それは二人のヒーローが中心になった事件。
ある一人はツンツン頭のどこにでも居る男子高校生。
もう一人はアルビノな見た目と異常な能力を持つ少年。
この二人は今日、自分が絞り出せる全ての力を振るって守りたい人を助けたい人を、守るため助けるために……
多分、誤字や脱字があると思います。
ですから、発見した場合は私に報告してくれると助かります。
どこを見ても高層ビルがある区の誰も使わなくなったオフィスに待機中の猟犬部隊。
木原「はははは!!スゲーなオイ!!ありゃあ一体何なんだ!?」
窓ガラスの向こう側、数百メートル先で周りのビルを破壊する大量の光る巨大な羽。
今、木原達は羽を出してる本体は見えない。
現状何かを言うとしたら、狂った科学者達が歓喜をあげてるとゆう事だけだろう。
木原「ちくしょう!飛んでやがるなアレイスター!理論のりの字も分かんねぇぞ!?科学者のくせに科学を否定するたぁ、何たる科学者だよオイ!!」
周囲に居る五人の部下達は戸惑っているが、木原は違う。待ちに待った光景を、富士山を登り山頂で頂を見たような、そんな晴れ晴れした表情で未知の領域を眺める。
木原「アイツを使って学園都市の敵と異世界をぶっ潰すのが目的かよ!はははっ!!確かにあんなモン用意すりゃ不可能なんて存在しねぇ、非現実染みた事も可能って訳だ!!見ろよテメェら!聖書ってのはいつから飛び出す絵本になっちまったんだ!?」
戸惑っている部下に目を向けると、何故かガラス窓の外を見ていた。
しかしそれは遠くに存在する『天使』に向けられた視線では無い。
今まさに、此方に空を飛んで来て窓を蹴り破る一方通行を見ていた。
次の瞬間。
一方通行は窓を破り、そのままの勢いで窓に一番近かった黒ずくめを飛び蹴りした。
蹴られた者は一直線に後ろの壁へ激突して、壁に全身が埋まり気を失う。
ほぼ一瞬の事で防ぐ事が出来なかった。
ギラギラとした赤い瞳の化け物はたった一人のターゲットへ
一方通行「木ィィィィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!」
ポケットから一丁の拳銃を取り出し、一発の弾丸を撃つ。
狙った場所は心臓。
確実に命を奪う場所だ。
だが、木原は近場の部下を自分の前へ蹴飛ばして盾にしそれを防ぐ。
そして無様に盾にされた部下は運悪く、体勢を崩しまさかの顔面に弾丸を食らい、死亡する。
木原「ほォら、ちゃーんと狙えよ。じゃねぇと皆の迷惑だぜ!!」
挑発した木原を無視して、一方通行は武器を構えてる最中の黒ずくめへ視線を向ける。
すると、イイコトを思いつき行動に移る。
まず拳銃をポケットにしまう。
おどおどまだ戸惑ってる部下に向かって地面を蹴った、その時、妹紅の妖術を模倣して背中から赤く燃え上がる炎の翼を二本伸ばし、移動速度を加速させる。
そしたらどうだろう。
あっとゆうまに一人の黒ずくめの懐に飛び込み、装備してる武器を見ると肩付近に四つの手榴弾を発見した。
そしてその手榴弾に手を伸ばし四本のピンを指で抜く。
一息つく暇もない程素早く、最後に腹部を蹴りもう一人の黒ずくめに飛ばすと手榴弾がその時起爆した。
二人は仲良く爆発して、汚い血肉が飛び散る。
後、邪魔な部下は一人。
「動くなぁぁぁぁあああああっ!!!!!」
これからもしかしたら自分もあんな目に。
そう確信した最後の黒ずくめは事務机の上に並んで寝ている二人の少女へショットガンの銃口を向ける。
散弾銃は、並んでいれば楽に二人でも三人でも致命傷を負わすことは可能。
人質として盾にすれば、いくら一方通行でも動けないと考えたんだろう。
でも、それは
火に油を注ぐような行為だった。
一方通行は奥歯を噛み締める。
そして背中の二本の炎の翼の色が赤から青へと変化すると、化け物の怒りを表現するかのように後方へ大きく燃え広がる。
まるで
その速度は人間程度では反応出来ない。
そのような速度を乗せ、黒ずくめの頭を掴んでそのまま壁へ叩き付けた。
ブシャ!!とトマトみたいに頭部が潰れると同時に隣の部屋に行ける新しい通路が出来た。
それはもう、業者に頼んだみたいに壁に大きな穴が出来たのだ。
もう邪魔な部下は居ない。
残るはあと一人。下衆な科学者だけだ。
木原「カッコイーーッ!!惚れちゃいそうだぜ一方通行!!」
一方通行「さァてスクラップの時間だぜェ!!クッソ野郎がァァァァァッ!!!」
両者は一言で表すなら悪。
光と善から遠く離れた存在。
その二人が衝突する。
一方通行が学園都市に居れる時間、あと5分。
その時間は能力を使えば使うほど減少する。
木原は運動機能を補強して、
しかし、一方通行はこれ以上大きく能力を使えばこの世界に存在できる時間が減る。
この事実は最初は分からなかったが、まず最初に能力を使った時に分かった。
だから?それで?
なにか問題でもあるってのか
一方通行はそのルールすら壊す勢いで両手と両足に青い炎の翼と同様のチカラを纏い、殴り、蹴る。
だが、ハッキリ言って一方通行は殴り合いはずぶのど素人。
あのベクトル操作とゆう超能力に頼ってなにもかもを鎮めてきたからだ。
だからその結果は
一方通行「が…………ッ!……ぐふッ!!」
木原の見事なカウンターと、回し蹴りが炸裂して、吹き飛ぶがそれでも立ち上がり一方通行は何度でも何度でも、拳を飛ばし、飛び蹴りを繰り出し、体を掴もうとする。
だが、それら全て一発も当たらず強烈な拳を食らい硬い床に転がる。
その時に纏う炎が全部消えてしまう。
木原「ぎゃははははっ!!クソ野郎が!!どの面下げて俺の前に立ってんだ!?」
下卑た笑い声で笑い、転がってる最強の顔面を正面から蹴り飛ばす。
縦に一回転して一方通行は壁に激突した後、力無く膝を付く。
一方通行「く………そ…、調子乗ってンじゃねェぞォォ!!」
叫びながら銃を取り出し、残りの弾丸を撃つ。
が、
木原はその行動を笑い放たれた弾丸を全て空中で掴む。
一方通行「……な…………っ!?」
木原「ぎゃははははははは!!!良いなぁそのアホ面!!こんだけ近けりゃ当たると思ったか!?残念だったな、答えはノーだ!!」
いくら補強してるとしても、流石に木原の運動能力は漫画のように人外過ぎた。
パラパラと掴んだ弾丸を捨て
木原「しっかし一方通行、お前さっきから何なんだそのチカラ。ベクトル操作は俺特性の弾丸で封じてる、だがあの青い炎はなんだ?新しい能力だってのか?」
一方通行「答えると思ってンのかよ、マゾ野郎が…………」
その答えに木原がとった行動は腰に両手を当ててため息を吐く。
次に
木原「流石だぁ……良いムカつきっぷりだ!!全て奪って殺してやるよ!!一方通行ァァああああああ!!!」
一方通行「ォォォおおおおァァああああああああああああああああ!!!」
再び衝突する。
何度やっても結果は変わらない。
悲しくなるぐらい一方通行の拳は当たらない。
もう、一方通行の体はボロボロ。
アザに擦り傷、それに血が口から流れる。
それでも、それでも、それでも。
体は止まらない。
時間がある限り、体力がある限り、全力で殺す気で攻撃する。
楽々拳を避けて
木原「テメェさ、もしかして自分で自分をすげー格好いいと思ってんのか」
次に重い拳を打つけると、この空間に鈍い音が鳴り響く。
木原「たった一人で巨大な悪の組織に立ち向かい、哀れな少女達を助けるために奔走して、そういった行動で自分の人生全てチャラにできると思ってんのかよ」
諦めず立ち向かってくる一方通行を次は両手を使わないで、強烈な横蹴りを腹に突き刺しそのまま薙ぎ払う。
木原「ふざけんじゃねぇよ、テメェは一生泥ん中だ!!」
一方通行(分かってンだよ…………そンぐれェ、俺は一生泥の中だ。だが俺が求めてンのは________)
力が入らない足をぶっ叩き、無理やり立ち上がる。
視界は歪んでいる。
でも、
一方通行(______俺が泥の中から這い上がる事じゃねェ。アイツらが平和に過ごせる世界を!…………クソッたれ!ドイツもコイツもアイツらを巻き込みやがって!!ふざけンじゃねェぞクソ野郎がァ!!)
人のためだとか自分のためだとか、そのような事はドブにでも捨てておけ。
今は、ただ目の前の男を殺すことだけ考えろ。
意思を更に強く持ち、拳を強く握り歩き出そうとした時だ
体が脚から崩れ落ちた。
一方通行「っ……………、クソ!!クソ!!クソったれェェェェェェェェッ!!!」
木原「ははははははははははっ!!!!とうとう脚からきやがったか!!」
無茶をすればとかもう、そのような状況ではない。
もう気紛れな奇跡とゆうやつに頼るしかなかった。
指の一本も動かせない程、ダメージを受けてしまいもう霊夢や打ち止めを助けると考えるなんて余裕がない一方通行を笑う木原。
木原「無様だなぁ、一方通行。あ、そうだ!知ってると思うがあのガキ達にはそれぞれ違うウイルスが頭に打ち込まれてんだけどよ、それを治療することが出来るデータがあんだ」
そして懐から小さなチップを取り出し
木原「それがこれだ……なぁ、これをどうすると思う?」
質問したが答える前にチップを床に投げつけた後、だめ押しに踏み砕く。
一方通行の最後の希望が砕かれた。
実は専用の機械があれば、脳にウイルスを打ち込む事も、そのウイルスを消す事も知っていた。
だがその情報も全て無駄だった。
今、救う可能性が0%になってしまったから。
暗い表情に変わった一方通行の近くでしゃがみ
木原「オイオイ、感想はねェのかよ?あぁ?」
__________ガシ。
木原「あ?」
あの動けない筈の一方通行の腕ががっしりと木原の腕を掴む。
一方通行「……………コロス」
ポツリと出た言葉。
もう一方通行は冷静じゃなかった。
怒りとゆう感情に完全に体を任せる
一方通行「……ブチコロス、キハラァァァァァァァァああああああああああああああああああッッッ!!!!」
理性を失った化け物になっていた。
そしてバギッ、と力強く掴んだ木原の腕が折れる。
木原「ガッぁぁあああああぁああああああッ!?」
あまりの痛みに顔が歪むが、もう一本の拳で一方通行の顔面を殴る。
すると掴まれていた腕は離された。
木原「ちっくしょう!!腕が…………クソ痛てぇじゃねぇかぁ!オイ!!」
慌てて距離をとる木原。
だが折れた腕から激痛が襲いかかる。
対する一方通行はゆらりと立ち上がりボツボツ『コロス』を連呼する。
空気がピリつくなか、ここでまさかの
「ここだ!」
白い修道服の少女が乱入する。
その少女の名は『
今日起きた事件に深く関係することになった一人である。
インデックスの目的は一つ。
天使を止める鍵。
まず、あの白衣を纏う者は違う。
なら白い人?いいや違う。
だれだ。誰なんだろう。
そう考えてると事務机の上に転がってる少女達へ視線を向ける。
もしかしたら、と。
インデックスは二人の方へ歩む。
すると
木原「誰だ!!チッ!勝手な事してんじゃねぇぞ!!」
白衣の科学者が止めようとするが、隙を見せたら一番ヤバい化け物が襲いかかって
バシッ。
一方通行の拳が木原の体に突き刺さる
木原「クソ…………ガキがぁぁぁあああああ!!!!」
やっと一発攻撃が当たった。
しかし大きなダメージは与えられてない、でも木原はそれに激怒して、標的を一方通行一人に絞る。
インデックスとゆう少女は殴り合う二人を無視して考え、時には知り合いに分からない所を電話で教えてもらい事務机の上に転がってる少女達を見る。
インデックス(この子が鍵だけど、もう一人のこの巫女はなんだろう?)
『打ち止め』の隣に寝ている霊夢に視線を向け、疑問に思う。
が
色々考えて
最後に、微かに聞こえた気がした。
鈍い音が鳴り響く空間に
インデックス「祈りは届く。人はそれで救われる。私みたいな修道女はそうやって教えを広めたんだから!!」
決意を固めた少女の目はただ純粋に真っ直ぐだった。
互いの闘志と殺意を燃やす肉弾戦。
しかしそんな中、心が落ち着くような歌が聞こえた。
だが一方通行と木原は耳に届く歌など聞こえただけで、それ以上でもなくそれ以下でもない。
拳が飛び交うなか、強烈な一撃が一方通行の顔の横から突き刺さる。
すると、それはボクシング中継などで見るような素人でも見て分かる勝負が決まった感じに一方通行は倒れた。
だが、
一方通行「き……………原………」
震える手で体を支えて、寝ていた方が楽なのに立ち上がる。
一方通行「木ィィィィィィィィ原ァァァァァァァァッッ!!!!」
危ない感じに倒れても決して最強の化け物は完全に心が折れることはなかった。
あの強烈な一撃が目を覚まさしたのか分からないが、さっきのような理性を失った感じではなかった。
木原は決まったと思ったが、立ち上がった一方通行へ笑みを浮かべる。
木原「あはぎゃははははっ!!そーだよな!!そんな簡単に倒れちまったらつまんねーもんなぁ!!サービス精神旺盛で助かるぜ一方通行!こっちも今までテメェにゃムカつきっぱなしだったんだ。殺す前に拳でたっぷり沈めてやるぜええええええ!!!!」
拳を構えて突っ込んで来る木原と全身で突進する一方通行。
両者は標的へ走り出す。
木原「おおおおおおおおおおおおおっ!!」
喉が潰れてしまいそうな程の咆哮をして、拳を飛ばす。
一方通行はその拳を片手で掴み防ぐ。
木原「っ!?」
一方通行「ォォォォらァァあああああああああああああああああああ!!!!」
木原の拳を掴んだ腕を割れてしまったガラス窓へ大きく振るう。
そしたら木原の体は宙を舞い、窓をぶっ壊して外へ投げ出される。
そして一方通行はその後を追うように外へ飛び出す。
木原「こんなんじゃ俺は死なねぇぞ!!」
見事、道路に着地したが同じく道路に着地した一方通行に向かって走り殴りかかる
が
バギッ。
木原「…………は?」
拳は一方通行に当たらず、腕が可笑しな方向へ曲がっていた。
木原「ああああああああああああああああああ!?これはぁぁあああああああ!?反射ぁぁああああああああああああ!?」
一方通行「………………、」
膝をついた木原に、冷たい赤い瞳を向ける。
木原「クソ!!どうなってんだ!?家一件軽く建てられる金で作った演算妨害の弾丸はまだテメェの左手に埋まってるはずだ!!」
一方通行「あァ、確かに俺はベクトル操作は使えねェ。だがそれだけじゃねェンだ俺の能力は………無料サービスで教えてやるよ、全てを本物に限りなく近く模倣する能力。それが俺のもう一つの能力だ」
木原「あぁ!?なんだそりゃ!!」
一方通行「ただのコピー能力だ。でももしそれで"俺のベクトル操作をコピーした"っつったらどォする?」
絶対に演算妨害の弾丸は機能している。
そのためベクトル操作は使えない。
しかし、全てを本物に限りなく近く模倣する能力は能力は封じられていない。
だからベクトル操作を模倣して使っても、全てを本物に限りなく近く模倣する能力を封じされていない限り模倣したベクトル操作は使うことが可能。
それで、そのチカラで呪いも一時的に封じている。
木原「クソがぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
両腕は折れ、まともに拳は使えない。
なら残った両足で攻撃を仕掛ける。
木原は雄叫びをあげて目の前に居る化け物に向かって全力で走る。
大丈夫だ、いくらベクトル操作が使えるとしても何も問題はない。自分が研究に研究を重ね、たどり着いた『反射』を突破する攻撃方法。
殴る動作を一方通行に触れる寸前で返し、ベクトルを逆転させることにより引き付けさせて攻撃を行う。
これがある。
しかし、一方通行は全てを本物に限りなく近く模倣する能力でコピーした自分の能力。
ベクトル操作、いや違う。
『力の向きを操る程度の能力』を使い、木原の周りの重力の向きを一ヶ所にかき集めるように操り何十倍も重くした。
木原「ごが…………っ!!ぁ……っ!!」
バキバキバキバキ!!と足の骨は全部砕け、仰向けの体勢で倒れる。
それでも一方通行は能力を緩めることはしない。
道路にビビが入り、体が埋まり骨が折れる音がしても、血反吐を吐いても強く。強く、強く強く。
木原「…………はぁ、くそ………………………………が」
一方通行「オマエが作った爆弾の威力__________」
倒れる木原へ歩む途中、左手にしていた黒いグローブを取り投げ捨てる。
一方通行「二人で味わおうぜェ?」
木原「……あがっ!?」
腹を踏みつけ、爆弾が撃ち込まれた左手を木原の口に突っ込む。
木原「ふほはひはあああああああっ!!!」
口に手が突っ込まれ、何を言ってるか分からないがもしかしたら『このクソガキが!!』とでも言ってるのか。
一方通行は突っ込んだ自分の左手を燃やす。
するとその炎は爆弾に届き、起爆した。
そして左腕は見事吹っ飛んだが木原の頭も吹っ飛んだ。
頭部のない死体を見下した後、塵も残らない威力の炎で燃やす。
一方通行「……………」
吹き飛んでしまった腕は『老いる事も死ぬ事も無い程度の能力』を発動して再生させる。
この能力は要は不老不死になる能力。
だから再生能力も持っている。
一方通行「すげェな。本当に元に戻りやがった」
再生された腕や手を見て呟く。
そして、一方通行は霊夢や打ち止め、それに突然あの場所に来た白いシスターがいるオフィスへ空を飛んで戻った。
スタン。
三人の少女がいる廃棄オフィスへ白い影が壊れた窓から入って来た。
一方通行は呆気に取られてる白いシスターの横を通り、打ち止めと霊夢に触れ解析を行う。
すると
インデックス「その二人はもう大丈夫だよ」
一方通行「あァ、そォみてェだな。オマエがやったのか?」
声のした方へ向かず、話す。
解析した結果撃ち込まれたウイルスは両方、体を蝕むように動いていない。詰まり、停止してる状態。
だがこれで良い。
打ち止めは定期的に行っている病院に行けば
霊夢の方は永琳に任せれば大丈夫だろう。
インデックス「うん」
一方通行「そォか。オイ、このガキをある病院に運べ」
インデックス「え!?それは無理なんだよ、流石にこの子がいくら軽くても私は子供運ぶ力なんて無いんだよ。それにある病院じゃ分からないよ」
一方通行「病院がどことかは心配ねェよ俺が直接繋げてやる、それに運ぶっつってもホンの数秒だ」
そう言ってある医者がいる病院に行ける黒いスキマを開く。
インデックス「こ、これは?」
一方通行「ただのワープゲートでも思っとけ、ホラよ」
初めて見た力に驚いてるインデックスに、打ち止めを抱えて近づく。
そして、抱えるように差し出す。
しかし
インデックス「だから無理なんだよ。多分、筋力ないから落としちゃう」
一方通行「チッ、しょうがねェな」
無理と言うなら仕方がない。
一方通行は打ち止めを黒いスキマの中へと入れ、そっと置く。
スキマの先は病院の待合室。
だから並んでる椅子とかが、あるわけでそこに寝かせるように置いたのだ。
一方通行「次はオマエだ、さっさとここから消えろ。そして二度と闇に関わるな」
インデックス「闇に関わるとか関わらないとか分からない。私はただ友達を助けるために…………」
一方通行「なら尚更だ。そンな純白の修道服を着たシスターさンには早く退室して貰わなくちゃ困る」
インデックスは見た、彼の眼を。
言葉無しに語っていたまだこの事件は終わってないと。
そして邪魔だからどっかに行けと。
インデックス「……………」
一方通行「あァ?」
黒いスキマの前に立ち止まるインデックス。
少し、震えるように見える。
もしかして
インデックス「ちょとこれ怖いんだよ」
一方通行「はァ…あと一歩は俺が押してやるよ」
ポン。
一方通行はインデックスの背中を押した。
そしたら白いシスターの少女は黒いスキマの中へと消えていった。
だが、黒いスキマを通る時少女は聞こえた。
自分の背中が押された瞬間、「助かった感謝する」と。
ある病院に繋がる黒いスキマを閉じる。
一人のシスターと一人のクローンの少女が居なくなり、残ったのは幻想郷の住人二人。
一方通行は霊夢を抱えると、次に永遠亭に繋がる黒いスキマを開く。
繋げた場所は医療室。
ここに置いとけば、勝手にウイルスを取り除いてくれるだろう、というか紫が永琳に説明して治療してくれる。
紫は前にこんな事を話してた。
『貴方が開いたスキマなら、何処に繋げたかどの場所に開いたか分かるのよ』
このことから、そう考えた。
一方通行「さて…………」
霊夢を永遠亭に置き、スキマも閉じた。
作戦は終了だ。
だがゴミ掃除は終わっていない。
あと一人残っている。
それは最初、飛び蹴りをかましたあの黒ずくめだ。
アイツはまだ生きている。
壁に埋まっていたがずり落ち、壁に座って気を失ってる野郎の前に立った。
一方通行「よォ、良く眠れたか?」
「……………………あ、あれ。何が……起きた?」
ベクトル集中の飛び蹴りを食らったんだ、だから脳震盪が起きるのは確実だ。
そして一時的な記憶障害も起きてしまうだろう。
最後の黒ずくめは、気を取り戻すと前を見る。
すると
「あ、あ、あ…………一方通行!?」
恐怖の結晶のような化け物が立っていた。
次、聞こえたのは静寂。
それで最後の黒ずくめは理解した。
木原さんは、仲間は全員殺されたんだ。
「…………、お……俺をこ、殺すのか…」
肋骨はボロボロ、重度の脳震盪で動く事も出来ない。
逃げることが出来なので絶望に顔を染める。
一方通行「あァ殺す。そりゃァ美術館に展示されるような愉快で素敵なオブジェのようになァ」
「ひ、ひははははは!!そうだよな、そうだよな…………そうだよな……」
一方通行「だが安心しろ。俺は悪党だが超一流の悪党だ、オマエを楽に殺してやる」
「それは、優しいな」
黒ずくめはそれから喋らなくなった。
ただ"最後"の顔は笑っていた。
一方通行「あァ…楽に殺してやるよ。なンたってこれからこの俺に喧嘩を売ったらどォなるか恐怖を植え付けるための贄になンだからなァ…………アリガトウよ、クソ野郎」
息をしない肉の塊に笑いながらそう言った。
それからその廃棄オフィスへ来た暗部の連中は壁に貼り付けられた"ソレ"を見て、言葉を失った、胃の中のモンをぶちまけた。
そして血でよくスプラッター映画で登場する残酷に殺された死体を見ても平気になってしまうぐらい無残な血肉や骨の塊の横に書かれた字はこう書かれていた。
つぎはおまえだ
その書かれた一言に、暗部の連中は心の底から恐怖した。
まだ雨が降りしきる夜の学園都市。
ある大きな十字路の真ん中に立つ白い影が一つ。
一方通行「あのまま帰っても良かったンだがなァ、流石に挨拶無しじゃダメだよな」
裂いた様に笑う。
そして次に地面に足を強く打ち付ける。
すると一方通行の体は空へ上がる。
一方通行「さってとォ……今の俺の全力を打つけてやる!!」
上空で静止するため背中から風の翼を伸ばし、ポケットから魔理沙から預かったミニ八卦炉を取り出す。
今の一方通行は幻想郷に居る時より力は出せないし、それよりこんな事をする時間なんて無い。
しかし、それでも無関係な奴らを巻き込みやがったこの怒りを抑えることはできないのでポケットから取り出した物を片手で強く握りアレイスターが居るであろう窓の無いビルに向けて『マスタースパーク』を放った。
放たれた極太なレーザーは学園都市の空を一直線に通り抜け窓の無いビルに当たる直前、音もなく粉々に粉砕される。
なに一つ傷も付かず今日もいつも通りな姿で窓の無いビルはそこにあった。
一方通行「くそったれ、随分頑丈に守ってやがンな」
風の翼を背中から消し地面に着地して呟く。
マスタースパークを防がれたが不思議とそんなに不快な気分じゃなかった。
突然、急にプルルルと機械音が聞こえた。
一方通行「あァ?」
音のした方へ視線を向けるとそれは公衆電話だった。
この人気のない夜の学園都市には勿論歩いている人は居ない走る車も無い。
まだ鳴る公衆電話の受話器が突如落ちて、電話ボックスの扉が開く。
「久しぶりだね一方通行」
受話器から声がした。
その声はあのクソ野郎の声に似ていた、とゆうよりあのクソ野郎の声だ。
一方通行「チッ、無駄な科学力を使って話し掛けてきてンじゃねェよアレイスター」
アレイスター「なんだね不服か?なら君の頭に直接私の声を届ける事も出来るが次はそれにしようか」
一方通行「止めろ気持ち悪ィ、そンなンされたらゲロが出そうだ」
アレイスター「はははは、そうだろうね。君なら確実にそうなるな」
一方通行「チッ」
アレイスター「お遊びはこの辺で。それでは一方通行、私の城にレーザーを放ったそうだが何のようかな?」
一方通行「挨拶」
アレイスター「ほう……それはご丁寧に」
一方通行「それと_________」
歩きだし扉が開いてる電話ボックスに入ると、落ちてる受話器を手に取る。
一方通行「_________宣戦布告だ、クソ野郎」
アレイスター「それは本格的に学園都市の敵になると言う事か」
一方通行「元々全世界が敵だったンだ、都市一つ敵に回したところで大きな問題はねェよ」
アレイスター「……面白い、ならその宣戦布告に対し私は良いことを教えてあげよう。まあ今回は君の勝ちだしそれを理由に話す事もないが」
一方通行「オマエの話を俺が聞くと思うか?」
受話器を手放し、電話ボックスから出て。
そして幻想郷に繋がるスキマを目の前に創る。
だが背を向けた電話ボックスから
アレイスター「私は頻繁にこのビルの外に出れない」
一方通行「…………」
ピタッ。
歩く足が止まる。
アレイスター「これでも統括理事長でね、他に沢山仕事はあるんで幻想郷ばっかに時間を使えないんだよ」
一方通行「………」
アレイスター「おや返答がないか、本当に行ってしまったのかな。まぁいいか。そこに居るか居ないか分からないが最後に言っておこう"次も私は行けない"」
ピー……
通話終了。
一方通行はスキマを通り、幻想郷に帰った。
ただ最後彼の一歩は地面に亀裂が入るほど力強く踏み出されていた。
窓の無いビルの中。
広い部屋の中心に赤い液体に満たされた円筒容器の中に逆さに浮かんでいるアレイスターは、空中に四角い数々の映像を見ていた。
その一つに学園都市から幻想郷に戻る一方通行の姿を映したものも。
アレイスター「私の言葉は最後まで伝わったか。さて………次の計画に移るとするか」
不気味に口角を上げて、そう言った。
この日から本当の意味で幻想郷と学園都市の争いが始まる。
だが、それはまだ先の話。
次回予告。
七話。
作戦終了、宴。そして……………
お楽しみに。