幻想郷を一方通行に   作:ポスター

40 / 62
一方的に攻撃されるのは誰だって癪だ。
だがら次はこっちの番だ。

な?そうだろ?学園都市。


多分、誤字や脱字があります。
ですから、発見した場合は私に報告してくれると助かります。


4話

黒いスキマを通り三人が着いた場所とは

 

こいし「ここどこ?」

 

一方通行「俺の家」

 

正確に状況報告すると生活感が全然無いリビング。

この家は一人で住むには大き過ぎて部屋を使おうとしても精々使うところは一つから四つぐらいで空き部屋が多い。

 

そして家に移動出来たのは良いがここで問題。

 

さとり「にしては随分と開放的な家ですね」

 

綺麗に笑ってしまうほど家が真っ二つ。

横を見れば隣人と、こんにちは。

つまり軽く崩壊してるのだ、家が。

 

一方通行「ここまでやってやがったのか……クソ」

 

空はまだ青い。

時間にしたら三時か四時かどちらかだろう。

しかし今はそんなのどうでも良い。

 

一方通行は人が集まれる屋根のある所を探してたのだ。

そして自分の家は空きが多いから、行ったのは良いけどまさか、暗部の奴らがここまで派手にやってるとはちょっと計算外。

 

こいし、さとりを家具とかボロボロだがまだ綺麗な場所がありそこに座らせた。

 

一方通行「少しここで待ってろ。俺は用がある」

 

こいし「は~い!」

 

さとり「分かりました」

 

自分の前に黒いスキマを創り、それを一方通行は面倒臭そうに通った。

待ってろ、と言われた少女二人は

 

こいし「ねぇお姉ちゃん。何で私やお燐を隠すような真似をしてあのお兄ちゃんの話を聞かせたの?」

 

さとり「…………_______________________」

 

一方通行が気を失ってる時の話だ。

空が慌てて血だらけの少年か少女かどちらの性別か知らない人を地霊殿に運んで来た。

その時、さとりは自分のペットを信用しているから空室にあるベットに寝かせ空と一緒にその人を手当をした。

さとりはほぼ毎日、本を読んでいるから知識は豊富。

そのため治療など朝飯前だ。しかし治療途中空が白い化け物の左手に爆弾を見つけ、衝撃を与えると危険とさとりが伝えちょうどこの部屋にあった特殊衝撃吸収生地で出来た作業グローブを左手にはめる。

だが思うのだ、この人は誰だろう?何でこんなにボロボロなんだろう?何で左手に爆弾なんて埋めてるんだろう?と。

 

空は上の状況を報告すると自室に帰ってしまったし今から聞くとしたら手間だ。

だからさとりは一人で考える。

そしてある話を思い出した。

『この幻想郷に突如現れた白い少年が、絶望を打ち消し希望で世界を照らした』

間違いない、この人は私達を救ったヒーローだ。

なら全身全霊で命を救わなければ。

っというのもあったが、ずっっっと違和感を感じていた。

『なぜあの異変を詳しく知ってる人は居ないんだろう?なぜあの異変を起こした犯人を誰も知らないんだろう?』

普通なら知り合い達からそういう情報は流れてくる。

しかし、あの暴走事件はそれがない。

その事にさとりはずっと疑問に感じていた。

が、だ。

その疑問の答えを、このモヤモヤを晴らせる者が目の前に居るじゃないか。

だからこの時さとりは寝ている一方通行を見て、思う。

『私達の知らない幻想郷の状況をこの人は知っている。だったら話して貰おう。なに、もし話さないなら私の能力で読み取ってみせる』

 

 

そしてさとりは幻想郷の状況をせめてこの地霊殿に住む者達には知って貰いたいと考えたのだ。

 

 

 

こいし「ねぇ…………、お姉ちゃん聞いてる?」

 

さとり「_________ん?あ、聞いてるよ」

 

こいし「???」

 

まるで故障した洗濯機のように、フリーズした姉に首をかしげるが、次にさとりは笑って答えてくれた。

 

さとり「それはね、こいし。貴方達に少しでも感じて欲しかったの……何かこの幻想郷がおかしなことを」

 

こいし「幻想郷がおかしい?」

 

さとり「ええ」

 

こいし「ふ~ん。私はそんな事感じなかったなー」

 

さとり「そう……ま、いいわ。ともかく一方通行さんの話を聞かせたかったから聞かせた。そしてこいしと燐を隠れる様に言ったのはあの人が友好的じゃなかったら…………っていう保険にね」

 

こいし「フフフっ、お姉ちゃん考えすぎだよー。そんなに頭動かしてると疲れちゃうよ?」

 

さとり「私一人疲れただけで皆を危険から遠ざけられるなら喜んで」

 

優しく、つられて笑ってしまうような笑顔でさとりは言った。

例え嫌われ者の覚妖怪でも。

大切で、宝箱にしまっておきたい程大事な存在、家族がある。

だから地霊殿の主は頭を回し世界を知ろうとし。

動くのだ。

守るとは、そういうことだから。

 

こいし「今思ったけど何でお空は居なかったの?」

 

さとり「あの子は後で燐に話の内容を伝えて貰うつもりだったの。だって多分、空はあの人の話に集中出来ないでしょうから」

 

こいし「うん?何で?」

 

さとり「大人になりなさい。そしたら分かるわよ」

 

後何年、何十、何百年したらこの可愛い妹に空と同じ感情が芽生えるのか。

今後の楽しみが増えに増える。

やはり、幻想郷で生活するのは楽しい。

こんな事考えもしなかったがもし地霊殿の皆が恋をしたらどうなるんだろう。

さとりは新しい楽しみを思い浮かべ、笑う。

しかしこいしは笑顔の姉にまた首をかしげる。

 

 

そんな会話をしていると、、、

 

こいし・さとり「「っ!?」」

 

音もなく黒いスキマが自分達が居る部屋に出来た。

そしてそのスキマの中から声がした。

 

「こっちに来い、待機場所変更だ」

 

今日聞いた声。

一方通行の声だ。

さとりとこいしは迷わず立ち上がり、黒いスキマに入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さとり、こいしが着いた場所は屋内の宴会場。

木の長いテーブルが縦に二列、そして一つ一つ綺麗に置かれたそこまで柔らかくない座布団。

ここは人里から離れた霊夢達が利用する飲み会の場。

 

一方通行「適当に座れ」

 

白い化け物は宴会場のステージと呼ぶべき場所にまるで自室のように何も敷かず、天井を見上げるように寝転がっていた。

 

さとり・こいし「………………」

 

何だこの緊張感のない雰囲気は、と。

ツッコミたいがとりあえず一方通行に言われたとうり適当に座る。

 

一方通行「…………あァ?」

 

さとり「適当に座れと言ったので」

 

こいし「良いでしょ、ここ?」

 

右にさとり、左にこいし、と一方通行を挟むように腰を下ろす。

 

一方通行「…………、まァどこでもイイか」

 

さとり「あの、質問良いですか?」

 

こいし「待ってお姉ちゃん」

 

さとり「?」

 

こいし「今日のお姉ちゃん変だよ?何で質問するの?能力を使って心を読みとれば良いじゃん」

 

なんと言ったら良いだろう。

もうプライドを貶された様な事をしたこの一方通行を説明しなくては。

面倒とかそんなんじゃない。

ただともかく自分の能力の裏をかかれた事にさとりはショックを感じていた。

だから、説明をする前に嫌みを吐き出すかのようにため息をひと吹き。

そして

 

さとり「詳しくは分からないけど、どうやらこの方は私の能力が効かないみたい……」

 

こいし「そうなんだ、だから……」

 

さとり「全く……、どうやってるんだか……」

 

チラッ。

さっきから何も言わず天井を見て寝転がる一方通行を横目に見る。

するとこいしは、笑って

 

こいし「ねぇねぇ!!どうやってるの?」

 

ど真ん中、百五十キロ豪速球。

何の捻りもない質問。

一方通行は自分に言われたと気付き「あン?」と口を開く。

まあ、今はある人物を待ってる最中だし暇潰しにでも。

一方通行は、ゆらっと上体を起こし右膝をたてる。

 

一方通行「………。別に特別な事はしてねェ、心を読む能力を持ってるヤツらの大抵の癖をとらえてるだけだ」

 

さとり・こいし「…………癖?」

 

一方通行「必ずとは言えねェが何かを隠そうとするとそれだけを考えちまうだろ。そォすると心を覗けるヤツらからすると絶好の的だ。だから工夫してどォにか嘘を吐こうとするがそれも無駄。だったらどォやって嘘を吐く。どォ隠す。答えは二つ、バレたくねェ秘密を忘れるか、ブラフを強く考え、読ませて秘密を後ろに隠す。心を読む能力を持ってるヤツはどォも表の感情を見ちまう、それは実験の確率で判明してる。バカは心を読めるヤツほどひねくれ者だと言うが真実はその逆、アホみてェに正直者」

 

さとり「つまり………癖とは表にある感情が『本当』という思い込み!?」

 

一方通行「そォいうことだ」

 

頭を動かせば分かるだろ?

と言いたげな表情で言う。

 

心を読む能力とは言えど本人が忘れた記憶は読めない。

だが、それをやると大事なことを忘れるデメリットがある。

なら一方通行がやってるのは二つ目の答え。

ブラフを読ませ、本当に思ってること隠す。

少し考えば、心を読める能力者でも気付けそうだが癖というのは直すのに時間、努力が必要。

そのため直ぐに気付くのは不可能に近い。

 

さとりは一方通行の言葉を聞いて勉強出来たと感じる。

が、しかし、それと同時にあることも感じた。

 

さとり「おや……それを私の前で言って良かったんですか?その情報は能力者本人にバレたら流石に不味いのでは……?」

 

まるで勝機を得たみたいに笑いながら言う。

 

一方通行「あン?何言ってやがる。もォ必要ねェから話したに決まってンだろ」

 

さとり「…………え、必要が……ない!?」

 

まさか、と唇が動く。

 

さとり「正気ですか!?もう私に丸裸にされたも同然なんですよ!?」

 

そう。

通常なら考えられない。

人も妖怪も神にも死者にさえ、知られたくない事がある。

それは生きてきて、心を読み続けた彼女なら誰より理解できた。

だが、ここに来て未知な事が。

 

しかし、一方通行はそんなさとりを無視して話す。

すらすら字でも書くかのように、風に流すかのように。

 

一方通行「だからどォした?それで俺が狼狽えるとでも?冗談でも笑えねェぞ、そりゃ。もォオマエにこれから嘘吐く理由もねェからイイじゃねェか」

 

さとり「え…………、そ、そ、そんな……」

 

聞いたことない言葉。

聞いたことない宣言。

これが正気な状態だとしたら、なんで、なんで、ナンデ、ナンデ、ナンデ、ナンデ。

ぐるぐると思考する。

 

 

ああ………………。

さとりは"心の奥で笑った"

 

 

説明が遅れたが、さとりは一方通行に能力が通じないと思うと能力を解除していた。

しかし、胸元にある第三の目は開いてる。

この目にも心を読む能力があるが意識しなければ発動しない。

だからもう、あの時から心を読んではいなかった。

 

が、今使用した。

そして見えました。彼が嘘を吐いていないと。

大丈夫、先の説明を意識して心を読むがやはり、偽りはない。

 

これからさとりはどうするだろう。

能力をフル発動させている?

いいや、違う。

 

答えは新しい刺激に微笑む。

 

それが彼女のとった行動だった。

 

さとり「ふふっ………、何か今、もっと貴方を理解出来た気がしました」

 

一方通行「………ハッ。オマエが俺を理解?アホ、そンなのは勘違いだ」

 

さとり「だったら___________」

 

これからの"刺激"に、

長く続く人生でこれよりの困難はないと確信して

 

さとり「"いつか理解してみせますよ"……………そう。いつか、です」////

 

ライバルが多そうだ。

空にはどう謝ろう。

だが今はとりあえず、初めて真っ直ぐで美しい心を持った方に会ったことを祝福するかのように優しく笑う。

 

___________________頬を染めて。

 

 

 

 

 

 

「なんかズルーイ!!!!!!!」

 

穏和かした空気に、子供のような声が響く。

 

こいし「私も混ぜて~~~!!!」

 

もう我慢の限界だ。

何か分からんが二人だけの雰囲気みたいになっちゃって。

 

さとりと一方通行に、こいしは両手を広げるお父さんに飛び付くかのように二人へ飛ぶ。

 

そして、この宴会場のステージが振動する。

 

さとり「……いたた…………急にどうしたの?」

 

こいし「ズルイよ!二人だけで話してて!私も~!!」

 

一方通行「…チッ。分かった、オマエも構ってやる。だがその前に俺の上からどきやがれェェ!!!」

 

半身、半身と。

二人の上に覆い被さるようにこいしがいた。

 

残念そうにこいしは「は~い」と言ってどく。

しかし、一方通行はこいしが退く瞬間、デコピンを一発額にくらわせる。

 

こいし「痛った~い!」

 

さとり「自業自得」

 

三人はまたさっきの配置に戻る。

 

さとり「…………。そういえば"オマエも"、っと言ってましたね。まさかこの私も構ってやってたつもりだったんですか!?」

 

一方通行「そォだが?あの状態をそれ以外どォ言うンだ?」

 

子供扱いして、と。

ぷくっと頬を膨らませる。

すると

 

こいし「もー。また二人で~………」

 

さとり「ハイハイ、分かったわ。じゃあどんなお話しをする?」

 

こいし「ん~とね~ッ♪_____________」

 

ユラッ、ユラッ、と。

頭を左右に可愛らしく振り、考える。

さとりは最初からこいしに付き合うつもりだったが、まさかあの一方通行も舌打ちをして付き合ってやることにした。

 

お話の話題を考えること十秒。

 

こいし「あっ!!初めて会った時から考えてたんだけどね。お兄ちゃんの目ってすっごく綺麗だよね」

 

さとり「そう……?んー、良く見れば確かに。ここまで真っ赤な瞳は見たことが無い」

 

グイッ、と。二人の少女が彼の瞳が良く見えるように顔を近付ける。

 

こいし「何で何で?生まれつき?それとも他の理由?」

 

一方通行「近ェっつの」

 

とん。

両手で優しく二人を押し自分の顔から距離を離す。

決して照れたり恥ずかしい訳ではない。

ただ本当に邪魔で邪魔で近いからと。

 

一方通行「っつゥかさっきから、そのお兄ちゃンて呼ぶの止めろ」

 

こいし「え~、良いじゃん」

 

一方通行「良くねェ」

 

こいし「、だってお兄ちゃんの名前って『一方通行(アクセラレータ)』って言うんでしょ?噛んじゃいそうだし言いずらい!」

 

いーっっ!!と。

舌の先を噛む。

 

一方通行「クソガキが…………」

 

さとり「大人なら普通、ここで折れますが?」

 

一方通行「……………クソッたれ」

 

さとり「フフっ。こいし、お兄ちゃんと呼んで良いって」

 

こいし「やった~!」

 

両手を上げて喜ぶ。

そして

 

こいし「ならさっきの質問!何でそんなに目が綺麗なの?」

 

一方通行「俺の目が綺麗ねェ。そンなの初めて言われたが、こォなったのは俺の能力のせいだ。詳しくは分かンねェが皮膚でも髪でも眼球でも体の色素ってなァ紫外線から身を守るためのモンなンだ。だが俺ァ余計な紫外線を全部"反射"してっから体が色素を必要としてねェンだ」

 

こいし「能力?反射?ん???」

 

さとり「反射とは貴方が元々持っていたベクトル操作の一種ですね」

 

一方通行「あァ…。俺の話を理解出来たオマエに命令する。そこのガキに分かるように説明しろ」

 

ピッ。

頭ん中がハテナで一杯のこいしを指差す。

 

さとり「命令とは……、まあ良いですよ」

 

まるで内緒話をするかのように、さとりはこいしの片耳に手を添え口を近付ける。

 

一分、、、、二分、、、、、三分、、、、。

チクタク、チクタク、チクタク、チクタク……

 

こいし「~~~~ッ!!何となく分かった!!」

 

さとり「………良かったわ」

 

まあまあの時間が掛かったが無事、理解出来たようだ。

 

こいし「でもでも凄いね。まさか目だけじゃなくて髪や肌もそんなに綺麗になるんだね、お兄ちゃんの能力って」

 

一方通行「……………………………」

 

学園都市、超能力者(レベル5)。序列、第一位。

そんな彼は今日初めて、見た目を褒められた気がした。

 

白い肌、白い髪、赤い瞳。

この容姿はそれなりに浮いていた。

日本人にしては異例すぎるからだ。

アルビノ、という病気があるそうだが彼の場合は違う。

まあアルビノだとしても周りから浮くのは目に見えているが。

そんな彼は良く聞く言葉がある。

それは

気持ち悪い。化け物。怪物。悪魔。死ね。死ね。死ね。死ね。

全て容姿を見たり能力を見てからの罵倒だ。

 

殺意、悪意、敵意。

ありとあらゆるドス黒い感情を向けられた少年はどうなる。`ど`う`壊`れ`る?

 

 

実感したのだ、自分の化け物性を。

そして化け物は狂気の渦の中心に立ち。狂ったように、、、笑う、笑う、笑う、笑う、笑う、笑う、笑う、笑う、笑う、笑う、笑う、笑う、笑う、笑う、笑う、笑う、笑う、笑う、笑う、笑う、笑う、笑う、笑う。

 

おかしな事はないのに、理由もなく。

 

 

 

誰も努力しても近付けない圧倒的なチカラを持ち、一方的に破壊する化け物。

一生洗い流せないぐらい血で染まった化け物。

 

それが学園都市の一方通行のイメージ。

 

 

 

なのに。

 

この幻想郷に来たからは?

一方通行とゆうイメージはどうだろう。

 

自分でも感じる、好意。

 

ゲロが喉奥から出てしまう程の平和なあの日常。

 

『この俺が、あンな"幸せ"な生活………………』

 

 

一方通行「__________________」

 

こいし「どうしたの?」

 

一方通行「あァ?なンでもねェよ」

 

手が勝手に動いた。

白い化け物はこいしの頭を撫でていた。

 

しかし、こいしはその手を優しく自分の手で包んでから離す。

そして一方通行の前に座り彼の頬に両手を当てる。

 

一方通行「何してやがる」

 

こいし「ダメだよ、考えて込むのは。お姉ちゃんもお兄ちゃんも考え過ぎ!!もっと気楽に過ごさなきゃ!」

 

さとり「こいし…………」

 

この小さな少女も覚妖怪だが、他者の心を読むことは出来ない。その能力を自信で封じてるから。

だがそんな少女でも分かる事だってある。

こいしはバカじゃない。

現在の状況だって危険だって分かる。

けどこのままだと、"あの幻想郷"に戻れない気がした。

 

一方通行は真っ直ぐ自分を見る緑色の瞳をただじっと、見た。

そして

 

一方通行「あァ……そォだな。たまにはこいしみてェにアホになるのも悪くねェ」

 

こいし「も~!私はアホじゃなーい!!」

 

一方通行「俺はオマエをそォ見てる」

 

一方通行はこいしの両腕を掴み、痛みを感じない力量でどかした。

その時、彼はどの顔をしてたのか。

 

 

笑っていたのだ。

 

柔らかくでもなく、優しくでもなく、普通にでもなく。

 

鼻で笑っていた。

別にこいしを馬鹿にして笑ったのではない。

彼は皆のように、ただ素直に笑えないだけ。

 

だがその顔が

 

こいし「………………」///

 

何故か大好きだ、と。こいしは言いたくはないだろう。

 

さとり(…こんな短い時間で………ッ!!)

 

こいし「………………」///

 

シュタタタ、と。

一方通行の前から立ち上がり姉であるさとりの後ろに頬を染めて隠れるように座る。

 

一方通行「あン?」

 

さとり「………恐ろしい」

 

こいし「うぅ……」///

 

宴会場の三人はまだ待つ。

一方通行しか待機理由は知らない。

しかしさとりは心を読み待機理由を知った。

 

つまり、理由を知ってるのは合計二人だ。

 

 

 

時は進む。

 

夕陽が沈むなか………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方通行「________」

 

さとり「_________」

 

こいし「________」

 

もう、何分、何十分、何時間経っただろう。

かれこれ話続ければネタも尽きるだけで、口を開くこともなくなる。

しかし

 

一方通行「………クソ。やっと目が覚めたかクソ(アマ)

 

今、居る宴会場の中心にスキマが出来た。

それは一方通行が創ったものではない。

 

時空の空間が開かれたようなスキマ。

そのデザインは両端にキュートなリボンが飾ってあり、複数の目がスキマを見た者を睨むように、スキマの中から見てる。

 

これは、、、強いてゆうならオリジナルのスキマ。

つまり

 

「私が寝てる間に、随分と酷い状況になったわね」

 

空間の裂け目から微笑んで、登場した。

金髪のロングで毛先をいくつか束にしてリボンで結んでいる人と変わらぬ見た目の妖怪。

 

一方通行「紫、オマエと呑気にお喋りしてる時間はねェ。だから手短に話す。俺達が知ってる実力者の能力者を集めろ、オマエの考えを教えろ、霊夢が何故、"鍵"と呼ばれてるか教えろ」

 

紫「…………ふっ。まさか貴方が私に頼るなんて、頭でも打った?」

 

一方通行「言ったろ、"緊急事態"だ。呑気に話してる暇はねェ。オマエはただ縦に首を降って俺の言うこと聞けば良いンだよ」

 

気付けばステージに居た一方通行は、八雲紫の前に立っていた。

 

紫は赤い瞳の彼の直線的な目を見て、ため息を吐いてから

 

紫「……ハイハイ。まずは落ち着いて状況報告しましょ?私もこう見えて結構混乱してるの」

 

 

まるで子供をあやすように言って、近くの座布団に座った。

すると一方通行は舌打ちをしてから、さとりとこいしにステージに居てもらい。

自分だけが話すように、紫の隣に座りテーブルに肘を付け、手で顔を支える。

 

そして話す。

木原のこと。霊夢のこと。自分の失敗を。

 

紫「んー…。私の寝てる間にねー」

 

一方通行「木原の野郎はオマエのことを警戒してた、だからオマエが寝てる間に幻想郷を襲ったンじゃねェか?」

 

紫「多分ね。しかし霊夢を攫られたのは世界崩壊の危機ってレベルじゃないわよ」

 

一方通行「あァ、そこだ。何で霊夢を攫った??飾りにでも"鍵"と呼ばれてンだ、そこそこの理由はあンだろうな?」

 

紫「あの子と言うか、霊夢のチカラを鍵と呼んでるのよ。この幻想郷にはね二種の結界が張られてる、その一つが極僅かな者を除くけど幻想郷に出入り出来ないようにする役割を持っている」

 

一方通行「オイちょっと待て。出入りできねェ?だったらどォなンだ?極僅かとか抜かしてたが木原の野郎や暗部のクソ共、アレイスターもその極僅かなのかよ。そしたら随分と多いなァ極僅かがよォ」

 

紫「それが今、私の悩み…………って話がずれたわね。霊夢が鍵と呼ばれてる理由を説明しても?」

 

一方通行「悪ィ、続けろ」

 

紫「………結界は説明したけどね。貴方が多いと言った極僅かは私や霊夢のことなの。私は能力で移動できるけどあの子は違う。博麗大結界を管理する博麗の巫女。つまり博麗大結界を自由に操れるのよ、だから人を幻想郷に入れることも出来るし外の世界に出すことも出来る」

 

一方通行「なるほどなァ、博麗大結界を玄関と例えれば霊夢は管理者権限でその玄関を開ける鍵ってことになンのか」

 

だが、と続けて唇を動かす。

 

一方通行「何故霊夢を攫う?アイツらそンなチカラに頼らなくても幻想郷に出入りできンだろ?」

 

紫「えぇ……けどね、さっきちょっと口にした悩みってね。私も霊夢も誰も貴方以外の学園都市の人を幻想郷に受け入れてないのよ」

 

一方通行「……っつゥ事は_________」

 

紫「アイツらは私と霊夢が知らない場所から幻想郷に入って来た。最初、アレイスターが来たときからずっと…………」

 

一方通行は幻想郷のこと少しは理解出来てるつもりだった。

しかし、現状はどうだ。

世界史を読んだだけで、全世界を隅々知っていると語るバカに瓜二つじゃないか。

 

一方通行「……クソったれが…………っ!!」

 

ドン!!

強く、怒りを込めた拳を目の前のテーブルに振り下ろす。

このまま暴れたら少しはイライラを抑えられるだろうか。っと思ったが。

脳内に稲妻が走ったように、一方通行は感じる。

 

アレイスター、木原、暗部の奴等。

 

紫や霊夢のみならず、全ての幻想郷の住民に気付かれずこの世界に出入り出来る。

 

なら、何故霊夢を攫う?

なら、霊夢を必要とする?

なら、何故バレずに幻想郷に入れるなら、核兵器でも撃ち込まない?

 

謎がやはり解けない。

ただ感じた。喉に魚の骨が刺さったみたいなあの違和感を。

 

一方通行「……だが、霊夢のチカラを聞いてもやっぱりパズルが埋まらねェ。なにか引っ掛かりやがる」

 

紫「うん、そこよ一方通行、私も霊夢を攫られて思ったのは。霊夢が攫られて世界の危機って表現したけどね、それは学園都市に全力で兵器をほぼ無限に送り込まれたらって話。でもそれが一向に無い、アレイスターならそんな事直ぐ実行できるのに…………」

 

まだ、話続ければ多分。答えに近付けるかもしれない。

でも今はそれよりも人を集めなくては。

 

だから

 

一方通行「……チッ。とりあえずお喋りはここまでた。オマエは俺がさっき言った事を実行しろ、三十分以内にだ」

 

紫「了解よ。しかし、何で私を頼るの?さっきまで私を待ってるように見えたし……」

 

タッ、タッ、タッ。

用件が済んで一方通行はもう紫に背を向けて、さとりとこいしの方へ歩いていた。

そんな彼が振り向かず言う。

 

一方通行「今回はオマエが必要と思った。それだけだ」

 

紫「…………………」

 

まさかの言葉に、あの紫でも動揺は隠せなかった。

 

紫「ふ~ん、そう。もしかして一方通行、貴方からの私の評価って高い?」

 

微笑んだ様子で、彼に話す。

 

一方通行「早く仕事しろ。殺すぞ?」

 

紫「もう……分かったわ」

 

ドスの聞いた一方通行の声を聞いて紫はスキマを出現させて、その中に消えた。

 

 

 

スキマ妖怪が消え、宴会場に居るのは元居た三人は

 

さとり「やっと………作戦会議が始まりますね。まあ、三十分後ですが」

 

こいし「なになに?もしかしてお姉ちゃん、これからのこと知ってるの?」

 

さとり「勿論……一方通行さんの心を読んだからね」

 

こいし「えぇー……じゃああの時間私だけだ。退屈だと思ってたの」

 

一方通行「安心しろ全員退屈してた」

 

見下ろすように、一方通行はさとりとこいしの前に立つ。

が、こいしは一方通行の顔を見るなり姉の影に隠れる。

 

さとり「もう、まさかこの子がこう反応するとは…………」

 

一方通行「あン?」

 

自分の顔を見て、さとりの影に隠れたと分かったが姉の反応は落ち着いてる。

けして、怖いとかそうゆう感情じゃないだろう。

しかし一方通行には理解出来ない。

 

でも、今は

 

一方通行「オマエたちはもう普通にあっちに座れ」

 

手を顔付近に上げ親指を立てる。

すると後方へ指を差す形となった。

 

さとり「分かりました」

 

こいし「うん………」

 

一方通行「俺は家に一度帰り、シャワー浴びてから着替えてくる」

 

さとり「あの半壊した家に?」

 

一方通行「あン時見たが着替えがある場所と風呂場は奇跡的に無傷だったからな、それに気分転換がしてェ」

 

さとり「そうですか。いってらっしゃいませ」

 

こいし「…………いってらっしゃい」

 

姉は堂々としてるが、肝心の妹は小声で小さく。

 

そして一方通行はスキマを創り、自分の家に一時的に帰る。

 

さとり、こいしは彼の言ったとうり座布団が敷かれてる場所に座った。

右のテーブルの右の列に。

 

 

 

 

 

 

一方通行は半壊した家に帰るとシャワーを浴び、上下と丸きっり同じ柄の服に着替える。

これは同じ服を複数枚持ってるからだ。

彼曰く「楽でイイ」だそう。

 

そしてまた、あの宴会場に戻るため黒いスキマを創り、それを通る。

その時の一方通行は気のせいか、通常時より目が鋭くなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワイワイ。ガヤガヤ…………。

 

 

黒いスキマを通った先から数々の声音が聞こえる。

相当、能力者を集めてくれたのだろう。

 

そしてさっぱりとした一方通行は宴会場へ帰って来た。

 

が、

 

一方通行「…………多くねェか?」

 

ある光景を見てたまらず思った事を声に出してしまった。

 

ステージの場所にスキマを繋げていた。

 

だから一体を見渡せるのだが………………

 

集まったメンバーが、

 

 

古明地さとり、こいし。八雲紫は居るのは分かる。

しかし、その他は

 

霧雨魔理沙。アリス・マーガトロイド。

 

レミリア・スカーレット。フランドール・スカーレット。

 

十六夜咲夜。パチュリー・ノーレッジ。

 

魂魄妖夢。西行寺幽々子。

 

川城にとり。伊吹萃香。風見幽香。

 

八坂神奈子。洩矢諏訪子。東風谷早苗。

 

鈴仙・優曇華院・イナバ。因幡てゐ。

 

チルノ。ルーミア。

 

八雲藍。橙。

 

これで合計一方通行達を含めると24人。

だがあと一人、呼ばれてないのに噂を聞き付け来た人物、それが射命丸文。

彼女は新聞を作り、スクープを求める。だから来たのだろう。

 

しかし多すぎる。

提案者の一方通行はせめて5~9人ぐらいしか来ないと思っていた。

いくら危機といえどそれを理由にそう簡単に集まれるとは普通思えないだろう。

 

 

一方通行はただ黙ってステージに立っている。

すると、やっぱり目立つわけで

 

フラン「アクセラレーター!!!!」

 

大人しく座ってた歪さと輝かしさを併せ持つ異様な翼を持つ、吸血鬼の少女に見付かり、全力抱きつきをかましてきた。

 

それを一方通行は避けることも、カウンター攻撃もしないで

 

一方通行「………ぐっ…………!!」

 

まともにまた喰らい、フランが上に乗る形で後ろに倒れた。

あの時の宴会みたいだ。

 

フラン「アハハハハハハハ!!!」

 

一方通行「……ッー。オマエはタックルをしなきゃまともに挨拶できねェのか!?」

 

フランの頭にチョップを一撃。

すると

 

チルノ「今日こそ最強を頂くぞ!!」

 

宙に浮いて先端が尖った三メートル程度の氷を飛ばしてきた妖精。

 

一方通行「チッ。何も考えず攻撃しやがってッ!!」

 

シンプルな行動。

フランを抱き、立ち上がる。

そしてチルノが飛ばした氷を、高熱の炎を摸倣して空中で蒸発させた。

 

フラン「あっ…………」///

 

一方通行「クソガキが…………」

 

無事、攻撃は回避出来たが。

フランは自分が一方通行に抱かれてると思うと照れ始めた。

しかし、それには一方通行は気付いてはいなく。そして複数の少女は鈍感な彼を睨む。殺意剥き出しで。

 

チルノ「……んー。勝ったと思ったのに」

 

一方通行「急になにしやがンだチルノォォォォッ!!」

 

フランを降ろし、キレた調子でアホな妖精を地面に掴み落としチョップを一発。

 

チルノ「痛ったぁぁぁぁぁぁいっ!!!」

 

一方通行「それで済ンだだけ有り難く思え!!」

 

てゐ「アハハッ!!早速忙しそうだね?」

 

一方通行「……あァ。大忙しだ」

 

左側のテーブルの左側の中間の座布団に鈴仙の隣に、ニヤニヤ此方を見て笑うてゐを見る。

 

そして。だからよォ、と

 

一方通行「このガキを大人しくするのを手伝え」

 

イタズラ好きでウサ耳の少女の反対側にチルノを無理やり座らせる。

 

一方通行「ンじゃ、よろしくゥ」

 

てゐ「え…………ちょ」

 

チルノ「ッ~~~~!!!」

 

鈴仙「ついでに私にも押し付けたわねあのクソモヤシ…………」

 

 

一方通行「…………あン?」

 

バカ一人を黙らせた。

少しは静かになるだろう。

スタスタと歩きステージ側に歩く。

すると、ちょんちょん。と服が後ろから引っ張られる。

 

振り返ると

 

橙「わぁ~!!やっぱり近くて見ると更に白い!!」

 

一方通行「なンだこのガキ?」

 

藍「コラコラ。すいません一方通行さん」

 

茶髪の猫耳少女が目をキラキラしていた。

しかし、誰か知らない一方通行は首を傾げる。すると金色の狐の尾が九つ扇状に伸びている藍が橙の背後に登場。

 

慌てた様子で頭を下げる藍に

 

一方通行「あァ?頭上げろ。キレちゃいねェよ」

 

藍「そ、そうですか…………」

 

一方通行「それよりそのガキはなンだ?」

 

藍「この子ですか?この子は橙。私の式神です」

 

ポン、と。

橙の頭の上に手を置き、一方通行の質問に答える。

 

一方通行「………オマエも式神だったよな。つまりあれか、そのガキは式神の式神か?」

 

藍「まあ、そんな所ですね」

 

一方通行「………まァ、それは良いンだが……。なンだよ?」

 

さっきからずっと橙は一方通行の顔を見てる。

いくら白い化け物といえど気になるには気になる。

 

橙「いえ、宴会の時から一方通行様は真っ白だな~って思ってて。そして近くで見たらもっと白いな~って、それに細_________」

 

藍「コラッ!!では私達は紫様の側に……」

 

バシン!!!と藍は橙の口を両手で塞ぎ、そのまま連行するかのように紫のもとへ行った。

 

 

一方通行「?…………、」

 

にとり「ねぇ盟友!!」

 

サッ!と藍と橙が消え、取り残された一方通行の近くに座るにとりが声を掛けてきた。

 

一方通行「どォした?」

 

にとり「私達、盟友が集合をかけたからって集まったんだけど……何で?」

 

にとりを含む、理由を詳しく聞かされてない少女達は一方通行の顔を見ていた。

 

どうやら、紫は多くを語らず集めてきたらしい。

 

一方通行「そォだな。訳を話さなきゃ分かンねェよな」

 

 

歩く、歩く。

 

少女達に見られながら。

 

そしてステージに、少女達を向き合うように腰を下ろす。

 

 

 

一方通行「_____だが、“あと一人”ここに来てからな」

 

魔理沙「オイオイ。後、誰が来るんだ?」

 

レミリア「後一人と言ったら霊夢かしら?」

 

紫「いいえ、霊夢はここに絶対来れないわ。一方通行、後誰だと言うの?」

 

魔理沙、レミリアが口を開き質問するが、あの紫ですら質問した。

つまり、それは集めに走った人物すら知らないとなる。

そのことに一同は、静かになった。

 

そしてある子達は除くが。皆、彼の話に集中する。

そしたら一方通行は急に自分の隣の空間にゲートを摸倣する。

 

アリス「……っ!!それは!?」

 

幽香「あの時の…………ね」

 

一方通行「あァ、あの時。里の上空に出現した魔界に繋がるゲートだ」

 

魔理沙「お前……それどうやって??」

 

白い化け物はニヤリ、と。

口角を引き上げて笑う。

そして一方通行は本物に限りなく近い魔界に繋がるゲートに手を突っ込んだ。

 

まるで細い隙間にコインを落とした人みたいに、手探り探りしてる一方通行をただ、黙って一同は見る。

 

そしたら

 

一方通行「_______________見つけた」

 

一同『見つけた???』

 

意味が分からん事を呟く彼に、少女一同は同じ言葉を言う。

 

そして一方通行は、『何か』を掴み。それを引っ張る。

 

すると、すると、

 

「あら?何かご用かしら?」

 

なんと一方通行が魔界のゲートから引っ張り出したのは魔界を創造し。悪魔を創り。

アリス・マーガトロイドの母に当たる存在。

 

ある時は白。ある時は黒の六枚の翼を持つ唯一神。

 

神綺だった。

 

一方通行はガッチリと、神綺の腕を掴み引っ張り出す。

 

 

頭、腕しかゲートから出ていないが。

忘れもしない、その顔。

 

しかし、神綺といえばあの肩口がゆったりとした赤いローブのような服を纏っている。

でも何故だ。

手、腕、と同じ素肌が見える。

 

一方通行「よォ、神綺。オマエの魔界も事件が起きてるか教えろ」

 

神綺「『魔界も事件』?と、ゆうことは貴方達の世界はなにか事件が起きたのね」

 

一方通行「あァ、とびきり面倒のな。つか、早く出ろ。このままの格好で喋るのオマエは嫌だろ」

 

神綺「えぇ、だけど少し待ってくれるかしら?ちょっと用があってね」

 

一方通行「それは後にしろ。今は_____」

 

ぐぐぐぐぐぐぐぐぐ。

一方通行は外に引っ張ろうとし神綺は何故かゲートの中に帰ろうとしてる。

 

神綺「お願いよ!?ほんの数分で終わるから!!」

 

一方通行「こっちは急いでンだ。却下に決まってンだろ」

 

神綺「ッ……!?お願い!!本当にお願い!!あと一分でも良いから!!!今の私を外に引っ張らないで!!!」

 

急に自分の腕の引っ張る強さが上がると、顔を青ざめて慌てる。

 

一方通行「あァ?訳分からねェ。とにかく急いでるって言ってンだろォが」

 

まるで、大の大人が全力フルパワーで綱引きをしてるように見える。

しかし、それも後、数秒で終わる。

 

 

 

引っ張り出したのは上半身だけ。

 

だが。

見えたのは

 

美しく可憐な細い腕。

 

モデルのような豊満な胸。

 

磨かれた括れた腰。

 

これら全て。一枚も布を纏わぬ、裸の姿だった。

 

一方通行「_______________あン?」

 

 

神綺「っ!!??きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!???」////

 

 

 

そしてとある宴会場で女性の絶叫と、一発のビンタの炸裂音が鳴り響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方通行「……とりあえず全員集まった。そろそろ始めるぞ」

 

顔に見事までの紅葉があるが、とりあえず一方通行はステージに座り話を進める。

 

神綺「………お、お風呂入ろうとしてる時に呼ぶなんて………んっ…ぐすっ…………」

 

アリス「……神綺様……な、涙を拭いてください」

 

魔理沙「えっと……その。まあ、元気出せよ!」

 

神綺「……ひっ、うっ、うん。ありがとアリスちゃん魔理沙」

 

ちゃんといつもの服に着替え、右テーブルの左側、前付近に神綺はアリスと魔理沙の間に慰められながら座っていた。

 

それを見た少女達は

 

咲夜「最低」

 

パチュリー「最低」

 

妖夢「最低ですね」

 

幽々子「最低ね♪」

 

早苗「ドン引きです」

 

こいし「……酷い」

 

文「……最低なスクープをゲットです」

 

 

一方通行「…………………」

 

 

 

と、心の声が漏れていた。

しかし、そっちの方がマシだ。

 

他の少女達は思いを言葉にせず、ただじっと目で訴える。

こっちの方が罵られるより数十倍つらいだろう。

視線が痛いとは。まさにこのこと。

 

 

だが、そんな視線クソ食らえってことで。

 

 

一方通行「会議の開始だ」

 

無理やり、と。

吐き捨てるかのように言い、会議が始まる。

 

 

霊夢を救い、どう学園都市を欺くかの。






次回予告。

第三章、五話。

戦いの舞台は遂に学園都市へ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。