幻想郷を一方通行に   作:ポスター

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第二章・最終話。


※誤字や脱字のミスがあると思います。


22話

里内。まだ、防衛戦が終わってない時の話だ。

霊夢、魔理沙、アリスの三人は暴走者と闘っていた。が、魔理沙が暴走者を確実に仕留める事が出来ず敵を気絶させる程度に倒してしまう。

すると、倒れた敵からふわふわと黒い玉が浮いてきた。

その瞬間魔理沙は自分が考えてた事があっていたと悟る。

 

そして魔理沙はその黒い玉を破壊した後、周りに居た霊夢とアリスに敵は"完全に暴走していない正気に戻せる暴走者"と話す。

すると霊夢達は、

『敵を正気に戻し魔界のゲートにブン投げよう!!』という作戦を組み立てる。

そうすると敵を仕留めるよりかは体力の消耗は少ないが少し面倒ではある。

しかし、自分達は体力無いしこれしか無いと言いその作戦を実行する。

 

それからは何と言ったらいいだろう。

『お前ら真面目にやれよ…………』と叫びたくなる光景が広がる。

 

霊夢とアリスが暴走者を黒い玉を取り除き、箒を構える魔理沙に放り投げそれを魔理沙がバッティングセンターに居る野球選手のようにカキーン!!と見事に魔界の妖怪や悪魔を魔界のゲートに向かって箒で打つ。

 

そんな事をずっと続けていると他の皆も暴走者を正気に戻せると気付き、霊夢達を真似をして魔界のゲートに放り投げていた。

そして数分ぐらいで暴走者達が里から一匹も居なくなった。

 

霊夢「はぁ~……疲れた…………」

 

魔理沙「ははは……流石に私も疲れたぜ……」

 

アリス「お疲れ様……」

 

自分の血と返り血を体の所々に付着して大きな里の通り道に立ち尽くす三人の少女。

もう彼女達は何かをする体力すら残って無い。

 

そしたら、

 

幽香「ここに居たの。お疲れ様」

 

優しく微笑みながらボロボロの幽香が霊夢達と合流する。その後、他のメンバーも合流していき気付いたらこの場に大人数が集まる。

 

後は、、、、、一方通行だけ。

と思うと。

 

 

「________よォ」

 

 

霊夢「ッ!!………一方通行……?後ろに背負ってるのって……」

 

一方通行「おォ。今回の主犯だ」

 

神綺を背負った一方通行が合流する。

 

魔理沙「お前……勝ったのか。魔界の神に……?」

 

一方通行「だから背負ってンだろ。つか、神になら前に勝ってるっつの」

 

霊夢「アンタ、今まで何やってたのよ……」

 

一方通行「家を探してただけだ_____」

 

咲夜「___なのに紅魔館に来て」

 

アリス「___魔法の森に来て」

 

幽香「___私と闘って」

 

慧音「___里の裏路地で少女を助けて」

 

妹紅「____いたと」

 

一方通行「…………、」

 

まだ他にやっていた事があったが、全てあっている。

 

そして最後に、

 

パチュリー「ホントに何やってるの?」

 

朝昼夜ずっと寝間着のような格好をしている紅魔館の大図書館の管理者に呆れながらそう言われた。

 

一方通行「チッ。うるせェな、っつゥか何時まで狸寝入りするつもりだ。起きろクソ神」

 

神綺「あら?バレてた?」

 

ひょいと一方通行の背中から顔を出して微笑む。

すると一方通行とアリス以外は警戒心を剥き出しにした。

 

が。

 

一方通行「止めろ。コイツにもう敵意はねェよ」

 

神綺「そうね……。もう無いかしら」

 

一方通行は神綺を降ろした。

 

魔理沙「そ、それなら別にいいが……」

 

警戒した者達はちょっと後ろに下がる。

やはり、そう簡単には信用することは出来ない。

 

神綺「にしても……、結構この里綺麗ね。てっきり夢子ちゃんが跡形もなく破壊してると思ってたのに」

 

一方通行「そォか、成る程な。オマエは自分の右腕的な存在を里に送っていたのか」

 

神綺がもう罰は下せてると言ったのはその夢子と言う者が里にいたから、なのだろう。

しかし

 

咲夜「その夢子いうメイドなら魔界に帰しときましたよ」

 

神綺「っ!?……ま、まさかあの夢子ちゃんを倒したの?」

 

咲夜「少し手こずったけどね」

 

神綺「ふっ。本当に本当に…………、私の完敗ね」

 

これ程圧倒的に勝負に敗けたのは初めての経験だった。

だが、不思議と怒りなどの感情はない。

 

逆に清々しい気持ちであった。

 

神綺「さて。じゃあ私はどうしたらいいの?…………えっと、貴方名前は?」

 

一方通行「アクセラレータだ。そォだなァ、まずはオマエの世界の暴走したヤツらの正気に戻す方法でも教えてやるから黙って聞け」

 

神綺「戻せるの!?本当に!?」

 

一方通行「俺は下らねェ嘘はつかねェよ、だから少しは落ち着け。オマエの世界に暴走する玉がばら蒔かれた時期は俺がクソ野郎と殺り合ってるときだ。だから1ヶ月半以上の時間は経ってねェ。なら正気に戻す事は可能だ。ンじゃ説明すンぞ戻す方法。まず、暴走者の意識を奪え。そしたら黒い玉が体から浮き出るからそれを破壊しろ。それで終わりだ」

 

神綺「……なんか、随分原始的な方法ね」

 

一方通行「だがこれが戻す方法だ」

 

神綺「そう…………」

 

簡単に納得する方法ではないが白い彼が言うならそれが本当に戻す方法なのだろう。

ならば信じよう、一方通行の言葉を。

 

神綺は聞いた言葉を完璧に記憶すると一方通行に、

 

一方通行「_____あン?」

 

素直をに頭を下げた。

そして

 

神綺「ありがとう」

 

顔を上げた時、お礼を言っている表情はとても嬉しそうであった。

 

一方通行「……チッ。早くオマエの世界に帰れ、じゃねェと面倒事が終わンねェだろ」

 

神綺「そうね。だけど少し良い?」

 

そう言い、神綺はアリスの元へ行く。

 

神綺「ねえ、アリスちゃん」

 

アリス「はい…………」

 

神綺「こっちに来てからどう?元気に暮らしてる?連絡をくれないから私はそれだけが心配だったの。だって、私は貴方のお母さんなんだから」

 

アリス「ッ、………」

 

少し悲しそうに、寂しそうに微笑む神綺をアリスは目にする。

どれだけ心配してたのだろう……………………、

 

神綺の目には涙があった。

 

アリス「大丈夫です。ここでは元気に暮らしてます……よ」

 

神綺「それなら良かったわ。安心した。けど、たまには実家に帰って来なさい、他の皆もアリスちゃんのこと心配してるのよ?」

 

アリス「すいません。なら、今日家に帰ります」

 

アリスは神綺の隣に立ち

 

アリス「じゃあ、私。今から少し魔界に行ってくるわ」

 

魔理沙「おう、こっちは任せろ!!」

 

親指を立ててニッと笑う。

 

アリス「では、行きましょう神綺様」

 

神綺「その前に_____」

 

魔界のゲートと反対の方向に歩み、

 

 

そして、

 

 

一方通行「___________あァ?」

 

神綺「また会いましょ。ア、ナ、タ♪」//

 

頬を染めながら一方通行の頬にそっと口付けする。

その光景を見た一同は言葉を失い石のように固まった。

 

そして、神綺はスタスタとアリスの元へ行き

 

神綺「さっ、行きましょアリスちゃん♪」

 

アリス「あ、あの神綺様。もしかして____し、し、神綺様!?」

 

魔界のゲートへ飛んで行った。そして初めて見る神綺に戸惑いながらもアリスは着いていき、二人は魔界のゲートをくぐった。

 

すると魔界のゲートは空から消えた。

 

 

一方。

一方通行はと言うと、

 

一方通行「クソったれ。詰まンねェ事しやがって…………」

 

と、魔界のゲートの方向を見て呟いていた。

彼はあの行動を冗談かイタズラかと思っているらしい。

 

鈍感とは恐ろしいものだ、

 

_____________だって、硬直状態だった少女達の殺意に満ちた睨みに気付いてないのだから。

 

だが?

 

一方通行「_____あン?何だよオマエら?」

 

振り返り一方通行は気付いた。

自分がまるで親の仇みたいに睨まれてる事に。

 

霊夢「とりあえずアンタ一万回死になさい」

 

一方通行「最初の時より数がバカみてェに増えてンぞコラ」

 

慧音「流石に私もそんぐらい死んだ方が良いと思っているぞ。皆の気持ちを考えるとな」

 

一方通行「???……あァ?」

 

さっぱり解ってなお彼には多分何を言っても無駄だろう。

だから少女達はお決まりのように心の中で叫ぶ、

 

 

『この鈍感がッッ!!!!!』

 

 

と。

 

 

 

まあ、そんなひと漫才した時だった。

 

「やあやあ君達かね?里を守った人達は?」

 

一方通行「あァ?…………チッ」

 

薄青い色の浴衣を着たお腹周りがご立派な中年のおじさんが優しそうな笑顔で手を顔の位置ら辺に上げて声を掛けてきた。

 

が、一方通行はそのおじさんに会うと舌打ちをしてから霊夢を睨んだ。

 

一方通行「オイ。人間に外に出ねェように言ってねェのか」

 

霊夢「一応言ったわ。けどその人はその言葉を無視して出てきたようね」

 

外に出てきては不味かった。

そうおじさんは思ったが、

 

「勝手に出てきた事は謝らせてくれ。けど私は、私はもしたら君達が黙って何処か行ってしまうかもと思って出てきたんだ」

 

一方通行「あン?俺達が黙ってどっか行ったらオマエに何か不都合でもあるってのか?」

 

「それはあるさ。だって君達が去ってしまったら出来ないじゃないか…………、お礼が」

 

一方通行「………ンなモンいら_________」

 

断ろうとした瞬間だった。

誰よりも速く、そして大きな声で、

 

霊夢「______なら、お金が欲しい!!!」

 

礼を貰う気満々で自分の欲を叫ぶ紅白の巫女。

 

するとそれを聞いた皆の反応はとても静かであった。

 

だが心の声は、

 

 

『お前どんだけ生活キツいんだよ』と言う言葉を口にせず自分の中でそう呟き眼に『¥』のマークを写してる霊夢をただ眺めてた。

 

そしてその言葉を打つけられたおじさんはニコニコして、

 

「ああそんな事か。良いだろう!!金なんて私が使いきれない程にあるからな!!」

 

霊夢「やったぁぁぁああああああッ!!」

 

嬉しすぎて思わず拳を空へ突き上げた。

 

………………が、その喜びなんてたった数秒で終わってしまう。

 

魔理沙「なあ、霊夢さん?」

 

霊夢「…………ん?」

 

悪魔に。

いや、魔理沙に肩に手を置かれた。

 

そして

 

魔理沙「今回、お前一人で解決してないよな?そのぐらい分かってるだろ?」

 

霊夢「な……、何を…………言いたいの?」

 

ゴクリと、音を立てて唾を飲み込む。

とても嫌な予感がした。

 

魔理沙の何かを企んでる顔を見て。

 

魔理沙「なぁに簡単な話だ。報酬金を寄越せとは言わない。ただ金を皆で使おうぜって話だぜ?」

 

霊夢「それって……まさか……ッ!?」

 

魔理沙「ああ……、貰った金で今日は宴会だぜぇぇぇえええええッ!!!!」

 

霊夢「嫌ァァァァァァああああああああああああッッ!!もしも皆で宴会なんてやったら1円も残らないじゃない!!」

 

今期最大の声量で思いっきり断る。

しかし誰にでも聞こえるが小さな声で

 

咲夜「あのね、霊夢。私達タダで力を貸すなんて言ってないわよ?」

 

後ろに意地悪そうに微笑む者や、純粋に笑う人達が霊夢に視線を集中させていた。

 

それを見て、だ。

 

 

霊夢「…………あ、…………____________ったわよ」

 

もう良いや

 

何かを吹っ切れた霊夢は、

 

霊夢「分かったわ宴会すれば良いんでしょ!?今夜の酒は特上よォォォッ!!」

 

貰った金で今後の生活が少しは楽になると思った自分は愚かだったとガッカリしながらヤケクソ気味に叫ぶ。

 

だがその空気に置いてかれた二人は…………、

 

「な、なんか知らんが喜んでくれて何よりだ…………」

 

一方通行「……言いてェ事言い終えたンならさっさとどっか行け」

 

ズボンのポケットに手を突っ込み、吐き捨てるようにおじさんに言った。しかし

 

「あっ、待ってくれ!君にも礼をしたい。君なんだろ?里を守った中心的な人物は?」

 

一方通行「……ンなご立派なモンじゃねェよ、俺は」

 

幽香「_______何カッコつけてんのバカ。ハイハイ、コイツよ中心は」

 

早くこっから去ってしまおうとスタスタと歩き出そうとした時にはもう既に手をガッシリと幽香に掴まれていた。

 

一方通行「……………………、」

 

幽香「そんな顔しないの。人の好意はちゃんと貰っとくものよ?」

 

「そうだとも。私の御礼を貰ってくれ」

 

一方通行「………っつったってなァ。欲しいモンがねェ」

 

パチュリー「あら?さっき欲しいもの言ってたじゃない」

 

一方通行「_____あァ?」

 

他の者はうんうんと顔を縦に振って頷いていた。

だが、自分が欲しいものを言ってたのか?

と、一方通行は考える。

するとある一人がもうドストレートに言った。

 

霊夢「コイツ、家が欲しいって」

 

普通、礼をする人に言う言葉ではない。

遠慮はいらないよと言われても『家をくれ』と言う人はまず居ないだろう。

しかし、ここは幻想郷。

 

"異常"が"普通の"世界だ。

 

だから、

 

「ん?家か。ああいいさ、プレゼントしよう!!君に家を!!」

 

一方通行「………はァ?」

 

これで長く探してた家探しは終了する。

なんとも呆気ない幕引きだ。

 

霊夢「良かったわね。一方通行」

 

魔理沙「後で場所教えてくれよ。祝いの品を持ってってやるから」

 

右と左。

左右から背中にポンと手を当て、霊夢はいつもどうりの表情で、魔理沙は自分のように嬉しそうに笑って一方通行の顔を覗く。

 

一方通行「………ああ。やっと終わった…………のか」

 

「さて、なら早速君にプレゼントする家を紹介しよう。だから巫女さん、礼金は後で渡すね」

 

霊夢「ええ。多分、ほんの数時間で無くなると思うけどね…………」

 

「ハハハッ!!それはそれは渡しがいがあるな!!あ、行こうか少年」

 

一方通行「あァ…………」

 

そしておじさんと一方通行は少女達の見送られ、歩いて行った。

幻想郷で生きていくための一方通行の新居へと。

 

 

 

 

 

 

歩くおじさんの二メートルぐらい離れれて歩く一方通行。

だが歩いてる最中

 

「そう言えば誰なんだい?」

 

一方通行「あン?何がだ?」

 

「君の彼女さ。あのなかに居るのだろう?」

 

一方通行「いねェよ。俺に彼女()は」

 

「えっ!?居ないのかい?と言うか君はあの子達を見て何も思わないのかい?」

 

一方通行「思わねェよ。くっだらねェ」

 

「あははっ!!私ならもうゾッコンだな~。あんな綺麗な子達が周りに居たら一人や二人には」

 

とてもとても下らない話。

 

しかし、

 

だが。

 

空気が変化する。

それはもの凄く重い空気へ。

 

 

一方通行「______そろそろ下手な芝居は止めろ。臭ェンだよオマエ」

 

「芝居?臭い?酷いなぁこれは本音だよ。それに毎日私は体を洗っているよ。まあ、加齢臭は目を瞑ってほしいがね」

 

一方通行「なに言ってやがる。毎日全身を汲まなく洗おうがソイツにこびり付いて落ちねェンだよ……………………。血の匂いはよォ」

 

ピタッと、優しいおじさんが足を止めた。

すると一方通行も続くように足を止める。

 

そしてちょっと間を空けた後にだった。

 

「ック、ククッ………。アハハハハハハハッ!!バレてたか"俺"の正体なんて!!」

 

一方通行の方に振り返るおじさんのその顔つきはさっきの優しく振る舞っていた人とは考えられな程、百八十度も変わった顔となっていた。

悪党。闇に居る人間。

そう例えれるぐらいおじさんは表情は変化していたのだ。

 

「血の匂い、ね…………。なら君からもするぞ?この大量殺人鬼」

 

一方通行「ハッ。善人ぶりたかったら少しはマシな演技をすンだな、三下が」

 

光なんか届かぬ世界。

闇の底の底で生きてきた二人はもう顔つきは変わっていた。

 

 

闇の人間の顔へと。

 

 

「三下とは酷いな少年。まあ、良いか。今回は俺はただ君に御礼をしたいだけだしね」

 

一方通行「…………一つだけ言っておく」

 

「ん?」

 

幻想郷最強の能力者は、学園都市超能力者(レベル5)のバケモノはこの里の闇を支配するおじさんに告げた。

 

一方通行「_________俺の守りてェモンに指一本触れてみろ。オマエにこれ以上ねェ絶望と恐怖を刻ンでやる」

 

「おお怖い怖い☆おじさん震えちゃうよ~」

 

と口では言うが馬鹿にした態度で笑っていた。

 

「フフッ。まあ、そんな事しないさ。俺は君と良い関係を築きたいからね」

 

一方通行「なら、そォなるよォ無駄な努力でもしてろ」

 

「良い。ホントに君は良いよ。………………ほれ」

 

笑いながら投げられた物を一方通行は受け取った。

 

「この道を右に曲がると二階建ての青い瓦の家がある。それが今日から君の家だ」

 

一方通行「そォか。じゃあな。二度と会わねェように願ってろ三下。次はオマエの敵となって俺が現れるからなァ」

 

一方通行はおじさんの横を通り過ぎる時、そう呟いた。

 

 

 

……………………そして。

白い彼の姿が見えなくなると、

 

「あーあ。君とは良い関係を築けると思ったのに残念だ。ははハハハッ。次は敵、か……………」

 

 

おじさんはこの場に笑い声を置いていき暗い暗い闇へ帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方通行はおじさんに渡された家の鍵で扉を開けた。

そして眼に写ったのは、何も無い広い部屋だった。

 

一人で住むには広すぎるがたった一人でバカデカイ部屋に閉じ込められた少年時代もあったため何も思わず二階へ上がった。

 

この家は一階にトイレや風呂などの部屋を含むと七部屋。そして二階は六部屋とゆう構造らしい。

まあそんな事どうでもいいか。

どうやら初日からお掃除らしい。

 

床の畳を踏みつけ能力で剥がすと赤黒い液体が撒き散らされた跡のようなものを発見する。

 

もしかしたらここで…………人間を……、

 

一方通行「チッ。ったく、面倒くせ__________っ!?」

 

急に頭がくらっとして床にうつ伏せて倒れた。

 

一方通行(……な………………ンだ、体に……ち…………か…ら_____________)

 

そこで一方通行は意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

笑い声が聞こえる。話す声がする。

とても寝るには五月蝿すぎて眼を開けた。

 

一方通行「…………あァ?」

 

見えた景色は白く輝く月に綺麗な夜空。

 

一方通行は自分が今、何処に居るか理解出来なかったが、

 

紫「お目覚めかしら?ヒーローさん」

 

覗きこむように顔を見つめる一人の女性と目が合った。

 

一方通行「……紫、俺は今何処に居る?」

 

紫「宴会場。そして一番の特等席よ」

 

大きな大木の中心部分に板を組み建て赤いはみ出る程大きな布を敷いた人が何人も座れる場所。そこに一方通行は寝ていたそうだ。

 

一方通行「……俺はどのくらい寝てた?」

 

紫「そうねー……。二時間程度」

 

一方通行「チッ………体にガタがきたのか。俺も歳かァ?」

 

紫「じじ臭い事言うわね。まあ正確に言うと頭に大きな負担がかかったから一時的に気を失っただけよ」

 

一方通行「その口振り、どォやらオマエが俺を見つけたのか」

 

紫「ええ、そうよ」

 

頭に負担が大きくかかった。

全く倒れた理由まで知ってる何てどこまで紫は一方通行を知ってるのだろう。

 

一方通行は上半身を起こし周りを見渡す。

そしたら今まで会ってきた奴等が居た。

 

赤や白の布を敷いて酒を飲み飯を食べる。

まさに宴会場。

 

一方通行「…………、」

 

紫「いつまでここに居るの?起きたのなら下に行きなさい。皆が貴方のことを待ってるわ」

 

一方通行「下はうるせェだろォからここで寝る」

 

紫「宴会なんだから少しは楽しみなさい一方通行」

 

一方通行「……あン?___________オマエ!!」

 

指を鳴らす紫。

一方通行は自分が居る場所の下にスキマを開けられたと気付いた時にはもう体の半分がスキマに入っていた。

 

そして一方通行は、、、、、

 

 

霊夢「ん?」

 

魔理沙「お?」

 

霊夢と魔理沙が居る場所へ落とされた。

 

一方通行「______クソったれ……」

 

座ったまま宙から落とされ、尻を強く打った。

 

一方通行「あの(アマ)いつか絶対ぶっ殺す」

 

霊夢「なに物騒な事言ってんのよ」

 

魔理沙「そうだぜ。宴会だぜ、宴会。楽しく酒でも飲もうぜ」

 

片手に徳利、もう片手にお猪口を持っていた。

多分中身は熱燗だろう。

魔理沙はイライラしてる一方通行に酒を注いだお猪口を差し出す。

 

しかし、、、、、

 

一方通行「俺は酒は飲まねェよ」

 

そんな捨て台詞を吐き何処かへ去ってしまった。

 

 

残された霊夢と魔理沙は

 

魔理沙「あーあ………。どっか行っちゃったな、霊夢」

 

霊夢「そうね………、って何でそれを私に言うの!?」

 

魔理沙「いや?何か残念そうな顔してたからさ」

 

霊夢「してないわよそんな顔っ!!」

 

魔理沙「とか言ってー。本当は一方通行と一緒に居たかったくせにぃー。素直になれよー」

 

霊夢「うっ、うるさいわね!!それは魔理沙でしょ!」///

 

魔理沙「んなっ!?そそそ、そんな事ないぜ!!」///

 

頬が赤くなってるのは酒のせい。そうだ。絶対そうだ。

 

と、なんか知らんが勝手に自分で納得する。

 

そしてその後、二人は黙って酒を呑んだ。

 

 

 

 

酒から離れた場所に行きたい一方通行は誰も居なさそうな場所を探していると、

 

諏訪子「ん?一方通行。何か探し物?」

 

一方通行「あン?諏訪子か。…………、ソイツ酔い潰れたのか?」

 

一方通行は酔い潰れた早苗とその早苗を膝枕している諏訪子と会う。

 

諏訪子「うん、早苗はお酒弱いからね。呑んだらすぐに顔を真っ赤にして寝ちゃうんだ」

 

一方通行「だったら呑ませンなよ」

 

諏訪子「アハハッ、この子が呑みたいって言うから……ついね」

 

一方通行「まァ、呑みてェっつゥならしょうがねェか。俺は呑みたくねェからここからずらかるぜ」

 

諏訪子「そうなんだ……。一緒に呑みたかったげど呑みたくないなら仕方がない。いつか一緒に呑める機会があったら一緒に呑もうね」

 

一方通行「あァ、そォだな_________俺が酒を呑めるようになったらなァ」

 

去るときにとても小さな声で呟き、歩いて行った。

 

宴会場は一ヶ所に集まって飲んでるのではなく、間を空けて皆呑んでいる。

だから歩いていると、まあまあ知り合いに会うわけで、

 

…………結局、

 

フラン「アクセラレータ♪」

 

一方通行「あァ?フラ_______ぐ………はっ!

!」

 

可愛い幼女に頭から突進され紅魔館に住む人達が居る場所へフランが上に乗る形で押し倒された。

 

フラン「あはははっ!!久し振りーっ!!」

 

一方通行「…………、殺す気か」

 

可愛い幼女だとしてもフランは吸血鬼。腕力は一般男性よりあり、そんなフランが全力で突進すればまあ痛い訳で

 

一方通行「っつゥか俺の上から降りろ」

 

フラン「はぁーい………」

 

ちょっといじけながら一方通行の上から降り、隣に座った。

 

一方通行「クソったれが…………、今ので腰の骨折れねェだろォな俺」

 

レミリア「もしもそうだったらお笑いね、最強さん」

 

一方通行「…………レミリア」

 

宴会場だと言うのに優雅に紅茶を飲んでるレミリア。

そして

 

美鈴「どうもお久しぶりです。折れたんじゃなく脱臼なら私が直せますよ?」

 

小悪魔「それ……ちゃんとした治療方法ですか?」

 

咲夜「どうせ気を撃ち込んで無理やりはめるんでしょ」

 

パチュリー「…………眠い」

 

一方通行「はァ~……、もォイイ…………」

 

どうやら彼は静かな所に行くという事は出来ないらしい。

だから一方通行は諦めた調子で呟いた。

 

一方通行「咲夜、コーヒーくれ。それを飲ンだら俺は寝る」

 

咲夜「……はいはい。ちょっと待っててね」

 

もう既に準備はしてたようで、コーヒーを淹れ始めている。

 

そしてコーヒーを待っている時間。

 

 

レミリア「にしても随分楽しい事してたようじゃない」

 

フラン「フランも混ざりたかったー!」

 

一方通行「次はオマエらも混ざれるかもなァ」

 

心にも無いことを吐き捨てると周りを見渡した。

そしたらお前の腹の何処に入ってンだよと言いたくなるほどご飯を食べる幽々子、そしてそれを唖然して見てる妖夢。ガチの殺し合いをしてる輝夜と妹紅、慧音はそれを止めず頭に手を当てため息を吐いていた。

チルノ、大妖精、ルーミア、と名の知らない妖精たちは楽しくただ騒いでいた。まあ楽しいのは良いが鈴仙は何か怪しい薬を酒に混ぜている。

酔っているのだろう、にとりは何故かミサイルを取り出して、爆発させようしてた。

萃香は酒を片っ端に呑んでいる。と、まあまあ皆宴会を楽しんでいる様子だった。

 

一方通行「ン…………?」

 

周りをまだ見ているとちょっと忘れてた子と目があった。

 

一方通行「……こころ」

 

ポツリと名を呟いたが、怒ってるのか。こころはプイッとそっぽ向いてどっかに行ってしまった。

 

 

そして紫の居る場所に神奈子と藍、そして猫耳娘が居る。おまけにその近くには永遠亭のてゐと永琳も居た。

 

 

一方通行「…………、」

 

フラン「さっきから何でキョロキョロしてるの?」

 

一方通行「あァ?……静かな場所ねェかなって探してるだけだ」

 

フラン「気になる子を探してるとかじゃないよね?」

 

一方通行「はァ?なに言ってンだオマエ?」

 

手をふらふら振って答える。フラン的には安心が半分と残念が半分。といったところだ。

そしてやっと待っていたものが後ろから顔の横に差し出された

 

咲夜「はいどうぞ。お待ちかねのコーヒーよ」

 

一方通行「ン」

 

渡されたのはコーヒー。

もう何日も飲んでなく、とても久し振りだ。

 

一方通行はコーヒーを手に取りごくっと一口飲む。

…………ああ、と珍しく落ち着いた様子で呟いてしまう。

そして

 

一方通行「…………うまい」

 

褒め言葉をそんな言わない彼から出た言葉に周りの者達は驚く。しかし一方通行は落ち着く味のコーヒーを味わっていて周りの反応は気付いていない。

 

一方通行「…………」

 

こと、と空のカップを置いた。

もうコーヒーは飲み終わったらしい。

ならやることは一つ。

 

一方通行「ンじゃ、寝る」

 

と言って一方通行は横になった。

 

フラン「えぇ〜。ホントに寝ちゃうの~?」

 

一方通行「寝る。マジで疲れてンだよ、俺ァ……」

 

ため息混じりで、疲れた様子で話す。本当に疲れてるらしい。まあ、あれだけの戦闘をしてたのだから仕方ないか。

だが

 

フラン「う~…………」

 

久し振りに会い、もっともっとお話などしたかったフランは分かりやすくいじける。

 

 

もう気が付けば一方通行から寝息が聞こえる。

でもフランはかまって欲しい。なら、やることは一つ

 

フラン「寝ちゃうのはいいからさ。宴会が終わったらまた二人っきりでお風呂に入ろ☆」

 

あの一方通行が困ってしまう言葉(爆弾)を投下すればいい話。

すると案の定、この宴会場が石ではなく氷のように固まった。

 

そして、

 

霊夢「ちょっと!!それはどう言うことよ一方通行!!」

 

だらだら巫女さんから先に、質問攻めを食らう事になる鈍感悪党。

 

一方通行「あァ?何がだよ?」

 

大声で目を覚まし辺りを見る。

すると一方通行は周りに沢山の少女達に囲まれていた。

 

霊夢「何がだよじゃないわ!このロリコン!」

 

レミリア「ロリ……コン?…………まさか、やっぱり私の可愛い妹に何かしたの?」

 

一方通行「なンもしてねェよ。なァ?フラン」

 

寝転がりながらフランへ問う。

大丈夫だ、俺は白。無実だ。

 

だが

 

フラン「………気持ち、良かった……」////

 

頬を染め恥じらいながらちょいと照れてフランは話す。それは男女が同じベットで一夜を過ごした後みたいな感じで

 

 

 

「「「この変態がぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああっっっ!!!!」」」

 

 

見事に勘違いした集まって居た少女達の叫びが響き渡り。そして一方通行は無実だったのに黒になってしまう。

 

 

一方通行(あ……フランのヤロウ。こォなるって思って言いやがったな…………)

 

本気の攻撃を少女達に繰り出される数秒前、一方通行はフランのニコニコする顔を見て自分は嵌められたと悟った。

 

次の瞬間、酒や宴会料理が飛び散り一方通行の居た場所は隕石が落ちてきたみたいな穴が空いていた。

 

一方通行「…………、、、」

 

瞬時に回避行動をとり、無事に避け地面に立つ。が、自分の居た場所が跡形も無く消えていて流石に言葉を失った。

 

 

 

 

しかし、濡れ衣を着せられイラっときてる訳で

 

 

一方通行「マジで殺す気かオマエらァァァッ!!」

 

「「「死ねぇぇぇぇえええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!」」」

 

 

宴会場が殺伐とした戦場へ変化してしまう。

でもそれは一方通行の自業自得だ。

 

 

 

一方通行「クソ、ああイイぜ上等だァッ!!オマエら全員愉快なオブジェに変えてやンよォ!!!!」

 

眠気は吹っ飛んだ。

今は全力で目の前に立つヤツらに自分が無実だと知ってもらうため自暴自棄になった一方通行はとりあえず、本気で潰しに掛かった。

 

 

 

結果は、説明する必要すらない本気で能力や弾幕を打つける現場になった。

 

 

その現場から少し離れた場所で、

 

妖夢「……すいません、幽々子様。ちょっと私用事が出来ました______」

 

人を殺り行く殺し屋のような目でチャキンと刀を構える。

 

幽々子「そー、奇遇ね。私もちょっと用事が出来たの。多分妖夢と同じだろうけどね」

 

ふふふっ、と微笑み話す。

 

妖夢「え…………?それって……」

 

しかし、幽々子の言葉の意味を知った妖夢は固まってしまう。

だけど

 

幽々子「さ、行きましょ。妖夢」

 

優しく手をとってくれた、幽々子の顔を見て自然に笑みが溢れた。

そして幽々子と妖夢は大乱戦のなかに飛び込んだ。

 

 

もう一つの場所。

 

 

藍「紫様、少し席を外します」

 

ある人物へ、鋭い視線を向ける藍。

 

紫「どうぞ。もう一人はとっくに行ったみたいだし」

 

一緒に酒を呑んでいた神奈子は御柱をぶん投げた後、一方通行の所へ行っていた。

 

藍「…………では」

 

サッ、と姿を一瞬で消した。

残ったのは紫と

 

橙「??……紫様~。何で藍様は行ってしまったんですか?」

 

下の状況をあんまり理解してない猫耳娘は片方の頬に指を当てて質問する。

 

紫「そうね。貴方がもう少し大人になったら分かるんじゃない?」

 

酒を上品に呑み、フッと大人びた笑みで返す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃の一方通行は、怒る少女達と戦闘を繰り広げていた。紅の槍を投げられたり、超高圧の水を連続噴射されたり、数えきれぬほどの弾幕を一斉に放たれたりと自分は無実だと言うのにもう散々である。

 

 

そんな中、攻撃を避け続ける一方通行の体に異変が起きる。

それは

 

一方通行「そろそろ反撃_________ッ!!?」

 

軽快に宙で体を一回転して、足が地面に着いた時だ。一方通行は自分の体の力が一気に抜けるような感覚を感じた。そして全身の力が抜け地面に倒れる。

 

怒りに身を任せていた少女達はその光景を見て一斉に体を止める。

皆動きを止めた。しかし、そこに一人だけ動く者が居た。その者とは

 

 

紫「あ~あ……。せっかく回復してきたってのにまた倒れてしまったわね一方通行」

 

 

少女達と一方通行の間の空間にスキマが発生しその中から紫が姿を現す。

 

 

一方通行「紫……オマエその口振り。俺の体に何が起きれてるか分かってンな」

 

自分の顔の前に女性らしくしゃがむ紫へ視線を向けて話す。

 

紫「ええ、勿論。貴方のことなら何でも知ってるつもりだからね」

 

一方通行「なら教えろ。俺に何が起きた?」

 

紫「ふふっ……簡単よ。一方通行、貴方は新たな能力(チカラ)に目覚め更に強くなった。けどその反動で脳には超人ですら耐えられない程の負荷が掛かったのよ。前に貴方は神を越えた存在になったと言ったけど体はごく普通の人間。だから新たな神を遥かに凌駕するチカラに脳が耐えられず、体の力を抜き体を休ませようとしてるのよ脳が」

 

一方通行「結果、俺は一定時間行動不能って事か」

 

紫「そういうこと。それじゃ説明したから______「待て 」_______ん?」

 

さて、と立ち上がりまた酒を飲もうと移動しようとした時だ。一方通行から声を掛けられ、止まった。

 

紫「なぁに?」

 

一方通行「思い出したンだ。昔にオマエと会った記憶を」

 

真っ直ぐな紅い瞳でそう言った一方通行。

そしてその言葉をしっかりと聞いた紫の反応は一瞬、目を丸くするだけだった。

しかし、紫が目を丸くするなんて滅多に無いことで、その事に一方通行は眉を微かに顰める。

 

紫「……そう。でもその顔だと思い出したのはほんの一部みたいね。そしてまだ少ししか思い出してないから昔のことを私の口から全部教えてほしい、って?」

 

一方通行「気持ち悪りィくらい正解だ。っつゥ訳でオマエから話が聞きてェ」

 

紫「それは別に構わないけど。私もあなたと同じで面倒な事は嫌いよ?___」

 

だから、と言って隣の空間にスキマを創る。

 

 

紫「____あの子達の相手が終わったら話してあ、げ、る♪」

 

一方通行「………………、」

 

 

 

最後に紫は微笑みながらこの場から姿を消した。

そして、取り残された一方通行は背の方向から感じるギラギラした殺意に生まれて初めて冷や汗を流す。

 

 

「「「今だ!!!!やれぇぇぇぇええええええええええええええええええええええっっっ!!!!!」」」

 

 

少女達の叫びを聞き、この後自分がどうなるか悟った一方通行は…………ただ…………

 

 

一方通行「…………クソっタレがァァァァァァあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!」

 

と叫ぶのであった。

 

 

 

 

 

 

その後少女達は色々な酒をビンから一方通行の口に直接ブチ込み無理矢理酒を飲ませた。

飲ませた酒の中には妖怪すら酔い潰れる滅茶苦茶強い酒も混じっていて一方通行は一瞬で全身を真っ赤にして酔い潰れる。

 

 

 

 

全く、この哀れな姿が幻想郷最強の能力者と言うのだからやはり幻想郷の恋する女性は異常までな程強いらしく。

 

 

反対に一方通行は女性に弱い…………かもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてそして一応ですが。

一方通行が幼女に手を出したと言う容疑は晴れた。

 

フランが"頭を洗ってもらって"気持ち良かったと訂正したのだ。

 

しかし、少女達はアホみたいにフラグを立ておまけにイイ思いしている一方通行はこうなって当然。

と、判断して一方通行を布が敷いてある所へ寝かせ再度宴会を開催した。

 

 

 

 

宴会後、一方通行は酒は"嫌い"から"大嫌い"に変化したそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

___________

 

_______

 

____

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学園都市のとある高校で

 

「それじゃ、俺。帰るわ」

 

ツンツンとした頭が特徴な何処にでも居る普通の男子高校生が、クラスメイトである青い髪にピアスを開けたヤツと逆立たせた金髪のニャーニャー野郎に帰りを告げる。

 

「おー、またなーカミやん」

 

「気を付けて帰るんだぜい。今、学園都市は今までで一番危ないからにゃー」

 

「え?そうなのか?土御門?」

 

土御門「あれ?なんだ知らないのか?"最近の噂"」

 

「噂……?なあ、青ピはその噂知ってるのか?」

 

青ピ「勿論。有名な噂と有りとあらゆる可愛い女の子の情報は僕は知ってるんよ」

 

「最後の情報は女子を敵に回しそうだな………」

 

と、ツンツン頭の男子生徒。上条当麻がそれを知ったら何か不幸な事が起きそうと心の中で呟き、呆れながら話す。

 

青ピ「後で教えてもええで?」

 

上条「結構だ。それよりなんだよ?最近の噂って」

 

土御門「…………最近、学園都市で革命的な事が起きたんだ。それが噂の正体」

 

思わず、上条はゴクリと唾を飲み込む。

 

上条「革命的な……ことって…………?」

 

土御門「超能力者(レベル5)にして、この町の生徒の頂点に立つ能力者が姿を消した」

 

上条「はあ?なんだそりゃ?」

 

たった一人の生徒が姿を消した。それだけなのに土御門は革命的と話す。

だが上条は何故、革命的なのか理解していなかった。

 

土御門「まー……カミやんみたいのがこの町じゃ珍しいんだせい」

 

上条「??……そうか?」

 

土御門「……超能力者(レベル5)の第一位が消えたって事はだせい。今、この町の頂点は居ないってことだ。だから能力者と無能力者は自分が頂点になるためチカラを見せつけて最近所々で大暴れって訳だ」

 

上条「あ~……それで最近、俺が事件に巻き込まれるわけだ」

 

 

「「それは違う」」

 

 

と二人の息ピッタリの台詞に上条は盛大に吹いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学園都市の光照らすとあるファミレスにて

 

四人の女子中学生が今日の学校の疲れをドリンクバーだけ頼みジュースを飲んで癒していた。

 

その四人が話すのは赤の他人からは下らない話だった。

しかし黒髪のロングヘアーのスレンダーな子が

 

 

「あ!そうだ。白井さん、御坂さん知ってますか?ある噂♪」

 

目をキラキラさせながら仕入れた噂話の事を聞く。

 

「「噂?」」

 

常盤台中学に通う、大能力者(レベル4)の白井黒子。そして超能力者(レベル5)第三位の常盤台超電磁砲(レールガン)こと御坂美琴が黒髪ロングヘアーの少女の言葉に少し首を傾げる。

 

「はい、噂です。最近有名な」

 

白井「あ~……もう分かりましたの……」

 

風紀委員(ジャッジメント)はその噂のせいで、苦労ばかりですからね」

 

氷とジュースが入ったコップに、ストローを挿す頭に花をかたどった髪飾りをかぶる白井黒子と同じ風紀委員(ジャッジメント)に属する初春飾利が乾いた笑い声と共に話す。

多分、二人は風紀委員の仕事で疲れきってるのだろう。

 

御坂「ふ~ん。で、佐天さん。噂って?」

 

佐天「お、聞きたいですか。実はですね______」

 

初春「____超能力者の第一位が姿を消したー。ですよね」

 

佐天「あ!もう……、私が言いかったのに……」

 

先に言われてしまい、ちょっと落ち込む佐天を横目に御坂はその噂を聞いて誰にも気付かれずにため息をこぼす。

 

面白く無いものを聞いた。というかその噂なら世間に流れる前から知っていた。

絶対能力者進化の実験に飛び込み、実験を止めようとしたあの夜に知ったのだ。

御坂は多分、自分のクローンの死骸を見るのだろう。と覚悟しながら実験場に行ったが待っていたのはポカーンとアホな面をした自分と瓜二つの武装クローンだった。

 

自分のクローンから御坂は一方通行が決められた時間にこないと説明され、驚愕する。が、それを好機を考えクローンをその場から連れ出し無事命を救った。

その後、あらゆる手を使って絶対能力者進化を調べた結果、一方通行が行方不明のため実験を凍結したらしい。

 

 

と、まあこんな思い出したくもない事を思い出し御坂はため息をこぼしたのだ。

 

しかし、そんな御坂を無視して白井、佐天、初春は噂話から話題を変え、美味しいスイーツ話を楽しそうに話している。

 

が、パリーン!!!と窓ガラスを割って暴れ回る一人の強能力者(レベル3)の男子生徒がファミレスへ乱入する。

すると、白井は自分のなかのスイッチを入れた。

 

初春「……白井さん」

 

白井「分かってますの」

 

御坂「手伝おうか?黒子」

 

白井「いえ結構ですの。これは私、風紀委員(ジャッジメント)の仕事ですから。お姉様達は私の活躍を見ながら優雅にお飲み物を味わっていて下さいませ」

 

佐天「頑張れー!白井さん」

 

「じゃあ、行って来ますの」と言って能力。空間移動(テレポート)で暴れ回る男子生徒の前に移動して

 

 

 

白井「ジャッジメントですのっ!」

 

右手を下に向け左手で腕に着けた腕章を相手に見えるよう横に引っ張り構えた。

 

そして、ほんの数秒。白井の手によって男子生徒はお縄となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは学園都市の闇。

とあるマンションのある薄暗い部屋にホストのような服を纏い肩位まで伸びた金髪の暗部に属する青年がソファに寛いで座っていた。

そしたら部屋の扉が開き派手なドレスの少女が入ってきた。

 

「……そっちの仕事はどうだった?」

 

「退屈するぐらい簡単だったわ」

 

ドレスの少女は金髪の青年の反対側のソファにゆっくりと座り、今日の仕事の事を言う。仕事、と言っても闇の仕事なので誰かの命を奪うとか物を略奪すると言った犯罪的な仕事なのだろう。

 

二人が居る部屋。それは学園都市の暗部、"スクール"と呼ばれる暗部が所有する場所だ。

だからここでゆっくりしてると

 

「どうも、ただいまっス」

 

360度にプラグが挿してあり無数のケーブルを腰の機械に繋げた土星の輪のように頭全体を覆うゴーグルが特徴の少年が部屋に帰ってきた。

 

「あぁそうだ。良い土産話持ってきたっスよ」

 

ゴーグルの少年はソファに座らず壁に背を寄りかかり仕事場所で聞いた話を言おうとした。

だが、ドレスの少女こと心理定規(メジャーハート)

 

心理定規「どうせ第一位が消えたとかって話でしょ?」

 

ゴーグルの少年「………話早いっスね」

 

「下らねえ…………」

 

金髪の青年。

学園都市の超能力者(レベル5)第ニ位の垣根帝督が閉じてた口を開く。

 

ゴーグルの少年「え?…………下らないっスか?」

 

垣根「ああ、どうせテメェらも思ってんだろ。あの第一位がそんな簡単に死ぬ訳ねぇってなあ」

 

ゴーグルの少年「まー……そうっスね」

 

心理定規「私もその話は嘘だと思ってるわ。まあどっかのバカな暗部は一方通行の死体を探してるらしいけど」

 

垣根「………俺はその話は上の奴等のでっち上げだと考えてる。だからその話の裏を知りゃあ上の奴等を地獄に突き落とし、俺達の目的にまた一歩近付ける」

 

彼等、スクールと呼ばれる暗部のメンバーの他のメンバーも集まり、自分達の目的と作戦を話し合う。

光も届かぬ闇の底の底で

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最先端の科学の町、学園都市。

 

そして。

その学園都市の光溢れる明るい道で、

 

「わぁーい!!今日はショッピングだーってミサカはミサカは全身で喜びを表してみたりー!!」

 

「喜ぶのは良いけど、転けないでね?」

 

「ハハハッ!こんだけ喜んでもらえると嬉しいじゃんよ!」

 

 

一人の少女と二人の大人の女性が並んで歩いている。

 

この三人には色々な事情があるがそんな事を知らない他の人達から見れば愉快なファミリーに見えるだろう。

 

 

そして、三人はショッピングモールに向かって歩き続ける。

 

 

明るく、

 

眩しく、

 

暖かい、

 

太陽の光を浴びて。

 

 

 




必要ないと思いますが、一方通行に家をプレゼントしたおじさんの設定を話します。


あの、おじさんは里で有名な資産家。
しかし裏の顔は裏社会のナンバー2
主な仕事は誘拐と麻薬売買、そして奴隷売買をしている。

趣味は無抵抗な女性を殴り殺し徹底的に犯すこと。

だが、里で起きた異変の数日後、おじさんと里の裏社会の人達はいつも集まる場所で酷い殺し方で殺されていた。
それを発見したのは里で警察的な仕事をしている若者。
実はその若者、裏社会の闇を暴こうと一人で動いていた。
しかし、見つけたのは残酷な大量な死体だけだった。

さて?誰がこんなことをしたのだろう?












さてさて、それでは次章の予告です。

どうぞ……






幻想郷に平和が訪れる。
そしてその平和な幻想郷にある一つの神社に二人の男女の姿が


博麗神社に住む巫女、博麗霊夢

「あ~……退屈ね…………」

幻想郷最強の能力者にして神を超越した存在、一方通行

「別にイイじゃねェか。退屈なのは平和だからだ」


と縁側でお茶を飲んでゆっくりとしていた。



だがこの二人から世界を揺るがすトラブルに巻き込まれる。




次章。
第三章、科学の復讐。



お楽しみに♪
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