。

 

「喧嘩…?いえ、私は貴方達に罰を下しに来た魔界人よ」

 

パチュリー「つまり敵、って意味で良いのよね?」

 

夢子「貴方に言う事があります。それは今から貴方に罰を下す私の名は夢子(ゆめこ)。そして______」

 

突然燃え盛る(あがる)剣を二本構え

 

夢子「_______貴方じゃ私の敵にならない」

 

パチュリー「……っ………!?」

 

夢子の姿が消えたと理解した時には、もう燃える剣が首に向かって振り下ろされていた。

 

燃える剣はパチュリーの首を落とし、体を燃やし尽くすだろう。

 

が、しかし

パチュリーは一瞬でその場から離れていた。

 

"まるで時間を止めて移動したみたいに"

 

パチュリー「え?……なんで私は………?」

 

「御無事でしたか?パチュリー様」

 

自分の意思で避けた訳では無いパチュリーは困惑してた。すると、紅魔館で聞く、あのメイドの声が後ろからする。

 

パチュリー「咲夜?」

 

咲夜「はい。紅魔館のメイド長を務める十六夜咲夜です」

 

振り返り、後ろに立つ者を見る。

そしたら優しく微笑む紅魔館のメイド長が居た。

 

パチュリー「……助かったわ。あのままだったら私、死んでいたわね」

 

咲夜「パチュリー様。あの者の相手は私が相手します」

 

パチュリー「その方が良さそうね。あいつと相性は最悪だしあなたに任せるわ」

 

咲夜「ありがとうございます」

 

パチュリーは頭を下げる咲夜に、この場を任せ違う場所へ楽な姿勢で飛んで行った。

 

咲夜「___では、お相手してあげるわ。光栄に思いなさい、この世で最も高貴で気高いレミリア・スカーレットお嬢様に支えるこの私があなたを仕留めてあげる」

 

顔を上げ前に居る自分の同じメイドを睨む。

 

夢子「調子に乗らないことね。あなたみたいな勘違いした弱者は数えきれない程に殺してきたわ。それに……そんなおもちゃを使うあなたじゃ私と戦いにすらならないわよ?」

 

一人のメイドはナイフを構え、もう一人のメイドは剣を構える。

 

そして一瞬で。地面がナイフだらけになった。

 

それは咲夜は時間を止めて、空からナイフを投げたからだ。

しかし、夢子はそれを剣で弾き、避ける。

 

夢子「大道芸なら頼んでないわ!!」

 

正面から剣を構えて突撃する。

すると咲夜はナイフを投げて後方へ宙を跳び、距離を取ろうとする。

だが

 

咲夜「……く………っ!!」

 

後ろから剣が飛んで来た。

そう、刃物を投げるのはべつに咲夜だけの得意分野ではない。

そんなことぐらい夢子にもできるのだ。簡単に。まるで、日課をするかのように。

 

咲夜「いつの間に後ろから……。はっ!!」

 

ギリギリ剣を(かす)る程度で避けたが。つい、後ろへ向いてしまった。すると急に気配を感じ慌てて前を見る。すると指の間、一本一本に剣を持ち、振るう夢子の姿を見る。

だが、一瞬でも時間があるなら、咲夜は時間を止め回避できる。だから咲夜は時間を止めた。

 

そして時間の止まった世界が広がる。

 

咲夜は夢子から離れ、地に足が着くと囲むようにナイフを投げて

 

静止した時間を動かせる。

 

夢子は自分に向かってくるナイフを剣で弾き、咲夜に飛ばす。

が、綺麗に咲夜はそれを避ける。

 

夢子「時間を操る能力……、ね」

 

スタッ、と着地してポツリと呟く。が、しかしその声は咲夜に届く

すると

 

咲夜「正解。良く気付いたわね」

 

夢子「バカにしないで。そのくらい簡単に気付けるわよ。にしても時間操作、ね______」

 

______しょうがない、と言い

夢子はある物を服の中から取り出す。

それは

 

咲夜「___ッ!!??」

 

夢子「その表情から察するに“これ”がなんなのか知ってるみたいね」

 

取り出した物は……。“これ”とは……。あの黒い玉のことだ。

 

そして夢子はその黒い玉を握り締めた。そしたら黒い玉はうっすらと消えていき最後は完全に消えた。

神綺のときと同じだ。体の中へと消えていったのだろう。

 

咲夜「……まさかあんなものを隠し持っていたとは、少し厄介ね」

 

夢子の雰囲気が変わり、さっきより警戒して身構える。

でもそれは無駄のようだ。

 

夢子の動きはとても眼で追えるスピードではなくなっていた。

咲夜はそれに気付いた時は自分が地面に打ち付けられ、服の両肩に剣を刺され、身動き出来なくなってたときだった。

 

そして咲夜に空から剣が降り注ぐ。

砂煙が発生してしまうほど剣は強く投げられた。

 

突如、風が発生しその砂煙を消し、その場がくっきりと見える。

が、そこには咲夜の姿は無く、地面に突き刺さる剣しか見えなかった。

だが

 

「甘いわ。まるでホイップクリームのようにね_______」

 

咲夜が打ち付けられた所、数メートル付近に居る夢子の後ろから声がした。

暴こ走者となっているが、危機や音が聞こえたとかは普通の人間のように黙視することは出来る。

だから夢子は後ろを見ようとするが、背中に衝撃が走る。

 

それはまるで鉄の拳に殴られたみたいに。

 

夢子の体は地面に数回バウンドして吹っ飛ぶ。

しかし体勢を立て直し、しゃがむ形で止まる。

 

咲夜「_____じゃあ終わらせましょう。この仕事(闘い)を」

 

自分が持つナイフ、殆どを空にばら蒔くように投げる。

空にばら蒔かれたナイフは夢子の周りをクルクルと回転しながら宙に浮いていた。

 

咲夜「はい、チェックメイト。これであなたの敗北が決定した」

 

と言われた夢子は首を傾げた。

 

だが、咲夜は一本のナイフを微笑みながら構える。

そしてそのナイフを投げるとき

 

咲夜「_____私の能力は時間を操る能力。つまり、時間を止めることも、遅らせることもできる______」

 

_____最後に言うわ。と言い ナイフを投げた。

すると投げられたナイフはカンカンと金属音を立ててナイフからナイフへと弾かれていく。

が、夢子の周りの宙にクルクル回るナイフは遅く複雑な回転をしながら宙に浮き続けていた。

 

咲夜「________時は加速する」

 

そう言い放つ。

そして時間を遅くされて夢子の周りにあったナイフは時速五百キロの速度でその上、予想不可能な動きで夢子を襲い、戦闘不能にする。

 

咲夜「急所は外しておいた______」

 

地面に倒れてる夢子に近付き、側でしゃがむ。

そしたら夢子の体の中から黒い玉が浮き出てきた。

 

咲夜「_____これは同じメイドである私の情けよ」

 

そして咲夜は出てきた黒い玉を破壊し、夢子を横抱きして並べく安全な場所へ運ぶ。

 

 

夢子を運ぶ最中、咲夜は気付く。

何か里のなかが静かになってることを。

多分、他の皆が妖怪や悪魔を全員片付けたのか。

まだこの目で確認した訳ではないからその真実は分からない。

 

ただ、荒れに荒れた里が静かになったことを、

 

 

戦いが終わったことを安堵しよう。

 

 

 

___________

_______

___

 

 

そして、今終わった。

 

里の防衛戦が。

 

 

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